盤上に長く灯る離火
虹鎮を散策していると、たまたま乗霄山の「不死の秘法」の伝説を語っているお年寄りに出会った。聞いてる最中、ふと隣に興味津々で聞いている人に気付いた。
虹鎮を散策する
お年寄り: ……荒らされた盤上を見た老人は、ただこう諭した。「今日はもう遅い。お主はまだ山を降りないのか?」
お年寄り: 木こりは空を見た。ここで碁を見たのはせいぜい1時間。このご老体は碁を邪魔され、怒っているのだろうか?
お年寄り: そんなことを考えながら、頭を下げた瞬間、彼は仰天した。そこに碁を打つ老人などいなかったのだ。あるのは朽ちた碁盤と髑髏だけ。
お年寄り: 木こりのかごが投げ捨てられる。血の気が引いた彼は、その場から一目散に逃げ出した。
お年寄り: しかし、山を下りてみると、そこの景色は見る影もなく変わっている。かつての小さな村はレンガ造りの大きな町に。そして、かつての家は何もない空地に……
お年寄り: 暦も自分が見知ったものでなくなっていた。驚いた木こりは村人に、その暦について尋ねてみると……
お年寄り: 既に百年が過ぎていたのだ。彼の家族も友人も皆死に、顔を知った者すらもういない……
困惑している観客: それってつまり、百歳年を取ったってことじゃん……乗霄山を下りたって本当なの?
見物する観客: その話、手を加えすぎじゃないか?まあ、外の人にはわからないかもしれないけど。
お年寄り: ……確かに、そこには矛盾がある。だが、これには裏があるのだ。
お年寄り: この乗霄山に、もう一つの伝説がある。それは山の聖地に隠された……「不死の秘法」!
お年寄り: 皆も知っている通り、乗霄山には歳主が長い間住んでいる。だから、山にある全ては歳主の力を持つ。
お年寄り: つまり、山に長く住み、その空気を吸い、水を飲めば……自然と寿命が伸びるだろう。
お年寄り: そして、木こりが見ていた対局こそが、不老の秘訣なのだ……まあ、残念なことに、それに辿り着く方法は失われてしまったのだがな……
お年寄り: それはさておき!話はまだまだこれから……
漂泊者:
長離(チョウリ): ……シ。
長離(チョウリ): ……またね。
アブ: ふわぁ……なんだよ騒がしいなぁ。ん?なに持ってんだ?
漂泊者:
アブ: どれどれ……「雪の影が川になる時、虹を見下ろし、軒を連ねる場所で、あなたを待っている」……
アブ: ふむ……なるほど……
漂泊者:
アブ: 全然わからん!
漂泊者:
アブ: でもまあ、なんとなくはわかるな。要は、お前に会いたいってことだろ。あのお姉さん、恥ずかしがり屋なのかな?
漂泊者:
漂泊者:
アブ: ふむふむ。えっと……「雪の影が川になる時」?……何言ってんだ?
漂泊者:
アブ: お前、そんなことまでわかるのか。
漂泊者:
アブ: ふーん。それにしても、虹鎮って似たような場所ばっかりじゃないか。お姉さんが言ってる場所まで行けるかなぁ……
漂泊者:
アブ: そうだな。じゃあ、道案内は頼んだ!
啓弘(ケイコウ): 何か用?
漂泊者:
啓弘(ケイコウ): ああ、「雪の影が川になる時」か。外から来た人が知らないのも無理ないね。これは虹鎮の伝説の一つ……つまり、未の時、一番暖かい時間の事だよ。
啓弘(ケイコウ): あれは数百年前の事。豪雪に苦しむ貧しい村人を見たある人が、共鳴の力で温泉の流れを作り出したんだ。
啓弘(ケイコウ): 氷が溶け霧が西へと流れゆく……さながら仙人の降臨、と言った所かな。でも、時間の経過と共に……というか、虹鎮ができてからは、その言葉以外なくなっちゃったんだよね……
漂泊者:
啓弘(ケイコウ): まあ、鄒さんからの受け売りなんだけどね。実際には見たことないよ。でも、伝説って大半がそういうものじゃない?
啓弘(ケイコウ): あははっ、それほどでも。でも、この話は鄒さんからの受け売り。所詮は作り話だよ。あんまり真に受けないで。
漂泊者:
啓弘(ケイコウ): 信じてないわけじゃないけど……君はどう?さっき、あの話聞いてたよね?
漂泊者:
啓弘(ケイコウ): ふーん、君もああいうのが好きなんだね。
啓弘(ケイコウ): やっぱり君もそう思う?
啓弘(ケイコウ): あはは、君、センスあるね。
啓弘(ケイコウ): 鄒さんは虹鎮とゆかりのある家系らしくてね。令尹様の活躍で危機が去ったと知って、ここに戻って来たんだ。
啓弘(ケイコウ): で、外の世界に興味がある連中にああやって受け入れられて、結局……
漂泊者:
啓弘(ケイコウ): 確かに、他所と比べればここはかなり異質だと思うけど……自分の故郷に根も葉もない噂が立つのは許せないんだ。
啓弘(ケイコウ): それに、最近は観光気分でここに来る人が多くてね……人を見るなり、「伝説の人?」とか「燕雀菓を食べたから長生きしてるの?」とか聞いてきて……
啓弘(ケイコウ): はあ……随分と変わってしまったな……
怪しい青年: な、なんだよお前!俺は何もしてねぇぞ!
漂泊者:
怪しい青年: そ、そうか……でも、悪いが俺はここの人間じゃない。道案内なら他をあたってくれ。
怪しい青年: ん……待てよ。お前、さっき長離と話してたやつか?
【若者は何かに怯えているようだ】
怪しい青年: 気をつけろよ。あいつは人の心を弄ぶのが趣味の、根っからの佞臣だ。あんなのと一緒にいたら、いつか食い物にされちまう。
漂泊者:
怪しい青年: 知らないのか?あいつは中央の官職を捨てて、こんな辺鄙なとこに来た。きっと何か裏があるに決まってる!
怪しい青年: 表向きは自主的にってことになってるが、明庭で何か悪さをして、左遷でもされたんだろう。
漂泊者:
怪しい青年: お前、まんまと騙されたな。あいつは野望のためなら何でもする。きっともう何かしらの罠にはまってるだろう。もう手遅れだ。
怪しい青年: それにあいつ、今州に来てから仕事してるのを見たことがない。あーあ、令尹様も見る目がないな。あんなのに騙されるなんて。
漂泊者:
怪しい青年: ふん……俺はあいつのやり方が気に食わねえんだ。
怪しい青年: こ……根拠ならあるぞ!
怪しい青年: あいつ、今州のあの「客人」を騙して、乗霄山に連れ込んだじゃないか!あの頃の乗霄山は、とても危険な場所だったはずなのに!
怪しい青年: どうやら無事に済んだらしいが……自分の悪事を隠すためにそこまでするなんて、極悪非道にもほどがある!
怪しい青年: ま、少し言葉がきつかったかもしれんが、お前、外の人間で騙されやすそうな見た目してるからな。
漂泊者:
怪しい青年: ……
怪しい青年: …………
怪しい青年: 用事を思い出したので、失礼しま~す……
悠寧(ユウネイ): ああ、見失っちゃった……あ!あなたもしかして……今州を救った漂泊者じゃないですか!?
悠寧(ユウネイ): コホン!……何か私にご用でしょうか?
漂泊者:
悠寧(ユウネイ): おお、なんと!あなた、最強の適任者を見つけましたね!何を隠そうこの私、虹鎮の新たな実録を編纂しに来た者です!
悠寧(ユウネイ): ええと……軒を連ねる場所……あ、思い出しました。これは、虹鎮の一番高い場所から見える景色の事ですね。
漂泊者:
悠寧(ユウネイ): 虹鎮の北東に行ってみてください。行けば一目でわかると思いますよ。
悠寧(ユウネイ): それより、さっきのは……やはり長離様ですよね?話していたところ、見ましたよ!
漂泊者:
悠寧(ユウネイ): いいなぁ……私もあんな風に長離様とお話してみたい!でも、長離様は先駆条約のインタビューを受けてくれないんです……きっと私如きの下っ端なんかには……
アブ: なんか、あのお姉さんの評価……バラバラじゃない?
漂泊者:
アブ: うーん……人間ってのはよくわからないな。
アブ: でも、紙切れの意味ならわかってきた。
漂泊者:
アブ: なんだか……すごく回りくどかったな……ふぁ……眠い……
辛夷(シンイ): 漂泊者?
辛夷(シンイ): 奇遇ですね。どうですか?虹鎮には慣れましたか?
漂泊者:
辛夷(シンイ): 乗霄山の問題が解決し、今州との往来も再開しました。
辛夷(シンイ): それに、時間の乱れが解消され、他の集落との交流も回復しつつあります。
辛夷(シンイ): これも全て漂泊者のおかげです。
漂泊者:
辛夷(シンイ): あなたは虹鎮の恩人です。何か要望があれば遠慮せず言ってくださいね。
辛夷(シンイ): ところで、さっき聞き込みをしていたようでしたが、何か問題でも?
(辛夷は長離と旧知の仲だったはず。彼女に聞いてみよう)
漂泊者:
辛夷に長離と出会ったことを伝えた。
辛夷(シンイ): ふむ……確かに彼女らしいですね。
辛夷(シンイ): 長離とは深い仲ではありませんが、人よりは彼女を知っているつもりです。彼女は自分の象徴を易々と他人に与えません。まして……
漂泊者:
辛夷(シンイ): ……それについては彼女に直接聞くといいでしょう。
辛夷(シンイ): 彼女の性格はあなたの知る通りです。
辛夷(シンイ): 彼女は決して一目でわかるようなことはしない。その真意がわかる人もほんの一握りに限る……
辛夷(シンイ): そのせいで、彼女に関する噂も不評もたくさんあります。
辛夷(シンイ): だから……長離の意図は、あなた自身で推し量るしかありません。
漂泊者:
辛夷(シンイ): この謎の答えはもう出ているようですね。
辛夷(シンイ): でも、この謎は答え以外のものも示そうとしています。
漂泊者:
辛夷(シンイ): ふふっ……では、私はこれで失礼します。
辛夷(シンイ): また、何か困ったことがあれば、私の所に来てください。
漂泊者:
虹鎮で一番高い建物の屋上に向かい、「円環」の方向を見る
漂泊者: (伝言が示しているのは……恐らくこの遺跡のことだろう)
アブ: こう見ると、あの遺跡……でっかいな……
漂泊者: 遺跡を望むあの建物……東屋だろうか?
アブ: 確かにあそこなら、待ち合わせには持ってこいだな……ふぁ……動いたら眠くなってきた……
漂泊者: 紙切れに書いた目的地はきっとあそこだ。
漂泊者: 約束を果たしに行こう。
未の時(13:00-15:00)に東屋に向かう
長離(チョウリ): 少し遅くなったみたいね。
漂泊者:
長離(チョウリ): じゃ、まずはお礼を……来てくれてありがとう。
長離(チョウリ): 真剣な顔してたんだもの。邪魔しちゃ悪いかなと思ってね。
長離(チョウリ): じゃ、まずはお礼を……来てくれてありがとう。
漂泊者:
長離(チョウリ): なーに?「相変わらず」って?
漂泊者: 今州に着いた時に貰った「印」……あれもあなたの提案?
長離(チョウリ): へー、中々鋭いんだね。
長離(チョウリ): あれはやむを得ず打ち出した下策。あなたを振り回すつもりなんて毛頭なかった。
漂泊者:
長離(チョウリ): 何はともあれ、ちゃんと謝罪しないと……
長離(チョウリ): またこうして、面倒事に巻き込まれてくれるっていうんだからね。
長離(チョウリ): うふふっ……来てくれて嬉しいよ。
漂泊者:
長離(チョウリ): あなたも冗談に興じる趣味があるんだね。でも、お客人にそんなことをさせるつもりはないよ。
長離(チョウリ): あなたも冗談に興じる趣味があるんだね。でも、お客人にそんなことをさせるつもりはないよ。
長離(チョウリ): 聞いてみたいことがあってね。
長離(チョウリ): この盤面に見覚えはある?
漂泊者:
長離(チョウリ): そう……
長離(チョウリ): そうだったね……あなたには記憶がない……
長離(チョウリ): では、乗霄山にある「不死の秘法」の伝説って聞いたことある?
漂泊者:
長離(チョウリ): そう。でも、あなたが聞いたものとは少し違う。
長離(チョウリ): 百年ほど前、とある修行者が乗霄山にて「異人」と出会い、それから山にこもった。碁を打ったりしながらね。
長離(チョウリ): そこに、山に迷い込んだ1人の木こりがやって来た。彼は盤面の行方に夢中になり、ついうっかり碁と石に触れてしまう。
長離(チョウリ): しかし、異人はそれに怒ることなどしない。それどころか、木こりを歓迎し、彼を山のふもとまで送り届けてあげた。
長離(チョウリ): それから年月が過ぎ……年老いた彼はようやく乗霄山に戻り、あの異人と再会を果たす。
長離(チョウリ): その時、2人は碁を打った。一説によると、異人は「不死の秘法」を、最後の対局に隠したという。
漂泊者:
長離(チョウリ): 正解であり、不正解。これは類書に残され、棋譜に基づいて再現された……未完の対局だから。
長離(チョウリ): どう?知ってる伝説とは違うでしょ?でも、本筋は同じ。きっと口伝されていく中で、少しずつ変化していったのだろうね。
長離(チョウリ): 伝説というのは往々にしてこういうもの。時間が話の形さえ変えてしまう。
漂泊者:
長離(チョウリ): その通り。
長離(チョウリ): 残された棋譜にはこう記されている……「この対局は時間の乱れを解く」と。
長離(チョウリ): つまり、この対局を終わらせることができたなら、時間を制御する秘法……「不死の秘法」に辿り着ける。
長離(チョウリ): 「乗霄山が現れる時、対局もまた現れる」……時間制御と対局の関係性はまだわからないけど、それが本当なら……
漂泊者:
長離(チョウリ): 完治する可能性がある。
長離(チョウリ): 歳主の傷を癒すことができる。
長離(チョウリ): でも……まだ確証はない。棋譜に記された情報は、ただの師匠の思い出かもしれないからね。
長離(チョウリ): だから、お願いしたいのは本当に個人的な頼みごと。
長離(チョウリ): もう一度、妾と一緒に山へ入り、その棋譜を探すのを手伝ってほしい。
漂泊者:
長離(チョウリ): ありがとう。終わったらちゃんとお礼してあげるからね。
漂泊者:
長離(チョウリ): どうしてって……前一緒に行ったんだし、歳主関連の件なら、あなただって気になるでしょ?
長離(チョウリ): それと、あなたは、妾にとって……この乗霄山にとって、特別なのよ。
漂泊者:
長離(チョウリ): さっきの問は、あなたとあの盤面に何かしらの関係があるかもしれないから聞いたの。
漂泊者:
長離(チョウリ): 碁とは、二人で打つものよ?
漂泊者:
長離(チョウリ): 恐らく、あなたはその対局と関係している。だから、あなたの失くした記憶を探す手掛かりになるかもしれない。
長離(チョウリ): それと……棋譜を手に入れることができたら、この長離に一つ借りを作れる。
漂泊者:
長離(チョウリ): そう。
漂泊者:
長離(チョウリ): そうね……では、虹鎮近くの桟道で落ち合おう。
長離(チョウリ): じゃ、先に向かってて。妾は少し準備してくるから。
約束の場所で長離に会う
長離(チョウリ): 約束通り来てくれたのね。
漂泊者:
長離(チョウリ): 「案内人」なんだから、それぐらい当然でしょ?抜け道に小道、何でも知ってるんだから。
漂泊者:
長離(チョウリ): 前回の調査で、最も見込みのある場所を特定できた。
長離(チョウリ): そこに行けば、新しい手掛かりが見つかるかもしれない。
漂泊者:
長離(チョウリ): 残星組織の連中を倒した後、合流するまでに、ちょっと探しといたんだ。
長離(チョウリ): でも、そこに着いてからは、あなたの手を借りることになる。
漂泊者:
長離(チョウリ): 頼もしいじゃない。
長離(チョウリ): それじゃ、出発しようか。
長離と乗霄山に向かう
長離(チョウリ): ……
漂泊者: どうしたの?
長離(チョウリ): これも……2人のいい思い出になるかなってね。
長離(チョウリ): あの遺跡が気になる?
漂泊者: 見た感じ……稷廷の遺跡と似てるけど、規模はこっちの方が全然大きい。
長離(チョウリ): 歳主の降臨と同時に発生した異変の後、あそこに稷廷の人が住み着いたらしい。時間を戻す装置もその人たちが関係してるとか。
長離(チョウリ): 故郷におまじないがあった。初雪が降ると新雪を踏んで足跡を作り、雪が融ける頃に叶うよう、願いを書く。
漂泊者: 長離もやった?
長離(チョウリ): 妾が踏めば……雪はあっという間に融けてしまう。だから、ただ遠目に見ていただけだった。
長離(チョウリ): ここからだと、虹鎮を一望できるね。
長離(チョウリ): ……何だか前に来た時よりも綺麗。
長離(チョウリ): やっぱり、あの時とは違うからかな。
漂泊者:
長離(チョウリ): うーん……今は頼もしい仲間がいる……とか?
アブ: お、おい……なんか残像の匂いがする!
アブ: それも、ちょっと変な感じが……残像のと、人間のと、それと……
アブ: 色んな周波数が混ざり合ってる感じだ……これは……
漂泊者:
アブ: なっ、お前まだ我を信じないのか!こっちは親切でやってるんだぞ!
長離(チョウリ): 漂泊者?もしかして……何か起きた?
漂泊者:
長離(チョウリ): 目的地と同じ方向……もしかして……
漂泊者:
異常を調べる
長離(チョウリ): 壁を登った跡……どうやら先客がいるようね。
洞窟に入る
探検家: どっかいけ……!くそ……もう力が……
洞窟を調べる
残像を倒す
探検家: た、助けか!?ありがとう……
長離(チョウリ): 後は任せて。
探検家: お、俺だってまだ戦える!
探検家: はあ、はあ……あ、ありがとうございます……
漂泊者:
探検家: 俺は……大丈夫。あんたはもしかして、漂泊者……?
漂泊者:
探検家: 鳴式と戦って……令尹様と一緒に乗霄山の時間の乱れを正した英雄。今州の人なら皆知ってるよ……
探検家: そ、それに、長離様……こ、こんな所で会えるなんて……
探検家: 2人がいなかったら、俺は間違いなくここで死んでいた……
探検家: でも、俺はこんな所じゃ死ねない……俺を待っている人がいる……
探検家: ようやく、ようやく見つけたんだ……これまでの苦労が報われたんだ……うぐっ!
漂泊者:
長離(チョウリ): 危機が去ったにせよ、乗霄山にはまだまだ謎が多い。調査を行うには申請の上、夜帰の護衛をつける必要がある。
長離(チョウリ): どうして、1人でこんなところにいるの?
探検家: お、俺はただ乗霄山の伝説を偶然耳にしただけで……だから、それを確かめたかっただけで……
探検家: 半日かけて辿り着いたんだが、帰りに残像に襲われて……
探検家: もう戻らないと……伏翎が……俺を待ってる……
漂泊者:
長離(チョウリ): まだ何か隠し事があるみたい。
長離(チョウリ): この傷……半日でできるものじゃない。
長離(チョウリ): どうやら、ここは長く留まる場所じゃないようね。それに、傷は虹鎮でしか処置できない。
漂泊者:
長離(チョウリ): そうだね。
長離(チョウリ): そもそも、この山に残像がいること自体がおかしい……いや、それは彼が回復してから聞くことね。
長離(チョウリ): 気づいた?そもそも、この山に残像がいること自体がおかしい。
長離(チョウリ): これ以上ここで立ち話するのも危険ね。まずは山を下りよう。
長離(チョウリ): この人……服装から察するに、先駆条約の人かしら。
漂泊者:
長離(チョウリ): となると、虹鎮に彼の仲間や知り合いがいるかもしれないね。
長離(チョウリ): ここは漂泊者の言う通り、まずは戻ろうか。
すでに意識を失った探検家を連れて、長離と一緒に虹鎮に戻った。
虹鎮の住人: 梧黎じゃないか。なんだってこんな傷だらけに……
漂泊者:
虹鎮の住人: そういうわけじゃないけど……こいつ、ここに来るなり変な質問ばっかりして回ってたから、覚えちまったんだ。
探検家: 不死の秘法……見つかった……
虹鎮の住人: な……お前、本当に山に入ったのか?参ったな……医者に診てもらわないと!
探検家: 俺は……大丈夫……それより伏翎を……
長離(チョウリ): 彼の仲間を知ってる?
虹鎮の住人: 悪いけどわからない……でも、ここには似たような服を着た連中も多い。そういう人を探してみるといい。
漂泊者:
梧黎(ゴレイ): ……
先駆条約写真家: この人の仲間を探してる?うん……ごめんね。私、先駆条約に入ったばかりで、知らない人もまだまだ多いから……
先駆条約写真家: でもこの先輩の装備は、1年前以上の旧式だね。ここは悠寧さんに聞いてみるといいかも。
先駆条約写真家: 悠寧さんはこの先にいるよ。
悠寧(ユウネイ): え……!長離様!?
悠寧(ユウネイ): な、何かご用でしょうか!?あ、漂泊者もいますね。背に乗せた人は……
長離(チョウリ): 彼とは乗霄山で出会った。この者の仲間を知ってる?
悠寧(ユウネイ): ご、梧黎さんじゃないですか……何があったのですか……?
漂泊者:
梧黎(ゴレイ): ……
漂泊者:
悠寧(ユウネイ): 彼は先駆条約の探検家です。と言っても、今州に来ることは珍しくて、こうして会うことは滅多になかったのですが……
悠寧(ユウネイ): ただ、数か月前に長期休暇を取り……伏翎さんと一緒に旅に出ました。
漂泊者:
悠寧(ユウネイ): 彼の恋人です。彼と一緒に虹鎮に来て、今はあそこの宿に泊まっています。
悠寧(ユウネイ): 本当にいつも彼のことを心配してて……
悠寧(ユウネイ): ……と、というか、彼、本当に大丈夫なのですか?はやく医者の所に行った方が……
梧黎(ゴレイ): 大丈夫だ……伏翎が……待ってるから……
長離(チョウリ): 大丈夫。すぐ彼女に会わせてあげる。
宿に向かう
少女: あ……梧黎さん!……コホンコホン……
長離(チョウリ): 無理しないで。
少女: あ……ありがとう。私は大丈夫……あなたたちは?梧黎さんは一体……
漂泊者:
伏翎(フレイ): はい、私です。この状況は……
梧黎(ゴレイ): 伏翎……!
伏翎(フレイ): け……怪我してるの!?うう……私がもっと頻繁に連絡してれば……
梧黎(ゴレイ): 聞いて驚け……俺は、見つけたんだ!
梧黎(ゴレイ): 病気の進行を遅らせる方法を!もう無理しなくていい。これからも……俺たちはずっと、一緒にいられる!
伏翎(フレイ): つまり……伝説は……本当だった?
梧黎(ゴレイ): 伏翎……嬉しくないのか?
伏翎(フレイ): ううん……嬉しい。本当に良かった。
梧黎(ゴレイ): ああ……それは……何よりだ……
伏翎(フレイ): 梧黎さん!
力尽きた梧黎を医者のもとへ運び、治療してもらった。
伏翎(フレイ): 漂泊者、そして長離様……本当に、彼を助けてくれてありがとうございました。
漂泊者:
伏翎(フレイ): あの……一体、何があったのですか?あんなにボロボロの梧黎さんは見たことがないので……
漂泊者:
漂泊者:
伏翎(フレイ): ……彼が、半日しか山で過ごしていない、と言ったのですか……?
長離(チョウリ): ええ。でも、あなたにとってはそうでなかった。
伏翎(フレイ): はい。私はもう……7日ほど待っています。
伏翎(フレイ): これまでも、3日ぐらい音信不通になることはあったのですが、さすがに今回は長すぎです。
漂泊者:
伏翎(フレイ): 多分……私のせいです。
伏翎(フレイ): 私は元々、風景画家で、仕事で偶然梧黎さんと出会い、彼と一緒にたくさんの美景を見て回りました。
伏翎(フレイ): でも、半年前、私は重い病気を患い、彼と一緒に探検したりスケッチしたりすることができなくなりました。彼が私のためにあちこち訪ねるようになったのは、それからですね。
伏翎(フレイ): 私たちは2週前にここへ来ました。
伏翎(フレイ): 私、彼にはここで気晴らしをしてほしかったのですが……ご存知の通り彼は1人で山に入り、ボロボロになりながら、私の病気の対抗策を見つけたと……
漂泊者:
長離(チョウリ): 乗霄山にあるという「不死の秘法」のことかしら?
伏翎(フレイ): はい……乗霄山には時間の止まった桃源郷がある。だから、そこに行けば、病気がこれ以上悪くなることはないと彼が……
伏翎(フレイ): 治すことはできないけど……これからも一緒に暮らせる、と……
伏翎(フレイ): こんな伝説、ただのおとぎ話だと思っていましたが……さっきの彼の話を聞くと……
漂泊者:
伏翎(フレイ): 私もそう思います。でも、梧黎さんはその伝説は本物と頑なに信じ込んでいるみたいで……
長離(チョウリ): 確かに乗霄山には時間の乱れが生じていた。でも、それは今汐と漂泊者により解決されたはず。
漂泊者:
長離(チョウリ): そう……乗霄山にはまだ時間の乱れが残されている。で、伝説を追い求めてきた梧黎はそこに迷い込んだ、と……
長離(チョウリ): その伝説はあなたたちの問題を解決するものではない。むしろ、彼を危険に晒すもの。
伏翎(フレイ): そう……ですか……
伏翎(フレイ): 夜帰がここに来たのは、山に残された異変を片付けるためと聞きました。一般人の立ち入りが禁止されているのも、それが理由ですよね……
伏翎(フレイ): やっぱり、時間の乱れはとても危険なものだと思います……
伏翎(フレイ): だから、漂泊者、長離様。お願いです。それを、消してください。
漂泊者:
長離(チョウリ): それは、彼にとって、あなたを救う唯一の方法よ。いいの?
伏翎(フレイ): 私は……
伏翎(フレイ): 私は……ここに留まることを望んでいません。どうか、私のことは気にしないでください。
伏翎(フレイ): 夢はいつか覚めるものです。大事なのは、ちゃんとその先に進むこと……
伏翎(フレイ): コホンコホン……わ、私は大丈夫です。ごめんなさい……こんなに長話したのは久々ですから……
漂泊者:
伏翎(フレイ): 少し……疲れただけです。少し休めば大丈夫。
伏翎(フレイ): 梧黎さんが起きたら、私はちゃんと教えますから。
長離(チョウリ): 伝えるべきことは、ちゃんと伝えた方がいい。
長離(チョウリ): あなたが口に出さなきゃ、いつまでも彼は何も知らないままだよ?
伏翎(フレイ): ……はい、わかりました。
長離(チョウリ): 漂泊者、ここは一度、辛夷様に状況を説明しに行こう。
漂泊者:
辛夷に状況を説明する
辛夷(シンイ): 2人揃ってどうしましたか?
漂泊者:
辛夷に顛末を教えた。
辛夷(シンイ): なるほど。山に発生したおかしな残像に、隠された時間の乱れ……
辛夷(シンイ): その話を聞く限り、まだまだ謎が多いようですね。
長離(チョウリ): さっきの伏翎の話、漂泊者はどう思う?
漂泊者:
長離(チョウリ): 山に入って半日程度なのに、虹鎮では七日が過ぎてしまった。ここは大丈夫だけど、時間の乱れは確かに生じている。
長離(チョウリ): 歳主との一戦の後、今汐は夜帰軍に山の調査を行わせ、乗霄山の異変が去ったことを改めて確認してから、入り口を開放させた。
長離(チョウリ): だから、まだ未知の時間の乱れがあるのだとすれば……
漂泊者:
長離(チョウリ): ええ、その通り。でも、どうして今……?
漂泊者:
長離(チョウリ): 伏翎の言う「伝説」は乱れではなく、代償のない完全なる静止。
長離(チョウリ): でも、梧黎は自分の発見に自信を持っていた。たった半日で辿り着いた、妾に知られたくない発見にね。
漂泊者:
長離(チョウリ): 巧妙な嘘には、真実が含まれている。
長離(チョウリ): あの探検家の嘘の中にも、誰かを救いたいっていう本当の意志があるのかもね。
長離(チョウリ): 新たな「時間の乱れ」の正体……気になるわね。
漂泊者:
長離(チョウリ): ん?どうしたの?
漂泊者:
長離(チョウリ): 例え不治の病だろうと、可能性があるのならそれにすがるべき……って言いたいのかな?
長離(チョウリ): きっと、すでに自分の運命を受け入れた……或いは、そうまでして生きることが嫌だった……まあ、色んな考えがあると思うよ。
辛夷(シンイ): 長離……
長離(チョウリ): ……ただの推測ですよ。
漂泊者:
長離(チョウリ): あなたも気づいた?
長離(チョウリ): あそこの周波数の起伏……時間の乱れとそっくりだった。
長離(チョウリ): それに、棋譜が最後にあったという場所と、あの探検家が行こうとした場所も一致している。
辛夷(シンイ): ……つまり、今回の異変は「棋譜」と関係している、ということですか。
漂泊者:
長離(チョウリ): それが本当のことなら……探し物をしてる人は他にもいる、ということになる。
長離(チョウリ): あの探検家、情報の入手ルートについては何も言わなかった。
長離(チョウリ): でも、乗霄山への知識は、明らかに初めて訪ねた人のそれではない。
辛夷(シンイ): つまり……
漂泊者:
辛夷(シンイ): 夜帰にまた山の入口を封鎖するよう手配しておきましょう。それと、長離の指揮権限はそのままで構いません。
長離(チョウリ): 今回こそじっくり調査させてもらいます。それに、確かめたいこともできました。
長離(チョウリ): この問題、必ずや解決してみせましょう。
漂泊者:
長離(チョウリ): 今回は危険な旅となる。
漂泊者:
長離(チョウリ): そう……漂泊者、本当にありがとう。
辛夷(シンイ): 申し訳ない限りです。羽を伸ばしてもらおうと思い誘ったのに、またこんなことになってしまうとは……
辛夷(シンイ): 2人とも、くれぐれも気を付けて。
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長離(チョウリ): これであの二人の思いがはっきりしたね。
漂泊者:
長離(チョウリ): まだ推測だけど……
長離(チョウリ): 伏翎は残る命を使って、自分たちの夢に少しでも近づこうとしている。だから、得体の知れない「秘法」に頼るのではなく、来るべき死を受け入れた。
長離(チョウリ): 「桃源郷」に入り、そこで暮らすということは、梧黎が探検家としての未来を捨てたのも同然……
長離(チョウリ): だから、彼女はそれを望まない。
長離(チョウリ): 彼女が本当に望んでいるのは、お互いが別れを受け入れ、前へと進み、夢に近づくこと……
長離(チョウリ): きっと彼女は、自分のいない未来に希望を持っているんじゃないのかな。
漂泊者:
長離(チョウリ): ……どうして、そんなことを聞くの?
漂泊者:
長離(チョウリ): そう……生も死もただの通過点に過ぎない、それよりも大事なことはたくさんある。だから、そんな考え方もあるんじゃないかと思ってね。
長離(チョウリ): あくまでも推測よ。でも彼女、自分を隠せるほど、器用ではなさそうだけどね。
漂泊者:
長離(チョウリ): 日記の話に戻ろう。はっきりとは書かれていなかったけど、梧黎に情報を与えた者の目的が見えてきた。
長離(チョウリ): やはり、これは偶然の出来事じゃない。全ての手がかりが時間の乱れとあの対局の関連を示している……或いは、誰かがそれらを結び付けている。
漂泊者:
長離(チョウリ): ええ。歳主のことをあれだけ知ってるなんておかしいもの。
長離(チョウリ): 何やら、諦めの悪いお方がいるみたいね。
長離(チョウリ): ここまでお膳立てしてくれたんだもの。答えてあげなきゃ無粋ってものでしょ?
長離(チョウリ): 覚書と梧黎の日記にある地図を照らし合わせてみて。
長離(チョウリ): その場所はすぐそばにある。
このまま進む
長離(チョウリ): あれは……
漂泊者: 時間の乱れが、よりはっきりと感じる……
時間の乱れの場所へ向かう
漂泊者: 手で掘った跡がある……梧黎がやったのか?
長離(チョウリ): これは……囲碁盤ね。
漂泊者:
長離(チョウリ): ここに生じた時間の乱れは装置の影響かもしれない。なら、元に戻す方法もあるはず。
囲碁盤の時間を戻す
幻影を調べる
老人の幻影: うむ、実にいい。まさに虚を突く一手……あっぱれだ!
老人の幻影: いやはや、ここ乗霄山でこうも熱い対局ができるとは。まったく若いのに大したものだ。
青年の幻影: ……
老人の幻影: ご冗談を!今でも腕の差ぐらいわかるつもりだ。
漂泊者:
長離(チョウリ): ……1人は師匠ね。でも、もう1人が意図的に消されてる。
漂泊者:
長離(チョウリ): そう。じゃあ、もう1人は誰だと思う?
漂泊者:
長離(チョウリ): ……
思いに耽る長離は返事をしなかった。
老人の幻影: 数十年ぶりの再会のはずだが……その顔はあの頃と何も変わっていない。
老人の幻影: まさか、長い間探してきた命の恩人が、とうに知っていた者だったとは思わなかった。
老人の幻影: それと、昔の約束を覚えてくれているのは嬉しい事だが……
老人の幻影: 新しい州が設置された今、名を轟かせた者が何故身を引こうとしている?
青年の幻影: ……
老人の幻影: ……少し喋りすぎたようだ。まだ時間が許すのなら……もう一局、いかがかな?
老人の幻影: ははっ……流石だ!あと20年与えられても、万に一の勝算もないということか。
老人の幻影: 随分と長い時が経った。
老人の幻影: 盤上は千変万化。始めこそ似たような局であっても、終盤には様変わりする。それはこの世も同じ。
老人の幻影: 玄渺の一門は世間から姿を隠し、この天下を碁のように動かすことに専念してきた。
老人の幻影: しかし、お主は自らその身を盤上に投じ、局面を変えることを選んだ。それは、時間の残されていないわしに通れぬ道だ。
老人の幻影: なに……悲しむことはない。この歳主の元で眠りにつけることもまた幸運。
老人の幻影: だが……その時お主と碁を打つのは、わしではなく、弟子の方になる。
老人の幻影: その表情……この謎が解けるかが心配なようだな。
老人の幻影: かっか!心配ご無用だ。あの子の知恵と力があれば、何も問題はない。
老人の幻影: この対局は、今州、 瑝瓏……ひいては、世界の未来に繋がるもの。
老人の幻影: 道はまだまだ長い……だから、最後の対局は、お主に……
長離(チョウリ): ……
長離(チョウリ): ……一番最後に顔を出すなんて、あなたたち、失礼だと思わないの?
残星組織メンバー: ……お前の思い通りになると思うなよ、長離。
漂泊者:
長離(チョウリ): ここをあなたたちの墓場にしてあげる。
残星組織のアーティファイサーを倒す
残星組織メンバー: 長離、もう楽になったっていいんだぜ?
残星組織メンバー: 俺らが知ったのは対局のことだけじゃない。お前の負っている代価……お前には先がない。
残星組織メンバー: だから、ただ俺たちを連れてってくれりゃいいんだよ。
長離(チョウリ): ふーん、そうなんだ。
残星組織メンバー: ソノラが開いた!行け!
漂泊者:
残星組織メンバー: おっと、悪いがここを通すわけにはいかなくてね。
残星組織メンバー: 全盛期の「角」が持っていた、代償なしに時間を操る力は、このソノラの中にあるんだからな。
漂泊者:
長離(チョウリ): そう。その真偽はまだ誰も確かめていない。
残星組織メンバー: はっ、何だっていいさ。これほど強いソノラが乗霄山を飲み込む様は、きっと美しいだろうよ。
漂泊者:
残星組織メンバー: まあ、入口を開けてくれた漂泊者に、お礼ぐらいは言ってやらないとな。
残星組織メンバー: やはり、あの人の言う通り……お前は「特別」だ。
囲碁盤の秘密を解き明かすため、ソノラに入る
長離を探す
漂泊者: 知らぬ場所……残星組織も長離もいない……
漂泊者: はやく見つけないと。
女の子: ……こ、こっち来ないで……!
助けを呼ぶ声の方向に向かう
女の子: はあ……はあ……
漂泊者:
女の子: だ、大丈夫です!これは私の能力……もう慣れてます。
女の子: とにかく、離れてください。そうでないと、あなたも火傷しちゃいます。
漂泊者:
女の子: この村、残像に襲われました。だから、もう何も残っていません。
女の子: どうしてこんなところに来たんですか?ここに来る人なんて追放者くらいなのに……
漂泊者:
女の子: あなた……悪者……?
漂泊者:
女の子: ……悪者はみんなそう言う。
女の子: 諦めた方がいいですよ。ここには残像と私しかいないから……
女の子: ちょうりって……だれ?
女の子: ここ、残像以外は私しかいませんよ。
漂泊者:
女の子: ……ここなら私を怖がる人いないし、誰も私のせいで傷つかないから……
女の子: とにかく、早くここから離れてください。危ないですよ。
漂泊者:
(それに本来、ソノラの幻影とは会話できない。まさか、時間の逆行の影響で長離は……)
女の子: ……?
漂泊者:
女の子: どうしたんですか?もしかして……道がわからない、とか?
漂泊者:
女の子: ……じゃあ、安全な場所まで連れてってあげます。せめて、人がいる場所まで……
女の子: うっ……
漂泊者:
女の子: ……
女の子: ありがとう。
安全な場所に向かう
女の子と協力して機巧を解く
女の子: え……こんなのあったっけ……?
漂泊者: この仕掛け……両方同時に操作しないと開かないみたい。
女の子: じゃあ、私があっちに行きます。
このまま進む
女の子: この人……残像に襲われて……
漂泊者:
女の子: どうして……ここに残像なんていなかったはずなのに……
女の子: ……私の力で、全部やっつけてやる……!
障害物を排除して進む
女の子: ……残像!気を付けて!
残像を倒す
女の子: ど……どうして……?
漂泊者:
女の子: ……
女の子: 大丈夫です。足手まといにはなりません。
女の子: 子ども扱いしないで……私、強いんですよ。
漂泊者:
女の子: ……
このまま進む
女の子: ある時、私が住んでた村は残像潮に襲われました……
女の子: でも、ちょうど私だけは地下にいたんです……
女の子: 私、外に出たら……もう、誰もいなくて……
女の子: もう……安全な場所なんてどこにも……
漂泊者:
女の子: はい……!
入る方法を探す
漂泊者: やはりここにも残像が……下がって。
女の子: はい……!
残像を倒す
漂泊者: これは……門を開く鍵?
女の子: はい……でも、門を守っていた人たちは……
漂泊者: ……
遺跡の深部へ進む
女の子: うっ……
漂泊者:
女の子: いえ……全然大丈夫です。
漂泊者:
女の子: 私、共鳴者ですよ?とても強いんです。火だって操れます。
女の子: 暖かくて明るい火……これは寒さと化け物を退けるものですから……
漂泊者:
女の子: それは……私がまだ未熟だから……
女の子: 私に「共鳴能力」を教えた共鳴者からは、これを使い過ぎると寿命が減るって言われました。
女の子: 理由は……話が長くてよくわかんなかったけど……とにかく、力を使うなって……
女の子: でも、使わないと、残像に食べられて、殺されちゃう……
女の子: 今を生きられないなら、寿命を延ばそうっとしたって意味なんてないよ……
女の子: 私は死にたくなんてない……生きて、立派な大人になりたい!
女の子: 自分の力を使いこなしたい!守ってくれた人たちの力になりたい!
女の子: それができたら、きっと「太平の世」も訪れるから!
漂泊者:
女の子: 村の先生から聞いたんです!みんなが楽しく過ごせて、住む家があって、腹ペコにならなくて済む、とってもいい世界!
女の子: でも、私にはどうしたらいいかわからなくて……
漂泊者:
漂泊者:
女の子: はい……!
女の子: できれば……あなたみたいな、すごい人になりたいです!
漂泊者:
漂泊者:
女の子: は、はい……頑張ります!
装置を調べる
女の子: あれ?ここ来たことはあるけど……見たことないものばっかり……
女の子: この門は……
女の子: 来たことがあるような……ないような……何だか不思議な感じです。
女の子: 少し辺りを調べてみませんか?何かあるかもしれません。
装置の光線を終点まで繋ぐ
幻影を調べる
女の子: これは……
(……これはかつての幻影)
(ここも確かに……見覚えがある)
(このソノラに再現されたのは……妾の記憶)
(ここに入って、漂泊者も残星組織も消えた……周波数の異常も残ったまま。時間の乱れも、かつての乗霄山と同じ……)
(時間の乱れをはらんだソノラ……これじゃ、迷えば二度と外には出られない。これも師匠の仕掛けた謎、というわけか)
(惑わせる術か、それとも確かめるための策なのか……或いは……)
(いずれにせよ、慎重に進まないと。まずは……漂泊者を探そう)
漂泊者を探す
残像を倒す
女の子: はぁ……はぁ……私はまだ……
長離(チョウリ): (あの頃は離火を操れなかった……残像ともうまく戦えなくて、いつも傷だらけになって……)
障害物を排除する
このまま進む
長離(チョウリ): (ここは……師匠が隠居した家……)
長離(チョウリ): (不安定なソノラの影響で空間も乱れている)
幻影を調べる
幼い長離の幻影: 師匠、本当に行くのですか?
玄渺の幻影: 余命も僅かの私に相応の場所だ。この先は1人で行く。
幼い長離の幻影: そこは……危険な場所ですよね?どうして私は行ってはならないのですか?
玄渺の幻影: 主の未来がそこにはないというだけだ。長離……聡明なお主は、いつか大成するだろう。
玄渺の幻影: しかし、力の代償が消えることはない。その命が人より短いことを忘れるな。
幼い長離の幻影: ……わかりました。
玄渺の幻影: よく考え、慎重に策を練り、その羽が自分のものになった時……世界を変えることができる。
幼い長離の幻影: 肝に銘じておきます。
幼い長離の幻影: でも……まだ探し人のことが何もわかっていません……一体どうすれば……
玄渺の幻影: 機が訪れるとわかる事だ。その時には、わしも手助けをしてやろう。
玄渺の幻影: お主がすべきは、その知恵と力で、大事な「客人」に道を示す事。
玄渺の幻影: その人こそ、世界を変えられる力の持ち主。その者を探し出し、力を借りるといい。
玄渺の幻影: さすれば……太平の世も叶えられよう。
長離(チョウリ): (もう見つけましたよ……師匠)
長離(チョウリ): (……この碁盤とソノラは、謎であり、答え……)
長離(チョウリ): (このソノラの最後は……すぐそこに……)
扉から入る
師匠が残した謎を解く
長離(チョウリ): これも師匠が残した謎のようね。
装置の光線を終点まで繋ぐ
終点に向かう
漂泊者:
女の子: だ、大丈夫……です……
女の子: 私、思い出しました……まだぼんやりしてて、はっきりわからないけど……
女の子: 私、何かを探してた……ずっとずっと……
漂泊者:
女の子: わかりません……でも、それはとても大事な……世界を変えられる何か……
女の子: 私、どうしてここにいるの……?なんで知ってるはずの景色がなかったの……?わからない……
女の子: それに……あなたから懐かしさを感じるのはなんで……?会ったことないはずなのに……
漂泊者:
女の子: え……?
漂泊者:
女の子: これであの門を開けられるかも!
女の子: この先に一体何が……?
漂泊者:
女の子: はい、そうだといいですね。
「時の狭間に囚われし影」を倒す
師匠の声: 勝敗は、既に決している。
幼い長離: 師匠……?
師匠の声: 長離。よくやった。
師匠の声: その答えを手にした事で……いよいよ旅立つ日が来る。
師匠の声: この先。お主が選んだ全ては……
師匠の声: その未来に繋がるだろう。
漂泊者: ……長離。
長離(チョウリ): お待たせ。
残星組織メンバーA: このソノラ……人を飲み込むぞ!
残星組織メンバーB: 逃げろ!
残星組織メンバーC: クソ!罠だったのか!
長離(チョウリ): もう大丈夫。
長離(チョウリ): これが最後の一手……この局は終わり。
長離(チョウリ): 見て……熱くないし、痛くもない……ね?
伏翎(フレイ): 綺麗……
伏翎(フレイ): 梧黎さん、これって私たちがずっと求めてきた、破滅の先の新生じゃない?
梧黎(ゴレイ): 伏翎……
長離(チョウリ): これで全て終わり。
辛夷(シンイ): 探し物はどうでしたか?
長離(チョウリ): ……
辛夷(シンイ): ご苦労さま。時間の乱れは完全に消滅し、残星組織の残党も夜帰が捕らえました。これで全て解決です。
辛夷(シンイ): でも、ずっと連絡がなかったのは、何か訳があるのですか?
漂泊者:
辛夷(シンイ): ソノラに隠された、時間の乱れ……道理で見つからなかったわけですね。
辛夷(シンイ): でも、まさかそれを丸々燃やし尽くしてしまうとは……
辛夷(シンイ): あまり褒められたものじゃないですよ。
漂泊者:
長離(チョウリ): 心配には及ばないよ。
梧黎(ゴレイ): 漂泊者!長離様!
漂泊者:
伏翎(フレイ): お医者さんのおかげで、梧黎は大事に至らずに済みました。私も今は歩くぐらいなら平気です。
伏翎(フレイ): でも、もう5日ほど過ぎているので……
漂泊者:
梧黎(ゴレイ): 俺、助けられて、まだお礼すらしてなかっのに、2人が山で残星組織に襲われたって聞いて……
長離(チョウリ): ふふ……いいよ、それぐらい。
長離(チョウリ): それに、今回はただ妾たちと残星組織が戦ったというだけのこと。これが、あなたとどう関係があるというの?
伏翎(フレイ): そうだとしても長離様は命の恩人です。それに、お二人のおかげで、この絶景に辿り着くことができました。旅の終わりに相応しい最高の景色です。
梧黎(ゴレイ): 不死の秘法のこと……伏翎から聞きました。
梧黎(ゴレイ): 心のどこかで気づいてはいたんです。でも、どうしても諦めきれなくて……
梧黎(ゴレイ): ……これが旅の終わりだって、認めたくなかった……
梧黎(ゴレイ): でも、もう彼女と話は付けました。これから色んな所へ行って、色んな景色を見て……
梧黎(ゴレイ): そして、いつか……
伏翎(フレイ): いつか、私は筆を握れなくなる日が来るでしょう。でも、その日まで雑誌に絵を載せてもらう契約をしました。
伏翎(フレイ): もちろん、別れが訪れることに変わりはありません。でも、私は最後のその時まで、全力で頑張ります。
漂泊者:
漂泊者:
漂泊者: 例え、あなたが死生への拘りを捨てたとしても……傍にいる人たちが、あなたの幸せを願っていることは忘れないで。
伏翎(フレイ): はい、わかっています。それに……
伏翎(フレイ): ……1日でも、1秒でも長く、あなたと一緒にいたいなって。
梧黎(ゴレイ): ああ……俺たちはいつだって……
長離(チョウリ): 今はまだ悲しむ時ではない……でしょ?
長離(チョウリ): 瑝瓏領内で腕の立つ医者の連絡先を集めてみたの。例え不治の病であっても、可能性は捨てるべきじゃないから。
伏翎(フレイ): 長離様……本当にどうお礼を言えばいいか……
長離(チョウリ): 礼には及ばないよ。
長離(チョウリ): だって……妾も『瑝瓏写意』に載るあなたの作品が楽しみなの。
長離(チョウリ): 大人気画家の絵が6号も連続でお休みなんて、ファンの人達はがっかりよ?
漂泊者:
長離(チョウリ): そんなに驚かなくても……もう、失礼な人ね。
長離(チョウリ): 無事解決したことだし、帰るとしよう。
長離(チョウリ): 漂泊者、あなたも疲れたでしょ?
漂泊者:
長離(チョウリ): まあ、後始末はまだ残ってるけど……後のことは、妾と辛夷様に任せて。
漂泊者:
長離(チョウリ): えー、まだ信じてくれてないの?
長離(チョウリ): よろしい。
辛夷(シンイ): でも、今日はもう遅いことですし、帰って休みましょうか。
休憩をとる(二日後)
漂泊者: あれから、もう2日経った。長離は今頃どうしているのだろうか……
アブ: そんな心配なら、いっそのこと聞いてみたらいいじゃん。
漂泊者: そうだな。きっと長離を探すのには骨が折れる。先に辛夷を探そう。
辛夷に長離について話を聞く
辛夷(シンイ): 漂泊者、来ましたか。
辛夷(シンイ): 後始末も、捕らえた残星組織の尋問も無事終了しました。
辛夷(シンイ): 奴らの目的は、時間を制御する秘法を手に入れ、乗霄山に再び混乱をもたらすこと。でも、それはあなたたちが阻止してくれました。
辛夷(シンイ): ただ、どうやらあの場に残星組織の監察が1人いたらしいのですが、逃げられてしまったようです。
漂泊者:
辛夷(シンイ): この件は既に辺庭に報告してあります。今後、乗霄山の守りも強化され、二度とこのようなことは起きないでしょう。
漂泊者:
辛夷(シンイ): 彼女は今州に戻りましたよ。
辛夷(シンイ): あれだけの力を使えば、流石の長離も休息が必要ということでしょう。
漂泊者:
辛夷(シンイ): そう言うと思って、彼女から伝言を預かっています。
辛夷(シンイ): ——乗霄山の東屋で待つ。
辛夷(シンイ): それと……今回は堅苦しい謎はない、だそうです。
漂泊者:
約束の場所で長離に会う
長離(チョウリ): どう、ちゃんと休めた?
漂泊者:
長離(チョウリ): そんなの……見たらわかるでしょ?
漂泊者:
長離(チョウリ): 安心して。今日はちょっと世間話がしたいと思ってね。
長離(チョウリ): それに、あなたも聞きたいことがあるんじゃない?
漂泊者:
長離(チョウリ): そう?
長離(チョウリ): では、この長離が答えて差し上げよう。
漂泊者:
長離(チョウリ): 棋譜については、妾の師匠、玄渺真人が果たした、とある出会いが関係している。
長離(チョウリ): 残像潮に巻き込まれた師匠は、ある「異人」に救われた。過去の歴史に幾度となく現れ、師匠も姿を垣間見たあの「異人」に。
長離(チョウリ): 時を経て、師匠は乗霄山でその人との再会を果たす。そして、2人で碁を打ち、その後語られる棋譜を残した……
長離(チョウリ): でも、その棋譜は単なる通過点。本当に大事なのはその打ち手だった。
長離(チョウリ): 不死の秘法については……残念ながら、説明のつかない神秘に触れた木こりの夢想だった、ということね。