陽の光が差し込む場所
目的を遂げるため、あなたはエクソストライダー計画の核心へと、さらに踏み込む決断を下した。その選択を境に、氷原の旅の裏で静かに蠢いていた異変も、やがて姿を現し始める……
学園に戻る
漂泊者: (通信でエクソストライダー計画について話す約束をリュークとしてるから、保健室に行こう)
保健室に向かう
漂泊者: (ニヴォラ……ずっとここで療養してるのか?)
ニヴォラの現状を尋ねる
漂泊者: ニヴォラ、傷の具合はどうだ?
ニヴォラ: あっ、漂泊者さん……おかげでだいぶ良くなったよ。
ニヴォラ: ヘルセン先生のお世話になってたからね。ここ数日、言われた通りここで療養してるの。だからもう、痛みは引いたんだ。
ニヴォラ: 先生を探しに来たの?
漂泊者: 少し相談したいことがあってな。リュークはいるか?
ニヴォラ: 隣のカウンセリング室にいるんじゃないかな。えっと……友達のシグリカが中にいるから、ちょっと待ったほうがいいかも。
漂泊者: ありがとう、ゆっくり休んでくれ。
リューク・ヘルセン: なんて言えばいいのかな――シグリカ君は、もっと自信を持っていいと思うんだ。
シグリカ: 自信……
リューク・ヘルセン: 人は思っているよりも鋭い。キミが大切にしている人も含めてね。あまり自分のことを深掘りしすぎないほうがいいかもしれない。
リューク・ヘルセン: 良いも悪いも、嘘も真も、そう簡単に装えるものではない。ダーニャという友達の言った通り、たまには逃げることも大事さ。
シグリカ: 分かりました……頑張ってみます!ありがとうございました、リューク先生。
リューク・ヘルセン: どういたしまして。頑張りすぎないように気をつけてね。何事もほどほどに。
リューク・ヘルセン: シグリカ君は、テストのことを考えると心配で夜も眠れなくなって、1週間前から悩み出すタイプじゃないかい?
シグリカ: えっ!わたしの顔にでも書いてありましたか!?
リューク・ヘルセン: ははっ、ただの推測だよ。
リューク・ヘルセン: 飴でもどうかな?甘いものは元気をくれるよ。
シグリカ: はい!ありがとうございます、リューク先生。あの……また来てもいいですか?
リューク・ヘルセン: シグリカ君が来たければ、いつでも待っているよ。
漂泊者: 例のエクソストライダー計画、詳しく聞かせてほしい。
リューク・ヘルセン: そう急がずに、まずは別の話をしよう。
漂泊者: 別の話……?
リューク・ヘルセン: 何でもいい。とにかく、リラックスしてほしいんだ。
リューク・ヘルセン: 最近、焦りすぎてないかい?漂泊者、感情が判断に悪い影響を及ぼしている。いつもの冷静さが欠けていることは、自分でも気づいているだろう?
リューク・ヘルセン: さて、飴でも舐めるかい?少しは気分が良くなるかもしれないよ。
漂泊者: ……遠慮しよう。
リューク・ヘルセン: エイメスの件で焦っているのは分かる。キミは昔から、あの子を大事にしていたからね。でも、キミの精神状態は、自覚しているよりもずっと悪い。
リューク・ヘルセン: 少しずつ進めていくべきだ。エクソストライダーが目を覚ます前に、体がダメになったらどうするんだい?
漂泊者: その通りだな。なら、エクソストライダーの話は置いておくとして、リュークについて教えてもらいたい。
漂泊者: 俺がエイメスを信じた理由は、辻褄が合ってたからだ。それと、なぜか親近感を感じたからな。
漂泊者: だが、リュークの言葉通り「君子の交わり」だとしたら、そこまで深い関わりはなかったはず。
漂泊者: ストライダーゲートを開くことは、ラハイロイ全体にも影響を及ぼす。だから、共にやる身として、あなたのことをもっと知りたいんだ。
リューク・ヘルセン: ふふっ、分かっているとも。どこかで自己紹介はするべきだと思っていたからね。
リューク・ヘルセン: 知りたいことであれば、何でも答えよう。
漂泊者: あなたはブラックショアの協力者なのか?
リューク・ヘルセン: いや、個人情報を残すような場所で働くのは苦手でね。ただ、花持ちとは面識があるよ。
漂泊者: あまり親交がなかったのに、あなたは信頼できる人だとエイメスは言っていた。それに、俺とエイメスの関係性を知っていたのはなぜだ?
リューク・ヘルセン: エイメス君は鋭い子だからね。キミはできるだけ彼女をワタシに会わせないようにしていたとはいえ、察するところがあったんだろう。
リューク・ヘルセン: 彼女はキミとよく似ている。賢くて、行動力に溢れ、苦痛に耐えられる。だけどね、彼女はキミ以上の意地っ張りなんだ。
リューク・ヘルセン: キミがラハイロイから離れて以降、彼女は何度かワタシのところに来ていた。カウンセリングのためと言いつつも、キミの情報を聞こうとしていたんじゃないかな。
漂泊者: でも、あなたは何も教えなかった。
リューク・ヘルセン: ああ。ワタシがラハイロイに来たきっかけは、キミに頼まれたからだ。エイメス君にワタシのことを紹介しなかった理由は、面倒事に巻き込みたくなかったからだろう。
リューク・ヘルセン: それに気づいたエイメス君は、二度とワタシのところに来なくなったわけだ。
リューク・ヘルセン: でも……悩み事があるなら相談してほしかったね。彼女もキミと同じで、いつも一人で抱え込んでしまう。あまりよくないクセだ。
漂泊者: ……もうひとつ、聞きたいことがある。
漂泊者: 「俺に頼まれた」と言ったな、具体的には何を?
リューク・ヘルセン: 確かに、それは重要だ。でも、ここでは話せない。
リューク・ヘルセン: コレクティブは多くの国に支えられている。勢力争いに加わる気はないけど、用務員の中にはスパイが何人もいるんだ。
リューク・ヘルセン: 保健室も人目がある。まずは場所を移そう。
漂泊者: どこへ?
リューク・ヘルセン: ワタシに付いてきてもらえるかい?行こう、大忙しさん。
N.A.N.A.: ヘルセン先生、今度はどちらに?
リューク・ヘルセン: しっ……N.A.N.A.、少し外すから任せたよ。代わりの当番の先生は、もうすぐ来てくれるはずだ。
N.A.N.A.: 気をつけてください、傷を負った状態で放置してはいけませんよ。
リューク・ヘルセン: 安心して、今回は漂泊者も一緒だから大丈夫さ。
漂泊者: サンダーミール?
リューク・ヘルセン: ああ。ここに自分の「小部屋」があるのさ。
リューク・ヘルセンが示した所に向かう
敵を倒す
リューク・ヘルセン: ここはワタシに任せてもらうよ。時間は取らせない。
リューク・ヘルセン: エクソストライダーの剣には、独特な周波数がある。そのおかげで、ワタシの「小部屋」はリモートによる探査から守られているんだ。
漂泊者: いい立地だな。
「小部屋」に入る
リューク・ヘルセンと会話する
漂泊者: 奥に何か隠してるのか。
リューク・ヘルセン: ふふっ。秘密の部屋とは、そのためにあるものだろう?
リューク・ヘルセン: さて、ここなら先ほどの続きが話せそうだ。
リューク・ヘルセン: 結論から話そう。キミがワタシをラハイロイに呼んだ理由は、残星組織の動きを監視するためさ。
リューク・ヘルセン: ウォーレンはキミがラハイロイで出会った初めての残星組織のスパイだが、紛れ込んでいるのは彼だけではない。
リューク・ヘルセン: コレクティブには様々な勢力が入り混じり、ある意味、互いを牽制しているからこそ、独立性を保ち、多くの国から人を集めてきた。
リューク・ヘルセン: 極点に位置するこの場所は、周辺に異なる勢力が存在しない。そのうえ、エクソスウォームや各種科学技術も備えている……光を放つには、素晴らしい場所だと思わないかい?
リューク・ヘルセン: だが、これは残星組織からしても同じ。
漂泊者: 「ヘリオス」の事故も、彼らの本当の狙いではないのか?
リューク・ヘルセン: そのうちのひとつ、とでも言おうか。瑝瓏やリナシータでも戦ってきたキミなら、狙いに気づけるだろう。
漂泊者: ……鳴式、アレフ1。
リューク・ヘルセン: そう。あれだけ特殊なものには、当然彼らも目をつける。それに、アレフ1は宇宙に繋がるかもしれないストライダーゲートとも関係している。
漂泊者: 残星組織を探るのは、リスクの高い任務だ。なぜ俺は、あなたを選んだんだ?
リューク・ヘルセン: それを説明するためには、もう少し昔の話をしないといけないね。
リューク・ヘルセン: キミのことだ、自分の目で確かめたいだろう?あそこの机のほうに移動しよう。
机の上の容器を観察する
リューク・ヘルセン: ノヴィアル再生医療グループが開発した、「黄金の血」。ワタシは別の名前――「日髄」と呼んでいるよ。
リューク・ヘルセン: 父は当初、希少疾患の薬として開発したんだけど、別の期待も込めていたのさ。「進化薬」という期待を。
漂泊者: 「進化」……確かに、残星組織が興味を持ちそうだな。
リューク・ヘルセン: 結果的に、ワタシはそれの共鳴者となった。だから、無駄な研究だったとは言えないね。
リューク・ヘルセン: まぁ、ワタシは運が良かっただけさ。激痛に襲われ、色覚異常を患っただけで済んだからね。ほとんどの被験者は死んでしまった。
リューク・ヘルセン: もっとも、キミに出会うまでワタシは、隠された事情を知らずにいたんだ。
リューク・ヘルセン: 残りのものは、ワタシの書斎にある。行こうか。
書斎に向かう
絵を観察する
リューク・ヘルセン: 弟のライが描いたものだね。
リューク・ヘルセン: 弟とは血が繋がっていないんだ。二人とも、父の養子だからね。父の本当の子どもは、希少疾患を患ってとっくの昔に死んでいる。
リューク・ヘルセン: ライは痛みが苦手だったけど、あやせば大人しくなってくれた。だから治療室で大人からもらった飴は、全部ライにあげていたんだ。
漂泊者: (それで、いつも飴を持ち歩いて……)
リューク・ヘルセン: 昔は父の機嫌を取り、望み通りの息子でいようと頑張っていたけど……無駄だったね。いつからか、ワタシも諦めてしまった。
リューク・ヘルセン: しかし……父がライにやろうとしたことは、あまりにもひどかった。その後、ある事故が起きて……
リューク・ヘルセン: まぁ、ここから先はやめておこう。要するに、死んだ家族に対して後悔していた父は、罪を重ねてしまったのさ。
リューク・ヘルセン: キミの暗示のおかげで、その結末が悪質なものだと気づいたワタシは、父の墓を掘り起こしてみた。ところが、中は空っぽだったんだ。
破損した報告書を観察する
リューク・ヘルセン: それをワタシが手にしたのは、ブブ物流の車が爆破されてからだった。
リューク・ヘルセン: 燃えてしまう前に可能な限り読んだけど……ふふっ、それは監察が書いたレポートのはず。
漂泊者: 残星組織の監察が、ネオユニオンに送るレポート……?
リューク・ヘルセン: そう、ブブ物流の荷物に紛れ込ませてね。
リューク・ヘルセン: 肝心の送り先は、ネオユニオンの「エリス」になっていた。
漂泊者: さっきの三つのもの……残星組織は日髄に秘められた「進化」の可能性を知って、ノヴィアル再生医療グループに介入したのか?
リューク・ヘルセン: 介入どころの話ではないよ。そのまま「入れ替わろう」としていた。
リューク・ヘルセン: 残星組織の組織長には会ったことがあるかい?
漂泊者: 「千の顔を持つ歴劫者」……黒潮の奥にある「冥河」で会った。
漂泊者: ……!もしかして、あなたの父親も?
リューク・ヘルセン: ああ、ワタシの父も、身分を取られたのさ。しかし、思い出してみても、いつ入れ替わったのか分からない。
リューク・ヘルセン: 組織長にとって、他人の生死なんて遊びに過ぎないんだろうね。あの嵐の日、埋葬するワタシを見て、内心では笑みを浮かべていたかもしれない。
リューク・ヘルセン: なぜワタシを選んだのか、その問いに対する答えは以上さ。ワタシには前から、残星組織を追う動機がある……憎しみという名の動機が。
漂泊者: 憎しみ……それは今も抱いてるのか?
リューク・ヘルセン: もはや、当たり前のものになってしまったけどね。
リューク・ヘルセン: 旅を続けていけば、いずれ彼らの核心にも触れるだろう。だけど、その前に共有しておきたい情報がある。
リューク・ヘルセン: ブラックショアの知り合いに話を聞く限り、キミは監察に会っているね?
漂泊者: 三人ほど会った。クリストフォロにフローヴァ、そしてスカーだ。それと、組織長にも。
リューク・ヘルセン: ふむ、その名前には聞き覚えがある。フローヴァの本当のコードネームは「ヘカテー」、クリストフォロは「アラクノス」……面白いだろう?なかなか派手なコードネームだ。
リューク・ヘルセン: 実は、そこが重要になってくる、コードネームは彼らの行動スタイルや美学、望みなどを現しているんだ。
リューク・ヘルセン: 実力のある共鳴者が目的もなく破壊行為を起こした場合、尻尾は掴みづらい。しかし、何かしらの特徴があれば、痕跡を追いやすくなる。
リューク・ヘルセン: ほかの監察の情報も色々と掴んでいるから、合わせて共有しておこう。
リューク・ヘルセン: あらためて、キミに権限を付与したよ。これで扉を開けられるはずさ。
扉を開ける
奥の部屋に向かう
リューク・ヘルセン: 残星組織は緊密な組織ではない。メンバーのほとんどが、人工的な方法で体を改造した人ばかりだからね。消すのは簡単さ。
リューク・ヘルセン: けど、一般のアーティファイサーの中から……特別な創造性に富んだ者を見つけたら、それは間違いなく「ヒュドラ」の仕業だ。
リューク・ヘルセン: 「ヒュドラ」は残星組織で、進化と改造に関する研究を担っている。いつも、「セイレーン」と共に行動しているはずさ。
リューク・ヘルセン: つまり、誰かと出会ったら、もう一人の存在にも気を配ったほうがいい。
リューク・ヘルセン: 「座敷童子」……この監察は、あまり気に留めなくて大丈夫かな。活動エリアは基本的に葦ノ原だけど、そこは大半が悲鳴で壊されてしまった地なんだ。
漂泊者: 葦ノ原……どこかで聞いたことがあるような。
リューク・ヘルセン: 前に保健室で療養していた子、千咲君と言ったかな?彼女がいた穂波市は、葦ノ原の町のひとつさ。
リューク・ヘルセン: ワタシが今から話す二人には、警戒しておいたほうがいい。
リューク・ヘルセン: 残星組織は緊密な組織ではない、と言ったけど、一枚岩とはいかない組織も、何かを成し遂げるためにはお金が必要になる。資金がなければ、何事も机上の空論で終わってしまうからね。
リューク・ヘルセン: 先ほどのレポートを覚えているかい?いずれ、キミはネオユニオンに行くだろう。ワタシが集めた手がかりによると……
リューク・ヘルセン: 「エリス」のいるネオユニオンこそ、重要なアジトのひとつだ。
漂泊者: どれくらい重要なんだ?表舞台に直接出てきそうか?
リューク・ヘルセン: それは分からない。だけど、訪れた人が目もくらむような場所で、彼らは政府や支配者の中に紛れ込んでいるに違いない。しかも、おそらくトップレベルの人物として。
リューク・ヘルセン: ネオユニオンのおかげで、彼らは大きな利益を得た。残星組織は莫大な富を手にして、この星を我が物顔で弄んでいる。
リューク・ヘルセン: ちなみに、スタートーチ学園もネオユニオンから巨額の投資を受けているよ。何を隠そう、彼らこそスペーストレック・コレクティブの一番の出資者さ。
漂泊者: 「エリス」……覚えておく。もう一人の重要人物は、組織長なのか?
リューク・ヘルセン: 組織長の本当の名前は誰も知らない。いつも他人の身分を借りているからね。実在の人物だけではない。伝説に現れる概念や死者に対する思い出の場合もある。
リューク・ヘルセン: 昔、すれ違ったことがあってね……でも残念ながら、正体に気づけずチャンスを逃してしまった。
リューク・ヘルセン: ただ、炎の中からこのペンだけは持ち帰れた。
リューク・ヘルセン: 表面に刻まれた文字はまだ読み取れないけど、これだけは証明できるよ。残星組織の組織長は、非常に長い間、この星に存在している。
リューク・ヘルセン: もっとも、キミにラハイロイまで呼ばれて、調査を打ち切ったわけだ。まぁ、それなりの理由があったことは察するよ。
漂泊者: その情報は、全部一人で集めてきたのか?
リューク・ヘルセン: 大体ね……途中で色々な助けも受けたけど。
漂泊者: 残星組織の組織長のものまで手に入れたなんて、ただの尾行じゃない。内部まで潜入したはずだ。
リューク・ヘルセン: コツさえ知っていれば、さほど難しくはないからね。言っただろう、彼らは緊密な組織ではない、と。
漂泊者: そうだとしても、残星組織に気づかれている可能性はある。それだけ監察の情報を盗もうとしたら、危険が付きまとう。
漂泊者: リューク、医者として自分の命を疎かにしてしまっては、人の命を救えないだろう?
リューク・ヘルセン: 同じ話を二度もされるなんてね……
リューク・ヘルセン: また逃げられてしまったか。
リューク・ヘルセン: (一か八か、全力でかかれば「足止め」できる)
リューク・ヘルセン: (……とりあえず、集めた情報を漂泊者に伝えよう。2年分だ、そろそろ整理しておかなくては)
リューク・ヘルセン: 届いたようで安心したよ。2年分の情報を伝えずに死んだら、死にきれないからね。
リューク・ヘルセン: ……ラハイロイに行ってほしいのかい?その理由は?
昔の漂泊者: ラハイロイにも痕跡があるから、見張っていてほしい。それに、そろそろ休暇も必要だ。
リューク・ヘルセン: まだ休んでいる場合では……
昔の漂泊者: もう充分だ。それとも、「休み」は死んでからでいいと言うつもりか?
昔の漂泊者: 医者として自分の命を疎かにしてしまっては、人の命を救えないだろう?これ以上深入りすれば、彼らと同じになる。
リューク・ヘルセン: 随分と心に刺さる言葉を……
昔の漂泊者: これでも控えているつもりだ。リューク、ラハイロイはいい場所だと思う。学生も親切で可愛いし、雪景色もきれいだ。足を休めるのにちょうどいい。
昔の漂泊者: 分かったか?こっちに来るんだぞ。
リューク・ヘルセン: ……
リューク・ヘルセン: 仕方ない、そうしよう。
リューク・ヘルセン: だからこそ、こうしてのんびり毎日を過ごしている。大丈夫さ、分かっているとも。
リューク・ヘルセン: 残星組織に関することは以上だ。次はエクソストライダー計画について話そうか。その前に、まずは氷原でエイメスと何があったのか聞かせてもらえないかな。
漂泊者:
リューク・ヘルセン: ……なるほど。あの子が……道理でキミの状態が悪いわけだね。
漂泊者: エイメスの気持ちも立場も分かる。彼女は自分なりに願いを叶えて、ラハイロイのために力を尽くした。その判断は尊重したい。
漂泊者: だが、彼女が選んだ運命に対して全力を尽くせていない。だから俺は、この結末を受け入れる気もなければ、諦めるつもりもない。
リューク・ヘルセン: そうだと思ったよ。キミはそう簡単に諦めるような人ではないからね。
リューク・ヘルセン: エクソストライダー計画……まず、コレクティブがビヤートル・ウーズで「大きな巨木の根」を見つけた、それをエクソストライダーがストライダーゲートを封印するための「蓋」であると判断したことから話そうか。
リューク・ヘルセン: 封印の破損は、ストライダーゲートの外に隔絶された鳴式が再びひとつになりつつあることを意味している。つまり、ラハイロイ……いや、ソラリス全体が終末を迎えてしまう。
リューク・ヘルセン: しかし、それでも人々はゲートを開き、未知を探索しようとしている……そこで、適格者という方法を取るようになった。外因性共鳴によってパワーを強め、エクソストライダーに鳴式を抑えさせるために。
リューク・ヘルセン: 近頃、封印に対する鳴式の攻撃が、ますます頻繁になってきた。おそらく、残星組織も何かしら企んでいるんだろうね。
リューク・ヘルセン: ドライブのコアが戻った今、エクソストライダーが蘇るまで気長に待とう。エイメス君を助ける方法は、それから考えても遅くはない。
リューク・ヘルセン: 昔のキミは、適格者として学園で活動していた。ルシラーに相談して、操縦できるよう取り計らってみよう。
漂泊者: 連絡を待ってるよ、リューク。
リューク・ヘルセン: ああ。それより、残星組織の動きに気をつけたほうがいい。悪い予感がする……エクソストライダー計画を邪魔してくるはずだ。
リューク・ヘルセン: (情報を共有したら、漂泊者はエクソストライダーの様子を見るために氷原へ行ってしまった……忙しくしていないと、心が落ち着かないんだろうね)
リューク・ヘルセン: (さてと――)
ルシラー(通信中): リューク先生、困り事かしら?
リューク・ヘルセン: 何も困り事とは限らないだろう、ルシラー。ただ話がしたくなったから、とは思わないのかい?
ルシラー(通信中): ふっ、先生。その言葉はあまり信用できないわ。それで、いったい何の用?
リューク・ヘルセン: 漂泊者について話がしたい。
ルシラー(通信中): 例の「エイメス」の件ね。氷原の出来事は黙ってたのに、よくあなたに共有したものね……
リューク・ヘルセン: 立ち止まっていては、何も変わらない。漂泊者は、それをよく分かっている。だからこそ、友人が困っていればワタシも動く。
リューク・ヘルセン: それに、この話は学園のためにもなるはずだ。少なくとも、危険を未然に防ぐことができる。
ルシラー(通信中): 分かったわ。それじゃあ、聞かせてもらおうかしら。いつもの場所で会いましょう。
ルシラーと約束した場所に向かう
学生と会話する
疲れ果てた学生: あっ……リューク先生、こんにちは……
リューク・ヘルセン: イサーン君、久しぶりに会ったと思ったら、どうしたのかい?
疲れ果てた学生: ろ、論文を完成させないと、正規の研究員には……
リューク・ヘルセン: えっ?保健室で話した時は、成績優秀で、研究院の教授に選ばれたって聞いたような。
リューク・ヘルセン: それだけ苦労しているんだね……でも、体調を崩したせいで取り消されないように。
疲れ果てた学生: それはあり得ません!這ってでも、研究院の正規研究員の座に就きます!ああ!たとえ死んだとしても、生き返ってみせますから!
リューク・ヘルセン: はぁ、混乱してるみたいだね。チャンスがプレッシャーになっているのかな。逃げるわけにはいかないだろうけど……あとで体調不良の届けを出してあげるよ。
リューク・ヘルセン: エクソスウォームのように、太陽に当たるだけで元気になれるわけでもないだろう?人間には当然、不可能だ。
疲れ果てた学生: 先生は僕の恩人です!きっと報いてみせます!懐かしいなぁ……保健室で失神してた頃は、よく眠れてたんだけど……
前に進む
先輩と会話する
休憩している先輩: リュークじゃないか、今日はどういう風の吹き回しで来たんだ?
リューク・ヘルセン: ちょっと相談がありまして。ここ数ヶ月、研究院の仕事は忙しいですか?
休憩している先輩: まあまあだな。研究員たちのことは、お前も分かってるだろ?時間通り健康診断に来てくれる人なんて、ほとんどいないからな。となれば、こっちから出向くしかない。
休憩している先輩: ここの当番が終わったら、飲みに行かないか?研究院のほうは、栄養と効率を考えた食事しか提供してくれなくてな。これじゃ死にそうだ!
リューク・ヘルセン: もちろんです。ちょうど偵察機のモデルも出来上がっていますし、飲む時に持っていきますよ。
休憩している先輩: 速いじゃないか!お前は相変わらず、そういうのが好きだな……
リューク・ヘルセン: 何かをバラしたり組み立てたりしていると、ストレスを発散できますからね。仕事の気分転換になりますよ。
休憩している先輩: じゃあ……今度チャンスがあったら、一緒にロガンのところに行って、あいつの大事にしてるバレルでもバラしてみるか?
休憩している先輩: そんで、怒ったら組み立て直せばいい!
リューク・ヘルセン: コホン。先輩、心苦しいですし、やめておきましょう。それにしても、魚を取られて食べられたことを、まだ根に持っているんですか……?
前に進む
ルシラー: 座ってちょうだい、リューク先生。
ルシラー: 漂泊者君も一緒かと思ったけど、残念ね。
リューク・ヘルセン: 漂泊者は前に来ていたはずだ。それに、今はコレクティブの面倒事に巻き込みたくないからね。
ルシラー: ええ、私はあなたが前に付き合ってた頑固爺さんと違うもの。体裁なんて、どうだっていい、私にとって大事なものは、スタートーチ学園だけよ。
ルシラー: 要点を話してもらえるかしら、リューク先生。
ルシラー: 残星組織ね……ふっ、分かったわ。警戒をしておきましょう。
ルシラー: エクソストライダーの操縦については……まぁ、漂泊者君が操縦できるのなら、別に構わないわ。研究院にも用意をさせておきましょう。
ルシラー: ただ、ストライダーゲートを開くのはリスクが……協力してくれそうな人に心当たりがあるわ。まずは、彼女と話をしてみる。
ルシラー: 鳴式はラハイロイに生きるすべての人に関わる問題。お望み通り、取締役会の人たちは私が何とかしてあげるわ。そっちは漂泊者君と学園のことだけ考えてちょうだい。
リューク・ヘルセン: 協力に感謝しよう、ルシラー、学園長。
リューク・ヘルセン: 今回の相談は、思ったより早く済んだね。てっきり、ワタシの目的を疑われているのかと思ったよ。
リューク・ヘルセン: 感謝の気持ちとして、飴でもどうだい?
ルシラー: 遠慮するわ。学園中で飴を配ってるでしょう?何度ももらってるし、飽きたもの。
ルシラー: それと――あなたは学園に来てから長いじゃない。人となりは分かってるわ。
ルシラー: あれだけたくさんのスパイを掴んでくれたもの。学園の安全性は向上したし、面倒事がだいぶ減ったのよ。
ルシラー: 私としては、あなたが学園に留まって、ラハイロイを守ってくれてることが予想外ね。
リューク・ヘルセン: 余計なお世話になっていなければいいんだけど。
ルシラー: ふふっ。お節介なのは否定しないけど、弁えてるでしょう?何も文句はないわ。
リューク・ヘルセン: 友人に言われてね。ここは雪景色もきれいだし、学生も親切で可愛い、と。それでワタシは、のこのこやってきたのさ。
リューク・ヘルセン: でも……言われたほど素晴らしい場所でもなかったかな?十人の用務員の中に、別勢力のスパイが八人もいたわけで。
リューク・ヘルセン: 学生たちは封鎖管理されているし、みんな宇宙に行く夢を見てばかり。それに、ロイ人はネオユニオンの転売屋と手を組んで、エクソスウォームのパーツを転売しているとか……
リューク・ヘルセン: ……でも、知っている。学生たちは甘くはない。各国から選ばれてきたエリート揃いだ。ワタシに分かるようなことは、みんなも分かっているだろう?
リューク・ヘルセン: ただ、子どもたちは理想を信じて疑わない。未来に希望を抱き、ロクでもない現実に耐え、純粋な心を保っている。
リューク・ヘルセン: 最初は友人の話を聞いて、ラハイロイに来たわけだが、今は――
ルシラー: ――今は、ここが好きになった。そうでしょう?
リューク・ヘルセン: ははっ。そう、学園長と同じようにね。
リューク・ヘルセン: N.A.N.A.から緊急連絡だ……失礼。
N.A.N.A.: ヘルセンせん……バリバリ……せい、保健室に侵入者が……
N.A.N.A.: ニヴォラさんが拉致されてしまいました。相手は、前に監禁されていた……バリバリ……ウォーレンさんです。
リューク・ヘルセン: キミは大丈夫かい?損傷の具合は?
N.A.N.A.: はい……ただ、修理には……時間が必要でしょう。
リューク・ヘルセン: 分かった、自分の修理を最優先事項にするんだ。それと、学園の保安部門にも連絡してもらえるかな。
リューク・ヘルセン: 彼らは出動するのに時間がかかるかもしれない、ワタシが追いかけよう。ウォーレンが彼女を連れてどこへ逃げたか分かるかい?
N.A.N.A.: 分かりました……バリバリ……学園の情報によると、二人は……ロイ氷原の「スカイアーク」方面に移動しています。
リューク・ヘルセン: (前に漂泊者と見つけた、あの稷廷の宇宙ステーション……)
リューク・ヘルセン: すぐに向かおう。
リューク・ヘルセン: ウォーレンが逃げ出した。学生を拉致して、氷原の墜落物を目指している。
ルシラー: ……どうするの?
リューク・ヘルセン: 今すぐ追いかける。ルシラー学園長には増援の手配と包囲を頼めるかな。二度と逃がしてはならない。学園の安全を守るために。
ルシラー: 取り囲んだうえで、まずは自分が中に入ってウォーレンと対峙するつもり?
リューク・ヘルセン: 少し……確認したいことがあってね。一人のほうが動きやすいんだ。
ルシラー: 分かったわ、あなたを信じましょう。行きなさい、リューク先生。いい知らせを待ってるわ。
スカイアークに向かう
スカイアークに入る
リューク・ヘルセン: (ニヴォラ君……なぜこのタイミングで……)
吹雪の中を進む
リューク・ヘルセン: 何を考えているのかい?
漂泊者: 色々と……
リューク・ヘルセン: ワタシで良ければ聞こう。
漂泊者: ……分かった。
漂泊者: 時々、思うんだ。今までやってきたことは、正しかったのかと。
漂泊者: まだ分からない。なぜ過去の俺は、記憶を消してしまったのか。記憶が失くなったせいで、様々な主導権を失い、多くの人を置き去りにしてきた……
漂泊者: あなたやエイメス、ブラックショアのみんな……そして、この先で出会うかもしれない記憶にない仲間たち。
漂泊者: 周りの人たちを「救済」の計画に巻き込んでおきながら、自分だけ抜けてしまった。
漂泊者: エイメスを救えなかったら、彼女は墓のない死者として、永遠に漂い続けてしまう……
リューク・ヘルセン: たとえ記憶が残っていても、キミとワタシたちの運命は異なっている。
リューク・ヘルセン: 自分が長い時を生きられることを知っているだろう?何も起こらなかったとしても、ワタシたちは先に、この世を去る。
リューク・ヘルセン: 死とは何か、別れとは何か……誰もが向き合わなければならない問題だ。ただ、キミが答えを出すには、人よりも長い時間がかかるだろう。
漂泊者: ……そうだな。
リューク・ヘルセン: だからこそ――ワタシたちはみんな、行動で答えている。
リューク・ヘルセン: 今のキミは、昔と何ら違いない。不屈の精神の持ち主で、希望をもたらす。でなければ、何年も離れていたのに、わざわざそばには来なかった。
リューク・ヘルセン: もちろん、救世主だからという理由だけではない。キミがキミらしくいるからさ。
リューク・ヘルセン: それに……ワタシたちはキミのためだけに動いているわけでもないからね。ソラリスのために、みんなで一緒に理想を守りたいんだ。
リューク・ヘルセン: これは自分自身で選んだ道だよ。後ろめたく思う必要はない。
リューク・ヘルセン: 人は失うことを受け入れてこそ、未来へ歩んでいける――昔、キミから教わった言葉だ。
昔のリューク・ヘルセン: 結局……父を殺した犯人は見つけられなかった。ライも、家族も守れなかった。
昔の漂泊者: だが、彼もあなたも生きてる。希望は消えてない。それに、全力を尽くしたんだろう?
昔のリューク・ヘルセン: ……いつになったら、目を覚ますんだろうか。
昔の漂泊者: 約束をしよう、リューク。
昔の漂泊者: 次の冬が来たら、必ずまた会おう。あなたが目を覚ます頃に、俺は帰ってくる。今日と同じように。
リューク・ヘルセン: そんな顔をしないでくれ、漂泊者。飴でも食べるかい?
漂泊者: ずっと持ち歩いてるが……その飴、効果はあるのか?
リューク・ヘルセン: 何に?
漂泊者: 「気分が良くなる」って、前に言っていただろう?
リューク・ヘルセン: 実は……あまり効き目はないんだ。ただ、持ち歩くクセが抜けなくてね。
リューク・ヘルセン: 子どもの時に飴を舐めていたのは、解決できないことが多くて、甘いものでも口にして楽しい気分でいたかったからさ。
リューク・ヘルセン: ノヴィアル再生医療グループを継いでからも、色々と難しい問題があって……そのたびに、ワタシは飴を舐めながら面倒な裁判沙汰と戦っていたんだ。
リューク・ヘルセン: 最後に、グループを抜け一人で残星組織を追い始めた時も、飴を舐めていたね。けど、仲間が一人、また一人と目の前で死んでいったのに、ワタシは何もできなかった。
リューク・ヘルセン: だから、どれだけ強かったとしても、すべてを完璧にはこなせないと思ってるよ。人生には、どこかで妥協が生まれるものさ。
漂泊者: ……
リューク・ヘルセン: それでも、飴は手元に置いておこうと思ってるよ。何かを失う無力感を味わう日がある一方、新たな出会いもあることを忘れないように。
リューク・ヘルセン: 悲しみや憤りに囚われてしまったら、結果や成功にだけ固執して、せっかくの喜びを忘れてしまうだろう。
リューク・ヘルセン: つまり、ワタシが飴を舐める理由は、自分を持ち続けるためさ。
漂泊者: その飴、ひとつもらえるか?
リューク・ヘルセン: どんな味がするかい?
漂泊者: リューク、エイメスを救える確率は……低いと思うか?
リューク・ヘルセン: そうだね、奇跡でも起きない限り厳しいだろう。でも、キミならできる。
漂泊者: 飴、ありがとう。
リューク・ヘルセン: どういたしまして。