旅立つ星
ロードムービーは、いよいよ終幕を迎え、あなたと共に歩んだこの旅は、彼女にとって満ち足りた、幸せな時間だった。
教務システムからのメッセージを見る
漂泊者: (今は周波数の流出が止まっているとはいえ、原因は見つからないままだ)
漂泊者: (次に調べておきたいのは、地上氷原のエクソストライダーだな)
漂泊者: (ロイ人の三紀神話……エクソストライダーと関係しているかもしれない。講義を受けてみよう)
教室に向かう
ルシラー: 次は、ロイ人の三紀神話における第二紀、つまり「ドライブ紀」についてよ。
ルシラー: 氷原では、太陽の化身「バルドル」が外来の神「フヴェズルング」を封印し、永遠の眠りに落ちた……さて、ニヴォラさん、続きを頼むわ。
ニヴォラ: は、はい!つまり……エクソストライダーは自分の剣で、鳴式をストライダーゲートの後ろに封印しました。
ニヴォラ: エクソストライダーと鳴式は、ラハイロイの奥深くにあるストライダーゲートから同時に降り立ち、激しい戦いを繰り広げます。
ニヴォラ: 一族の記録を読めば分かるように、エクソストライダーの力は一度尽き、鳴式に敗れかけました。
ニヴォラ: しかし、エクソストライダーのドライブから、間一髪で眩い光が現れます。
???: ――そしてエクソストライダーは剣を掲げ、鳴式を封印しました。こうして、ラハイロイに平和が訪れたのです。めでたし、めでたし!
エイメス: こんにちは、お隣さん。同じラベル学部のエイメスよ。
エイメス: 初めて見る顔ね。今から4つの学部の単位を全部取るのは大変よ――勉強漬けの毎日に、よ・う・こ・そ。
漂泊者: この前の……!今まで見つけられなかったが……
漂泊者: ……まだお礼を言ってなかったな、エイメス。
エイメス: 何のお礼?
漂泊者: 鳴式の巨眼のいる空間で、俺を助けてくれたことだ。
エイメス: そうだっけ?ごめんね、覚えてないかも。
漂泊者: (噓をついているようには見えない。でも……)
エイメス: 適格者の漂泊者さん、ね……ふふっ!
漂泊者: なに笑ってるんだ?
エイメス: いや……ただ、その姿にちょっと慣れなくて。
エイメス: ほら、何か足りないような気がするの――うーん、制服を着てないからかな?
エイメス: この学園、手際が悪いよね。まだ用意できてないなんて……
漂泊者: エイメス?
エイメス: もう行かなきゃ。
エイメス: 先生、ちょっと休憩してきまーす!
ルシラー: 漂泊者君、授業は真面目に聞くのよ。終わったら、私のところに来なさい。
ルシラー: ニヴォラさん、「黄昏紀」の永遠の冬から続けて。
ニヴォラ: シグリカ、図書館まで一緒に行かない?
シグリカ: いいよ。そうだ……さっきの人、授業中にずっと独り言を呟いてたね。
ニヴォラ: えっ――
ルシラー: 漂泊者君、さっきは何かあったのでしょう?
漂泊者:
ルシラー: ……エイメスという女の子が急に教室を出ていった、と?
ルシラー: ふっ。まさか、こんな形で彼女の名前を耳にするなんて……
ルシラー: もしかすると、君は「幽霊」に出くわしたのかもしれないわ。
ルシラー: ……教室にいた子の中で、彼女が見えていたのは君だけよ。
漂泊者: ……ルシラー学園長は、彼女について何を知ってるんだ?
ルシラー: ラベル学部で過ごしていれば、いずれ耳に入るでしょう。まぁ、十数年前の学生だけど。
ルシラー: 昔、エイメスという名前のエクソストライダーの適格者がいたのよ。成績も人当たりも良かったから、彼女を気に入っている教授も少なくなかった。
ルシラー: でも、十数年前の操縦授業で、突然姿を消してしまった。
ルシラー: ほかの学生とコックピットシミュレーターに入ったのに、開けると彼女の姿はなかったの。
ルシラー: 興味があるようね。彼女を探すつもりかしら?
漂泊者:
ルシラー: そうでしょうね、彼女のことだもの。
ルシラー: 助けてもらった、ね……ふふっ、これでまた謎が増えたわ。
ルシラー: 何年も行方不明になり、亡くなったと思われた人が、どういうわけか学園にいた……果たして君の妄想なのか、それとも裏があるのか……結論がとても気になるわね。
ルシラー: エイメスは「シンクロリンク訓練場」で失踪したわ。当時、彼女が乗っていたシミュレーターはそこにある。
ルシラー: 興味があるなら、行ってみなさい。彼女を探すために、学園も随分と骨を折ったものよ。尤も、収穫はなかったけれど。
ルシラー: 今まで通り、サプライズをもたらしてくれることを期待しているわ。
教室を出る
太陽の精霊についていく
漂泊者: (太陽の精霊が、なぜこんなところに?)
漂泊者: (太陽の精霊が訓練場の中に……)
シミュレーターを調べる
漂泊者: 周波数の流出が…… 加速してる!
エイメス: はぁ~やっぱり、まだ不安定だね。具合はどう?
漂泊者: ……何とか。あのメカスカウトが離れたら、流出の速度が遅くなった。
漂泊者: (メカスカウトから感じた周波数……穂波市の裂け目から感じたものと、よく似ていた)
漂泊者: 奴はエイメスを見て離れていったな。
漂泊者: 2回も助けられたのに、あなたのことが何も分からない。十数年前に消えたエクソストライダーの適格者だとは学園から聞いたが。
漂泊者: それと、その手……
エイメス: 今の私は、エクソストライダーの適格者なんかじゃないよ。
エイメス: 私はエクソストライダーの共鳴者なの。
エイメス: ただ……とっくに死んじゃって、デジタルゴーストになってるけどね~
エイメス: 十数年前、地下の封印が壊されてから、ストライダーゲートの向こう側にいた鳴式が、上にあるラハイロイを呑み込もうとしていたの。
エイメス: 当時の私は、ただの学生だったわ。エクソストライダーとの同調率も、100%までいかなかった。
エイメス: でも、状況が状況だったし、仕方なかったの。エクソストライダーの眠りが長かったから、少し強引なやり方を試すしかなかった。
漂泊者: つまり……オーバークロックして共鳴を試みたのか?
エイメス: そうよ、すごいでしょ?一瞬だけど、目覚めさせたわ!
エイメス: それで完全に鳴式を封印して、一段落したの。おかげで、みんな死なずに済んだ。
エイメス: だけど、私の体は限界を迎えて引き千切られたわ。
エイメス: まぁ、死んだとはいえ、まだ存在してる……こんな形だけど。それに、もう誰にも私は見えてない。今のあなたを除いてね。
漂泊者:
エイメス: あなたが見えるようになったのは……これのおかげ。
エイメス: ドライブのコアよ。エクソストライダーに依存してる今の私にとって、それは心臓とも言える存在。
エイメス: デジタルゴーストになってからずっと、私は自分の「存在」を取り戻して、再び現実で生きることを諦めてない。
エイメス: まだやるべきことがある。エクソストライダーの完全な共鳴者にならないといけないの。
エイメス: あの時は……異常な状態で共鳴したせいで、力は部分的だったし不安定だった。
エイメス: 長い間、私はコアで自分の力を強めてきたの。太陽の精霊たちに助けられながらね。
エイメス: そのコアは今、あなたの元にある。だから、私が見えるようになったんじゃないかな。
漂泊者: もしかして……ドライブが落ちてきた時からか?
エイメス: そう。あの時から、そのコアはエナジーとしてあなたの体に保存されてる。こうやって顕現させるのは初めてよ。すぐには方法も分からなかったし。
漂泊者: 瀕死のモーニエを助けてくれた少女っていうのは、エイメスなんだな?
エイメス: あの後輩はあなたと仲が良かったし、何回か話したことがあるから助けてあげたの。
漂泊者: (後輩?やはり俺は、昔からモーニエのことを……)
エイメス: あっ、言い忘れてた――モーニエ教授を助けた時のあなた、とっても格好良かったわ!
漂泊者:
エイメス: ふふっ、冗談はここまで。でも、私は本気。どんな時でも、あなたなら人に手を差し伸べると分かっていた。
エイメス: 誰かを救えるなんて、本当にすごいことよ。
エイメス: ドライブのコアの話に戻るわ。この件は「シギルム」……つまり、さっきあなたを襲ったメカスカウトとも関係してる。
エイメス: あれは、あなたが遭遇したヴォイドワームと似てるわ。大部分はエクソストライダーのパーツで作られた機械の造物。でも、鳴式のヴォイドマターに汚染されてる。
エイメス: 私は……あれに力の一部を奪われたせいで、「存在」探しが一時的に中断されてしまった。今はコアも、奪う目標になってるみたいだわ。
エイメス: エクソストライダーと、その力を持つ私が消えない限り、消滅させることは不可能。これは同じ力を持つ私にしかできない。
エイメス: 接触によって周波数が失われていく症状も、シギルムを倒せば治るはずよ。
エイメス: そして私は、力を取り戻せる。
エイメス: あいつのせいで、あなたがコアを持ってる今も、私は不安定のまま。触れられたり、触れられなかったり、面倒だわ――
エイメス: 協力してくれる?コアは今あなたの手にあるし、ドライブも落ちた以上、私一人の力じゃどうしようもなくって……
エイメス: それに――あなたが持ってると、コアの運転スピードも速くなるみたいね!
漂泊者: まだすべてを打ち明けてくれたわけではないと思う。
漂泊者: だが、俺や多くの人を助けてくれたのは事実だ。だから俺は、あなたを信じて協力したい。具体的に何をすればいいんだ?
エイメス: 「存在」とは、この世界で生きていた痕跡。それを誰かが思い出して、話題にして、見つけてくれたらいい。
エイメス: 私が生きてた頃に行った場所には、きっと何か残ってるはず。当時は稼働していたドライブを頼りに、周波数を記録して取り戻してたわ。
エイメス: 今までは、この子たちが助けてくれてたの。これからも、きっと導いてくれるわ。
エイメス: 簡単でしょ?コアを持って、私と太陽の精霊に従いながら、私と縁のある場所に行けばいいの。
漂泊者: 分かった。
エイメス: それじゃ――先にお礼を言っておくわ、優しいお隣さん。
エイメス: 太陽の精霊はエレベーターの下のほうへ行ったわ。私たちも続きましょ。
漂泊者: その前に、まずはモーニエに連絡しておきたい。
漂泊者: ドライブは長い間、ラハイロイの「太陽」だったからな。そのコアを使う以上、学園に知らせるべきだ。
エイメス: 構わないわ、どうぞ。
エレベーターに向かう
エレベーターに向い、モーニエと通信する
漂泊者: (エイメスには気になる点がある)
漂泊者: (俺たちの出会い、デジタルゴーストになってから何をしていたのか……それと、なぜシギルムに力を奪われたのか)
漂泊者: (「ゴースト」になってから何年も経ってるのに、今の精神状態を保ってるくらいだ……何かしら考えがあるはず。そう簡単に教えてはもらえないだろうが)
漂泊者: (どこかでタイミングがあれば聞いてみよう)
モーニエ(通信中): どうしましたか、先輩。
漂泊者:
モーニエ(通信中): ふむ。エクソストライダーのドライブが落ちても、コアは残っているのですね。
モーニエ(通信中): もし修復に関わる重要なものなら、エクソストライダーに返したほうが良いでしょう。スタートーチ学園とロイ人の共通認識でもありますから。
モーニエ(通信中): しかし、先輩の言う通り、研究院がコアに興味を示すのは自然な流れ……
漂泊者: モーニエ?
ルシラー(通信中): ふふっ。しばらく会わないうちに、訓練場で暴れていたなんて驚いたわ。
ルシラー(通信中): 後始末は私のほうでするわ。君は自由に動いてちょうだい。
漂泊者: ……俺とモーニエの通信を傍受してたのか?
ルシラー(通信中): 私たちは君を重要視しているの。当然、動きには気を配ってるわ。
漂泊者: 「私たち」とは?
ルシラー(通信中): もちろん、スペーストレック・コレクティブよ。そう、青春の邪魔になるような「面倒くさい大人」とでも思ってちょうだい。
ルシラー(通信中): 研究院と学園のコアに対する意見は私が何とかする。事が事だけに、私の話を聞いてくれるでしょう。
ルシラー(通信中): ただし、用事が済んだらコアをエクソストライダーに戻すのよ、漂泊者君。
ルシラー(通信中): モーニエには伝えなかったけど……前に話したエイメスという子と関係してるのでしょう?
漂泊者: 質問が多いな、ルシラー学園長。通信を傍受しておきながら、喜んで話すと思ったか?
ルシラー(通信中): ふふっ、悪かったわ。エクソストライダーと関係してると思ったら、学園の責任者として焦りが出てしまってね。
ルシラー(通信中): それに、ウォーレンのこともあったでしょう。現在、公共路線の安全レベルを引き上げてるわ。もう二度と、こんな問題が起きないように。
ルシラー(通信中): お詫びに、必要そうな権限をすべて付与しておいたわ。リンクドスパインの往復や内部の資料ベースの閲覧、学園の装備の使用……文字通り、すべてよ。
ルシラー(通信中): 二人の通信に横槍を入れたことは、モーニエ教授にも謝ってくるわ。研究院の経費を追加しておきましょう。
ルシラー(通信中): これで少しは機嫌が良くなったかしら?漂泊者君。
漂泊者: ……なぜコレクティブが俺たちの行動を支持するんだ?
ルシラー(通信中): 知ってるとは思うけど、かつて君がラハイロイで活動していた時も、エクソストライダーと何らかの繋がりがあったからよ。
ルシラー(通信中): 「黄昏紀」、ロイ人の神話で語られている永冬の終焉……鳴式アレフ1の脅威が増しつつある今、エクソストライダーには1日でも早く目覚めてもらう必要があるの。そのためにも、ドライブのコアは役立つはず。
ルシラー(通信中): その点において、君は必ず私たちの……人間の味方でいてくれると信じてるわ。
ルシラー(通信中): 必要があれば連絡してちょうだい、漂泊者君。もちろん、ただのお喋りも歓迎よ。
エレベーターを呼ぶ
エレベーターを待つ
エレベーターに乗る
エイメス: 太陽の精霊が示した一つ目の場所は、講堂のほうね。
エイメス: もうすぐ陽換えの祝典ね。講堂でイベントが開催されるはずよ。
エイメス: その頃には試験も終わって、ちょうど休みのはず。
エイメス: あ~あ、休みかぁ……いい響きね。
講堂前にいる学生たちと会話する
恥ずかしそうにしているファンクラブのメンバー: すみません……あの、あなたも「フリート・スノーフラッフ」ファンクラブのイベントに参加する予定ですか?講堂の会場は準備中ですが、終わり次第いつでも歓迎しますよ。
漂泊者:
元気なファンクラブのメンバー: ラハイロイの学園シンガーだよ!ネットでしか活動してないけど、とっても人気なんだ!
恥ずかしそうにしているファンクラブのメンバー: でも……サイトは十数年間更新されてないんです。最後のサンプルを残したきり、そのままに。
元気なファンクラブのメンバー: まぁ、落ち込む必要はないでしょ。普通に卒業したんだろうし。学園を出て、別の場所で働いてるだけかもしれないよ。
元気なファンクラブのメンバー: 顔を見せないのは、ファンたちとあんまり深く関わりたくないからじゃないかな?それに私たちは、歌が好きでファンになったんだしさ。
元気なファンクラブのメンバー: ほら!せっかくだし、聞いていってよ。私も新入生なんだけど、聞いたらすぐ好きになっちゃったんだ!
元気なファンクラブのメンバーがイベントのチラシを渡してきた……
エイメス: うん、なかなかいいポスターね。
エイメス: ファンクラブかぁ……みんなが楽しめるなら、いいんじゃないかな。
エイメス: それじゃ、太陽の精霊を追って講堂に行きましょ。
講堂に入る
講堂を調べる
エイメス: どうしたの?
漂泊者:
エイメス: ん~習慣かな。みんなと挨拶したり、話をしたり、講義や部活に出たりしてると、今も生きてるように感じるの。
エイメス: そうでもしないと、人間としての自分を忘れちゃいそうだから。私なりの……自己暗示ね。
漂泊者: ……「フリート・スノーフラッフ」?
エイメス: ええ、私のことよ。リアルでハンドルネームを呼ばれるのは、ちょっと恥ずかしいけど――
漂泊者: ただの適格者じゃなくて、別の顔もあったんだな。
エイメス: ちょっとした趣味だけどね。撮影もゲームも好きだし、友達と一緒に映画を観るのも好きだったから……
エイメス: ……思ったの。学生でいられるのって、ほんの数年でしょ?別に研究で成果を出したかったわけでもないし、思う存分学園生活を楽しもうと思ってね。
エイメス: いろんな趣味を見つけて、楽しそうなことを全部経験したかったの!楽しくてリラックスできる毎日を過ごしたかったから!
エイメス: まさか、こうしてゴーストになって、十数年も学生をやってるなんて……考えるだけでも最悪よ!もしかしたら私、一生卒業できなかったり……?
漂泊者:
エイメス: そうだといいけど……人は支えなしじゃ生きていけないし、希望は必要ね。
エイメス: ふふっ!分かるわ、社会に出るより楽しいだろうし。
エイメス: でも、何年も前の話なのに、私の歌を好きでいてくれる人がいるのは、やっぱり嬉しいわ。
エイメス: この歌は、自分を表現するために書いたものなの。こんなにたくさんの人に聞いてもらえるとは思わなかったけどね。
エイメス: ただ……誰かに共感してもらえたり、温もりや痛みを感じてもらえたりしたなら、嬉しいわ!
エイメス: 聞こえた?今、講堂で流れてる歌が、未完成のままサイトに置いたものなの。
エイメス: 残念だわ――こうなるって分かってたら、例の訓練に行く前に完成させたんだけど。これじゃ遺作ね、ふふっ。
漂泊者: ……
エイメス: そろそろ行きましょ、太陽の精霊が呼んでるわ。
昔の驚く学生: あれがラベル学部の代表なの?随分と大胆な発言だね……
昔のからかう学生: はははっ!宇宙冒険部の部員募集みたいな新入生の講演だったな!教授の顔が青くなってたぞ。
昔の穏やかな学生: でも、内容はすごかったよ。私たちには誰よりも強い欲望と野心があるから、再び宇宙に足を踏み入れたいって思ってるんでしょう?
昔の褒める教師: エイメス……確か、彼女は同調率テストの結果が高かったはず。もしかしたら今年は、エクソストライダーのパイロットが誕生するかもしれないぞ。
昔の厳しい教師: どうかしら。あの子の噂、聞いた?趣味が広いとか言われてるみたいだけど、それってただの飽き性じゃないの?
昔の何かを考えている教師: だとしても優秀だ。違うか?彼女に必要なのは……わずかな導き。
昔のエイメス: ――いつか、星の海を泳いで、あの冷たくも美しい本当の宇宙に触れられますように。
昔のエイメス: 私の講演は以上です。これ以上話してると、今年の単位が危ないので。
昔のエイメス: スタートーチ学園に入学できて、本当に嬉しいです。皆さんと一緒に、世界の外を探索できて光栄に思ってます。一人の学生として、これからの学園生活に心から期待しています。
昔のエイメス: ただ……家族に講演を聞いてもらえなかったことだけが残念です。
昔のエイメス: 彼に伝えたいです。私は今も、元気に楽しく生きていると。すべて、あなたの望んだ通りだから、心配する必要はないと!
エイメス: 思い返すと、あの頃が懐かしいなぁ。
エイメス: スタートーチ学園は、本当にいい場所だった……時々騒ぎを起こしてたけど、教授たちは本気で私を退学させる気はなかったわ。
漂泊者: だが、ラハイロイを救うために大きな対価を払ったのに、誰も知らないなんてな。エイメス、あなたは……
漂泊者:
エイメス: 少しはね。でも、大丈夫よ。寂しくても怖くないわ。それに私……意外と忙しいの!
エイメス: 全然。私がやらなければ、多くの人が死んでた。それに――世界を救った時の気持ちは最高だったもの!
エイメス: ……ただ、ちょっと残念ね。卒業式で友達と抱き合ったり、祝福の言葉を贈れなかったのは。
エイメス: 太陽の精霊が外に行ったわ、早く付いていきましょ!
エイメス: 学園の外に出るなら、行き先はロイ氷原かな……あっ、たぶんリンクドスパインね。
漂泊者: あの剣の上か?
エイメス: そう。寒くて、寂しくて、ずっと雪が降っている真っ白な野原……そして、エクソストライダーが眠りに落ちた場所。
エイメスと会話する
エイメス: 次はリンクドスパインだけど、準備はできてる?
漂泊者:
ホームに向かう
エイメス: 実は小さい頃、こっそりリンクドスパインに忍び込んで、一人で氷原に行ったことがあるの。
漂泊者: 昔から勇気があったんだな……
エイメス: ふふっ。
座って列車を待つ
ロイ氷原の地上に着く
エイメス: 寒い?
漂泊者: 大丈夫、エイメスは?
エイメス: 特別に教えてあげる。ゴーストは温度を感じないの。
エイメス: 雪……本当にきれいね。
リューク・ヘルセン: 奇遇だね、漂泊者……こんなところで会うなんて。どうやら、今日はいい日のようだ。
エイメス: あっ……リューク先生ね。彼と話してる時は、私のことを忘れて。でなきゃ、空気と話す変な人に思われちゃうだろうし。
エイメス: あなたも隠れておいて。これは私たちの秘密の旅だもの。
漂泊者: 彼のことを知ってるのか?
エイメス: 学園のお医者さんだし、誰でも知ってると思うわ。そこまで親しいわけじゃないけど、リューク先生はラハイロイに来てから長いし……信頼できると思う。
リューク・ヘルセン: 氷原まで来たのは、エクソストライダーを見るためかい?
リューク・ヘルセン: そうか。ワタシは長期調査中の研究員たちを見に行こうと思ってね。つまり、キミと目的地は一緒だ。
リューク・ヘルセン: ガイドは何かと役立つと思うけど、どうかな?
リューク・ヘルセン: それと、バイクを少し改造してあげよう。氷原は水域がいくつもあるし、今の機能だと足りないだろうから。
漂泊者: バイクの改造までできるのか?
リューク・ヘルセン: こう見えても、氷原にはよく来てるからね。多少の知識はあるさ。
エイメス: 私、バイクが大好きだったの。バイクの神様って呼ばれてたくらいよ!私が飛ばすバイクの後ろに乗って、怯えた人が言った言葉だけどね、ふふっ。
リューク・ヘルセン: 漂泊者、見てごらん。何年も前の話だけど、ここは鬱蒼とした密林だったんだ。
リューク・ヘルセン: 当時からロイ人は、ここで遊牧生活をしていた。ラハイロイの原住民として、自然と共に生きていたんだ。
漂泊者: 森が氷原に……悲鳴が原因か?
リューク・ヘルセン: そう、あの悲鳴がソラリスの磁極を移動させた。それ以来、ラハイロイは新たな極点となったわけさ。
リューク・ヘルセン: ただ、実は悲鳴以外にも大きな変化があったんだ。
リューク・ヘルセン: その昔、人々は星空に触れることができた。だけどあれ以来、天空海が広がっていき、ソラリス中を覆ってしまった。
リューク・ヘルセン: あれ以来……
エイメス: あれ以来、宇宙は私たちを拒んだ。上にある空が本物なのか、それとも海に映る像なのか、検証すらできなくなってるわ。
リューク・ヘルセン: 無数の宇宙機が墜落し、様々な探索プロジェクトが中止された。
リューク・ヘルセン: スタートーチ学園は設立以来、エクソストライダーを通して宇宙探索を試み続けてきたんだ。天空海を、そしてストライダーゲートを経由してね。
漂泊者: 天空海なら分かるが、ストライダーゲートとは……?
リューク・ヘルセン: ラハイロイの歴史は知っているね?エクソストライダーも鳴式も、ストライダーゲートを経由してソラリスに降臨したのさ。
リューク・ヘルセン: その二つの存在に関する推論が、学園には数多く存在する。キミが興味を持ちそうなものを挙げると……ストライダーゲートは宇宙空間に繋がる通り道で、アレフ1はソラリスの外から来た鳴式なんだ。
漂泊者:
リューク・ヘルセン: ゲートが存在している以上、人が開けようとするのは自然だろうね。だけど、あれを通るには、エクソストライダーを目覚めさせ、アレフ1の脅威と真正面から立ち向かわなければならない。
リューク・ヘルセン: ワタシは思ってるんだ。ヴォイドストームやヴォイドワームより、アレフ1はさらに危険なものをもたらすんじゃないか、とね。
リューク・ヘルセン: 今の鳴式は、誕生場所や既存の文明から性質の一部を推測できるけど、アレフ1については……何も分からない。
リューク・ヘルセン: 星の海を自由に泳ぎたい、再び宇宙に辿り着きたい……多くの人が、そんな夢を見てる。しかし、その夢を叶えられた人は、一人としていない。
リューク・ヘルセン: 天空海の異変……宇宙を追う夢は、あの瞬間から始まった。
リューク・ヘルセン: そして、その夢は今なお続いている。
漂泊者: リューク先生……
リューク・ヘルセン: リュークでいいよ。そのほうが親しい感じがするだろうし。
漂泊者: リューク、さっきは学園をどう思うか俺に聞いたが、逆に教えてほしい。スタートーチ学園に来てからどれくらいなんだ?
リューク・ヘルセン: 20年くらいかな。その前はソラリス各地を旅していたんだけど、友人に頼まれてラハイロイに来たんだ。
リューク・ヘルセン: 子どもたちとの付き合いは、なかなか楽しくてね。成長していく命は可愛いよ。彼らには心を打ち明ける相手が必要だろうし、ワタシは話を聞くのが嫌いじゃない。思いの外、自分に合っていたのさ。
バイクで氷原に向かう
ロイ氷原の地上を続けて探索する
バイクで氷原に向かう
ロイ氷原の地上を続けて探索する
ニヴォラ: あれ?あ、あなたは……教室で独り言を呟いてた……
エイメス: えへ……
ニヴォラ: リューク先生もいたんですね!二人が一緒にいるのは、学園の新しい氷原調査プロジェクトのためですか?
リューク・ヘルセン: ワタシは研究員たちの定期検査に来たんだ。漂泊者は別の用事だけど、たまたま会ってね。
リューク・ヘルセン: ニヴォラ君は?今回も墜落物を探しに?
ニヴォラ: はい、ヘリオスが打ち上げられたので、氷原に変化が起きて……もしかしたら、新しい墜落物が見つかるかもしれないと思ったんです。
漂泊者: 墜落物?
ニヴォラ: ずっと前に空から墜ちてきた宇宙機のことだよ!探査機や衛星、宇宙ステーションとか……
ニヴォラ: この前は墜落物から、悲鳴のせいで失われた資料がいくつも見つかったんだ。
ニヴォラ: それと、あの映像……宇宙で撮った星の写真!とっても、とっても輝いてたね……!!
ニヴォラ: ふぅ……ふぅ……あっ、興奮しちゃいました。ごめんなさい……
漂泊者:
ニヴォラ: ありがとう。たまに自分の気持ちがコントロールできなくなっちゃって……同じ話題ばかり話すのは申し訳ないんだけど……
ニヴォラ: 宇宙……果てしない星々の向こうには、何があるのかな。
ニヴォラ: ニヴォラは……それが知りたいんだ。
ニヴォラ: えっと、ニヴォラが氷原に来たのも、もう少し探そうと思ったからで……
ニヴォラ: 測定器のデータによると、この近くに……あっ。
リューク・ヘルセン: 走るんだ!
雪崩から逃げ延びる
ニヴォラ: やっぱり……思った通り!未発見の墜落物だね!
ニヴォラ: ずっと氷壁の中に凍ったままだったんだ……
漂泊者: リューク、ニヴォラ、怪我はないか?
エイメス: あら、私は無事よ~だって、ゴーストだもの。ぶつかるわけないわ。
ニヴォラ: あっ!ごめんなさい、本当にごめんなさい……ニヴォラのせいで、皆さんを危険な目に……
漂泊者: ただの事故だ。この通り無事だし、自分を責める必要はない。
漂泊者: ただ、後ろの通路は完全に塞がれてるようだな。
リューク・ヘルセン: 氷壁を登るのは……この高さだとリスクが大きすぎる。学生もいる以上、安全な方法で行こう。
リューク・ヘルセン: 学園には連絡しておいた。そのうち救援が来るはず。ニヴォラ君を学園に送ったら、再出発しよう。
ニヴォラ: うぅ……
エイメス: 次の目標は、この奥らしいわ。宇宙ステーションの底に道があるはずよ。行ってみる?
漂泊者: 宇宙ステーションの内部に行ってみないか?ここは気温が低いし、また氷壁が崩れるリスクもある。中で救援を待とう。
ニヴォラ: ニ、ニヴォラもそのほうがいいと思う!もっと中の様子を見てみたいし……
リューク・ヘルセン: 漂泊者がいるわけだし、少し探索する分には問題ないかな。よし、行こうか。
エイメス: そういえば……ラハイロイに来る前も、よくこんなことをしてたの?
漂泊者: 何のことだ?
エイメス: つまり……誰かと一緒に歩いたり、いろんな景色を見たり、物語みたいな経験をしたりして、最後に別れる。
エイメス: そんなロードムービーよ、ロードムービー。どう、合ってる?
漂泊者:
エイメス: そう。私、ロードムービーが大好きなのよね。
エイメス: アクション映画みたいね?そっか……確かに、ソラリスには危険がいっぱいだもの。
エイメス: あなたの映画に、今回は役者の一人として出演できて良かったわ。そろそろ行きましょ、お隣さん。
ニヴォラ: あそこに壊れた入り口があるんだけど、塞がれてるみたい……周波数が不安定だから、バリアができたのかも。
リューク・ヘルセン: エクソストライダーが眠るロイ氷原は、ヴォイドストームのせいで、一部エリアの周波数が異常を来たし、不安定な状態に陥っている。
リューク・ヘルセン: ちょうどいい。漂泊者、モジュール生成器の権限を付与してあげよう……ん?すでに権限を持っているみたいだね。
漂泊者: (権限?……前にルシラーが付与してくれたものか)
リューク・ヘルセン: さて、モジュールの生成に良さそうな場所へ移動しようか。
通信環境がいい高い所に向かう
モジュール生成器を獲得する
リューク・ヘルセン: これはスタートーチ学園が氷原で仕事をする人のために作ったモジュール生成器だ。ヴォイドマターによって不安定状態に陥った周波数とインタラクトできるようになる。
リューク・ヘルセン: やってみるといい。今後も氷原探索をするうえで、使う機会はあるはずだ。
宇宙ステーションの入り口に向かう
封鎖されたエリアを調査する
ニヴォラ: ……えっ?
ニヴォラ: うぅ!痛い……
漂泊者: ニヴォラ!
エイメス: ヴォイドマターの濃度が高すぎる。スカイアークシステムが暴走しそうね……私がシステムの内部に入って制御権を取るわ!
リューク・ヘルセン: すべてがヴォイドストームに汚染されている。アレも含めて。
リューク・ヘルセン: 医者として判断を下そう……ヴォイドマターの侵蝕から解放することが、今のワタシにできる最善の治療だ。
名もない探索者を倒す
名もない探索者: 我々は、星の海より墜ち……
名もない探索者: 危ない……ここから、離れ……
漂泊者: (さっきの映像に映ってたのは、過去の俺か?)
漂泊者: (おそらく、宇宙ステーションが墜落した時のものだろう。リュークが言ってた「天空海の異変」が発生して、ソラリスを覆った頃だな)
漂泊者: (映像にあった雫は……溯洄雨だ。つまり、落ちたタイミングは天空海の異変よりも前か)
漂泊者: (だが、なぜ俺は天空海から落ちてたんだ?向こう側から来たようにも感じる。俊熹教授が言ってたな。この雫は特別な性質を持ち、通路として使える可能性があると)
漂泊者: (あの時の俺は、まさか……)
漂泊者: エイメス?
エイメス: ……ん、どうしたの?
漂泊者:
エイメス: あはは、違う違う。
エイメス: 私は平気よ、漂泊者。
リューク・ヘルセン: 映像は自分の記憶の中に留めておいたほうがいい。スタートーチ学園の者が見られないようにしておこう。
リューク・ヘルセン: 前に言ったことは覚えてるかい?この学園には様々な勢力がある。キミの過去に関連するものは、慎重に扱わないといけないんだ。
リューク・ヘルセン: そうだろう……ブラックショアの指導者。
漂泊者: (……それを知る人は限られてる)
漂泊者: リューク、もう少しはっきり言ったらどうだ。
漂泊者: あなたは過去の俺を知ってるんだろう。でなければ、俺がただの「花持ち」であることしか知らないはずだ。
漂泊者: あなたと俺は、いったいどんな関係なんだ?
リューク・ヘルセン: そうだね……友人、かな。瑝瓏の言葉で言うと、「君子の交わり、淡きこと水の如し」と言ったところさ。特に親友と呼べるほどではなかったよ。
リューク・ヘルセン: あるきっかけで知り合い、そこに別の事情が重なって、キミから頼まれ事を引き受けたんだ。
リューク・ヘルセン: そうだね――偶然の出会いを経て、互いを信じ合う友になった、という答えで満足してもらえるのかな?
漂泊者:
リューク・ヘルセン: 大丈夫だよ。しばらくキミはラハイロイに滞在するだろうし、一緒に仕事をする機会もあるさ。
リューク・ヘルセン: ふふっ、悪かったね。でも、事実を言ったまでさ。何しろ、そこまで交流があったわけじゃない。ただ、ワタシの勘がキミとは相性がいいって囁くんだ。
リューク・ヘルセン: スタートーチ学園には、様々な勢力が存在する。こんな映像が流出したら、後始末が面倒だ。
リューク・ヘルセン: 前回、キミが去ってから、過去の秘密を暴こうとする連中がいてね。まったく、ソラリスの人気者は大変だ。
漂泊者:
リューク・ヘルセン: ふっ……キミは少し変わったね。そうだ、長々と昔話をしてる場合じゃない。
リューク・ヘルセン: ニヴォラ君が怪我をしている。応急処置はしたけど、医者として彼女のそばにいなくては。
リューク・ヘルセン: ワタシは学園の救援を待つよ。この先は、キミ一人で進むんだ。
漂泊者: 分かった、また保健室で会おう。
漂泊者: リューク、さっきの「少し変わった」とはどういう意味だ?
リューク・ヘルセン: あくまで、個人的に感じたものだけど……強いて言えば、昔より軽やかに見えるよ。
リューク・ヘルセン: 希望を抱いているのか、幸せそうに思えた。
リューク・ヘルセン: もちろん……悪い変化ではないさ、漂泊者。
宇宙ステーションを出る
エイメス: 四人チームだったはずが、二人になっちゃったわ……って、私は数に入らないかな。となると、今は一人ね。
エイメス: 実は、氷原の観測基地で働いてたことがあるの。その時は別の道を使ってたけど。
漂泊者: 意外だな……趣味のサークル活動が好きなタイプで、野外調査に行くようには見えなかった。
エイメス: あの頃は、ヴォイドストームに興味があったの。だから一応、趣味って言えるかも……?
エレベーターに乗る
氷の洞窟を抜ける
エイメス: この先は、あの光に沿って進みましょ~
漂泊者: (距離がありそうだ。バイクで向かおう)
前に進む
エイメス: ……ここだったのね。
漂泊者: さっき言ってた観測基地か?
エイメス: そのひとつよ。いくつかの拠点で働いてたの。でも、ここは運が悪かったみたい。この様子じゃ、ヴォイドストームに巻き込まれて全滅したんだわ。
エイメス: だから、彼らと会えなかったのね……
エイメス: ……入れ違いで会えないだけだと思っていたかったけど。
漂泊者: エイメス……
エイメス: ヴォイドストームに呑み込まれた物質は、次第に「存在」を失い、すべての人から忘れ去られてしまう。
エイメス: もしカセットが持ち帰られていれば、少なくとも記録は残る。でも、それさえ消えてしまったら、「死」そのものがなかったことに。
エイメス: ドライブのコアを使って、漂泊者。
エイメス: もう一度、彼らに会いたいの。
昔の驚きがおさまっていない研究員: エイメスは本当にすごいな。君がいなかったら、グローモスに踏みつけられて、大怪我するところだったぜ。
昔の驚きがおさまっていない研究員: 俺は今も心臓がバクバクしてるのに、何ともなさそうだな……ラベル学部の適格者は、みんなメンタル強いのか?
昔の元気なロイ人: 本当に感謝してるなら、ストームの話をたくさんしてあげなよ!エイメスはそれに興味があって氷原に来たんだから。その何年も書き終えていない論文、さっさと出しなって!
昔の真面目な研究員: あなたはカセットが糸口になると考えていますか?
昔の真面目な研究員: そうですね……今のところ、あれは記録する機能しかありません。ダビング、ですか……少し、夢物語のように聞こえます。
昔の優しいロイ人: エクソスウォームからヒントを得るのはどうだろう。ラハイロイでヴォイドストームに対抗できるものがあるとすれば、何か関連しているはず。エクソストライダーは切っても切れない存在だからな。
昔のエイメス: ふふっ!論文でも、美味しいシチューでもいいわ。私、好き嫌いはないから。
昔のエイメス: ストームの話だけど……さっきの提案、全部試してみるわ。一番の問題は、やっぱりヴォイドストームに対する理解が少なすぎる点ね。
昔のエイメス: 特に高濃度のストームの奥は、探査機が帰ってこられなくて研究が進んでいないから。私、いつも思うの……
エイメス: 幼い頃、両親はストームに存在を呑み込まれて消えた。しばらくして、私も二人の顔を忘れちゃったわ。
エイメス: だから、「死んだ」とはいえ、悪いことばかりじゃないの!
エイメス: デジタルゴーストになってから、ヴォイドマターの影響を受けなくなったし。たとえ同僚や友人たちが世界から消えてしまっても、私だけはみんなのことを覚えてる。
漂泊者: エイメス。
エイメス: なに?
漂泊者: 無理に笑わなくていい、疲れるだろう。
エイメス: ……もう。
エイメス: 私は嬉しいの、本当に。これは自分自身で決めた生き方。あなたは真面目に考えすぎてるから、表情が硬いのかな。
エイメス: きっと、分からないと思うわ。私が今、どれくらい幸せなのか。
エイメス: さぁ、行きましょ。氷原に眠る巨人――ラハイロイのエクソストライダーに会わせてあげる。
バイクに乗る
エイメスと一緒に歩く
エイメス: ゴーストになってからの十数年間、私はずっとラハイロイにいたの。エクソストライダーから、あまり離れられなくって。
エイメス: でも、あなたは色々なところを旅してきたんでしょ?何か聞かせて。
漂泊者: そうだな……
氷の洞窟を抜ける
漂泊者: いつも順調だったわけじゃない。予期せぬ事態や危険なこともあった。
エイメス: それでも、楽しそうね。みんなのことが好きなんだって伝わってくるもの。
エイメス: 漂泊者、記憶を失ってからの旅も楽しかった?
漂泊者: ああ。
エイメス: なら良かったわ。
崖を飛び越える
前に進む
エイメス: はぁ……分かってたわ。次はきっと、ここだって。
漂泊者:
エイメス: あの先に見える家は、私が家族と暮らしてた場所。
エイメス: ……
エイメス: ダメだわ、少し心の準備をさせて。まだ、ちょっと……
漂泊者: (やはり、あれが現れると周波数が急速に失われていく)
漂泊者: (ヴォイドワームと同じ鳴式に由来する、とエイメスは言ってた。周波数は確かに似てる。だが……それほど単純ではないような)
シギルム: 故郷ヘ……
エイメス: ……!
アブ: お前、大丈夫か!
アブ: 周波数が流れ出てるぞ!内側からずーっと、ずーっと塞ごうとしてるのに、止まらない……
アブ: ふーっ、このままじゃ……これでどうだ!
アブ: や、やっと止まったぞ。でも眠気が……少し休む。
漂泊者: ありがとう、アブ……ゆっくり眠ってくれ。
エイメス: 次はあんな風に飛び込んで助けに来ちゃダメよ。
エイメス: 湖の底はヴォイドマターの濃度が高いの。もし、深層の「ヴォイドスペース」に落ちてしまったら……たとえあなたでも、呑み込まれて消えてしまう。
漂泊者:
エイメス: いつもそうやって心配させるんだから。
エイメス: 存在を呑み込む鳴式アレフ1が持つ特性は「虚無」で、あらゆるものを消してしまう、っていう仮説があるの。
エイメス: そして、その本当の姿は……ブラックホールによく似ている、と。
エイメス: 実際、仮説は正しかった。体験した私だからこそ分かる。
エイメス: 今まで辿り着いたのは私だけ。なぜなら、私は死んでるから。生きてる人は、あそこにいられない。
漂泊者: 鳴式の……内部に入ったのか?
エイメス: ええ。高濃度のヴォイドストームは、鳴式の内部が形になったものであると同時に、入口でもあるの。真っ暗なのに、まるで万華鏡みたいな高次元空間だった。
エイメス: 時空そのものがバラバラで、混沌としてたわ。
エイメス: 違う時代に呑み込んだものたちが、同じ場所に現れることだってあり得る。
エイメス: あなたが多くの鳴式と戦ってきたのは聞いたわ。でもアレフ1は、これまでの相手と違う……あれは、目的を遂げてしまった。
エイメス: ヴォイドスペースを彷徨いながら見たわ……呑み込まれた数々の文明を。
エイメス: ラハイロイに届いてる鳴式の力は、ほんの一部に過ぎない。けど今も、ストライダーゲートの封印をこじ開けて、ソラリスのすべてを呑み込もうとしてる。
エイメス: だから……漂泊者、エクソストライダーが目覚めるまで、もう一人で無茶はしないで。
エイメスと一緒に小屋に向かう
エイメス: さぁ、まずは家の中で休みましょう。
小屋に向かう
エイメス: 私は外でシギルムの動向を見張っておくわ。あなたは少し休んで。勝手にどこかへ行っちゃダメよ?
ソファで休憩する
あなたは腰を下ろす。ひどい周波数の流出により、体力を消耗している。これまで何度も危険な目に遭ってきたが、重い病気にかかったような倦怠感は初めてだった。
闇が優しくあなたを包み込む。しばらく体を休めてから目を覚ます。
室内には誰もいなかった。エイメスは戻っていない。
漂泊者: (水中で思い出した光景……彼女が戻る前に、ここを見て回ろう)
漂泊者: (ゲーム機とコントローラーが2つ。画面には薄っすらと埃が積もってるな。しばらく誰も使っていないようだ)
漂泊者: (『スペースファンタジー・カティアVI』、『スプリット・スターズ』……ほとんどがロールプレイングか二人協力プレイのゲームか)
漂泊者: (子どもの落書きだ。色々な救世主が、世界を救う物語……)
漂泊者: (それにしても、ワイルドな画風だな)
漂泊者: (大きな猫と小さな猫、二匹で一組のぬいぐるみか。少しくたびれてるな)
漂泊者: (柔らかい……抱いて寝るのに、ちょうど良さそうだ)
漂泊者: (太陽の精霊が、ソファのほうへ……)
太陽の精霊の所に向かう
漂泊者: (エイメスはまだ戻ってこないな。もし俺の推測が正しいなら……)
昔の漂泊者: またスノーフラッフシールをいじめてきたのか?今じゃエイメスの姿を見ただけで逃げていくじゃないか。
昔の漂泊者: このままだと、氷原のガキ大将になるぞ……
昔の漂泊者: 宿題はしたのか?エイメスもそろそろ入学できる歳なんだ。ゲームで遊ぶ時間を、少しは勉強に回したらどうだ。
昔のエイメス: ふふっ、あの子たちも遊びたがってるの。でなかったら、わざわざ近寄ってきたりしないでしょ?
昔のエイメス: 宿題、宿題って――もう、漂泊者、「スターズ」をまたやろうって約束したのに。ちゃんと守って!
昔のエイメス: でも、今日はゲームより先に、あなたが折ってたあれを教えてほしいの。いい?
昔の漂泊者: あれって……紙飛行機のことか?
昔のエイメス: うん!私のはすぐ落ちちゃうのに、あなたが作った紙飛行機はどうして遠くまで飛ぶの?
昔の漂泊者: ふっ、実はちょっとしたコツがあるんだ。
昔の漂泊者: 教える代わりに、まず宿題を終わらせるんだ。そしたら一緒に折ろう。いいな?
昔のエイメス: ……うーん、分かった。約束ね。
昔の漂泊者: ああ、約束だ。
エイメス: どうやって切り出そうか、ずっと考えてたの。そしたら……
漂泊者:
エイメス: 幼い頃……目を覚ましたら、両親の笑い声を思い出せなくなってたの。
エイメス: 声も、顔も、温もりも……全部、ヴォイドストームの中に消えてしまった。
エイメス: そのうち……忘れてしまった事実さえ思い出せなくなったわ。
エイメス: 私は……それが、心から怖かったの。
エイメス: どうすれば、抗えるのか分からなかった。感じるのは、体の芯から這い上がってくる冷気だけ。震えを鎮めるために、何かしなければいけないと思って……
エイメス: それで私は、一人でビヤートル・ウーズから逃げ出し、リンクドスパインの中に隠れて、氷原まで来た。
エイメス: 私の両親は、外から来た研究員とロイ人なの。二人は長い間、氷原に駐在して、ヴォイドストームの研究をしてたわ。
エイメス: かつて家族で暮らした場所に戻りたかった。でも、道すら分からなかった私は、ひたすら歩き続けるしかなかったの。そうして辿り着いたのが、この「ギンヌンガミール」という湖のほとり。
漂泊者: 俺は過去に、エイメスを助けたのか……
エイメス: あの時は、このまま湖の底へ沈んでいくんだって思ってたわ。けど、息ができなくなって、意識が遠くなる私を、温かい腕が抱きしめてくれたの。
エイメス: その人は必死に私を引き上げてくれて……目を覚ますと、そこにいたのはあなただった。
エイメス: でも、両親が遺してくれたお守りはなくなってたわ。たぶん、湖の底に沈んだんだと思う。それが私は、とても悲しかったの。
エイメス: 大声で泣き出した私を、あなたはあたふたしながら慰め、家に連れ帰って体を温めてくれた。
エイメス: その後は想像通り、しばらく二人で一緒に暮らしたわ。あなたがラハイロイを去る日まで。
漂泊者: なぜ教えてくれなかったんだ?
エイメス: だって、変でしょ?
エイメス: 知らない人から突然、「こんにちは。私は昔、あなたに面倒を見てもらってたの。久しぶり!」なんて言われたらどう思う?……ふふっ!
エイメス: ……次は、何を言おうかな?「前、一緒に住んでた家に寄っていかない?」、「あなたのおかげで、優等生になったよ」、「あはは、うっかり死んじゃってごめんね」、とか?
エイメス: そんなことを口にしても、無駄なプレッシャーと責任を感じさせるだけ。まったく意味がないでしょ。
漂泊者:
漂泊者: 雲陵谷で目覚めてから、旅の途中で出会った昔の知り合いは、自分自身を知る手がかりになった。それは決して悪いことじゃない。
漂泊者: 俺はちゃんと自分で判断できる。もう少し信じてくれ、エイメス。
エイメス: ……そう、ね。
エイメス: じゃあ、文句を言わせてもらうわ。私が新入生代表として演説した時も、最初のシングル曲を発表した時も、同調率の新記録を達成した時も、あなたはいなかったじゃない!
エイメス: ……でも、すごく忙しかったことは分かってる。
エイメス: ずっと、悲鳴に苦しむソラリスのために駆け回ってたんだもの。それはあなたが選んだ道。むしろ、いいと思ってる。
エイメス: だからこそ、私も同じようにしたの!ほら、あなたがいない間も、ちゃんとラハイロイを守ったでしょ?
エイメス: まぁ、多少の代償は払ったけど、救世主の役目、結構うまくやれてると思わない?
漂泊者:
エイメス: 救いたいものが多いほど、代償も大きくなる。それくらい知ってるわ。けど、やらなきゃいけないこともあるの。
エイメス: 本当?救世主の先輩に認めてもらえて、すごく嬉しいわ。
漂泊者: ……
漂泊者:
エイメス: あなたが去ってから?何も特別なことはなかったわ。いつも通り学園に通って、楽しく過ごしてた――あなたが望んだように。
エイメス: ゴーストになってからも、ただ……彷徨ってただけ。学園とヴォイドスペースの狭間を。
エイメス: 死んだおかげで、中に入っても呑み込まれないっていう特権を得たんだもの。なら、自分の好奇心を満たさないと。
漂泊者:
エイメス: 前に会ったか、って?あぁ、授業中に私が鳴式の巨眼を撃退して、あなたを助けたって言ってた時のことかな?
エイメス: 本当に記憶にないの。でも、鳴式の巨眼がいたなら……たぶん、ヴォイドスペースだと思う。
エイメス: ……よく分からないわ。鳴式は奇妙な力を持っていてもおかしくはない。幻覚だった可能性は?
漂泊者:
エイメス: 今夜はここで休んで。出発は明日、あなたの体調が良くなってからにしましょ。
エイメス: 「存在」も、だいぶ回復したわ。エクソストライダーのところに着き次第、ドライブで補給すればシギルムを倒せるはず。
エイメス: すぐに、あの邪魔者を始末してあげる。
漂泊者: 二人で一緒に解決するんだ、エイメス。
エイメス: ええ、あなたは前に使ってた部屋を使って。私も自分の部屋で休むわ。
エイメス: おやすみを言ってから部屋に戻るのなんて、少し懐かしい気分ね。
漂泊者:
エイメス: ……おやすみ!
幼いエイメス: ……うぅん、どうして寝ちゃってたのかな。
幼いエイメス: 紙飛行機、漂泊者に見せないと……
幼いエイメス: (あっ、ゲームのセーブを忘れちゃった!せっかく新記録を出したのに……)
幼いエイメス: (次は絶対、漂泊者のスコアを超えてみせるから!)
幼いエイメス: (好きな物語のシーンを描いたの。勇者と悪竜の戦い!すごい戦士と邪悪な銀河帝国の大戦!)
幼いエイメス: (うーん、服が変……漂泊者に描き方を教えてもらわないと!)
幼いエイメス: (漂泊者がくれた猫のぬいぐるみ……抱いてると温かくて安心して寝られる)
幼いエイメス: (この子に寄りかかってると、まるで漂泊者がそばにいるみたい)
幼いエイメス: (漂泊者、今度帰ってきたら、どれくらい一緒にいてくれるのかな?もう変な人たちと関わってほしくないけど……)
幼いエイメス: (毎日、あんなにたくさんやることがあったら、すごく疲れると思う)
幼いエイメス: (言っても聞いてくれないだろうし……今のうちにたくさん話しておきたいな)
幼いエイメス: (もうこんな時間……出かけたら、漂泊者が心配する)
あの人を探す
昔の漂泊者: エイメス……どうした、眠れないのか?
幼いエイメス: 元気ないの?
昔の漂泊者: いや、少し考え事をしてただけだ。
幼いエイメス: ふんっ。元気じゃないのに、嘘はダメ。
昔の漂泊者: よく見てるな、エイメス。嘘じゃないが、ただ……
昔の漂泊者: ……エイメスたちの言葉を借りるなら、故郷を恋しく思う……といったところだ。
幼いエイメス: じゃあ――1回帰ってみるのは?
昔の漂泊者: もう俺は、帰れない……
幼いエイメス: どうして?
昔の漂泊者: ……
幼いエイメス: ……漂泊者、あのね!パパとママがいなくなってから、胸がすごくもやもやするの。
幼いエイメス: 一族のみんなが話しかけてくれても、遠いところから聞こえるみたいで、ぼんやりしちゃって。
幼いエイメス: でも、湖のほとりであなたの前で泣いたら、少し楽になったの。もやもやして苦しかった気持ちが、軽くなった。
幼いエイメス: 分かってる。あなたは周りの人に、こういう話をできないんでしょ。だって、みんなあなたのこと、すごい人だって思ってるから。
幼いエイメス: でも、私は子どもだし、すごいとか分からないし!私の前で泣いても、みんなには言わないよ。
幼いエイメス: だから……一人で悲しまないで。
昔の漂泊者: エイメス、俺の故郷はとても遠い場所にあるんだ。
昔の漂泊者: 故郷から与えられた使命を果たすために、俺はここに来た。
幼いエイメス: うーん、どんな使命なの?わざわざ遠いところから来るなんて……
昔の漂泊者: 少し複雑だから、エイメスにはまだ早いな。
幼いエイメス: じゃあ、もっと簡単に説明して!……頑張って聞くから。
昔の漂泊者: 簡単に、か……
昔の漂泊者: エイメスが好きな『スペースファンタジー・カティア』で例えるなら、世界を救うため、だな。
昔の漂泊者: ひとつの目標に向かって動くだけ。使命を達成できるなら、どれだけ時間を費やしても構わない……
昔の漂泊者: そんな考えは正しいと思うか?
昔の漂泊者: ……ある時、俺は故郷に帰れないんだと悟った。
昔の漂泊者: その時から、俺は前よりも頻繁に、あの遠い場所を思い出すようになった。
昔の漂泊者: エイメスたちが夢と呼ぶ「休眠」中、たまにそこへ帰り、静かに故郷を眺めてるんだ。
昔の漂泊者: それが何の意味もない、無駄な時間だと分かってたとしても。
幼いエイメス: ……うん、分かるよ!
幼いエイメス: ホームシックになってるんだね、漂泊者は。
昔の漂泊者: そうかもしれないな。
昔の漂泊者: だが――大丈夫だ。エイメスと話したら少し楽になった。
昔の漂泊者: この世界には、まだやらなければいけないことがたくさんある。足を止めるわけにはいかない。あまり心配するな、エイメス。
昔の漂泊者: ん?どうした?
幼いエイメス: 今は私が家族だよ。自分の家族を見つけて故郷に帰るまで、一緒にいてあげる!
昔の漂泊者: ああ。
昔の漂泊者: ありがとう、エイメス。
エイメス: 昔の夢だわ。
エイメス: 故郷ね……
小屋を出る
エイメス: おはよう。そろそろ、エクソストライダーのところへ行きましょ。
海岸に向かう
漂泊者: (距離がありそうだ。バイクで向かおう)
エイメス: エクソストライダーの周りは海よ。リューク先生がカスタムしてくれた新しいバイクを試してみましょ!
エイメスと会話する
エイメス: 漂泊者、終点へ向かう準備はいい?
漂泊者:
漂泊者: エイメス、力を完全に取り戻したら、また姿が見えるようになるのか?
エイメス: さぁ、どうかしら。何しろ前例がないから……ただ、可能性はあると思うわ。
漂泊者: もしそうなったら……何かしたいことはあるか?
エイメス: まだ考えてないけど……絶対もう一度、学園の中をゆっくり見て回るわ!
エイメス: その時は、あなたも一緒よ?
エイメス: ほら見て、今は眠ってる。
エイメス: 見て、エクソストライダーの足元に着いたわ。
エイメス: あそこで「存在」を取り戻せば、シギルムと戦える……
エイメス: あいつを倒せば一件落着よ!さぁ、出発しましょ。ロードムービーのエンディングへ向かって――
シギルム: 渡セ。
シギルム: パイロットノ権限ヲ。
エイメス: うっ!漂泊者……
漂泊者: エイメス!
漂泊者: (シギルムはエクソストライダーに向かってる。追いかけて、エイメスを救い出さなければ!)
シギルムを追跡する
このまま進む
シギルム: ……ヨリ、完全ニ……
漂泊者: (次々と障害物を作り出し、俺の行く手を阻む気か)
障害を取り除く
シギルムを追跡する
シギルムに向かって進む
シギルム: 不足ヲ 補完
漂泊者: エイメス!
エイメス: もし、まだ漂泊者を邪魔するつもりなら――
エイメス: 願い通り、消してあげるわ。
エクソストライダーの所に向かう
このまま進む
途切れた通路を飛び越える
エイメス: くっ。強制起動は、やっぱり無茶だったわ……!
シギルム: ゲート、ヲ。
エイメス: 私がいる限り、そうはさせない。
漂泊者: (エイメスはエクソストライダーを完全には制御できてない……早く助けに行こう)
障害を取り除く
漂泊者: (エイメスは俺をシギルムに接触させないようにしてる気が……)
漂泊者: (ストライダーゲートも……何か関係してるはずだ)
このまま進む
滝をのぼる
滝の上に向かう
エイメス: シギルムの言葉が はっきりしていく…… これ以上 漂泊者の周波数を奪わせるわけにはいかない
エイメス: 内部に引きずり込んで 完全に仕留めるわ
エクソストライダーが眠りに落ちた場所に向かう
学園に戻る
リューク・ヘルセン(通信中): やあ、忙しいみたいだね。氷原のエクソストライダーが動き出したという話をルシラーから聞いたんだけど、キミがやったのかい?
漂泊者: エイメスだ。俺と知り合いなら、彼女のことも知っているだろう。
リューク・ヘルセン(通信中): ……彼女を見つけたのかい。
漂泊者: 見つけたも何も、二人で学園に戻ってきたところだ。色々あったから、あとで詳しく話すよ。
リューク・ヘルセン(通信中): 分かった。だが、ルシラーの代わりにひとつ聞かせてもらうよ。コアの件はどうなった?
漂泊者: エクソストライダーに戻した。
リューク・ヘルセン(通信中): なるほど、それで研究院から連絡が来たわけだ。ラハイロイのヴォイドマター濃度が上昇して、ヴォイドストームも活動期に入った、とね……
リューク・ヘルセン(通信中): ドライブが空中にいた頃、毎年恒例のセルフチェックをするたび、鳴式を抑えるエクソストライダーの剣の効果が弱まっていたんだ。
リューク・ヘルセン(通信中): エクソストライダーがキミの返した物を受け入れるには、おそらくセルフチェックが必要だろうね。しばらく、キミたちは極力学園から離れないように。活動期が過ぎるまで待つといい。
漂泊者: 分かった、気をつける。
リューク・ヘルセン(通信中): 今度保健室に来た時にでも、キミの過去の計画について話そうじゃないか――エクソストライダーとストライダーゲート、そして鳴式の話を。
リューク・ヘルセン(通信中): まあ……どれも急ぎではないけど。まずは、彼女に付き添ったほうがいいだろうね。無事に戻ったと聞いて、自分のことのように嬉しく思う。
リューク・ヘルセン(通信中): お疲れ、漂泊者。しばらくは肩の力を抜くといいよ。
漂泊者: (エイメスは講堂のほうへ走って行ったようだが、何を見てるんだ……?)
エイメスと会話する
エイメス: ねぇ、聞いて。ちょうど面白いアイデアを思いついたの。
漂泊者: ……そんな風にエイメスが話す時は、誰かがひどい目に遭う気がする。
エイメス: そんなことないわ。スノーフラッフシールの件で、変な先入観を持ってるんじゃない?
エイメス: ただ、ふと思ったの。ほかの人からも姿が見えるようになったし、ファンクラブのみんなにも会おうかなって。
エイメス: 「十数年の時を経て、失われた未完成曲が蘇る!」なんて、面白そうでしょう?
漂泊者:
エイメス: でしょ?あなたも見にきて。
エイメス: 私の才能を漂泊者に見せるわ。それに、面倒事ばかりじゃないもの。スタートーチ学園の青春を教えてあげる!
列に並んで講堂に入る
エイメス: この十数年間、私が気まぐれに歌を投稿していたサイトには、ずっとたくさんのメッセージが寄せられてたわ。
エイメス: 曲が好きっていう気持ちを語ったり、日常のつらい出来事を打ち明けたり……サイトを通じて、繋がりを持つようになったみたい。
エイメス: 実は、自分の曲をそれほど良いものだとは思ってなかったの。自由に作ってただけだし、プロの指導を受けたわけでもないから。
エイメス: だけど、あれはもう私だけのものじゃなくて、人と人を繋ぐ旋律になった。
エイメス: その続きを聴きたい人がいるなら――みんなのため、そして自分のために歌いたい。
漂泊者: 本当にラハイロイの人のことが好きなんだな。
エイメス: そうね。まぁ、最初はそうでもなかったけど……
エイメス: 正直、これまで何か特別やりたいことなんてなかったの。気楽に人生を過ごしながら、何でもやってみる。デジタルゴーストになる前は、そんな風に考えてた。
エイメス: 救世主になりたいっていうのも――結局、あなたの真似に過ぎなかったし。
エイメス: でも、死んでから時間を持て余すなかで、気づけなかった多くの人や物事を目にしたわ。
エイメス: 星のように煌めく存在を目指す人は、ラハイロイのいろんなところにいる。でも私には、そんな目標なんてない。
エイメス: それよりも、星を見つめて守る人のほうが、ずっと素敵に思える。
漂泊者: そうか?俺は逆だと思うが……
漂泊者:
漂泊者: 歌ってくれ、エイメス。俺も聞いてみたい。
エイメス: もちろん、聞いてもらわなくちゃ困るわ。だって、一番大切なお客さんなんだから。
エイメス: でも、その前に……うん、まずはライブに合った服に着替えないと。
エイメス: はい、プレゼント!あなたが昔よく着てた服を思い出しながら作ったの。素敵でしょ?新しい場所には、新しい装いが必要よ。やっぱり、こうでなくっちゃ。
エイメス: ふふっ、懐かしい……昔のことを思い出しちゃった。
エイメス: あなたがこの姿で学園を歩いてると、みんな振り返ってたわ。ソラリスの、きゅ・う・せ・い・しゅ様。
漂泊者:
エイメス: ふふっ!どうして照れてるの?みんなにモテるなんて、いいことでしょ?
エイメス: ほら、そっちの席に座って。講義中に居眠りしてた時に見つけた特等席よ。あそこだと、よく見えるから。
エイメス: じゃあ、ちょっと歌ってくるわ。
盛り上がる観客たちの会話を聞いてみよう
エイメスを待つ
漂泊者: (俺の故郷……歳主、エクソストライダー……)
漂泊者: (エクソストライダーが歳主を運ぶためのものだとして、ヴォイドスペースに残骸があるということは、すべての歳主が目的地に運ばれたわけではない……)
漂泊者: (エイメスが見た残骸とラハイロイで眠りについたエクソストライダー……もし役割が同じなら、両者の性能に大きな差はないはずだ)
漂泊者: (一方は完全に破壊されたのに、なぜラハイロイの機体は鳴式を食い止め、ゲートを封印できたんだ?力の源はどこに……)
漂泊者: (情報が欠けてる気がする……)
エイメス: 終わったわ、行きましょう。
漂泊者:
エイメス: 超大規模なパーティーで、何度も司会を務めた私よ?ファンクラブのイベントの一つや二つ、朝飯前ね。
漂泊者: 次はどこに行きたいんだ?
エイメス: 約束したでしょ?私と一緒に学園を当てもなく散策するって!
エイメス: 最高だった――やっぱり、誰かと一緒のほうが楽しいわ。ゴーストだった頃は、いつも退屈だったし。
エイメス: 屋上に行って、ちょっと気分転換でもしない?
漂泊者:
エイメス: 行きましょ。ふぅ……本当に、良かったぁ。
エイメス: 偽物の空なのに、どうしてこんなに美しいのかな。
エイメスを見つける
漂泊者: (ここは……どうして俺は、シギルムの機体に乗ってるんだ?)
漂泊者: (周波数を取り込んだからか……?)
エイメス: シギルム……仕留め損なったかな。また現れるなんて……
エイメス: ふふっ。どうせ今は殺しきれないし、お互いボロボロなんだから、しばらく私の独り言に付き合ってもらいましょ。
エイメス: ……どうせ、この場には私たちしかいないんだから。
漂泊者: (声が出ない、腕も上がらない……あの時のシギルムは、まだ喋れなかったからか……?)
エイメス: よーく聞いて。私はエクソストライダーのドライブの中で、面白いものを見つけたの。
エイメス: それは……未来の私が遺したメッセージ。
エイメス: 遠い昔、星の海を渡り、ソラリスを目指してたエクソストライダーは、鳴式アレフ1に見つかってしまった。
エイメス: 両者はストライダーゲートから飛び出すと、地下の空洞で交戦を始めたわ。
エイメス: エクソストライダーにも戦闘機能はあったけど、それでもアレフ1には到底太刀打ちできなかった。
エイメス: 機体はボロボロで、エネルギーも尽きかけ。なのに、ヴォイドマターはゲートから溢れ出てくる。アレフ1は身を蠢かせ、この世界へ入ってこようとした……
エイメス: 本来なら、鳴式の勝利で終わり、世界は滅びの淵に沈むはずだったわ。
エイメス: でも、その時!エイメスという人物が、鳴式の中から現れたの。まるで救世主みたいに、絶体絶命の瞬間に颯爽と!
エイメス: エクソストライダーは眺めるしかなかった。鳴式に突き立てた剣に、そっと触れる彼女の動きを。すると共鳴が起こり、力がドライブへ流れていった。
エイメス: そして、巨剣を振るうエクソストライダーは、「鳴式」をゲートの向こうへ全力で押し戻して封印したの。
エイメス: けど、共鳴してた人は鳴式の奔流に飲まれ、ゲートの向こうに引きずり込まれると、ソラリスから完全に姿を消した。
漂泊者: (エクソストライダーを助けて鳴式を封印したのは……エイメスだったのか?)
エイメス: 最初は本当に驚いたわ!でもヴォイドスペースに入ってから、すべてを理解したの。
エイメス: ぐちゃぐちゃした時空のブラックホールみたいな空間は、あの時、鳴式と一緒にソラリスに現れたんだってことを。
エイメス: その中に落ちたものは、違う時代のものであっても同時に存在できる。本来、あり得ないはずの時代に行くことだってできるわ。
エイメス: そして、私だけが唯一、ヴォイドマターの影響を一切受けずに進めるの!
エイメス: あははっ。どういう意味か分かるかな?
漂泊者: (エイメス……いったい、何をしようと……)
エイメス: つまり……私は過去に戻り、アレフ1が現れた瞬間に行ける!
エイメス: 円を成す時間と運命。でも、私と漂泊者の出会いは……先に「結果」があって、後から「原因」が訪れた。
エイメス: 十数年前の私が適格者としてエクソストライダーと共鳴し、死を迎えデジタルゴーストになることで、エクソストライダーの完全な共鳴者になれる。
エイメス: この特殊な状態の私だけが、ヴォイドスペースを通り抜けて過去に戻り、エクソストライダーにエネルギーを送り込んで、ラハイロイを救える。
エイメス: 滅びを免れたラハイロイに漂泊者が訪れ、あの人に助けられた私は、エクソストライダーの適格者になるの。
漂泊者: (ダメだ、すぐにシギルムを動かして止めないと――)
エイメス: 私にしかできないなら、やるしかない。漂泊者のようにね。これは、私が背負うべき責任。
エイメス: でも、その前にやっておきたいことが……
エイメス: ……ひとつだけあるの。
漂泊者: (エイメス……)
屋上へ向かう
エイメス: これからどうするの?周波数の問題は解決したけど、しばらくラハイロイに留まるつもり?
漂泊者: 少なくとも、鳴式の件が解決するまでは。
エイメス: ふふっ、相変わらず仕事人間ね。でも、そう答えると思ったわ。
エイメス: アレフ1……問題を解決するのは簡単じゃない。けど、あなたはいつだって不可能を可能にしてきた。今回も、きっと大丈夫。
エイメス: 解決したら?また旅を続けるつもり?次の目的地は?
漂泊者:
エイメス: そうね、急ぐ必要はないわ。
エイメス: ソラリスは広い……あなたが選んだ世界だもの、どこへ行こうと自由よ。
幼いエイメス: もう行っちゃうの?
昔の漂泊者: ああ、もう出発の時間だ。やるべきことがあってな。
昔の漂泊者: これからは、学園の人が面倒を見てくれる。エイメスが望むなら、ビヤートル・ウーズに戻って暮らしてもいいぞ。
幼いエイメス: じゃあ……いつ、帰ってくるの?
昔の漂泊者: ……すまない、エイメス。それは分からないんだ。
昔の漂泊者: だが、約束しよう。機会があれば、必ず会いに来る。
幼いエイメス: 本当?
昔の漂泊者: 本当だ。
幼いエイメス: じゃあ、ラハイロイで待ってる。
昔の漂泊者: 別の場所に行っても大丈夫だ。ソラリスは広い。俺やラハイロイに縛られるな。
幼いエイメス: で、でも!すごく長生きしてるんでしょ?帰ってきた時、私は死んじゃってるかも……
幼いエイメス: ごめんなさい、私がわがままだった……行って、大丈夫だから。
昔の漂泊者: エイメス。
幼いエイメス: もう大丈夫!
昔の漂泊者: 心配してくれるのか?
幼いエイメス: ……不公平だと思う。どうして世界を救うのは、いつもあなたなの?こんなに疲れて、つらそうな顔してるのに。
昔の漂泊者: ほら、エイメス。
昔の漂泊者: 悲鳴が蹂躙したいくつもの大地を、俺は歩いてきた。こぼれ落ちる涙の一粒一粒は鉛よりも重い。多くの命の叫びは、魂を焦がすほど哀しく響いていた。
昔の漂泊者: 俺の感じる苦しみは、彼ら一人ひとりが感じる苦しみと一緒だ。俺が抱く幸せもまた、彼らが抱く幸せと同じ。
昔の漂泊者: だから、俺にできることがあるなら、やるだけだ。
幼いエイメス: じゃあ、大きくなったら私が守ってあげる。
昔の漂泊者: 守る?エイメスが、俺を……?
幼いエイメス: だって、何でもできるわけじゃないでしょ?怪我もするし、疲れるし、悲しくなるし、涙も流す……みんなと何も変わらない。
幼いエイメス: だから、私が守ってあげるの。
幼いエイメス: あなたを傷つけようとする人がいたら、私が倒す!『スペースファンタジー・カティア』みたいに!
幼いエイメス: 私も、あなたみたいな救世主になってみせる!
昔の漂泊者: ふっ……
幼いエイメス: わ、笑わないで!私、本気だから。
昔の漂泊者: 分かった、もう笑わない。エイメスが本気だってことは分かったから。ちゃんと聞いたよ。
昔の漂泊者: それじゃ……頼んだぞ、エイメス。
エイメス: ちょっと眠い?
漂泊者: シギルムに奪われた周波数が戻ってきてるんだ。少し気持ち悪くてな……でも大丈夫だ。アブが中で手伝ってくれてるから、すぐ回復する。
エイメス: 少しくらい寝ても大丈夫よ。もうくたくたでしょ?ゆっくり休んで。
漂泊者:
エイメス: あとは、私が……
エイメスを見つける
漂泊者: (エイメスの精神空間が……前よりもおかしくなってる)
エイメスと会話する
教室を出る
エイメスと会話する
エイメス: 十数年間、ずっと同じことを試してきた。
エイメス: 力が不完全だったせいで、ドライブがセルフチェックを行なうストームの活動期に試みた時間遡行は、すべて失敗に終わったわ。
エイメス: けど、もう時間がない。これ以上待つと、ヴォイドスペースは外側から崩壊していく……鳴式がなぜそうなるのかは分からない。でも、今がラストチャンスなの。
エイメス: 今回の活動期でヴォイドスペースが安定する時を狙って、私は時間遡行する。
エイメス: もう立派な大人だもの。いつまでも守られてるだけの子どもじゃいられない。大人として、私にはラハイロイを守る責任がある。
エイメス: できることなら、何だってするわ。
エイメス: でも……出発する前に、もう一度だけあの人に会いたかった。これが最後のわがまま。
エイメス: 彼と話したかった。彼が今、元気なのか知りたかった。この世でたった一人の家族と、ほんの少しでも一緒に過ごしたかった。
エイメス: 私は恐れてたの。いつか自分の生まれに関する真実を知ってしまった時、彼は孤独に苦しむんじゃないかって。
エイメス: けど、もう大丈夫。
エイメス: 彼は記憶を失くしてからの道のりを語ってくれたわ。それは、とても素晴らしい旅だった。
エイメス: あの人は多くの地を巡り、多くの人と出会った。そしてみんな、彼を想い、絆を結んでくれた。
エイメス: 今なら故郷の真実を知ったとしても、彼は強く生きていける。
エイメス: これでようやく、安心して……旅立つことができるわ。
エイメス: なんで……
漂泊者: エイメス!何も言わずに決めるな!
エイメス: ……あなたが言ったんでしょ?みんな、同じ苦しみを味わってる。だからこそ、私は自分の責任を果たす。
エイメス: 許して、漂泊者。
椅子に座って休憩する
漂泊者: エイメス!
漂泊者: (彼女は、もう……?確か、ドライブのセルフチェックでストームが活動期に入ったとリュークが言ってたな)
漂泊者: (おそらく、ドライブを戻した時からエイメスは待っていた。時間遡行に最適な、この瞬間を……)
漂泊者: (そうか、氷原の湖!ヴォイドマター濃度が高い湖の底を通れば、ヴォイドスペースの深奥にだって……)
漂泊者: (今なら……まだ間に合うかもしれない!)
ギンヌンガミールに向かう
ギンヌンガミールに潜る
漂泊者: 行くな
漂泊者: ほかの方法があるはずだ……
エイメス: ヴォイドマターの影響を受けずに移動できるのは 私だけ
エイメス: あなたが一人で背負う必要はない
エイメス: 今回は私を信じて
漂泊者: ダメだ! そんなことをしたら…… 永遠に「ゲート」の向こうに追放されてしまう!
エイメス: でも…… これこそ
エイメス: すべての因果を結びつけて ラハイロイを未来へ繋ぐ唯一の道……
漂泊者: エイメス!
エイメス: ……大丈夫 あなたとは雪の中で出会えるもの
エイメス: ……良い旅を
エイメス: 私は…… あなたの誇りになれたかな がっかりさせてなければいいな……
エイメス: (全身が痛い……)
エイメス: (あははっ……無理やりオーバークロックして進むなんて……やっぱり、厳しかったかな……)
スタート地点へ移動
漂泊者: (あそこから……湖の中に)
ギンヌンガミールに潜る
吹雪の中で進む
漂泊者: (エイメスは幼い頃、湖に落ちて誰かに水面まで押し上げられた時、お守りを失くしたと言ってた)
漂泊者: (彼女を助けたのは、過去の俺じゃなくて今の俺だったのか)
漂泊者: (俺がエイメスを救えなかったから、ラハイロイは滅ぶ運命を免れたのか……?)
漂泊者: (きっと方法があるはずだ。まだ諦める時じゃない)
太陽の精霊についていく
漂泊者: (エイメスがストライダーゲートの向こう側に引きずり込まれたなら、ゲートを通り抜けて連れ戻せばいい)
漂泊者: (誰かしらがエクソストライダーを駆ってゲートを開き、鳴式という災いの元凶を断つ必要はあった)
漂泊者: (なら、それは俺がやればいい)
漂泊者: (成功確率は限りなく低いかもしれないが、ゼロではない)
漂泊者: (お守りに触れてから走り去った……俺を案内してるのか?)
漂泊者: (あの方向は……シンクロリンク訓練場)
好奇心旺盛な女の子: コックピットシミュレーターが急に開かなくなったのか?
考えている学生: らしいよ。突然エラーが出て、完全にロックされたんだって。今、修理の人を探してるところ。
驚く学生: でも、「使用中」って表示されてるぞ?まだ授業は始まったばかりだし、誰も入っていないはずなのに!
漂泊者: エイメス……?
リュークからのメッセージを見る
駅へ向かう
「エイメス」: ……
漂泊者: これは……彼女の紙飛行機。
「エイメス」: ……
漂泊者: 欲しいなら、持ってていい。
漂泊者: 分かってる、あなたはエイメス本人じゃない。あのお守りによって、かろうじてここに留まっている星屑の「カケラ」みたいなものだ。
漂泊者: それでも、あなたがここにいるなら、彼女は生きてることになる。そうだろう?
漂泊者: 完全に存在が消滅してたら、太陽の精霊でも繋ぎ合わせることはできなかったはずだ。
漂泊者: だから……すべてが無意味だったわけじゃない。あの時、俺がエイメスを探しに行かなかったら、お守りさえ手に入らなかったかもしれない。
漂泊者: あなたも、こうして存在してなかった。
漂泊者: リュークが言っていた。エイメスの一部として、あなたは彼女を世界に繋ぎ止めるための、最後の糸かもしれない……
漂泊者: その糸を辿れば、彼女の居場所が分かるかもしれない、と。
「エイメス」: ……
漂泊者: 俺を慰めるための嘘か、真実か……判断はつかない。「ゲート」の向こうに行った者は誰もいないからな。あくまでも推測だ。
漂泊者: エイメスは「ゲート」の向こうに連れ去られた。歪んだ時空で、どれほどの時が……
漂泊者: 彼女は生きてるのか?生きてたとして、望みはあるのか?
漂泊者: ……何も、分からない。
漂泊者: それでも俺は、可能性を信じたい。
漂泊者: 彼女が守った世界は、こんなにも静かで美しく、希望に満ちているからだ。
「エイメス」: ……
漂泊者: ……黙り込んだままの「エイメス」なんて慣れないな。
漂泊者: 必ず連れ戻す、「ゲート」の向こうから。
漂泊者: 待っててくれ、エイメス。
「エイメス」: 悲しま、ないで……
優しいそよ風が、春の訪れを告げている。