小さいメェたちの大きな冒険

あなたは今州で出会った休暇中のアンコから誘われて――
物語の始まりだ。アンコの友達として、勇者メェたちと物語の中へ冒険に行かない?

アンコの物語を聞きに行く

豆々(トウトウ): ねえ、アンコちゃん、物語の続き聞かせて!

銘々(メイメイ): そうそう、ずっと待ってたんだよ!

アンコ: 慌てない慌てない。勇者メェ一行は全員揃ってから出発するんだよ。

アンコ: うーん、最後の1人がもうすぐ……あっ、来た来た!

アンコ: 漂泊者のお兄ちゃん!

アンコ: やっとアンコに会いに来てくれたんだね!

アンコ: 心配でメェたちを出動させるところだったよ。

漂泊者:

アンコ: アンコと一緒に遊んで!あと、アンコの物語も聞いて!

アンコ: この前今州こんしゅうに来た時は一緒に遊べなかったんだもん……

アンコ: でも、今のアンコは休暇中!いっぱい遊べるよ!

漂泊者:

アンコ: もちろん!黒海岸ブラックショアのふくりこーせいは充実してるからね!多忙なアールトおじさんにすら、休暇があるんだよ。

アンコ: 宿題?そんなのアンコ知らないよ……

アンコ: アンコ、アールトも誘ったんだ。せっかくの休みなんだから、今州こんしゅうで友達と遊ぼうって。

アンコ: なのにアールト……椅子でぐでーってなりながら「大人は忙しい。特に今は仕事が溜まってるんだ。悪いがアンコと出掛ける暇はない」だってさ。

アンコ: はぁー、大人って大変だよね。物語を聞く時間も語る時間もないんだもん。

アンコ: しょうがないから、アンコは物語とアールトの財布を片手に、黒海岸ブラックショアからやって来たのだった!

アンコ: そうだ。漂泊者はもう立派な有名人だけど、みんなにも一応紹介するね!

アンコ: 皆の衆、ご覧あれ!満を持して登場したこの漂泊者こそ、今州こんしゅうを救った大英雄なのだ!

漂泊者:

豆々(トウトウ): 噂の大英雄!?アンコちゃんが言ってた、すごい残像ざんぞうをちゃちゃっとやっつけたっていう人だよね?すごーい!

アンコ: こういう時は胸を張って認めればいいのにー。

豆々(トウトウ): アンコちゃんが言ってた、すごい残像ざんぞうをちゃちゃっとやっつけたっていう人だよね?すごーい!

豆々(トウトウ): ねえねえ、漂泊者さんも物語を聞くの?

漂泊者:

銘々(メイメイ): アンコの物語、本当に面白いんだよ!この前は霧になった狼の話でね……

漂泊者: (アールトの話だろうか……)

豆々(トウトウ): うんうん!それと、金色の目をした猫と灰色の羽を持った小鳥の話!

漂泊者: (これは俺と秧秧の話……)

アンコ: ふふん!アンコの物語はまだまだあるよ!そして今、新たな物語が舞い降りる!

アンコ: 今回の物語は勇者メェたちの冒険譚。ドキドキの展開がいっぱいで絶対面白いよ!

漂泊者:

アンコ: いえい!やっぱり冒険譚は外さないね!

アンコ: 安心して!この冒険譚にはいろんなジャンルが詰まってるんだ。ネタバレになるから今は話せないけど!

アンコ: それじゃあ、一緒にアンコの物語を楽しんでね!

アンコ: この物語が気に入ったら、お兄ちゃんもアンコの物語の国に行けちゃうかもしれないよ!だよね、黒メェ白メェ!

黒メェ&白メェ: メェ!

漂泊者: (物語の国に行ける……何かの比喩なのかな?ここは聞いてあげるべきだろうか?)

漂泊者:

アンコ: よかった!じゃあ座って!お兄ちゃんの特等席があるんだ!

アンコ: みんな座ったら、物語を始めるよ。

アンコ: そっかー、じゃあそっちを優先していいよ……

アンコ: 物語の国にはお兄ちゃんの特等席があるから、聞きたくなったらいつでも来てね!

座って物語の始まりを待つ

アンコ: はーい、座って座って!これから物語の国に行くよー!

真面目な子供: もうとっくに座ってるよ!今日は灰色の小鳥の物語?

アンコ: ううん、違うよ!今日はねー、勇者メェたちが願いを叶える物語!

アンコ: 物語は、夢の力溢れるメェ王国から始まる……

アンコ: 言い伝えでは、メェ王国の城の最奥には、願いを叶える扉があるという。

アンコ: ただし、その扉へと辿り着くには、数多の困難を乗り越えなければならない。

アンコ: それでも、願いを叶えるため、勇者たちは歩みを進める。

アンコ: 旅に出る前、白妖精しろようせいのメェは勇者たちにこう聞いた。

白メェ(アンコ): あの扉をくぐれば、富も名誉も、大切な思い出も手に入るでしょう。

白メェ(アンコ): あなたは何を願って、冒険を始めるのですか……?

真面目な子供: 私なら……やっぱりお金かな!それでいーっぱい星ナゲットを買うの!

疑う子供: ふーん、僕は違うよ。名誉がほしい。みんなが知ってるような有名人になりたい。

白メェ(アンコ): じゃあ、あなたは?英雄が欲するのは、富、それとも名誉……どっちメェ?

漂泊者:

白メェ(アンコ): それなら商船に乗って海を渡り、リナシータを目指すメェ。

白メェ(アンコ): そこは宝の国。あなたはたくさんの富を手に入れるのです!

白メェ(アンコ): あなたはもう立派な有名人だメェ。歩むべき旅路を辿るだけで、その名がソラリスに響き渡るのです!

アンコ: えっ、それが大人の選択ってこと!?

アンコ: 勇者メェたちと似てるね!いい旅仲間になりそう!

アンコ: ……要するに、人の数だけ願いがあり、それぞれの旅路があるということ。

アンコ: そして、とある勇者、メェは願いを聞かれ、こう答えた。

黒メェ(アンコ): 「富も名誉もいらメェよ」

アンコ: その言葉に妖精のメェは戸惑い、さらにこう問い返す。

白メェ(アンコ): 「富も名誉もいらないなら、なぜあの扉に向かうメェ?」

黒メェ(アンコ): 「家族に会う、それだけがおいらの願いメェ」

アンコ: その願いを聞いて、妖精のメェは勇者に進むべき道を示した。

白メェ(アンコ): 「では、小さな勇者たちよ……物語を信じ、友達と一緒に目を閉じなさい」

白メェ(アンコ): 「そして、その目を開けた時、新たな冒険が始まり……」

白メェ(アンコ): 「その冒険譚の完成とともに、あなたの願いは叶うでしょう!」

アンコ: さあ、勇者メェとその友人たちよ。目を閉じたら、冒険の始まりだよ!

漂泊者:

見知らぬ世界を探索する

漂泊者: ここは……

アンコ: おーい!こっち、こっち!

漂泊者: (アンコが呼んでる?行ってみよう)

アンコと会話する

アンコ: ここへ来たのは初めてみたいだね?あなたもあの願いを叶える扉を探しているのかな?

漂泊者: (扉?……アンコの物語に入ったのだろうか。まずは話を進めよう)

漂泊者:

アンコ: ちょうどよかった!私も叶えたい願いがあるから、一緒に行こう!

アンコ: じゃあ私と一緒においでよ!ここのゴールまで行けば、扉の情報と元の世界に戻る方法がわかるから!

アンコ: 他ではなかなか見られない景色でしょ?

アンコ: ここはメェ王国、メェたちの楽園だよ。ほら、雲までメェの形をしてる!

アンコ: 私はここに詳しいから、案内してあげるね!

漂泊者:

アンコ: よーし!しゅっぱーつ!

アンコ: んー、わかった!人それぞれのペースってものがあるもんね。どうせ道は一緒だし、私もついてく!

アンコ: 白妖精しろようせいのメェから、ここに沿って行けば、ゴールに辿り着けるって聞いたよ。

アンコ: その時、宝物が隠された場所も教えてもらってね……

アンコと一緒に冒険する

プレゼントボックスを開ける

白メェ: 殴らないでメェ……ただの箱だメェ……

アンコと一緒に冒険する

アンコ: 気を付けて。ここは色んなメェ物語が始まる場所だから。

アンコ: 物語が長いと、この道も長くなるの。たまに崩れた橋とかもあるし。

アンコ: でも、今回はプロローグだから、すぐゴールに着くはずだよ。

プレゼントボックスを開ける

「黒メェ」: メェメェ、サプライズ!

アンコと一緒に冒険する

道を塞ぐ敵を倒す

アンコ: 化け物もいっぱいだ!倒さなきゃね!

白メェ: やっと来てくれた……怖くてしょうがなかったメェ……

アンコ: この子が白妖精しろようせいのメェ!ちょっと臆病だけど、道案内してくれるいい子だよ!

漂泊者: (ここまでちゃんと設定があるとは……)

白メェ: 扉を探しているメェ?だったら、ここを出て3つの宝物を見つけられれば、辿り着けるメェ……

漂泊者:

白メェ: そう!1つメェは「勇気の宝剣ほうけん」。手に入れるには、勇気を振り絞って困難を解決しなきゃいけないメェ。

白メェ: 2つメェは「信念の堅盾けんじゅん」。ちょっと大変だけど、信念を掲げて隈なく探せば、見つけられるはずだメェ。

白メェ: 最後は「希望の花冠はなかんむり」。色んな種類の永遠に枯れない花で編まれている、人の想いが宿った花冠はなかんむりメェ。

白メェ: すべての宝物を揃えると、願いを叶える扉は現れるメェ。

アンコ: よーし、宝物のヒントも手に入ったし、ここからが冒険の本番だよ!

アンコ: まずはこの扉を抜けて、現実に戻ろっか!

アンコ: ありがとう、白妖精しろようせいのメェ!

白メェ: どういたしまして。物語でも現実でも、困ったことがあればここに来てね。じゃあメェ~!

扉に触れて、現実に戻る

アンコの物語の世界に入る

アンコ: おかえり、漂泊者お兄ちゃん!メェ王国から戻ってきたんだね!

漂泊者:

アンコ: うん!あそこはメェの物語が始まる場所で、黒メェと白メェの故郷!

アンコ: 黒メェと白メェの力があれば、アンコはいつでも遊びに行けるんだよ!

アンコ: ただし、誰でも入れる国じゃないの。物語を信じない人は、メェ王国に歓迎されないからね!

アンコ: 今回はちょっとだけおまけしちゃった!あなたはアンコの友達で、真面目にアンコの物語を聞いてくれたからね。

漂泊者:

アンコ: うんうん!アンコもそう思う!アンコたち、いいコンビだったね!

アンコ: え?でもでも、勇者がすぱーって化け物を薙ぎ払うの、かっこいいよね?

アンコ: アンコは、勇者メェとその友達が困難を乗り越えていくこの物語が大好きなんだ。さっきみたいにね!

アンコ: お母さんがね……「信じる心があれば物語は人の力になる」って言ってた。だから、物語を思い出す度に、アンコの心はポカポカするの。

アンコ: この気持ち、お兄ちゃんにも伝わってたら嬉しいな!お兄ちゃんにはずっと幸せでいて欲しいから。

アンコ: お兄ちゃんと遊ぶの、すっごく楽しい!この前今州こんしゅうに来た時は、みんな忙しくてダメだったけど……

アンコ: でも、今は休暇中だからたっぷり遊べるよ!お兄ちゃんも勇者メェの物語の続き、気になるよね?

アンコ: だから、アンコのメェメェ冒険団に入団してほしいな!一緒に物語を見届けよう!

漂泊者:

アンコ: んー……わかった!じゃあ、団長はお兄ちゃん、副団長はアンコね!

アンコ: ごっこ遊びじゃないよ!超本格的で超王道なメェメェ大冒険!小さい頃からやってるけど、すっごく面白いよ!今回はお兄ちゃんが団長で、アンコが副団長ね!

アンコ: それじゃあ、冒険団のクエストその一、みんなから物語の感想を聞いてみよう!

アンコ: これはアンコだけの物語じゃない……みんなの心が温かくならないと意味がないの!

アンコ: だから、これからの物語を紡ぐために、みんなの感想が必要なんだ!

アンコ: アンコールには拍手と歓声が欠かせないからね!

漂泊者:

アンコ: よーし!まずは……

アンコ: ほら!あそこの女の子!気に入ってくれたかな?さっそく聞いてみよう!

みんなの感想を聞く

アンコ: ねえねえ、なんで一人でいるの?お名前は?

人見知りの女の子: え、エイ、です……

アンコ: エイちゃん!うん、覚えた!こっちは漂泊者、メェメェ冒険団の団長だよ!

盈ちゃん: う、うん、さっき聞こえてた……物語の感想、だよね?ちょっと質問があって……

アンコ: 何でも聞いて!アンコが答えてあげる!

盈ちゃん: う、うん。3つの宝物を揃えたら、願いが叶うんだよね?

アンコ: うん。物語にはそう書いてあるよ。

盈ちゃん: じゃ、じゃあ、これを見て……

漂泊者:

アンコ: すごい!木でできた地図だ!

アンコ: ここは灯台で……ここには大きい岩があって……

アンコ: んー……アンコ、どこの地図なのかはさっぱり……

漂泊者:

アンコ: お兄ちゃん、すごい!もしかして、今州こんしゅうを隅から隅まで冒険し尽くしちゃったとか?

アンコ: あれ?地図に「宝剣ほうけん」のマークが付いてる!……あっ!

アンコ: もしかして宝の地図!?このマークが「勇気の宝剣ほうけん」の在り処だったりして!

アンコ: 物語だと、勇者メェは宝の地図を手に入れる。

アンコ: じゃあ、エイちゃんはこの地図、どうやって手に入れたの?

盈ちゃん: お母さんからもらった……これは私とお母さんの約束の証……

盈ちゃん: 昔、お母さんと一緒に演劇を見たことがあるの。

盈ちゃん: 願いを叶えるために、妖精のメェに助けてもらいながら、伝説の宝物を探す旅に出るっていう、アンコちゃんの物語とそっくりな演劇。

盈ちゃん: 私ね、「願いを叶える宝物はどこにあるの?」ってお母さんに聞いたの。何度も何度も。

盈ちゃん: でも、お母さん……辺境を見張る夜帰よきだから、いつも任務で忙しそうにしてた。

盈ちゃん: そしたらある日、この宝の地図……白妖精しろようせいのメェからもらったっていうこの地図をくれたの。

盈ちゃん: 私……お母さんに「今度、一緒に宝物を探しに行こうね、だから、何にも怖くないよ……

盈ちゃん: 宝物が見つかれば願いが叶うから、先に願い事を考えておいてね」って言われて……

盈ちゃん: たくさん願い事を考えたの。星ナゲットをいっぱい食べたいとか、新しいおもちゃがたくさん欲しいとか……

盈ちゃん: でも、今叶えたい願いは1つだけ……

盈ちゃん: もう一度お母さんに会いたい。お母さんに話したいことがたくさんあるの……

アンコ: ……

盈ちゃん: 大人はみんな、お母さんは任務で遠くに行ってるって言うけど、そんなの嘘。

盈ちゃん: 私だって、もうお母さんは帰って来ないってわかってる。それでも、お母さんに会いたくて……この地図のことを思い出したの。

盈ちゃん: だから、お父さんにも話してみたんだけど……黙って私を抱きしめるだけで、何も言ってくれなかった。

盈ちゃん: それで今日、アンコちゃんの物語を聞いて、もしかしてって思ったの……!

アンコ: じゃあ、一緒に探しに行こう!

アンコ: エイちゃんの気持ち、わかるよ。大人は慰めの言葉をよく使う。でも、心の奥にその言葉は届かない。

アンコ: アンコはね、色んなお話を聞いてきたから、嘘のことと本当のことの見分けがつくんだ。

アンコ: この宝の地図は偽物じゃない。アンコにはわかるよ!

盈ちゃん: ほ、本当?

アンコ: うん、アンコを信じて!

アンコ: エイちゃんの大好きなお母さんがくれた宝の地図、アンコも気になるな!

アンコ: それに、漂泊者お兄ちゃんも物語の結末を知りたがってるしね!

アンコ: 手がかりがあるんだから、使わない手はないよ!さあ団長、指示をどうぞ!

漂泊者:

アンコ: こうして、メェメェ冒険団は3つの宝物を求め、旅に出るのだった!

アンコ: でもアンコ、今州こんしゅうには詳しくないんだよね……エイちゃんはどう?

盈ちゃん: お母さんに連れて行ってもらった場所なら……でも、残像ざんぞうがいるから、1人で行かないようにって言われてて……

漂泊者: 1人じゃないから大丈夫。

アンコ: じゃあ、みんなで一緒に、しゅっぱーつ!

宝の地図の示す場所に向かう

漂泊者: 地図によると、宝剣ほうけんはすぐ近くにあるみたい。

アンコ: ウカカがたくさんいる……パーティーでもしてるのかな?

ウカカ: ウカカ……ウハハ!

盈ちゃん: こ、こわい……

漂泊者:

アンコ: 心配しないで。アンコと漂泊者お兄ちゃんがついてるから!

アンコ: あのね、勇者メェは自分よりも何百倍も強いお化け猫に遭ったことがあって、その時、怖くて震えが止まらなかったんだって。

盈ちゃん: そ、そうなの?

アンコ: うん。でも、勇者メェは一步も引かなかった。

アンコ: それは、友達が後ろにいたから。戦わなきゃいけない理由があったからなんだ。

アンコ: つまり、この程度の敵に怖気ついてたら、勇者失格になっちゃうってこと!

漂泊者: アンコ、一緒に倒そう。

盈ちゃん: す、すごい……

アンコ: これぐらい楽勝だよ。もっと手強い相手でも簡単に倒せちゃうもん!

アンコ: ね、お兄ちゃん!

漂泊者:

アンコ: うん!もっとデカいやつが来ても余裕余裕!

アンコ: 本当?そうは見えないけど、どれどれ……

アンコ: うん!全然元気そうだね!

アンコ: 宝剣ほうけんはどこかな?あっ、そこに機巧があるみたい。何か入れてみる?

アンコ: んー、でも、アンコとエイちゃん届かない……

漂泊者: 俺がやる。地図を置く必要があるみたいだ。

宝の地図を使って機巧を起動する

アンコ: めぇあ!ここに機巧があるなんて!

漂泊者: メェの物語にはなかった?

アンコ: そこは忘れちゃった!でも、ハプニングは冒険に付き物だからね!

てっぺんまで登る

盈ちゃん: こ、こんな高い所……お母さんとも来たことないよぉ……

アンコ: 下を見なければ怖くないよ!ほら、簡単簡単!

宝箱を開ける

盈ちゃん: こ、これが、すべてを切り裂く宝剣ほうけん……?

アンコ: そう!山をも両断する「勇気の宝剣ほうけん」だよ!

漂泊者:

盈ちゃん: う、うん……木で出来てるんだね……それに少し欠けているみたい……

盈ちゃん: うん……木で出来てるし、切れそうには見えないけど……

盈ちゃん: あ、ここに手紙が……

アンコ: なになに、何て書いてあるの?

盈ちゃん: えっと……

盈ちゃん: 「小さな勇者よ、最初の宝物を手に入れましたね!」

盈ちゃん: 「きっと『どこが宝剣ほうけんなの?』と考えていることでしょう」

盈ちゃん: 「『こんなの伝説の宝剣ほうけんのはずがない』と」

盈ちゃん: 「ですが、落胆するのはまだ早い!ここに辿り着くまでのことを思い出してください」

盈ちゃん: 「たくさんの困難があったでしょう。足元をさらう高波、届かない宝箱」

盈ちゃん: 「それでも、あなたは勇気を振り絞って、ここまで登ってきたのです」

盈ちゃん: 「この普通に見える木の剣は……」

アンコ: 「あなたの勇気の『証』です」

盈ちゃん: え?確かにそう書いてあるけど……どうしてアンコちゃんが知ってるの?

漂泊者: メェの物語にもそう書いてあったとか?

アンコ: んーん……

アンコ: それで、次の宝物の手がかりは?まだ続きがあるんじゃない?

盈ちゃん: あっ、うん、あるよ!

盈ちゃん: 「小さな勇者よ、まだまだあなたの冒険は続きます」

盈ちゃん: 「願いを叶えるには、勇気だけでは足りないのです」

盈ちゃん: 「下を見てください。信念を象徴する盾は、あなたの視線の先にあります」

盈ちゃん: 「他と違う『砂』の中には、宝物が埋もれているかもしれません。もちろん、何もない可能性もありますが」

盈ちゃん: 「砂」って……

漂泊者: ……あそこだ。

アンコ: さっそく行ってみよう!次は砂浜で宝探しだ!

手紙が示す砂浜に向かう

アンコ: とうちゃーく!勇敢なる冒険者たちは砂浜にやってきた!この果てしない砂の海から「信念の堅盾けんじゅん」を探し出すために!

アンコ: 冒険者の心を試すと言い伝えられている盾。揺るぎない信念を持つ勇者だけが、それを見つけられるのだ!

漂泊者:

アンコ: うんうん、気合十分だね!

アンコ: ふふん、為せば成るってやつだよ!

アンコ: 3人で分かれて探そっか。エイちゃんは左、アンコは右、真ん中はお兄ちゃんね。

アンコ: 何か見つけたら、アンコのとこに来て!一緒に調べよう!

盈ちゃん: う、うん。

漂泊者:

砂浜で「信念の堅盾」を探す

隅から隅まで探したが、何も見つからなかった。本当に信念の堅盾けんじゅんはあるのだろうか。

何か見つけたと思ったら靴だった……砂浜にゴミを捨てるなんて……

これは!かなり年季の入った宝箱だ。もしかしたら、すごいお宝が入っているかも?

漂泊者: 見つけた。これが「信念の堅盾けんじゅん」だ。

漂泊者: ん?手紙がある……アンコたちに見せよう。

宝をアンコに渡す

アンコ: どう、お兄ちゃん。盾は見つかった?

漂泊者:

アンコ: すごい!さっすが大英雄!アンコ、エイちゃんにも知らせてくるね!

漂泊者: これが物語に出てくる「盾」だよ。

盈ちゃん: これも木で出来てる……

アンコ: 職人の技ってやつだね。宝剣ほうけんと組み合わせれば、無敵の勇者になれそう!

アンコ: この盾を作った人、すごいね!

漂泊者:

アンコ: 花冠はなかんむりの手がかりが書かれてるかも!

アンコ: エイちゃん、読んで読んで!

盈ちゃん: う、うん、えっと……

盈ちゃん: 「2度目のおめでとうですね。小さな勇者よ」

盈ちゃん: 「この盾は努力の証。辛いことにも諦めずに立ち向かったあなたに、これを贈ります」

盈ちゃん: 「これからも迷う時があるでしょう。そんな時は、この旅を思い出してください」

盈ちゃん: 「心に灯る揺るぎない信念が、迷いの霧を払い、希望の光へと導くでしょう」

盈ちゃん: 「最後の宝物は『希望の花冠はなかんむり』です」

盈ちゃん: 「願い事が決まったら、私たちの約束の花畑に行ってください」

アンコ: 花畑……?

盈ちゃん: 約束の花畑……あっ——

盈ちゃん: たぶん……場所は分かった、と思う……一緒に来てもらっても、いい?

アンコ: もちろん!アンコとお兄ちゃんと一緒に、最後の宝物を探しに行こう!

盈ちゃんと一緒に花冠の所に向かう

盈ちゃん: ここ……だよ。

アンコ: え、なんにもないよ?

盈ちゃん: そう……今はね……

盈ちゃん: 前はここに、鳶尾花アヤメがいっぱい植えられてた……

盈ちゃん: ここはお母さんの花畑だった場所。お母さんはお花のお世話が好きで、いつも楽しそうにしてた。

盈ちゃん: 私ね、お母さんに言われたんだ……「お母さんが帰ってきたら一緒にここに来よう。だから、この花畑のお世話をお願いね」って。

盈ちゃん: だから私、毎日ここに来て、お花に水をあげた。

盈ちゃん: でも、だんだん花は散っていって……結局、みんな枯れちゃった……

盈ちゃん: お父さんは「自然の摂理せつりだから仕方がない」って慰めてくれたけど……

盈ちゃん: 分かってるけど……それでも、お母さんとの約束が忘れられない……

盈ちゃん: お母さんに、会いたい……

盈ちゃん: この盾も、剣も、お母さんが私に遺してくれた宝物。

盈ちゃん: じゃあ、お母さんが大事にしてたここは、花冠はなかんむりを編むための場所だったんだね……

アンコ: エイちゃん……

盈ちゃん: アンコちゃん、漂泊者さん、ありがとう。

盈ちゃん: お父さん、地図を見て悲しい顔をしてた……私が何をしたって、もうお母さんは帰って来ない……

盈ちゃん: この宝の地図も、ただの謎解きゲーム……

盈ちゃん: 大人の言う通り、願いを叶える扉なんて、やっぱりないんだよ。

盈ちゃん: だから……お母さんとはもう会えなくて、話もできなくて、大きくなった姿も見せられなくて……

盈ちゃん: でも、こうしてお母さんからのサプライズを受け取ることができた。

盈ちゃん: お母さんの宝物を全部見つけられたのはみんなのおかげ。

盈ちゃん: この剣と盾、ずっと大事にするね。

盈ちゃん: ありがとう、アンコちゃん、漂泊者さん。冒険に付き合ってくれて……

漂泊者:

アンコ: ……

漂泊者:

アンコ: 団長も副団長も解散って言ってないのに、なんで終わりって決めちゃうの?

アンコ: むー……まあ、今日はここまででいっか。アンコも色々と考えなきゃだし。

アンコ: ふたりとも、勇者メェの冒険譚の結末、聞きたいよね?

アンコ: 宝探しはこれで終わりだけど、メェメェ冒険団の活躍はまだまだ続く!

アンコ: この先にも、たくさんの物語があるんだから!……そうだ!

アンコ: エイちゃん、明日のお昼、ここに来てアンコの物語を聞いてくれる?

盈ちゃん: 明日……ここに?

アンコ: うん!メェメェ冒険団の物語が気になるなら、絶対来てね!

盈ちゃん: ……うん。じゃあ、また明日、アンコちゃん、漂泊者さん。

アンコ: うん、バイバイ、エイちゃん!

漂泊者:

アンコ: 漂泊者お兄ちゃん、これってハッピーエンドだと思う?

漂泊者:

アンコ: うん、エイちゃんはお母さんが遺してくれた宝物を見つけたしね。

アンコ: 物語ならこんな感じかな。「小さな勇者は、お母さんの宝物と大切な気持ちを受け取った。めでたしめでたし」。

アンコ: うん。エイちゃんは宝物の花冠はなかんむりを手に入れてないし、お母さんにも会えなかった。

アンコ: 確かに、「小さな勇者はお母さんの宝物を手に入れて、その気持ちを受け取った」のかもしれない。

アンコ: でもアンコ、この物語はまだハッピーエンドを迎えていないと思う。

アンコ: エイちゃんは「願いを叶える扉」を見つけられてない。

アンコ: 物語の中の勇者メェと同じように。

アンコ: ねえ……勇者メェの願いは叶ったと思う?

漂泊者:

アンコ: それなら、勇者メェは家族に会えたはずだよね。

アンコ: それで、長い旅の間に起きた色んな面白いことを家族に話したんじゃないかな。

アンコ: 叶わなかったとしても、勇者メェは旅を続けるんじゃないかな。

アンコ: たくさんの物語と友達との出会いが、勇者メェの背中を押してくれるから。

アンコ: でもね……勇者メェの物語に、終わりはないんだよ。

アンコ: お兄ちゃん、覚えてる?エイちゃんの宝探しのきっかけになったっていう「演劇」のこと。

アンコ: エイちゃんは地図のことを「思い出した」って言ってた。

アンコ: それに、願いを叶えるために、伝説の宝物を探す旅に出るって物語の演劇を見たって。

アンコ: それを聞いて、アンコ、すぐにわかっちゃった。宝の地図に載ってるのは、勇者メェの宝剣ほうけんじゃない……

アンコ: エイちゃんのお母さんが遺したプレゼントなんだって。

アンコ: なんでアンコがわかったか、当ててみて?

漂泊者:

アンコ: うん。勇者メェの物語は、エイちゃんが観た演劇。アンコは全部覚えてるよ。

アンコ: あの演劇は……

アンコ: アンコのお母さんからのプレゼントだから。

アンコ: お兄ちゃん、アンコの物語……聞いてくれる?

アンコ: 心躍るような冒険もなく

アンコ: 恐ろしい化け物もいない

アンコ: 遠い昔の話でもなく

アンコ: 遠い国の出来事でもない

アンコ: それはある小さなお部屋の

アンコ: ありふれた物語から始まった

アンコ: 勇者ごっこをして遊ぶ親子

アンコ: 勇者になった女の子は

アンコ: お母さんと一緒に、勇気、信念、希望を手にする物語をいくつも紡いだ

アンコ: ある時、劇団がやって来た

アンコ: 観客席には女の子の姿

アンコ: 開かれる幕に、鳴り出す音楽

アンコ: お母さんと一緒に紡いだ物語

アンコ: メェ王国の物語は、現実という舞台にやってきたのだ

アンコ: そんな王国はどんどん大きくなっていき

アンコ: 勇者メェの冒険譚も、心躍る物語に変わっていく

アンコ: 世界で一番高い山に登って

アンコ: 全てを断ち切る勇気の宝剣を探す勇者メェ

アンコ: それははしごを登り

アンコ: 恐怖を退けた女の子の勇気の証

アンコ: 広い砂浜をひたすら走って

アンコ: 嵐をも防ぐ信念の堅盾を探す勇者メェ

アンコ: それはお母さんが隠した飴を

アンコ: 家中探し回った女の子の思い出

アンコ: お母さんは女の子の毎日を物語に変えた

アンコ: メェ王国はどんどん大きくなる

アンコ: 勇者メェの冒険もどんどん増えていく

アンコ: でも、劇団が各地を回っていく中

アンコ: お母さんは体調を崩してしまった

アンコ: そして迎えた最終公演の日

アンコ: 希望の花冠を手に入れ願いを叶える日

アンコ: でもその日

アンコ: アンコールは起こらなかった

漂泊者:

アンコ: みんなの拍手が鳴り響く中、アンコはステージに上がった。願い事をするために。

アンコ: でも、病気だったお母さんは、アンコの目の前で倒れたの。

アンコ: 怖くて仕方なかった。でも、お母さんを元気にしたくて、アンコ、毎日手紙を書いたよ。

アンコ: 物語の主人公みたいに「いい子」でいれば、お母さんが元気になるって思ったから……

アンコ: なのに、お母さんの病気はどんどん悪くなって……結局アンコの努力は意味がなくて、願いを叶える扉も現れなかった。

アンコ: もう、どうしたらいいかわからなかった……

アンコ: そしたら、お母さんがそんなアンコをベッドに座らせて、言ったの。「物語を読んで」って。

アンコ: アンコは、黒勇者メェと白妖精しろようせいのメェの物語を、お母さんに何度も読んであげた。

アンコ: 物語を聞いてるお母さんは、すごく嬉しそうだった。

アンコ: 黒メェと白メェが物語を飛び出して、アンコのもとに来てくれたのはその時。

アンコ: 「これからはメェたちがアンコと一緒にいてくれるよ」ってお母さんは笑ってくれた。

アンコ: ——でも、お母さんはいなくなった。アンコが勇者メェとして冒険の旅に出たのはその後。

アンコ: 養護施設でも、黒海岸ブラックショアでも、アンコが見聞きしたこと全部を物語にしてるんだ。

アンコ: お母さんに聞いてもらいたいから。アンコの大冒険のこと……新しいお友達のこと……

アンコ: それで、物語をいっぱい集めて、勇者メェの冒険譚の続きを紡ぐ。

アンコ: 勇者メェはたくさんの友達と一緒に、願いを叶える扉を見つけ出す……

アンコ: そして、その扉の先で——

アンコ: お母さんに物語をぜんぶ聞いてもらうの。「アンコはうまくやったでしょ」って……

アンコ: だから、だからね……

漂泊者:

アンコ: うん。エイちゃん、お母さんに話したいことがいっぱいあるって言ってたでしょ?

アンコ: アンコもそう。色んな物語をお母さんに聞いてもらいたい。

アンコ: おんなじだって、あの時アンコは思ったの。

アンコ: 勇者メェの冒険の結末はまだわからない。

アンコ: じゃあ、エイちゃんの物語だってそうだよね?願いが叶って、お母さんに会えるかもしれないもん。

アンコ: エイちゃんは、冒険はここまでだって……

アンコ: 宝物を見つけられて良かったって言ったけど……その時のエイちゃんの顔……

アンコ: とってもとっても悲しい顔をしてた。

アンコ: アンコ知ってるよ。お母さんの病気がどんどん悪くなっていって、同じ気持ちになったから。

アンコ: でも、アンコの物語を聞いてるお母さんはいつも笑ってた。

アンコ: 物語にはね、みんなを元気にする力があるの。

アンコ: その力のおかげで、黒メェと白メェはアンコのお友達になってくれた。

アンコ: だから、アンコはエイちゃんの冒険を終わらせたくない。

アンコ: アンコは、この物語をハッピーエンドにする。

漂泊者:

アンコ: 漂泊者お兄ちゃん……

漂泊者:

アンコ: うん!そうしよう!

アンコ: でも、どうすればいいのかな?

アンコ: エイちゃんのお母さんを生き返らせる方法もないし、現実には願いが叶う扉もないし……

漂泊者:

アンコ: 物語で?

漂泊者: 白メェが、現実で困ったことがあればメェ王国に戻れと言っていた。

漂泊者: それに、アンコだってそこに願いを叶える扉があると言っていただろ?

漂泊者: じゃあ、勇者メェの冒険に相応しい舞台はメェ王国だ。

アンコ: そっか!そうだよね!

アンコ: 勇者メェはお兄ちゃんとエイちゃんをメェ王国に招いて、本当の冒険をするよ!

アンコ: でも……メェ王国は誰でも行ける場所じゃないから……

漂泊者:

アンコ: うん!メェ王国は信じる人だけが行けるからね!

アンコ: うん!メェメェ冒険団の仲間だもんね!

アンコ: それじゃあ、冒険続行の誓いとして、花冠はなかんむりを編んでエイちゃんに贈ろう!

アンコ: 永遠に枯れない、色んな種類の花で編まれた、人の想いを宿す花冠はなかんむり……

アンコ: うーん、そんなのどうやったら作れるんだろう……?

漂泊者:

アンコ: 花に詳しい……あ、ヴェリーナお姉ちゃん!

アンコ: ヴェリーナお姉ちゃんなら絶対知ってるはず!

アンコ: 一緒に聞きに行こう!

ヴェリーナを探す

ヴェリーナ: 漂泊者さん?あっ、アンコちゃんも。こんにちは。

ヴェリーナ: 今日はお花を見に来たのですか?ちょっと待ってくださいね、このお花は恥ずかしがり屋で……

アンコ: ヴェリーナお姉ちゃん、「希望の花冠はなかんむり」の編み方教えて!

ヴェリーナ: 「希望の花冠はなかんむり」……?

漂泊者:

これまでの話をヴェリーナに伝えた。

ヴェリーナ: つまり、エイちゃんのお母さんが遺した物語を完成させて願いを叶える、ということですね。

ヴェリーナ: ただ……私もそういった花冠はなかんむりの編み方はわからなくて……

ヴェリーナ: 色んな種類の花で編まれた、人の想いを宿す花冠はなかんむり……しかも、永遠に枯れることのない花、ですか……

ヴェリーナ: 人の思いを宿す花というと、思い浮かぶのは水灯花イグサですね。夜になると微かに光って、道案内をしてくれます。

ヴェリーナ: 傲寒鐘ヤグルマギクも候補に入るかもしれません。雪の降る真冬でも咲く花なので、好きな人も多いはず……

ヴェリーナ: あっ、雲露レンゲも良さそうです。甘い花なので、人がイメージする蜜の味を宿している、と言えるかもしれません。

ヴェリーナ: でも……開花時期がバラバラなので、1つの花冠はなかんむりに使うのは難しいですね。ましてや永遠に枯れないようにするなんて……

漂泊者:

アンコ: そうだよ!この間、黒い花を漂泊者お兄ちゃんに作ってあげたのってヴェリーナお姉ちゃんなんだよね?

ヴェリーナ: それとこれとは違いますよ。

ヴェリーナ: 共鳴の力で作ったものには、命が宿りません。変わることなく、指でなぞれば消えるような……儚いものです。

ヴェリーナ: 命あるものは、常に変わっていきます。花を咲かせ枯れるまで、時間と想いを刻み続けるんです。

アンコ: 想い……

アンコ: あっ!アンコ、ひらめいた!

アンコ: 物語の花冠はなかんむりは作れなくても、想いを宿した花冠はなかんむりは作れるよ!

漂泊者:

アンコ: うん!花冠はなかんむりに自分の想いを込めるの!

アンコ: お母さんは花冠はなかんむりを作る時、いつも私に好きな花を選ばせてくれた。

アンコ: 嬉しい時は心がポカポカするような赤い花。落ち込んだ時は優しく寄り添ってくれる青い花。

アンコ: アンコ、種類とかはあんまり関係ない気がするの。大事なのは気持ちだから!

漂泊者:

アンコ: そうやって花冠はなかんむりを編めば、アンコたちの想いもきっと伝わるはず!

ヴェリーナ: 自分の気持ちを花冠はなかんむりに……

ヴェリーナ: いいですね。それなら伝わるかもしれません。

アンコ: うん!というわけで……お兄ちゃん、一緒に花を探しに行こう!

アンコ: エイちゃんに花冠はなかんむりを見せて、メェメェ冒険団はまだまだ続くって伝えてあげないと!

アンコ: エイちゃんと一緒にメェ王国幻想の世界にも行って、願いを叶えるために!

ヴェリーナ: あの、私にも協力させてください。

ヴェリーナ: お花が集まったら、私が花冠はなかんむりを編みますよ。

アンコ: ありがとう!ヴェリーナお姉ちゃん!じゃあ、さっそく探しに行こう!

花をヴェリーナに渡す

ヴェリーナ: お花は集まりましたか?

漂泊者:

ヴェリーナ: キレイな色。ふわふわした、幸せな気持ちが伝わりますね。

ヴェリーナ: これは、必ず2本ずつ生える花ですね。お互いに寄り添って、支えあう……気持ちを伝えるのにぴったりだと思います。

アンコ: アンコもたくさん集めてきたよ!

ヴェリーナ: 素敵ですね。アンコちゃんはどんな気持ちを伝えたいですか?

アンコ: ねえねえ、この金色に輝く花、お兄ちゃんの目にそっくりでしょ!

アンコ: アンコはメェメェ冒険団を象徴するような花を選んだんだ。花冠はなかんむりが、みんなの冒険の証になるように!

ヴェリーナ: ふふ、キレイな花冠はなかんむりになりそうですね。

アンコ: うん!それでね、ヴェリーナお姉ちゃん。花冠はなかんむりには隙間を作ってもらえないかな?

ヴェリーナ: 隙間……ですか?

アンコ: エイちゃんのお花も入れたいの!

アンコ: エイちゃんの気持ちは、エイちゃんにしか分からないからね。隙間を作っておいて、エイちゃんに選んでもらうんだ。

ヴェリーナ: わかりました、任せてください。

アンコ: ありがとう、ヴェリーナお姉ちゃん!

アンコ: お兄ちゃん、花冠はなかんむりができたら、エイちゃんに物語を聞かせるよ!

アンコ: 明日のお昼だからね!忘れないでね!

漂泊者:

翌日の午後(13時~17時)まで待つ

約束の花畑に向かう

アンコ: 待ってたよ、お兄ちゃん!

漂泊者:

アンコ: うん、ピッタリ!アンコも準備万端!

アンコ: ううん、ピッタリだよ。アンコも準備万端!

アンコ: このステージ、黒メェ白メェと一緒に作ったんだ、なかなかの出来でしょ!

漂泊者:

アンコ: 「自信作だよ、褒めて褒めて!」って白メェが言ってる。

アンコ: 「時間さえあれば、今州こんしゅうの城門よりデカいやつだって作れたメェ」って黒メェが言ってる。

アンコ: もちろん!その時が来たら、お兄ちゃんは盛大な拍手をよろしく!

アンコ: これは物語のためのステージ。勇者メェは元々私とお母さんの物語だから、お母さんのやり方でやってみたいんだ。

アンコ: それに、ステージがあった方が、没入感ってやつが違うしね!

アンコ: でもエイちゃん、来てくれるかな?もっとちゃんと約束すればよかった……

漂泊者:

盈ちゃん: アンコちゃん、お兄ちゃん、お、お待たせ……

漂泊者:

盈ちゃん: あ、ありがとう……

盈ちゃん: ごめんなさい……

アンコ: よーし、これでメェメェ冒険団、全員集合だね!ここからは物語の時間だよ!

盈ちゃん: うん。それで、このステージは……

アンコ: ふふん!この小さなステージこそ、これから始まる勇者メェの冒険の舞台なのだ!

アンコ: 前の冒険がどこまで進んだか覚えてる?

盈ちゃん: たしか……勇者メェが3つの宝物を探す旅に出たところ……?

アンコ: そう!3つの宝物を探しに勇者メェは旅に出た。もちろん独りではない、友達と一緒に。

アンコ: 勇者一行は最も高い山を登っていく。下には荒れ狂う高波。勇者メェは何度も落ちそうになるが、その度に友達と一緒に乗り越えていく。

アンコ: そしてついに、勇者は伝説の宝剣ほうけんを手に入れたのだ。

アンコ: 次に勇者は、砂浜という砂浜を探し回ることになった。そこはあまりにも広すぎて、勇者は貝しか見つけられなかった。

アンコ: けれど、友達と協力し、とうとう信念の堅盾けんじゅんを手に入れた。残るは希望の花冠はなかんむりのみ。

盈ちゃん: 花冠はなかんむり……見つけられたの?

アンコ: ううん……勇者一行は伝説の花畑にたどり着いたが、花は全て枯れ、希望の花冠はなかんむりはどこにもなかった。

盈ちゃん: 私たちと同じ……

アンコ: しかし、勇者の友達はこの結末に納得しなかった。勇者に相応しくないこの結末に。

アンコ: だから、たくさんの花を集め、自分の想いを花冠はなかんむりに込めた。

アンコ: ピンクの花は幸せを願う気持ち。青い花は困難を乗り越えて欲しい気持ち。

アンコ: みんなの冒険の思い出がいっぱい詰まった花冠はなかんむりを、友達は勇者に贈った。

盈ちゃん: これが……「希望の花冠はなかんむり」……?

漂泊者:

アンコ: 「まだ完成していない。一番大事な花が欠けている」と、友達は言った。

アンコ: ——この花冠はなかんむりには、まだエイちゃんの想いが宿った花がないからね。

盈ちゃん: 私の、想い……

盈ちゃん: ここに鳶尾花アヤメを入れたい。ずっと、お母さんに私が植えた鳶尾花アヤメが咲くところを見せたかったの。

盈ちゃん: でも、もう全部枯れちゃった……

アンコ: もし、見つけられるなら?

盈ちゃん: 見つけられる……?

アンコ: もし、鳶尾花アヤメも、願いを叶える扉も見つけられるとしたら、エイちゃんは冒険を続けたい?

盈ちゃん: も、もちろんだよ!でも、現実のどこにも扉なんてない……ただの物語だから……

漂泊者:

盈ちゃん: 物語で……

アンコ: そう、物語はただの空想じゃない!物語を信じれば、物語はそこに現れる!

アンコ: ほら、花冠はなかんむりにアンコたちの想いが宿って扉になったよ。この扉の向こうがメェ王国。

アンコ: 枯れたはずの鳶尾花アヤメだって咲き続ける場所だよ。

アンコ: エイちゃんは物語を信じて、冒険を続ける?

盈ちゃん: 私は……

盈ちゃん: うん、信じる。

アンコ: よかった!それじゃあ……いざゆかん、メェ王国へ!

メェ王国に入る

盈ちゃん: 空がキレイ……ここがメェ王国?

漂泊者:

アンコ: お兄ちゃんとアンコが案内してあげるね!

アンコ: あれ?みんな同じこと言ってる。じゃあアンコも!ここがメェ王国!

アンコ: 今回の物語は前よりも長くて、見たことない機巧とか化け物がたくさんいるかも!

アンコ: しかし!そのすべてを克服した先に、願いを叶える扉があるのだ!

アンコ: さあ団長、今回のクエストをどうぞ!

漂泊者:

盈ちゃん: うん!扉を見つけて、お母さんに会う!

アンコ: うん!これで勇者メェの冒険譚も堂々完結だ!

アンコ: それじゃあ、扉に向かってしゅっぱーつ!

メェメェ冒険団の新たな冒険を始める

盈ちゃん: 通れないみたい……

新しい道を探す

アンコ: 大丈夫!下にプラットフォームがあるからね!滑空して通ればいいよ!

冒険はまだ続いている

みんなと一緒に進む

扉を開けるヒントを探す

漂泊者: 機巧がある。

アンコ: アンコ、解く方法知ってるよ!お母さんと遊んだもん!パターンを壁のと同じようにすれば隠し扉が開く!

アンコ: 勇者メェの物語ではよくある機巧だよ!

盈ちゃん: 扉が開いた!

アンコ: お兄ちゃんすごい!行ってみよう!

メェビルに入る

アンコ: 見て!上昇気流!これに乗って飛び上がろう!

盈ちゃん: わ、私も飛べるのかな?

アンコ: もちろん!ここはメェ王国だからね!なんでもできちゃうよ!

希望の出口を探す

みんなと一緒に進む

扉を開けるヒントを探す

盈ちゃん: また機巧……周りにヒントはないかな?

アンコ: すごーい!あっという間に解いちゃった!

部屋に入る

道を塞ぐ敵を倒す

盈ちゃん: ば、化け物が、いっぱい……

漂泊者: この程度じゃ止まれない。

盈ちゃん: わ、私も戦うよ!お母さんがくれた宝剣ほうけん……!く、喰らえ!

機巧を探す

上層へ行く方法を探す

盈ちゃん: ここにも機巧が……

アンコ: さっきの部屋の壁にヒントがあるみたい。確認しに行く?

漂泊者: 風の音だ。戻って確認してみよう。

部屋へ戻る

盈ちゃん: また飛ぶの?

アンコ: また飛べるよ!いえい!

上へ進もう

冒険はまだ続いている、このまま進もう

アンコ: すごい風、このまま扉まで連れてってくれないかな?

しまった、橋が崩落した!

盈ちゃん: な、なななにが起こってるの!?

アンコ: 大丈夫、大丈夫。よくあることだからね。

アンコ: メェ王国はいつだって変化してるからね。これぐらいじゃ、勇者たちは倒れないよ!

大丈夫、まだ渡れるさ

道を塞ぐ敵を倒す

盈ちゃん: ば、化け物……でも、怖くない!お母さんの宝剣ほうけんと盾があるから!

冒険はまだ続いている、このまま進もう

てっぺんへ行く方法を探す

アンコ: 詰まった?周りにヒントがあるかもしれないよ。

ビルの最上階まで行く

アンコ: もうすぐだよ!勇者たちはすべての難関を乗り越え、希望の花に辿り着くのだ!

アンコ: これが、願いを叶える扉……たくさんの勇者たちが追い求める場所。

アンコ: この先に、すべての答えがある。

アンコ: みんな、心の準備はいい?

盈ちゃん: で、できてるよ……私は、お母さんに会いたい……!

漂泊者:

アンコ: じゃあ、扉を開けるよ!

アンコ: そっか!じゃあ、ちょっと休憩しよう。

願いを叶える扉に入る

メェたちの物語に結末をつけよう

大魔王グルッポを打ち破る

アンコ: グルッポなんかで勇者は止まらない!

アンコ: 勇者たちに恐れなどあるものか!勇気の宝剣ほうけんを掲げ、その鋭い刃で化け物の巨体を分断するのだ!

アンコ: 化け物の攻撃など、信念の堅盾の前ではあまりに無力!それは嵐をも防ぐ信念の結晶なり!

希望の鳶尾花に触れる

盈ちゃん: お母さんが大好きな鳶尾花アヤメの花……

盈ちゃん: お母さんにも見せたかった……

アンコ: 願い事、する?

盈ちゃん: うん!

アンコ: そして

アンコ: 勇者たちの心からの願いと共に

アンコ: 物語は結末を迎えた

アンコ: 小さな勇者はとうとう願いを叶え

アンコ: 想いをお母さんに伝えた

アンコ&盈ちゃん: お母さんに言いたかったこと、いっぱいあるの……

アンコ: 話しきれないほどの物語を……

???: 幸せな物語だったわね、アンコ——

物語は終わった、現実に戻ろう

アンコ: かくして、小さな勇者は願いを叶え、物語はハッピーエンドを迎えたのだった。

アンコ: すべての物語と想いをお母さんに伝えた勇者……

アンコ: ——彼らの波乱万丈はらんばんじょうな旅はこれからも続いていく。

盈ちゃん: アンコちゃん、漂泊者さん、本当に本当に……ありがとう!

盈ちゃん: お母さんへの想いも、宝物を見つけたことも、メェメェ冒険団のみんなと出会ったことも、全部お母さんに伝えられた……

盈ちゃん: 本当にまた会えるなんて……夢みたい。

盈ちゃん: それで、あのね……これを二人に受け取ってほしいの。

漂泊者:

盈ちゃん: うん。二人には、これからもたくさんの冒険が待ってるんだよね?だから、この花冠はなかんむりが旅の支えになってくれたら嬉しいな……

盈ちゃん: 家に帰ったら、この物語をお父さんに教えてあげるの。お母さんの話も全部伝えたい。だから私、そろそろ行くね。

漂泊者:

アンコ: アンコたちの物語、みんなにも教えてあげてね!

盈ちゃん: うん!約束する!じゃあまたね!

アンコ: お兄ちゃん、感想を教えて。今回の物語は、いい物語だった?

漂泊者:

アンコ: えへへ!アンコもね、このラストがとってもとっても大好き!

アンコ: えー?でもでも、みんなが一緒に戦うシーンって、超、超、超かっこいいよね?

アンコ: アンコは、このラストがとってもとっても大好き!

アンコ: 勇者メェはようやく願いを叶え、すべての物語をお母さんに伝えることができた。

アンコ: 長い長い冒険の旅と、大切な友達のことを、ぜーんぶ!

アンコ: みんなで冒険して、行く手を阻む化け物たちと戦った。

アンコ: 宝剣ほうけんと盾を見つけて、希望の花冠はなかんむりも編んだ。

アンコ: たくさんの場所を巡ったアンコは、これからも旅を続ける。みんなと一緒に冒険をして、物語を作り続ける。

アンコ: 物語と現実は表裏一体だからね!

漂泊者:

アンコ: うん、幸せな物語!お母さんもそう言ってた!

漂泊者:

アンコ: うん!勇者メェの物語は何回も語ってきたけど、こんなハッピーエンドは初めて!

アンコ: アンコは満点を付けるよ!

アンコ: 勇者メェの宝探しは幕を閉じたし、休暇ももうすぐ終わり。アンコ、そろそろ黒海岸ブラックショアに戻らなきゃ……

漂泊者:

アンコ: 黒海岸ブラックショアは忙しいからね。

アンコ: むー、宿題の話はやめよう?

アンコ: あのね、冒険が終わっても寂しがらなくて大丈夫だよ!アンコがまた新しい物語を用意するから!

アンコ: お兄ちゃん、次も団長になってくれる?指切りして約束、してくれる?

漂泊者:

アンコと指切りをした。目を見れば、彼女の気持ちが伝わってくる。アンコにとって、これは大切な約束なのだろう。

アンコ: 一緒にいーっぱい物語を作ろうね!

アンコ: それでは……指切り——

アンコ: げんまん!