荒波鎮めるは玄翎の声
機傀危機の後、玄方地界の情勢はひとまず落ち着きを取り戻した……
椋羽と次の段階について話す
椋羽(リョウウ): 周波数は玄幽東岳の北西で切れてる……「霄巡りの環」の監視範囲外なのか、それとも……
漂泊者: 手紙の裏側に何かが……
漂泊者: 流れ息で刻まれた痕跡……?
漂泊者: 懸天の、構……?
椋羽(リョウウ): 懸天の構?秧秧が刻んだのか?
漂泊者:
椋羽(リョウウ): 方擎西峰にある工場だ。玄方城が機傀を製造し、残像を「破壊」する場所。
椋羽(リョウウ): 軍策府の情報によると、懸天の構には今、異常な機傀が集まってるらしい。定玄衛も天工も、近づくことはできない。
椋羽(リョウウ): 秧秧は……懸天の構に行ったんだろうか?
漂泊者: これは彼女が残したメッセージだ。しかも、普通じゃないやり方で……探しにいくしかない。
漂泊者: 椋羽こそ、これからどうするんだ?
椋羽(リョウウ): 玄方城は今、敵に囲まれている。本来、定玄衛長は私を井桟の山門に潜らせ、今州に行き支援を要請してもらう計画だったが……
椋羽(リョウウ): 山門が封じられ、地界を出る手段も見つからないままでは……座して死を待つようなもの。
椋羽(リョウウ): 私もともに行こう。仮に秧秧が本当に懸天の構に行ったとしたら、きっとそこに何かあることが分かったからだろう。
椋羽(リョウウ): それに、私は彼女に大きな借りがあるからな。
椋羽(リョウウ): ただ、今の懸天の構はとても危険だ。私たち二人だけで、戦力が足りるのか……
漂泊者: 臨機応変に行こう。
椋羽(リョウウ): ……そうだな。
井桟を出る
漂泊者: 前に言ってたな。夢州の歳主と今、連絡がつかなくなってると。
椋羽(リョウウ): そうだ。玄方城には本来、歳主用の離宮が設けられているんだが、今や閉ざされてしまった……
椋羽(リョウウ): 定玄衛長は何度も連絡を試みた。しかし、歳主は一向に応えてくれない。
漂泊者: まだ事件の全容が明らかになってない。
椋羽(リョウウ): ああ。懸天の構には、さらなる手がかりもあるだろう。
椋羽(リョウウ): それより、あなたは一人で来たのか?
漂泊者: いや、もう一人仲間がいたが、あなたと出会う前に逸れたんだ。
椋羽(リョウウ): 息隠れの霧の影響か……彼女のことが心配ではないのか?
漂泊者: もちろん心配はしてる……ただ、彼女と約束したからな。いざという時を除いて、本来の目的を最優先すると。
漂泊者: 彼女もなかなかの腕だ。息隠れの霧くらい、何ともないはずだ。
椋羽(リョウウ): そうか……私たちも急ごう。
懸天の構に向かう
機傀の残骸を調べる
漂泊者: この機傀のコアは……
漂泊者: アブ。
アブ: どうしたんだ?
漂泊者:
アブ: いやいや!どう見ても不味そうだぞ!
アブ: 我のお腹はゴミ箱じゃないぞ!
漂泊者:
アブ: うぅ、それじゃあ仕方ないな……
アブ: 秧秧のためなら、お腹を下すことになっても大丈夫だ――
アブ: うぅ、やっぱり不味いぞ……
漂泊者: 何か分かったか?
アブ: うーん……説明が難しいなぁ。この周波数は、あまりにも複雑すぎる……イメージで言うと、無数の複雑な公式が絡んでいて……一目見ただけで目まいが起きるような……
漂泊者:
漂泊者:
アブ: ちょっとおかしいぞ。たくさんの数字以外に、ものすごい量の感情も感じたな……
アブ: 怒り、悔しさ、絶望……
漂泊者: 機械には、そんな感情ないはずだが……
漂泊者: もしかして……それが機傀を異常にさせた原因?
アブ: ぷはっ……ネガティブな感情をたくさん消化したせいで、お腹の調子が悪くなった気がするぞ……
アブ: とりあえず休むから、何かあればまた呼んでくれ……
椋羽(リョウウ): これは……誰かが大量の機傀と戦ったようだな。
漂泊者: 残骸の痕跡は……秧秧が残したものみたいだ。
椋羽(リョウウ): そうか……!では、そこに残された周波数を追えるはずだ。
漂泊者: (秧秧、もう少しだけ待ってくれ……)
漂泊者: (この感情は埋め込まれたものなのか、それとも……)
椋羽(リョウウ): その……先ほどのは、いったい……
漂泊者: ん、アブのことか?あいつは俺の音骸で、食べるのが得意なんだ。
椋羽(リョウウ): (どうも、これ以上聞かないほうが良さそうだ……)
このまま進む
椋羽(リョウウ): ……機傀のコアに人間の感情のようなものが入ってるだなんて、私も初めて聞いた。
椋羽(リョウウ): 天工にとって、機傀の技術は玄方城と同じように、歳主のブラックボックスのようなものなんだ。
周囲の痕跡を調べる
残りの機傀を倒す
椋羽(リョウウ): ……
漂泊者: 大丈夫か?
椋羽(リョウウ): ああ……ここ数日、共鳴能力を使い続けたせいで、少々疲れていてな……
椋羽(リョウウ): それにしても、あなたは常に余裕があるようだ。
漂泊者: ラハイロイで人型の兵器と戦った経験があるからな。
椋羽(リョウウ): えっ……?
漂泊者: ……影に潜んでる危険よりも戦闘は簡単なほうだ。
椋羽(リョウウ): いったい、どんな過去を持っているんだ……?
椋羽(リョウウ): 戦闘の痕跡が、ここまで続いているとは……
椋羽(リョウウ): 秧秧が、一人で……
漂泊者: 気をつけろ――!この機傀たち、まだ動けるようだ!
このまま進む
機傀を倒す
漂泊者: 誰かがここで手当てをしてたようだ――秧秧だ、怪我をしてる……
椋羽(リョウウ): ここにはそう長く留まっていない、ひどい怪我ではないはずだ。
椋羽(リョウウ): いったい、どれほどの機傀と戦っていたんだろうか……機傀は人間を襲うとはいえ、秧秧がわざと機傀を煽るはずがない……
漂泊者: きっと、何か情報を掴めたんだ……もしかすると、機傀の暴走に関連したことかもしれない。
椋羽(リョウウ): 地面にある痕跡は、雲帛機騎だ。秧秧は雲帛機騎に乗って、懸天の構まで行ったんだろう。
漂泊者: このまま追うぞ。
懸天の構に向かう
椋羽(リョウウ): この風は……
漂泊者: 秧秧だ、秧秧が残したものだ。
椋羽(リョウウ): これは、秧秧の雲帛機騎……
椋羽(リョウウ): しかし、秧秧の姿はない……
漂泊者: これは、秧秧の……
???: まさか、今になって招かれざる客が来るとはな。
???: ひょっとして、あの愚鈍な娘の梁鳶に導かれてきたのか?
椋羽(リョウウ): お前は――
???: ほう……後玄騎使に生き残りがいたとは、あの鎮玄司騎の実力を軽く見過ぎたのかもしれないな。
椋羽(リョウウ): このっ……
漂泊者: 秧秧はどこだ!?
木禺(モクユウ): 秧秧……そんな名前だったのか。
漂泊者:
木禺(モクユウ): 本来は偉大な実験の一部になれただろうに……残念ながら、自ら破壊の道を選んでしまった。
木禺(モクユウ): 面白い……黒い髪に、金の瞳。あの赤い服の女の言ってた通りだ。
木禺(モクユウ): 惜しかったな、世界を救う気でいる「英雄」よ。お前は来るのが遅かった。
漂泊者: ――!?
木禺(モクユウ): 実験は間もなく最終段階に入る。その時になれば、玄方城という歳主の「おもちゃ箱」が、真の価値を見せてくれるだろう。
椋羽(リョウウ): チッ。
椋羽(リョウウ): 頼む、何か使えるものは――!?
ほかの懸天の構への道を探す
椋羽(リョウウ): あいつが機傀の暴動を引き起こした黒幕だな!?
漂泊者: 追うぞ!絶対に逃がすな!
懸天の構の奥に向かう
椋羽(リョウウ): あいつは……あなたを知っているような口ぶりだったが、会ったことがあるのか?
漂泊者: ……いや、知らないな。
漂泊者: (赤い服の女って……まさか、残星組織の監察か……?)
残像を倒す
漂泊者: あの人たちは……
椋羽(リョウウ): 人を咎籠の中に閉じ込めるとは……!
漂泊者: 早くみんなを救出するぞ。
咎籠に閉じ込められた人たちを救い出す
董(トウ): ありがたや……ありがたや……一時はどうなるかと思ったわい……
漂泊者: あなたは……今州の董さんで合ってるか?
董(トウ): おお……これはこれは、漂泊者ではないか。良かったのう、漂泊者が助けに来てくれるとは!
椋羽(リョウウ): あなたたちが……秧秧から聞いた、今州の行方不明になっていた人たちか……
董(トウ): 秧秧じゃと!?彼女もここに?
漂泊者:
董(トウ): それは……はぁ、話が少し長くなりそうじゃ。わしは元々夢州の親戚の家に行こうとしてたんじゃが、玄方地界を通りかかった時、お面を被った連中に出会ってのう……
董(トウ): そうじゃった……!わしらだけじゃなく、玄方地界の様々なところに住む人々もさらったようじゃ……
椋羽(リョウウ): くっ――あいつは何を企んでいるんだ……
漂泊者:
董(トウ): そりゃあいるとも!二人には急いでもらいたいのじゃ!工場の奥まで運ばれた人たちもいたんじゃが、そこから姿が見えなくてのう……
椋羽(リョウウ): ……分かった、できるだけ皆を救おう。
奥に進む
木禺(モクユウ): しつこい奴だ――
木禺(モクユウ): だが、これくらいの変数など俺の手のひらの中。
木禺(モクユウ): 飛んで火にいる夏の虫になりたいのならば、望み通りにしてやろう。
木禺(モクユウ): 来るといい、こいつを倒してみろ。誰かを救おうという妄想だけが、お前たちの唯一の成果となるだろう。
漂泊者: 秧秧……!
秧秧のもとに向かう
障壁を破る
漂泊者: あれは――
秧秧(ヤンヤン): ――姉さんの……!?
???: ――御者よ
???: それは本来 御者が使うべきではない……
???: あなたから約束の言葉をもらうわ
???: 使うと決めて 本来の軌跡を破った以上……
???: そのために 対価を払う覚悟を持つのよ それと――
???: 決して…… 決して この街を見捨てないで
新たに手に入れた力で、万囮の檻を倒す
秧秧(ヤンヤン): ようやく、倒せましたね……
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん……
漂泊者: 秧秧……秧秧……
漂泊者: 目を覚ましたか。
秧秧(ヤンヤン): 私は……
秧秧(ヤンヤン): あなた……あなたが漂泊者さんを……
秧秧(ヤンヤン): これは、夢じゃないですよね……
秧秧(ヤンヤン): 夢だとしたら、あまりにも……
漂泊者: 安心してくれ、夢じゃない。俺はここにいる。
秧秧(ヤンヤン): そうですか……少し、想像より早かったですね。
漂泊者: 俺の想像よりは遅かったよ。
秧秧(ヤンヤン): ごめんなさい。私には、あの人を止められませんでした……
漂泊者: 「俺たち」には、止められなかっただろう?
秧秧(ヤンヤン): ……そうでした!今州で熾霞に会いませんでしたか?彼女は大丈夫ですか?この前、残像と戦った時に怪我を――
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 良かった……
漂泊者: もうこんな無茶はしないでくれ。
秧秧(ヤンヤン): 気づいたら身についていた、悪い癖と言いましょうか……
秧秧(ヤンヤン): 常に遠くを漂泊してる「憧れの人」が、たくさんの冒険物語を送ってくれてたので。
秧秧(ヤンヤン): この癖を治すには、少し時間がかかるかもしれませんね。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): でも、漂泊者さんの言う通りです。帰ったら、ちゃんと皆さんに謝らなくては。
秧秧(ヤンヤン): それと……ごめんなさい、漂泊者さん、心配をかけてしまって。
漂泊者: もうなくさないようにな。
椋羽(リョウウ): 二人とも……
秧秧(ヤンヤン): りょ、椋羽さん!?あなたも――
椋羽(リョウウ): (先ほどから、ずっといるんだが……)
椋羽(リョウウ): 無事だったか、秧秧?
秧秧(ヤンヤン): え、ええ……私は大丈夫です。椋羽さん、皆さんは無事に撤退できたでしょうか?
椋羽(リョウウ): ああ、おかげさまでな。
椋羽(リョウウ): (顔朗と明煜の姿が見えない。おそらく、すでに……)
秧秧(ヤンヤン): ごめんなさい。椋羽さん、私は――
椋羽(リョウウ): いいんだ、秧秧。ほかの人はさておき、私に謝る必要はない。全部、私のせいだ。責任は私に取らせてくれ。
椋羽(リョウウ): 機傀の暴動を引き起こした黒幕がいなくなった以上、今度は対策を練らなければならない。
秧秧(ヤンヤン): そういえば、先ほど「印」を送ってきた鳥……漂泊者さん、もしかして……
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 姉さん……
椋羽(リョウウ): なるほど。どうやらあなたの仲間は、別の場所でも収穫があったようだな。
漂泊者:
漂泊者:
椋羽(リョウウ): であれば、私たちも玄方城に戻ろうか。
椋羽(リョウウ): 懸天の構の出来事を定玄衛長に報告しなくては。先ほど助けた平民たちを、安全な場所に連れていく必要もあるだろう。
秧秧(ヤンヤン): 私も賛成します。皆さんが集めた情報を、一度整理しておいたほうがいいでしょう。
漂泊者:
椋羽は近くに駐屯している定玄衛に連絡し、平民の護送について相談した。そして一行は、玄方城に向かって出発した。
玄方城に向かう
秧秧(ヤンヤン): そういえば漂泊者さん、この前までラハイロイにいたのでは?どうして急に……
漂泊者: あなたからの手紙を受け取って、一度帰ろうと思ったんだ。
漂泊者: ただ、今州に着くなり、一連の事件が起きて……
秧秧(ヤンヤン): ということは、また私が漂泊者さんを面倒事に巻き込んでしまったみたいですね……
漂泊者: 慣れてるから大丈夫だ、それに……
漂泊者: 秧秧が無事で良かった。
秧秧(ヤンヤン): ……玄方城は、すぐそこにあるみたいです。
漂泊者: ああ、街は今どんな状況なんだろうか……
秧秧(ヤンヤン): ……漂泊者さん。
漂泊者: どうした?
秧秧(ヤンヤン): いえ、その……伝え損ねた言葉があるのですが、今さら遅いような……
漂泊者: 大丈夫だ、遠慮なく言ってくれ。
秧秧(ヤンヤン): では……お久しぶりです、漂泊者さん。
漂泊者: 久しぶり、秧秧。
穂穂ルートで続く
しばらく前……
霧を抜ける道を探す
穂穂(スイスイ): ケホケホッ……この霧、本当に変ね……
穂穂(スイスイ): 水餃子、大丈夫?
穂穂(スイスイ): どうやら、人の感覚器官にだけ影響してるようね……
穂穂(スイスイ): 水餃子、出られる道を探してちょうだい。
穂穂(スイスイ): やっと出られたわ……
穂穂(スイスイ): 漂泊者とは、逸れちゃったようね。
穂穂(スイスイ): この霧で、山門に通じる道が封じられた……意図的ね。
穂穂(スイスイ): 位置測定装置は異常なし。漂泊者なら、無事に出られるはずだわ。
穂穂(スイスイ): ひとまず、このまま進むしかなさそうね。
このまま進む
穂穂(スイスイ): この村は……残像に破壊された痕跡が見られるわね。
穂穂(スイスイ): 怪我人や亡くなった人は見られない、事前に村人を撤退させたんでしょう。
村の状況を確認する
穂穂(スイスイ): ここにも前と同じ霧が……念のため、迂回して進んだほうが――
穂穂(スイスイ): これは……
穂穂(スイスイ): よりにもよって、こんな時に――
???: おい!こっちだ!
???: そう長くは牽制できねぇ。死にたくなけりゃ、霧の中へ入れ!
穂穂(スイスイ): くっ――
???: ほら、持ってろ。これがあれば霧に邪魔されねぇ。
???: 前に夢州で占いをしてる人から買ったもんだ。人を集中させ、落ち着かせる効果があるんだとよ。ペテン師かと思ったが、案外よく効いてな。
???: はぁ……やっと来たか。なかなかやりづれぇ仕事だぜ。玄方地界がこんなに混乱してるって知ってりゃ、師匠の奥方が言ってた通り、死に金を稼いだら逃げるべきだったな……
穂穂(スイスイ): あなたは……
???: おいおい、「自分が雇った人」まで見分けがつかないとか言うなよ。
???: それとも、猜疑心が強いのか?さすがにねぇか。ほらよ、瓢箪なら持ってるぜ。
穂穂(スイスイ): ……あらかじめ特定の周波数データを埋め込んでおけば、近づくとデバイスが光り出す。
穂穂(スイスイ): コホン……あなたが、ええっと――「提灯下げの化け猫」?
「提灯下げの化け猫」: おう、アンタが例の「花折りの重明」だな?
「提灯下げの化け猫」: ずっと本当の顔を見せてくれねぇくらいだから、身分を明かせねぇんだろ。なんで今、よりにもよって玄方地界に来てるんだ?
穂穂(スイスイ): 玄方地界に起きてること、あなたなら何か知ってる「はず」よね?
「提灯下げの化け猫」: ……つまり、この機傀たちが急に暴れ出したのは、「琢鈞堂」のヤツらが関与してるって言いたいのか?
「提灯下げの化け猫」: まあ……夢州のほうじゃ、琢鈞堂の堂主「花間傀」が動いてる様子はねぇな。ていうか、彼女は玄方地界のことなんか気にしてねぇような気が……
「提灯下げの化け猫」: ここ10年の間に、琢鈞堂が天工に送り込んできた人なら調べがついてる。一部を除いてな……
「提灯下げの化け猫」: ……おっと、悪いな。これ以上しゃべったら、オレの「飯の種」がなくなっちまう。
「提灯下げの化け猫」: それより、アンタの手紙に書いてある通り、この霧隠閣の構造なら把握済みだ。
「提灯下げの化け猫」: ほかに用がなけりゃオレは行くぜ。まだ仕事が控えてるからな。
穂穂(スイスイ): 少し待ってちょうだい、最後にもう一つ。
穂穂(スイスイ): 青い帽子をかぶった、髪の先に羽が生えてる女の子を近くで見てないかしら?
「提灯下げの化け猫」: そんな目立つ子を見てたら、きっと忘れねぇはずだ。悪いが見覚えはねぇな。
穂穂(スイスイ): そう……
「提灯下げの化け猫」: どうした、大事な人なのか?
穂穂(スイスイ): 私の妹よ……あの子は、ここに来るべきじゃなかった。
穂穂(スイスイ): それに私も、本来「ここ」に来るべきじゃなかったわ。
「提灯下げの化け猫」: こんな俗語もあったろ、何て言ったっけな……いくらお偉い裁判官でも、家族の揉め事は裁けない、とか。ましてやオレは、裁判官じゃねぇからな。
「提灯下げの化け猫」: もうオレに用事はなさそうだな、「花折りの重明」さんよ。これで失礼させてもらうぜ。
「提灯下げの化け猫」: 霧隠閣に入りたけりゃ、真北の引岐の簾に入り口があるぞ。
「提灯下げの化け猫」: 中で人か何か探すつもりだろうが、ここまで準備してきたからには、中途半端に諦めないほうがいいと思うぜ。
「提灯下げの化け猫」: 何かを失うんじゃないかって心配すればするほど、せっかくのチャンスを逃しやすくなるからな――おっと、我ながらいいこと言うじゃねぇか。忘れないうちにメモしとかねぇと……
穂穂(スイスイ): 私ったら……本当に、姉失格ね。
穂穂(スイスイ): ……彼の言ったところへ向かいましょうか。
真北の引岐の簾から霧隠閣に入る
霧隠閣へ入る
穂穂(スイスイ): (無事に入れたわ)
穂穂(スイスイ): (「歳主様」と約束した場所は……少し探す必要がありそうね)
広間で手がかりを探す
穂穂(スイスイ): これは……ただの風景じゃないでしょうね。何かしら仕掛けがあるはず。
穂穂(スイスイ): 解く方法は……なるほど、水面の上と下の「像」が鍵になってるみたいね。
穂穂(スイスイ): 水の下の影が合ってないわ……
穂穂(スイスイ): 合わせてみましょう。
影のパズルを解く
穂穂(スイスイ): やったわ!
穂穂(スイスイ): ……あそこが「約束の場所」ね。
ソノラへ入る
穂穂(スイスイ): これは……ソノラの内部。
先へ進む
穂穂(スイスイ): このまま進みましょう。
穂穂(スイスイ): これは……
ふさわしいポーズを取る
???: やっと来たわね、「盟友」。
穂穂(スイスイ): ここにいるのは、本物のあなたじゃないはず。そうでしょ?夢州の歳主――「心」。
???: その通りよ。ここに残るものは、私の周波数の一部に過ぎない。
???: あなたが「約束」通り来たことは、とても喜ばしいわ。これで、私たちの取引の「第一歩」は完成ね。
???: 次の「第二歩」こそ大切よ。盟友として、耳を澄まして聞きなさい――
穂穂(スイスイ): 少し待ってもらえるかしら。その前に、言いたいことがあるの。
穂穂(スイスイ): 私たちの約束だと、「不可抗力」に遭った場合の取引方法について交わされてないわ。
穂穂(スイスイ): 夢州の歳主として、玄方地界で起きたことに対処するつもりはないのかしら?
穂穂(スイスイ): どうして黙ってるの、心。民が危ない時こそ、歳主の責務として、みんなを守らないといけないでしょう?
穂穂(スイスイ): ……その「宿鏡」も、あなたの一部よね?
穂穂(スイスイ): 私を玄方地界へ来させた目的は、それを私に渡して、今どこにいるかも分からない「あなた」のところに届けさせるためでしょう?
穂穂(スイスイ): もしかして……今のあなたは、自由に行動できない状況なのかしら?
???: はぁ……どうやら私は、自分の策略にやられたようね。こうなると知っていたら、もっと鈍い人を取引相手にすべきだったわ。
穂穂(スイスイ): その「宿鏡」は、あなたにしか使えないの?私なら――
???: ダメよ、度が過ぎているわ。分不相応な望みは慎みなさい。
???: あなた……
穂穂(スイスイ): 悪いわね、「スペアキー」を用意しておいたのよ。
今汐(コンシ): ……つまり、穂穂さんは歳主の心月狐と取引を交わしている、と?
穂穂(スイスイ): ええ、少し因縁があってね。昔、あの神出鬼没の歳主様と契約を結んだの。
穂穂(スイスイ): 玄方地界のとある場所で、詳しく話をしようって歳主が言ってきたわ。そのために、暗号化された周波数をくれたの。
穂穂(スイスイ): 本来なら、私と歳主の間の秘密だけど、今は状況が変わったわ。何も知らない状態で、玄方城へ向かうわけにはいかないでしょ。
穂穂(スイスイ): 今令尹……この周波数は、あなたが漂泊者に渡したものと同じかしら?
今汐(コンシ): ええ……その通りです。スペクトルの特徴が、すべて一致していますね。
穂穂(スイスイ): それじゃ、夢州の歳主について……何か情報を教えてもらえると助かるわ。
今汐(コンシ): すみませんが、近年、角から心の近況について聞くことはあまりありませんでした。余の知っている情報が正しい保証もありません。
今汐(コンシ): ただ……玄方地界へ行くように命じられたのなら、その場所は心にとって、きっと何か大切な意味を持つ場所なのでしょう。
今汐(コンシ): 角から聞いた話ですが、心は自分の「尻尾」を使い、「宿鏡」を数枚作ったそうです。理論上、どれも歳主の権限の一部を持っているはずです。玄方城に1枚あっても、不思議ではないのですが……
今汐(コンシ): 解せないのは……なぜか心の目的がこうも不明瞭な点でしょうか。穂穂さんが直接そこへ行ってからでなければ、何とも言えないかもしれません。
今汐(コンシ): 穂穂さん、「宿鏡」が秧秧を探す道具になる可能性があるか考えているのですね?
穂穂(スイスイ): 可能性はないかしら?
今汐(コンシ): 歳主の権限が封じ込められていますから、おそらく心から制約が施されているでしょう。心本人や、心の共鳴者にしか使えないかと。
今汐(コンシ): いえ……例外が一つあるかもしれません。
???: 角……それと、あいつが助けた娘ね……
穂穂(スイスイ): 前回の取引を破ったのは私よ、破棄にしてもらっても構わない。でも、歳主心……あなたに新しい取引を持ち掛けたい。少しは考えてもらえるかしら?
???: ズルいわね……角とその共鳴者とつるんでいるだなんて、あなたのほうこそ、よっぽど狐じゃないかしら?
穂穂(スイスイ): ごめんなさい、状況があまり芳しくないのよ。だけど、お互い損はしないはずよ、あなたが――
???: ……やっぱりダメね。私に追い出されることがなくなっても、おいそれとあなたの頼みを承知できないわ。
???: 口にしている言葉の裏に、どれほど大きな「責任」が含まれているのか、まるで分かってないようね。
穂穂(スイスイ): どうやら、歳主を説得するには手間がかかりそうだわ……
周囲の人に聞き込む
穂穂(スイスイ): 何が起きてるのかしら。
商会に参加したメンバー: ああ……今日は歳主様が直々に商会を開く、とても大事な日だ……なのに、歳主様の「印」を盗む輩が現れたとは……
商会に参加したメンバー: 歳主様のお怒りを買ってしまったら……
穂穂(スイスイ): (「商会」ね、なるほど……)
穂穂(スイスイ): (たぶん、夢州で私が参加したアレのことね……)
穂穂(スイスイ): (あの時、確かに心と契約を結んだから……私に注意しているつもりかしら?)
商会に参加したメンバー: いったい、どうしたものか。なぜこのような不届き者がいるんだろう……
穂穂(スイスイ): 歳主の「印」はどこで盗まれたのかしら?
商会に参加したメンバー: あっちの台の近くだが、盗まれた瞬間は誰も見てなかったんだ……当時、ホール内が突然真っ暗になって――
穂穂(スイスイ): ありがとう、調べてくるわ。何か手掛かりが見つかるかもしれない。
展示台を調べる
穂穂(スイスイ): ここね。
穂穂(スイスイ): これは……もしかして、「試練の道具」かしら?
???: いらないなら、回収してもいいけれど。
穂穂(スイスイ): 私にどんな答えを選んでほしいの……?
穂穂(スイスイ): ……それとも、あなたと同じ選択をしてほしい?
???: 口で言うよりも、このほうが早いわ。違う?
心月狐の残した「道具」を使う
穂穂(スイスイ): 「盗賊」は左へ逃げたみたいね。
手がかりをたどる
先へ進む
穂穂(スイスイ): 前の映像は、ここで止まってる……
穂穂(スイスイ): ……
穂穂(スイスイ): 花壇のほうに手掛かりが……
新たな手がかりを探す
穂穂(スイスイ): あっちのほうへ行ったのかしら?
穂穂(スイスイ): いや……そう単純じゃないはず。
穂穂(スイスイ): 足跡を誤魔化してたなんて、危うく騙されるところだったわ。
穂穂(スイスイ): 正しくは……真逆の方向ね。
正しい方向へ進む
穂穂(スイスイ): 扉の向こうに、何かあるような……
展示室へ入る
穂穂(スイスイ): このお面、あの盗賊が付けてたものだわ――やっと尻尾を出したわね。
穂穂(スイスイ): ここから逃げたのね?
穂穂(スイスイ): (壁に穴が空いて……さっきの部屋と繋がってるみたいね)
穂穂(スイスイ): (地面にあるお面は、ひょっとしたら役に立つかもしれないわ……)
手がかりを確認する
隣の部屋への入り方を探る
衛兵に話しかける
守衛: そこのお嬢さん、お待ちを。ここは「招待状」を持っている方にのみ開放されています。
穂穂(スイスイ): 「招待状」って、このお面のことかしら?
守衛: これは失礼を……どうぞ、お入りください。
VIPラウンジに入る
穂穂(スイスイ): やっぱり、この人はおかしいわ……
犯人を追いかける
穂穂(スイスイ): 猫がネズミを捕る遊びは、そろそろ終わりね……いえ、キツネを捕るって言ったほうがいいわね……私は猫かしら?
穂穂(スイスイ): とにかく、追い掛けましょ。
隠し部屋へ入る
穂穂(スイスイ): ここからだと、ホール内の動きが丸見えじゃないの……
穂穂(スイスイ): つまり、私の動きは全部見られてるってことね?
穂穂(スイスイ): これは……
先へ進む
穂穂(スイスイ): まだ終わってないってことかしら?
穂穂(スイスイ): この惨状は……これも試練の一部かしら?
人形に回流の砂時計を使う
穂穂(スイスイ): なるほどね、ここの人たちは……
シーンを再現する
穂穂(スイスイ): これは……問題が起きる前に戻ったのかしら?
穂穂(スイスイ): それじゃ、本来の結末を避ける方法を考えましょっか。
穂穂(スイスイ): あそこの信号塔……利用できるかもしれないわ。
信号塔そばの衛兵に話しかける
穂穂(スイスイ): (守衛がいるわ……私の演技を披露してあげましょ)
穂穂(スイスイ): (このままあっさり教えても、真面目に対応してもらえないはず)
穂穂(スイスイ): 助けてください!あ、あの、そちらの信号塔は通信できるんでしょうか?
見習いの守衛: 待て、何かあったなら力になろう。
見習いの守衛: 信号塔は壊れている。修理員以外の者が不用意に近づくと、怪我する恐れがある。
穂穂(スイスイ): (通信できないみたいね……)
見習いの守衛: 落ち着いたか?助けを求めているようだが、残像にでも遭遇したのか?
穂穂(スイスイ): いえ、追放者が……ここを襲おうとしてるみたいなんです!
見習いの守衛: 何だって!?先輩たちはパトロール中だ……急いでみんなに知らせなくては!
見習いの守衛: あんたはここに残ってくれ。俺たちが戻るまで、村の入口を閉ざしておくんだ。誰も入れてはならん!
見習いの守衛が急いで走っていった。
穂穂(スイスイ): せっかちね。でも、これで……
追放者の襲来に備え、村の大門を閉める
穂穂(スイスイ): 本当にうまくいくかしら……
穂穂(スイスイ): ……村人の様子を調べてみましょ。
老人に話しかける
年寄り: 信号塔が直ってないのう、外の状況はどうなってるんじゃろうか……
穂穂(スイスイ): 心配しないで、普通の追放者よ。兵士たちの敵じゃないわ。
年寄り: おお、そうだといいんじゃが……
若者たちに話しかける
自慢好きな青年: パトロールしてる守衛たちは、俺以下の腕かもしれないぞ!
世辞好きな青年: リーダーの言う通りだ!
穂穂(スイスイ): (こういう時は、余計な悩みをかけないほうがいいわね)
村の大門を開ける
???: ドアを開けてくれ!
穂穂(スイスイ): この声は……
女の子: お父さん!
穂穂(スイスイ): パトロールに出てた守衛が帰ってきたみたいね。
巡回帰りの衛兵たちに話しかける
歳を取った兵士: 子どもは全員避難させたか?
若い兵士: はい……
穂穂(スイスイ): ……
歳を取った兵士: 彼に助けを求めたのは、あんたで合ってるか?二人のおかげで、追放者を見つけることができた。
穂穂(スイスイ): 確か彼は、あなたたちに知らせにいったはず……どうして?
若い兵士: 追放者の連中と先に遭遇してしまったんだ。彼らのやり合う音を聞いて、俺たちは急いで向かったんだが……
若い兵士: 二人がいなければ、どんな結果になっていたのやら。
穂穂(スイスイ): (いや、違うわ……)
穂穂(スイスイ): (きっと、まだ別の方法があるはずよ……!)
過去に戻り、襲撃を食い止める
穂穂(スイスイ): ……もう一回よ。
穂穂(スイスイ): 今度こそ、あの人を危険な目に遭わせちゃいけないわ。
見習い衛兵に話しかける
見習いの守衛: 止まれ、それ以上近づくな。
見習いの守衛: 信号塔が壊れているんだ。修理員以外の者が不用意に近づくと、怪我する恐れがある。
穂穂(スイスイ): (本当のことを言っちゃダメね……)
穂穂(スイスイ): ここの守衛はあなた一人なの?
見習いの守衛: いや、先輩たちはパトロールに出ているだけだ。俺は村で当番をしている。
穂穂(スイスイ): そう……ねぇ、少し外に出てもいいかしら?
穂穂(スイスイ): 村の子に頼まれたのよ。飼ってた狐がいなくなったから、探してあげたいの。
見習いの守衛: 狐?最近の子どもは、変わった動物を飼っているんだな……
見習いの守衛: でも、あんた一人じゃ……
穂穂(スイスイ): 心配いらないわ。こう見えて、実は共鳴者だもの。自分の身くらい守れるわ。
穂穂(スイスイ): 村の周囲を探すだけよ、すぐに帰るわ。
見習いの守衛: ……分かった、日が暮れるまでには戻ってくるんだぞ。
村の外で追放者の痕跡を探す
穂穂(スイスイ): (ふぅ……うまく誤魔化せたわ)
穂穂(スイスイ): (さて、次は私が……)
穂穂(スイスイ): これで、みんなを生かすことができるはず。
追放者を倒す
???: 致命的な悪意は……いつもこうして、油断している時にやってくる。
???: どれほどの脅威が潜んでいるか把握できていない場合、この問題に完璧な解はないわ。
???: この位置に立つ人は、どうしても必要よ。それがあなたであろうと、さっきの兵士であろうと。誰かしら、犠牲を払わないといけないのよ。この「宿鏡」は、その責任の表れ。
???: 一人が犠牲になることで解決できる問題なら、決して二人目の犠牲を出したくはない。それを分かってほしいの。
穂穂(スイスイ): いえ、分からないわ。
???: この頑固な娘が……とぼけているの?
穂穂(スイスイ): ちゃんと最初から説明してくれないと、分かるはずないでしょ?
穂穂(スイスイ): それに、私は今もこうしてピンピンしてるわ。
???: 私がいなければ、さっき「死んでいた」わよ。
穂穂(スイスイ): そうね。でも、「あなた」がいるからこそ、私は何も顧みずに、定められた結末を変えようと決意できたの。
???: ……現実は、私が出した試練ほど甘くないの。
???: そのやり方は 一か八かの勝負に過ぎない
???: 欲張る者は いずれすべてを失う
穂穂(スイスイ): そうね でも――
穂穂(スイスイ): 私たちは隠し持ってるのよ……
穂穂(スイスイ): すべてを覆せる 「切り札」を
心月狐の「試練」をクリアする
穂穂(スイスイ): 今令尹から聞いたわ。あなたの言う通り、あの人がいなければ乗霄山の一件も、誰かしら犠牲になっていたはずよ。
穂穂(スイスイ): 自分が欲張りだってことは分かってるわ。誰一人傷付かないように、すべてを守ろうとしてるんだから。
穂穂(スイスイ): けど、あの人……漂泊者がいるなら、欲張っても大丈夫って思えたのよ。私なんかより、あなたのほうが分かってるんじゃないかしら?歳主、心。
穂穂(スイスイ): 今の状況やあなたの立場上、私に本当のことを打ち明けられないかもしれない。でも、この「賭け」には付き合ってちょうだい。あなたには想像すらできなかった未来を賭けるわ。
???: ペラペラと口ばかり……今まで何人に綺麗事を売りさばいたのかしら?
穂穂(スイスイ): 少なくとも、歳主に対しては初めてよ。
???: 本当に口が達者な娘ね……まぁ、嫌いではないけれど。
???: そう……「御者」もここに来ているのね……
???: でも、今ここで私と取引をしているのは、御者ではなくあなたよ。
???: どうしても私を説得したければ……そうね、まずは私と賭けをしてもらおうかしら。
???: 勝負は一局限りよ。
漂泊者:
漂泊者:
漂泊者:
漂泊者:
漂泊者:
???: これで……
???: 約束通り 私の負けね
???: 盟友…… いえ 穂穂
???: 一度くらい あなたたちに「希望」を託してみるわ
真北の引岐の簾から霧隠閣に入る
心に新しい取引を持ち掛ける
穂穂(スイスイ): あの方向は……
穂穂(スイスイ): 水餃子、出番よ。事が済んだら、いくらでも水餃子を買ってあげるわ。
穂穂(スイスイ): だから、お願いね。
椋羽(リョウウ): 秧秧、漂泊者、私は定玄衛長に報告をしなくてはならない。二人は先に、例の協力者と合流してくれ。
秧秧(ヤンヤン): ええ。椋羽さん、後ほど合流しましょう。
秧秧(ヤンヤン): 姉さん……無事に着いたでしょうか。
秧秧(ヤンヤン): ……そ、そうでした、漂泊者さん。姉さんに会ったらプライベートな話をしたいので、少しの間――
漂泊者:
穂穂(スイスイ): ヤンヤ~~~ン!
秧秧(ヤンヤン): ね、姉さん……?
穂穂(スイスイ): あら……秧秧、ずいぶんと瘦せたじゃないの!今州に行って私の目が離れたからって、ちゃんとご飯を食べてないんでしょ。
穂穂(スイスイ): ダメじゃないの……もっと食べないと、抱き心地が悪くなるわ。
秧秧(ヤンヤン): 姉さん、何度も言ってるでしょう。もう子どもではないですよ……それと、ご飯はきっちり食べてますし……
穂穂(スイスイ): どうしたの?うちの秧秧は、いつからこんな恥ずかしがり屋になったのかしら?
秧秧(ヤンヤン): 姉さん――
穂穂(スイスイ): はぁ……長いこと離れてたから、もう甘えてくれなくなったのね。姉さん、悲しいわ……
秧秧(ヤンヤン): そんな、甘えん坊なのは姉さんですよね?そのせいで私は、ボーカルの授業を何回もサボることに……
穂穂(スイスイ): あら、そうだったかしら……うーん、忘れちゃったわ。花船を見に行きたいって駄々を捏ねて、母さんに黙って外へ連れていってほしいなんてせがんできたのは、いったい誰でしょうね?
秧秧(ヤンヤン): それは……姉さんこそ、いつも寝る時間になっても外で芝居を見てたじゃないですか……
穂穂(スイスイ): 言うじゃないの。じゃあ、私が買ったキンモクセイケーキを盗み食いしたのは誰かしら?ちなみに、ネズミは盗み食いしてもティッシュで口を拭かないわよ。
漂泊者:
漂泊者: なんか、人が変わったというか……
穂穂(スイスイ): この前は緊急事態だったもの。今は心配事がなくなって、落ち着いてられるわ。
穂穂(スイスイ): ただ、大変な目に遭いながらようやく再会した妹が、懐いてくれないなんて……
秧秧(ヤンヤン): コホン……忙しいなか、わざわざありがとうございます、姉さん。ですが、今はそれよりも大事なことがあるはずです。
漂泊者: 穂穂が送ってきたこれ……いったい何なんだ?
穂穂(スイスイ): やっぱり、あなたにはそれを使う資格があるのね。あの捻くれた狐を口酸っぱく説得した甲斐があったわ。
秧秧(ヤンヤン): 狐って……姉さん、もしかして……?
穂穂(スイスイ): ……ごめんね、漂泊者、秧秧。一つ、内緒にしてたことがあるの……
穂穂(スイスイ): それじゃ、私と漂泊者が逸れた時の話からしようかしら。
秧秧(ヤンヤン): まさか……姉さんと夢州の歳主に、そのような縁があったなんて……
穂穂(スイスイ): ごめんなさい、漂泊者……ずっと黙ってて。心と交わした取引は、本来秘密なの。心に会う前に打ち明けたら、面倒事が起きるんじゃないかと思ったのよ。
穂穂(スイスイ): 秧秧を見つけてくれてありがとう。結局、私はほとんど役に立てなかったわね。
秧秧(ヤンヤン): そんなことありません、姉さん。私はもう大丈夫です。それに姉さんこそ、きっと重荷を一人で背負ってるんでしょう。
漂泊者:
穂穂(スイスイ): ……何はともあれ、歳主の物はその手にあるわ。これであなたと心月狐の因果は結びついた。ただ、それが解かれるタイミングは、私にも分からない。
穂穂(スイスイ): 薄々感じてたけど、心には何か事情があるみたいね。私には言わなかった……いや、言えなかったんでしょう。だから、あなた自ら会いに行ったほうがいいはずよ。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): その前に、機傀の暴動を阻止しなくてはいけません。
秧秧(ヤンヤン): 姉さん、琢鈞堂を疑っているのは、夢州のほうで何か分かったからでしょうか?
穂穂(スイスイ): 琢鈞堂は夢州でも屈指の機巧術組織よ。夢州では根強い勢力を持ってるの。技術面だけで言うと、夢州の華胥研究院と比べても引けを取らないかもしれないわ。
穂穂(スイスイ): けど、琢鈞堂は締まりがなく緩い組織だから、決められた行動方針がない。堂主の花間傀は謎の多い人物で、善か悪か判断できないわ……
秧秧(ヤンヤン): 木禺を自称する男は……200年前、確かに琢鈞堂の人でした。今は無関係のようですが……
穂穂(スイスイ): 200年……いくら共鳴者と言えど、200歳以上生きられる人はごく稀よ。これまで彼は、身分を何度も変えてるでしょうね。一筋縄では調べられないわ。
漂泊者: それに、俺のことを知ってるかのような口ぶりだった。言葉からして、俺がやったこともよく知ってるようだ。
漂泊者: それと「赤い服の女」とか言ってたな……
秧秧(ヤンヤン): まさか、今州に現れたスカーの仲間ですか?
漂泊者: いや、彼女じゃないはずだ……瑝瓏のどこかに潜んでる会ったことのない監察だと思う。
秧秧(ヤンヤン): 琢鈞堂と残星組織……もし彼が、同時に二つの組織と関係してるとして……
秧秧(ヤンヤン): 加えて、謎だらけの共鳴能力や機傀に侵入できるシステム……玄方地界で一連の事件を引き起こせても、不思議はないですね。
秧秧(ヤンヤン): ただ……いったい何のために?ずっと口にしていた「実験」とは、どういう意味なんでしょう。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 少なくとも、敵が誰なのかはっきりしましたね。
秧秧(ヤンヤン): 整理した手掛かりを椋羽さんと定玄衛長にも共有しましょうか。二人が聞いたら、新しい考えが浮かぶかもしれませんし。
椋羽と定玄衛長の所に向かう
漂泊者: そういえば、異常機傀のコアをアブに「分析」してもらったんだが……
漂泊者: 中にはたくさんのネガティブな感情が混じってるらしい。外部から埋め込まれたものなら……
秧秧(ヤンヤン): ひょっとしたら、そういったやり方で木禺は機傀を操っているのかもしれませんね……
秧秧(ヤンヤン): (もしかして……あの感情の由来は、まさか……)
秋鴻(シュウコウ): ……軍策府や天工、それと華胥研究院も、空いているところは開放して、お年寄りと子どもを優先的に避難させるのだ。
秋鴻(シュウコウ): 城外の人たちを全員収容できたら、残りの兵力は斥候を除き、すべて撤収させろ。城内の機傀は今のところ異常はないが、常に見張っておかなければ。異常の原因が分かるまで、戦闘に出してはならん。
椋羽(リョウウ): 承知しました、今すぐ人員の手配を――ん?来てくれたか。
漂泊者:
秋鴻(シュウコウ): ……お三方が、椋羽の言っていた助っ人とお見受けする。玄方城は目下、見ての通り限界が近い。増援、非常に助かり申す……地獄で仏とは、こういうことを言うのであろう。心から感謝する!
秧秧(ヤンヤン): 秋鴻さん、あなたと椋羽さんに相談があります。
秋鴻(シュウコウ): ちょうど人の手配を終わったところだ。では、軍策府の前まで来ていただこう。
軍策府に向かい、次の対策を考える
一行は軍策府の前に集まり、お互いの情報を交換した。
秋鴻(シュウコウ): 木禺……玄方の天工に長年潜伏し、歳主の技術を悪用しようとする職人か……見抜けなかったのは、こちらの落ち度だ。
秋鴻(シュウコウ): 琢鈞堂……彼らはメンバーの正体を公表しない。調査は難航するであろう……
秋鴻(シュウコウ): だが、元はと言えば、玄方城は琢鈞堂にとって、あまり知られていない意味を持っている。
秧秧(ヤンヤン): と、言いますと……
秋鴻(シュウコウ): 空いている時間に、歴代の定玄衛長が残した資料を読んでいたところ判明した。周知の通り、当時、北落野原で鳴式が蘇り、残像潮がひどくなるなか、転ばぬ先の杖として、歳主心は玄方城の建造を決定したのだ。
秋鴻(シュウコウ): しかし、玄方城は 歳主一人の力だけで建てられた街ではない。当時の心は、街を作るために協力者を選んだ。
秋鴻(シュウコウ): 琢鈞堂は夢州で長い歴史を持つ。そこで最も秀でた機巧術組織を自負し、同時に淵城の設計者である彼らは、玄方城の建設依頼を受けるべく、自分たちから申し出た。
秋鴻(シュウコウ): だが……なぜか、歳主は琢鈞堂を選ばなかった。
秧秧(ヤンヤン): では、心と協力し、玄方城を造ったのは誰でしょうか?
漂泊者: 相里要から聞いた話だが、かつて稷廷の人が夢州に来たそうだ……
秋鴻(シュウコウ): その通り。最終的には、稷廷が玄方城の建設に関与した。しかしそれ以来、稷廷の人々の行方に関する記録は一切なくなったのだ。
椋羽(リョウウ): まさか、琢鈞堂は歳主に選ばれなかったことで、歳主や玄方城に恨みを抱いて……
穂穂(スイスイ): 200年も恨み続けてるのに玄方城を襲わないだなんて、あの木禺とかいう人はなかなか気長なのね。
秧秧(ヤンヤン): いえ……私の勘でしかありませんが、彼の目的はそう単純ではないように思います。
秧秧(ヤンヤン): 機傀を操って暴動を起こすのは、計画の一部に過ぎないような。今のところ、玄方地界で異常機傀や残像に襲われてない場所と言えば……
秋鴻(シュウコウ): ……この玄方城のみ。
穂穂(スイスイ): ここは玄方地界において、一番「価値」を持つ場所だもの。ここを襲ってこない理由はないと思うわ。
秋鴻(シュウコウ): とにかく、応戦態勢を常に整えなければならん……外からの支援がない状況下で、異常機傀や残像と決死の戦いを強いられる可能性もあろう。
漂泊者: 俺も協力する。
秧秧(ヤンヤン): どのような最後になろうと、私たちは玄方城と共にいます。
秋鴻(シュウコウ): ここの民は、もう200年以上もの間、この街を守り続けてきたのだ……
秋鴻(シュウコウ): その長い歩みが、今日という日に途絶えてしまわぬよう祈るしかあるまい……
椋羽(リョウウ): 以前、玄方地界の通信は原因不明の不具合に陥りましたが、天工が急いで通信ノードを新たに作りました。玄方城に設置すれば、城内の通信が回復するでしょう。それと、城内の防御施設も制御できるようになるはずです。
秋鴻(シュウコウ): それは大きな防衛力となるはずだ。だが、今は人手が足りなくてな……漂泊者よ、通信ノードの設置に手を貸してはもらえないだろうか。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 私も行きます、漂泊者さん。
一つ目のノードを設置する
秧秧(ヤンヤン): そういえば、この剣を村の人に返さなければ……
漂泊者: それは?
秧秧(ヤンヤン): 前に出会った玄方人から預かったものです。
秧秧(ヤンヤン): ただ……なぜか、この剣からは懐かしい気配を感じるのです……
秧秧(ヤンヤン): 時々、この剣を通して、過去の光景を見ることもありました……
漂泊者: 俺が昔、角の彫像を見た時と同じ感じか?
秧秧(ヤンヤン): たぶん、漂泊者さんには角と深い関わりがあるからで……
秧秧(ヤンヤン): 私が玄方地界に来たのは、初めてだというのに……
漂泊者: 秧秧も俺と一緒で、記憶をなくしてるのか?
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さんったら……もう、そんなはずはないでしょう。
漂泊者: (そうだな、そんなわけがない……きっと)
二つ目のノードの所に向かう
二つ目のノードを設置する
秧秧(ヤンヤン): これで頼まれた2つの場所に設置できましたね……
秧秧(ヤンヤン): まだ時間はありますし、村長さんのところに行きましょうか。
銜翎村の村人たちの避難所に向かう
銭坤(センコン): 秧秧のお嬢さんではないか……無事に戻ってきたのだな!
秧秧(ヤンヤン): はい、私は大丈夫です。ご心配をかけてしまいすみません。
銭坤(センコン): とんでもない、無事で何よりだ……
秧秧(ヤンヤン): そうでした、椋羽さんから預かった剣……途中で色々ありましたが、無事に持ち帰ることができました。
銭坤(センコン): おお……ありがとう、秧秧のお嬢さん。
秧秧(ヤンヤン): いえ、村長さん。言ったではありませんか、この剣は死に向かって生きる勇気を人に与える、と。
秧秧(ヤンヤン): これは……待ち受ける困難を乗り越える姿を見届けてくれるはずです。
漂泊者: 今のは……
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん……?
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さんにも聞こえたんですね?
秧秧(ヤンヤン): ここは玄方城です……どうやら、過去に戻ったようです。
秧秧(ヤンヤン): この歌は……
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん、歌声のするほうへ行ってみましょう。
歌声がする方に向かう
秧秧(ヤンヤン): この鳥たちが……もしかして、玄翎雀なのでしょうか?
秧秧(ヤンヤン): まさか、本当に見られるとは思いませんでした……
秧秧(ヤンヤン): (なぜでしょう。この鳥たちを見ていると、心の奥から……)
鈴坊と会話する
???: 玄翎、私はそろそろ行くよ。
???: なんでそこまで固執してるんだろう。玄方地界以外にも、この世には聞いたことのない歌声がたくさんあるのに……
???: ん?
秧秧(ヤンヤン): あなたは、椋羽さん……?
???: 椋羽?椋、羽……なかなかいい響きだね。でも残念ながら、人違いだよ。
???: 私は鈴坊、二人も軍に入隊したばかり?その様子じゃ、軍策府は本当に途方に暮れてるみたいだね。軍服すら出せなくなってるなんて。
秧秧(ヤンヤン): (この人は前回の記憶で会った、あの人……もしかして、椋羽さんの……)
秧秧(ヤンヤン): 私の記憶が間違っていなければ、あなたは楽師のはずでは……
鈴坊(レイボウ): まさか……夢州を出ても、私のことを知ってる人がいるとはね。
鈴坊(レイボウ): ここで二人に一曲奏でられないのが残念だよ。もう楽器は売っちゃったからね。あれを抱えながら、戦場に行くわけにはいかないし。
鈴坊(レイボウ): 夫が贈ってくれた簫だけは持ち歩いてるんだけど……これは夫の手作りだから、捨てられなくて。
鈴坊(レイボウ): でも、この簫はまったく音が出ないんだよね。夫はいつもおっちょこちょいだから、私は伝えなかったんだ……
漂泊者: 軍隊に入ったのは……
鈴坊(レイボウ): 大した理由じゃないよ。愛しい彼を残像に殺されたから、この剣で仇を取る、それだけ。
鈴坊(レイボウ): 私の父は元々、夢州軍策府の人で、私は小さい時に何年か武芸を教わったんだ。まぁ、つまらなくて、こっそり家を抜け出して音楽を学び始めたんだけど。南船北馬してるところを、ひょんな縁で夫と出会ったんだよ。
鈴坊(レイボウ): 夫は他人からすれば、何も特別なところがない、落ちぶれた画家に見えるかもね。でも私は知ってる。彼には明庭画院に行く機会があったことを。ただ、生まれ育った故郷を離れたくないから行かなかっただけ。
鈴坊(レイボウ): 夫は玄翎雀を好んで描いてたんだ。うまく想いを言い表せなかったから、私に愛の言葉を伝えるためだけに……
鈴坊(レイボウ): だけど、すべて残像のせいで煙のように消えてしまった。
鈴坊(レイボウ): あいつらがいずれここを襲い、夫が愛した地を蹂躙すると思ったら……
鈴坊(レイボウ): 私は……無性に腹が立った。
鈴坊(レイボウ): ……こうして再び剣を取ったことで、父の望みを叶えたことになる。ただ、言われ続けたような国のため民のためなんて思想は、今もよく理解できないけどね。
秧秧(ヤンヤン): ……その思いは一緒だと思います。
秧秧(ヤンヤン): 誰かのためや何かの願いのためであれ、より意味深い何かのためであれ……
秧秧(ヤンヤン): 人は「大切なもの」のために悲しみ、喜び、恐れ、恥じ、そして怒ります。
秧秧(ヤンヤン): だからこそ、人は「守る」ことを選ぶのです。
秧秧(ヤンヤン): あなたが守ろうとしているのは、二人の思い出だけではありません。これから生まれてくる、無数の大切な思い出や感情も守っています。
鈴坊(レイボウ): 守る、か……悔しいな。私も自分の子を、この手で育ててあげたかった……
秧秧(ヤンヤン): 心配いりませんよ。きっと、あの子は健やかに成長していきます。
秧秧(ヤンヤン): そして自分の愛する者に出会い、やりたいことを見つけるでしょう。自分の子どもを生み、愛でながら守るはずです。次の代も、そのさらに次の代も、ずっと……
秧秧(ヤンヤン): 未来まで……遥か遠い、まだ見ぬ明日まで。
鈴坊(レイボウ): ありがとう……
鈴坊(レイボウ): そうなる日が来るよう願ってる。
鈴坊(レイボウ): 私はそろそろ行くよ、名も知らないお嬢さん。敵と戦う前に嬉しい言葉が聞けて、私は運が良かった。
鈴坊(レイボウ): 特に返せるものはないんだけど、そうだね……この歌を贈ろう。
過去の玄方城に戻る
異常な機傀と残像から玄方城を守る
椋羽(通信中): 漂泊者、秧秧、聞こえているか!?
椋羽(通信中): 最後の通信ノードも設置した。玄方城付近の通信は、もう回復しているはずだ。
椋羽(通信中): まだ使えそうな重火器を用意している。秋鴻様が城内の防衛を整えてくれた。
椋羽(通信中): だが……敵は私たちの想定よりも早く来ている。
椋羽(通信中): 詳しく話している余裕はない。とにかく、正門に集まってくれ!
秧秧(ヤンヤン): ……行きましょう、漂泊者さん。
秧秧(ヤンヤン): 今回は私たちが守る番です。
椋羽たちと合流する
漂泊者: 敵の数が多すぎる……ここを突破されたら、玄方城は陥落する……
漂泊者: 心月狐……あなたの力、借りるぞ!
驚いた定玄衛: すごい……!本当にあれだけの機傀と残像を牽制したなんて!
秋鴻(シュウコウ): 皆の者、追い討ちをかけよ!
熱血の定玄衛: 行け!
異常な機傀と残像を倒す
秧秧(ヤンヤン): (ほとんどのプレッシャーが、漂泊者さんにかかって……)
秧秧(ヤンヤン): (今度こそ漂泊者さんの足手まといになるわけには……!)
秧秧(ヤンヤン): (もっと力を振り絞って……もっと、強く!)
秧秧(ヤンヤン): (私も……皆さんを守りたいんです!)
穂穂(スイスイ): これが、正真正銘の戦場……
穂穂(スイスイ): (こんな戦場で、秧秧はずっと戦っていたのね……)
奮戦する定玄衛: ありがとう、助かった……!
エリート機傀たちを倒す
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん!大丈夫ですか!?
穂穂(スイスイ): こいつら……倒したと思っても、すぐに新しいのが現れるなんてね。
漂泊者: 集中するんだ!まずは、この進攻に耐え抜こう!
椋羽(リョウウ): くっ……!何度倒しても湧いてくるとは!
秋鴻(シュウコウ): もう退路はない……最後まで戦い抜くのだ!
椋羽(リョウウ): 清宵司騎!?
清宵(セイショウ): ……すまない、遅くなった。
漂泊者: 咎庭が、増殖してる……
秧秧(ヤンヤン): おそらく、木禺は咎庭の中でしょう。
清宵(セイショウ): 敵の攻勢が激しくなってきている。剣の陣も、そう長くは持たないはずだ。速戦即決でいこう。
清宵(セイショウ): 黒幕の居場所が分かるなら、罪の源を断ちに行くといい。
椋羽(リョウウ): 清宵司騎の言う通りだ。秧秧、漂泊者、二人は行ってくれ。ここは私たちが受け持とう!
椋羽(リョウウ): ……二人が戻るまで、必ず守ってみせる!
穂穂(スイスイ): ……秧秧!
穂穂(スイスイ): ……気をつけて。
秧秧(ヤンヤン): ……はい。漂泊者さん、行きましょう!
咎庭の奥に進み、木禺と対峙する
秧秧(ヤンヤン): (流れ息が強くなっているような……)
秧秧(ヤンヤン): ど、どうしたのでしょう――?
???: ……「声を祀りし者」よ、心は決まっているのでしょうか?
秧秧(ヤンヤン): あなたは、誰ですか……?
???: たとえ今、あなたが立ち向かうものは、大海原に投げ込まれた一粒の石に過ぎなかったとしても……
???: その石が引き起こす「波紋」は、この世界の運命に影響を与えるでしょう。
???: ここで諦め、残りのことを■■■に任せれば、これからも無知のまま、「自分」のためだけに生きていけるはず。
???: この「風」は吹き始めたら、二度と止むことはありません。
秧秧(ヤンヤン): ……
秧秧(ヤンヤン): 失礼ですが……何を言っているのか、さっぱり分かりません。
秧秧(ヤンヤン): ですが、何があろうと、あの人だけに重荷を押し付けたりはしません。
???: そうですか……
???: 申し訳ありません、「我々は、今なお世界に存在している人に、この声を届けるつもりはありませんでした」。
???: 「なぜなら、結末はいつも変わらないからです。皆、例外なく、何も救えませんでした」。
???: しかし今回の結末は、どうなることでしょう。
???: それがあなたの意志、あなたの望み、あなた自身が選んだ道だというのなら――
???: すべてを捨てる覚悟で、臨むのです。
漂泊者: 秧秧、どうしたんだ?
秧秧(ヤンヤン): ……いえ、何でもありません。
秧秧(ヤンヤン): 行きましょう、漂泊者さん。私たちで……
漂泊者: すべてに終止符を打つんだ。
咎庭の奥へ進む
木禺(モクユウ): ほう、ここまで追ってくるとは。おままごとは楽しかったか?特にお前は、どんな悪趣味をしているのやら。「人間」に成りすますのが好きなのか?
漂泊者:
漂泊者:
木禺(モクユウ): いや、止める必要などない。すべての機傀は正常に稼働しているではないか。何も間違ってはいない。歳主の造物ほどの存在が、人間ごときに操れるとでも?
秧秧(ヤンヤン): 戯れ言です……歳主に作られた機傀が、守るべき人たちを傷付けている今のどこが正常だと言うのですか。
木禺(モクユウ): ふっ……歳主が人を守るだと?まったく、なんと愚かな思い違いをしていることか。
木禺(モクユウ): 歳主が文明の導き手だからか?それとも瑝瓏は、人と歳主によって治められている国だからか?お前は確か、今州から来たんだったな。歳主と共鳴したあの小娘が、幻を見せているのか?
木禺(モクユウ): 歳主のデザイン図や内部構造、そしてなぜ歳主は人類の文明を遥かに上回る知識を持っているのか……我々は、それを一切知らない。
木禺(モクユウ): 「歳主が人を守る」というルールは、歳主のソースコードにでも書いてあるのか?もしくは、歳主が自ら認めた鉄則なのか?
木禺(モクユウ): どちらも違うだろう。お前たちは浅はかな経験に基づいて、信じているに過ぎん。歳主の庇護を甘んじて受けているのをいいことに、心配する必要などないと勘違いしているだけではないか。
木禺(モクユウ): 歳主は……なぜ文明を導かなくてはならない?歳主は文明をどこへ導こうとしているのか、誰も知る由がない。
木禺(モクユウ): それでも人を守ってくれると勘違いしているのは、歳主が人間に「感情」とやらを抱いているからとでも思っているのか?
漂泊者: ……それがどうした?
漂泊者: 俺が出会ってきた歳主たちは、守るべき民のためにすべてを捧げていた。
漂泊者: お前がどんな言葉で歳主を侮辱しようと、その事実を覆すことはできない。
木禺(モクユウ): ほう、「感情」か。我々の世界が、そんなか細い繋がりで結ばれていると言いたいのならば……
木禺(モクユウ): ちょうどいい。それがどれだけ利用しやすいものか、私は証明してきた……殺戮し、傷付けることによって。
残響の声: 殺す、殺してやる……残像め、許せない……
残響の声: 一匹……一匹残らず、皆殺しにしてやるわ……!
秧秧(ヤンヤン): この声は……!
木禺(モクユウ): 私は200年の時を費やし、この無意味な感情を役立つものに変えることに成功した。
木禺(モクユウ): 認めざるを得ない。これを研究している過程は、確かに楽しくもあった。
木禺(モクユウ): これらの残響の認知を修正し、恨みや怒りの矛先を「残像」から「人」に書き換えた。そして、機傀の中に埋め込んだのだ。
木禺(モクユウ): こうして、本来機傀たちが守るべき対象は、殺すべき対象となった。くだらない執念をほんの少し加えるだけで、丹精込めて作られたロジックと指令は無効になったのさ。
木禺(モクユウ): 感情とは危険な存在だ。理性の敵であり、あらゆる混乱の始まり。故に人はコントロールしなければ……いや、いずれ捨てなければならないのだ。
秧秧(ヤンヤン): ……違います。
秧秧(ヤンヤン): 大切な人を殺され、大切な故郷を蹂躙され、愛しい我が子が育つ様を見届けられなかったら……いくら戦いを厭おうとも、生きていくために武器を取らなければならないのです……
秧秧(ヤンヤン): もちろん悲しみもすれば、恨みもしますし……悔しがりもすれば、怒りもするでしょう!
秧秧(ヤンヤン): ですが、人は誰かに操られるおもちゃではありません。人は生まれた時から、自分だけの「声」を発することができるのです。
秧秧(ヤンヤン): それは笑い声でも、泣き声でも、叫び声でも、たとえ悲鳴であっても構いません……その「声」一つひとつが、世界を彩る「色」になります。
秧秧(ヤンヤン): そして、その声を歪ませ、弄び、「道具」としか見ていないあなたには、声の中に潜む本当の意味を理解できるはずがないでしょう。
秧秧(ヤンヤン): あなたは耳を塞ぎ、自分を騙し続けているだけです。自分の勝手な思いを、あたかも真理のように拝む狂人に過ぎません!
漂泊者: すべてを見抜いてるつもりかもしれないが、お前は自分が見下してる人たちよりもずっと愚かだ。
秧秧(ヤンヤン): そして、それ以前に……
漂泊者: お前は自らの手で作った「憤怒」に呑み込まれるだろう。
千傀の重楼を倒す
木禺(モクユウ): 「不要」なものを少し入れただけで、完璧とも言える護衛が、一瞬にして恐ろしい人殺しになるとは。
木禺(モクユウ): たかが「感情」だけで歳主が人間を守っているならば、いずれ同じような理由で、歳主の誰かしらは相反する道を選ぶだろう。
秧秧(ヤンヤン): まだ分からないのですか!あなたは信じようとしないだけです。自分こそが正しいと、証明したいだけではありませんか。
秧秧(ヤンヤン): あなたの所業には、議論する価値すらありません!
漂泊者: ……秧秧!
コアを攻撃する
木禺(モクユウ): これらの残響は、深淵の底で200年に亘って漂い続けてきた。今となっても、使い果たされることはない。
過去の記憶を辿る
コアを攻撃する
木禺(モクユウ): お前は今、自らが認め哀悼している声に、葬られようとしている。皮肉だとは思わないか?
過去の記憶を辿る
コアを攻撃する
残響の間を渡り進む
残響の声: 残像を、殺さないと……
残響の声: 絶対、あいつらを一匹残らず……
漂泊者:
定玄衛の攻撃を避ける
木禺(モクユウ): なぜ手を止める?残響に情けをかけているつもりか?
木禺(モクユウ): ふっ……お前たちの言う「憤怒」とやらは、所詮その程度か。
残響を苦しみから解き放つ
千傀の重楼を倒す
木禺(モクユウ): その力は……?
木禺(モクユウ): やはり、俺の目に狂いはなかったな。お前は「特別」だ……
木禺(モクユウ): 懸天の構でお前の残響はもらえなかったが……なに、今からでも遅くはない。
秧秧(ヤンヤン): ……戯れ言です!
秧秧(ヤンヤン): あなたには、もう誰も操れはしません……!
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん!
漂泊者: 秧秧、その姿は……
秧秧(ヤンヤン): 皆さんが……最後の声を、私に託しました……
秧秧(ヤンヤン): 皆さんの最後の願いを、ともに叶えましょう……漂泊者さん。
木禺(モクユウ): たかが二人で、千傀の重楼とここまでやり合えるとは……
秧秧(ヤンヤン): 私たちの体には、玄方地界の200年もの時間が宿っています。
漂泊者: お前が立ち向かっている意志は、お前の想像よりもずっと強い!
木禺(モクユウ): 愚かで憐れなお前たちは、200年も守ってきた街が、いったい何なのかすら理解できていない。
木禺(モクユウ): 「終点」まで、残すところ最後の一歩だ。ここで起きていることは、ただの余興に過ぎない。
秧秧(ヤンヤン): ……この街が意味しているものは、あなたよりも私たちのほうが分かっています。
秧秧(ヤンヤン): 他人を踏みにじってきたあなたは――
秧秧(ヤンヤン): 自分の望む「終点」になど、絶対たどり着けないでしょう。
漂泊者: 傀儡……?
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん……
秧秧(ヤンヤン): 私は……
軍策府に向かい、定玄衛長に尋ねる
秋鴻(シュウコウ): 漂泊者、秧秧、来てくれたのか。
秧秧(ヤンヤン): 秋鴻さん、皆さんの様子はどうでしょうか。
秋鴻(シュウコウ): だいぶ落ち着いてきた。だが、怪我人の治療や軍の再整備だけでなく、民を労らなくては……やるべきことは多いが、焦りは禁物。
秋鴻(シュウコウ): 椋羽は大任を任せられるくらい成長しているが、先の戦いで一度オーバークロックしてしまい、今も華胥研究院で治療を受けている。
秋鴻(シュウコウ): 人手不足が悩ましい……
漂泊者:
秋鴻(シュウコウ): 清宵司騎は、残像を片付けるべく咎庭に赴いた。彼女一人では、あらゆる事態に対処することは難しいだろう。
秧秧(ヤンヤン): ……
秋鴻(シュウコウ): 何はともあれ、我々は戦に勝った。もっと喜んでも良いと思っている。
秋鴻(シュウコウ): 皆のおかげだ。皆の功績は、この秋鴻が必ずや夢州辺庭に報告しよう。玄方地界と夢州は、皆の貢献を永遠に胸に刻み続けるであろう。
漂泊者:
秋鴻(シュウコウ): ああ、いかにも。軍策府のほうでも、あやつの行方を調べる。だが、長年玄方地界に潜伏しているうえ、傀儡の術に長けている。痕跡を見つけるのは、そう簡単ではない。
漂泊者:
秋鴻(シュウコウ): すべて、天工に隔離収容されている。人を攻撃しなくなったが、正常に戻ったとは言えない。
秋鴻(シュウコウ): 職人たちは修理にお手上げといった様子。動きを止める方法すら分からないようだ。
秧秧(ヤンヤン): 私の新しい能力は……埋め込まれた感情を、歪む前の状態に戻したに過ぎないようですね。残響そのものをコアから剥がすことはできませんでした。
秧秧(ヤンヤン): 残りの憎しみと怒りは、今なお機傀のシステムに影響しているはずです。おそらく、機傀たちを作り出した歳主だけが、根本的な解決方法を知っているのでしょう。
漂泊者:
秋鴻(シュウコウ): そういえば、玄方城と外の通信は回復している。デバイスの機能を正常に使えるようになったはずだ。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): そうですね。私も熾霞の具合が心配です。
秋鴻(シュウコウ): ならば、これで私は失礼する。何かあれば、またお二方に連絡しよう。
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん、どこかで白芷に通信をしませんか?
秧秧(ヤンヤン): デバイスをチェックしてみますね。えっ、不在着信が99件も……!?白芷、折枝さん、桃祈さん、姉さん、鑑心さん、今令尹様まで……!?
漂泊者: みんな、秧秧のことを気にかけてるようだな。
秧秧(ヤンヤン): あははっ、たくさん通信することになりそうですね……
白芷と通信する
秧秧(ヤンヤン): もしもし、白芷――
熾霞の声: 白芷!秧秧たちと連絡がついたの?良かった!秧秧、漂泊者、あたしの声聞こえ――
折枝の声: ししし、熾霞さん!大丈夫ですか!?白芷さん、熾霞さんがベッドから落ちましたよ!
白芷(通信中): ……怪我が治ってないのに、何を興奮してるの?
熾霞の声: 人のこと言えるの?白芷だって――うっ。
白芷(通信中): ……いいから、大人しく寝てなさい。
漂泊者: 賑やかだな。
秧秧(ヤンヤン): あはは……
白芷(通信中): 聞いての通り、熾霞なら心配無用よ。数日で元気な姿に戻るでしょう。
白芷(通信中): 秧秧、漂泊者……ここ数日、玄方城で何を経験したか分からないけれど……
白芷(通信中): この目で無事な姿を見られて、安心したわ。
秧秧(ヤンヤン): ……ごめんなさい、心配をかけてしまいました。
相里要(通信中): 謝ることはないよ。心配してくれる人がたくさんいるのは、幸せなことだからね。
秧秧(ヤンヤン): 相里首席……!首席もいるのですね。
相里要(通信中): うん、ちょうど通りかかったんだ。漂泊者、無事に秧秧を見つけたみたいだね。でも……玄方城で新たな謎に出会ったのかな?
漂泊者: 夢州の歳主、心月狐が行方不明になった。
相里要(通信中): そうか……玄方城に行って調査を手伝えないこと、どうか謝らせてほしい。何か必要があれば、いつでも華胥研究院に連絡して。みんな、全力で君を助けるから。
相里要(通信中): そろそろ時間だ、僕は研究室に戻るよ。新しい課題、早く解決できるといいね。
白芷(通信中): 秧秧、漂泊者、これからどうするつもり?
秧秧(ヤンヤン): うーん……
白芷(通信中): 今州のことなら、心配いらないわ。そちらの問題にだけ集中して。
白芷(通信中): 秧秧……今度時間がある時、私と熾霞に説明してほしいわ。その新しい「イメチェン」した姿は、いったいどういうことなのか。そうね、熾霞の怪我が完全に治ってからでいいわ。そうでないと、また騒がれて困るでしょうし。
秧秧(ヤンヤン): ええ。分かりました、白芷。
秧秧(ヤンヤン): 良かったですね、熾霞が無事で。
漂泊者: 秧秧に会ったら、きっとびっくりするはずだ。
秧秧(ヤンヤン): できれば、元の姿に戻りたいんですが……
漂泊者: 旅の証でもあるからな。
秧秧(ヤンヤン): そうですか……そう、かもしれませんね。
秋鴻(通信中): 漂泊者、秧秧、これから用はあるだろうか。軍策府に寄ってもらいたいのだ。
秋鴻(通信中): 二人に通信が入っている。おそらく、「お馴染みの顔」といったところであろう。
漂泊者: (お馴染みの顔ってことは……)
秧秧(ヤンヤン): ついでに、華胥研究院で椋羽さんのお見舞いをしようと思います。漂泊者さんに別の用事があるなら、後ほど軍策府で合流しましょうか。
漂泊者: 分かった。用が済んだら、定玄衛長のところに行こう。
玄方城を見て回る
穂穂(スイスイ): ふふっ、どうやら水餃子に気に入られてるみたいね。
漂泊者: なかなか上機嫌だな。
穂穂(スイスイ): ふん~まぁまぁかしら。私が本気を出して騒げば、玄方地界を夢州城のように賑やかにできる自信があるわ。
穂穂(スイスイ): でも、ここの雰囲気も好きよ。華やかさは控えめだけど、みんな親切で優しいわ。今州も似たような感じかしら?
漂泊者: 今度チャンスがあったら、秧秧と一緒に今州をゆっくり案内するよ。
穂穂(スイスイ): あら?その「今度」って、いつの話よ?
穂穂(スイスイ): 私は秧秧ほど気が長くないの。具体的な日付を決めてくれないなら、いつでも構わないってことにするわよ。
穂穂(スイスイ): ふふっ、冗談よ。せめて、玄方地界の問題が片付いてからにしましょ。
漂泊者: そういえば……あの時、なぜ心を説得して俺に「印」を渡してくれたんだ?
穂穂(スイスイ): そうね……理由は色々よ。今令尹からあなたの話を聞いてたから、歳主の「印」が使えることも知ってたわ。
穂穂(スイスイ): いきなりあなたを信頼するようになった訳が知りたいのよね?無理もないわ。心と取引してること自体、内緒にしてたもの。
穂穂(スイスイ): まぁ、複雑なようで簡単かしら……表向きの理由と私なりの理由、どっちが聞きたい?
漂泊者: 穂穂の本心が聞きたい。
穂穂(スイスイ): ……ストレートね。女の子の本心を、そう簡単に聞けると思ってるの?
穂穂(スイスイ): 実際のところは、私にも分からないのよ。
漂泊者:
穂穂(スイスイ): あなたからは、とても頼りがいのある雰囲気を感じるというか、一挙手一投足が気取ってないというか……
穂穂(スイスイ): 信頼とは時間をかけて結んだ絆とも言うし、直感とも言うでしょ?
穂穂(スイスイ): あなたに対する信頼は、きっと後者ね。
穂穂(スイスイ): 言い換えるとしたら、女の子としての気持ちよ。どうかしら?もし重たく感じるなら、大人しく引き下がるけど。
漂泊者: ……信じてくれてありがとう。
穂穂(スイスイ): お礼なんていいわ。むしろ、勝手に信じて面倒をかけてるとも言えるでしょ。
穂穂(スイスイ): でも、今州を案内してくれるって話は約束よ。
漂泊者: 契約書を作っておくか?
穂穂(スイスイ): いいわね、ついでに項目を足しましょ。例えば、あなたを私の商会の特別なお客様にする、なんてものはどうかしら?
穂穂(スイスイ): それが持つ意味は……夢州城に来た時にでも伝えるわ。