今宵は月の手のもとに

神王との戦いで勝利を迎え、あなたは儀礼官ブリオに祝典に招かれた。新たに誕生する英雄王のため、そして共に戦ってきた仲間たちのための祝典だった。焚き火が揺れ、歓声が響き渡る……もしかすると、花びらが栄光と凱旋を象徴する花の雨となる前に、あなたは運命が告げなかった方法で、あの忘れたことのない少女に再び出会うのだろう。

午後(14:00-18:00)に狩人のキャンプに向かう

困っているグラディエーター: お前、酔ってるだろ。はぁ……勘弁してくれ。それ以上は飲むなよ……

困っているグラディエーター: あんまりいい加減なこと言うなよ?そこにいる諭しの女に聞かれでもしたら……

不満な諭しの女: 試してみてはどうでしょう?浅はかな喉を運命に焼かれようと構わないのであれば。

困っているグラディエーター: ど、どういう意味だ?

不満な諭しの女: 最初から聞こえてましたよ、という意味です。

落ち込んでいる老人: 太陽の欠片みたい、か……あの子の父親が初めてバッジを手に入れた時も、同じことを言ってたな。

落ち込んでいる老人: 当時、カイウスは生まれてなかったのう。

落ち込んでいる老人: あのバッジは、いつ黒潮に呑まれたのやら……

落ち込んでいる老人: あれから3年、カイウスが父親と再会することはなかった。わしも息子に……イーサンには会えずじまいじゃ……あぁ、我が息子よ。

落ち込んでいる老人: わしのような戦士になろうとしていたように、自分の息子も恐れ知らずの戦士に憧れていると知ったら……

落ち込んでいる老人: ……きっと、喜ぶじゃろうな。

カイウスちゃん: ちょっと触ってみても……ううん、やっぱり付けてみたい!鞘を磨いてあげるからダメ?

誉れ高きグラディエーター: なかなかいい目をしてるな。これは剣士の栄誉バッジだ。

誉れ高きグラディエーター: だが、鞘磨きはいらないぞ、坊主。これが欲しいなら答えてみろ……剣を握るコツは何だと思う?

カイウスちゃん: 剣を、握るコツ……えっと、僕は……

子どもは答えに詰まると、隣のあなたに助けを求めるような目を向けてきた。

漂泊者:

誉れ高きグラディエーター: その通りだ。

誉れ高きグラディエーター: あれだけ練習してきたのに、こんなことも分からないんじゃまだまだだな。

誉れ高きグラディエーター: まぁいいだろう……ほら、受け取れ。

誉れ高きグラディエーター: ……確かに栄誉もそうだが、それより大事なもんがあるんだぜ。本当の意味で剣を握れるようになったら、自ずと分かるはずさ。

新人グラディエーター: ま、まだ信じられない……俺たちは、本当にやったのか……?

新人グラディエーター: 100年に一度の大潮……予言にあった終末を、俺たちの手で……

穏やかなグラディエーター: ああ、俺たちで解決したんだ。今までセブン・ヒルズで起きた災難と同じように。

穏やかなグラディエーター: 頼れるのは、この両手にある剣と盾だけ。だったら、自分自身で救うしかないだろう。

情熱的な店主: おお、漂泊者……何か飲んでいくか?

情熱的な店主: 雪山の水で作った雪酒も、溶岩で作った熱燗も、今日は俺が奢ってやろう。さ、何を飲む?

漂泊者:

情熱的な店主: あいよ!

店主から飲み物を受け取った。

あなたは一気に飲むと、雪原の寒さを感じた。

情熱的な店主: どうだ、寒冷地の霜が腹の中で叫んでるだろ?

情熱的な店主: 朝、何杯も飲んでいった兄ちゃんがいてな。そしたら、そいつの吐いた息が人の指を凍らせるくらい冷たくなっちまったんだ!

情熱的な店主: あいよ!

店主から飲み物を受け取った。

あなたは一気に飲むと、熱したナイフが口に入ってきたかのように感じた。

情熱的な店主: どうだ、熱々の炎が腹の中で戦いの舞いを踊ってるだろ?

情熱的な店主: 朝、何杯も飲んでいった小僧がいてな。そしたら、そいつのゲップで人の髪の毛が燃えちまったんだ!

狩人のキャンプに向かい祝典を参加する

???: あなたに祝福が訪れますように、漂泊者さん。

???: 神王しんおうが死した今、勝利を祝うのです。新しく誕生する英雄王のため、そして共に戦ってくださった皆様のために。

儀礼官ブリオ: 私は本祝典の儀礼官を務めるブリオと申します。当初はオーガスタ様とお迎えに行く予定でしたが……

儀礼官ブリオ: ……おそらく、また元老院の方々の「些事」に拘束されているのでしょう。

儀礼官ブリオ: あなたには祝典に参加している皆様に、栄光と凱旋を象徴するバラの花びらを配っていただきたいのです。

漂泊者:

儀礼官ブリオ: ええ、祝典の内容のひとつです。複雑に考えず、いくつか配っていただけないでしょうか?

儀礼官ブリオ: 祝典がクライマックスを迎えたところで、手に持つ花びらを空に投げ、花の雨を浴びるのです。

儀礼官ブリオ: 何も難しいことはなく、ただ配るだけですので。花びらを配る役目は、最も尊敬に値する偉い方々に与えられます。

儀礼官ブリオ: セブン・ヒルズ人は全力で戦ってきました。生死を共にしてきたからこそ、我々は花の雨を浴びながら、お互いに蜜と酒を注ぎ、思う存分勝利を味わうのです。

儀礼官ブリオ: 外の方に配っていただくのは初めてですが、あなたが黒潮くろしおの障壁を一撃で破った時から、他に相応しい方はいないと誰もが思っています。そもそも、あなたがいなければ、我々は神王しんおうに打ち勝てなかったでしょう。

漂泊者:

儀礼官ブリオ: ええ……花配りの役目、改めてお願いできないでしょうか?オーガスタ様だけでなく、皆の総意なのです。

儀礼官ブリオ: オーガスタ様も配る予定になっています。狩りに参加した者にとって、あなたやオーガスタ様から花びらを受け取ることは、きっと励みになるでしょう。

漂泊者:

儀礼官ブリオ: では、こちらをお渡ししますね。

儀礼官ブリオ: 配る相手はお任せします……乾杯の挨拶や諭しの女の朗誦ろうしょうと同じで、あくまでも祝宴の余興に過ぎません。気楽に配っていただければ、それで良いのです。

花びらを配る

戦上手なグラディエーター: セブン・ヒルズに、そして平和に乾杯だ!

豪快なグラディエーター: 乾杯!英雄王に、お前に、俺に……あれ、漂泊者じゃないか!

漂泊者:

戦上手なグラディエーター: よし。後で時間になったら、この誉れ花びらを風に乗せて遠くまで届かせよう!

豪快なグラディエーター: ちょうどいいところに来たな。さあ、何か飲みたいものはないか?俺やテーセウスに言ってくれたら用意するぜ。

漂泊者:

戦上手なグラディエーター: 分かった、用事が済んだら声をかけてくれ。

豪快なグラディエーター: あっさりと断られちまったか……まあいいさ、祝典を楽しんでくれ。

豪快なグラディエーター: 興味があれば、諭しの女の朗誦ろうしょうを聞いてみるのはどうだ?祝典の目玉みたいなものだからな。

戦上手なグラディエーター: 今回の朗誦ろうしょう者は誰だ?リリベルのおばあさんじゃないような……

漂泊者:

憂いのある貴族: わ、私はやはり不安だ……パレード・パラダイスは本当に降臨しないのか?黒潮くろしおもまだそこにあるのに……神王しんおうが死んだとはいえ、もっと恐ろしいものが出てきたりしないのか?

親切な貴族: あなたね……確かに、明日のことは分からないわ。でも、この勝利まで嘘だと言うの?

漂泊者:

親切な貴族: ええ、その通り。今夜の誉れは、努力した全ての人と共にあるわ!

親切な貴族: そういえば……漂泊者さんも早いですね、何をしているんですか?

漂泊者:

親切な貴族: やっぱり、あなたも花を配ってくださるんですね!

憂いのある貴族: このかぐわしい香りが、栄光を強く実感させてくれます……ありがとうございます、あなたと共に戦ってきた仲間たちにも、分けてあげてください。

親切な貴族: ふふっ。私だったら花びらを集めて、あなたにサプライズ花の雨を用意してたかもしれません!

漂泊者:

漂泊者:

親切な貴族: えっ……ユーノ、ですか?

漂泊者: 残り少しだ。あっちのほうにも配ろう。

漂泊者: たぶん、朗誦ろうしょうというのはアレのことだな。

漂泊者: あれ、てっきりユーノがいるのかと思ったが。

漂泊者: まぁ、ユーノには後で渡そう。

静かな諭しの女: ……ええ、おそらくリリベルおばあ様が天才と呼べるほどの後継者を見つけるまで、これ以上セブン・ヒルズの未来「予言」を見ることはできないでしょう。

静かな諭しの女: 運命の光……私たちは石壁に啓示を刻み、それを伝える使者に過ぎません。

漂泊者:

静かな諭しの女: 運命の流れは糸のように、敬虔な使者を導き、セブン・ヒルズの終焉を見せたのです――

静かな諭しの女: それは黒潮くろしおの波が押し寄せ、全てを飲み込む様子でした。

静かな諭しの女: しかし、空白の者が遠くから現れ、オーガスタ様に協力するのです。

静かな諭しの女: コロサウルスを餌に黒潮くろしおの障壁を破ると、偽りの姿が顕現しました。

静かな諭しの女: 偽りの王の血をもって、新たな王が戴冠したのです。オーガスタ様と空白の者によって、予言にあった終焉は訪れませんでした。

静かな諭しの女: 黒潮くろしおが夜の闇に帰った今、心を脅かす存在はいなくなり、豊かな魂は清なる泉に洗われました。新たな英雄王のオーガスタ様がセブン・ヒルズを導き、次の時代を築くでしょう。

静かな諭しの女: これこそ、私たちが経験し、リリベルおばあ様が見た「セブン・ヒルズの予言」。

漂泊者: 終焉の予言を見て、神王しんおうをおびき出すために練った計画……順番も内容も間違ってはいない。だが、妙だな……

漂泊者: 俺とオーガスタしか語られていない……ユーノの出番は?

静かな諭しの女: ……ユーノとは、誰でしょうか?

漂泊者:

静かな諭しの女: 空白の者、それはどういう意味でしょうか。

静かな諭しの女: つまり、私の語りにユーノという人物が抜けている、と?ですが、その人物について私は何も……

漂泊者:

静かな諭しの女: そうですね……私は、その……ユーノさんと会ったことがあるのでしょうか?

漂泊者: ユーノはあなたと同じ諭しの女だよ。

漂泊者: 月のような弓を持っていて、俺やオーガスタと一緒に神王しんおうを打ち倒したんだが……何も覚えてないのか?

静かな諭しの女: それはありえません。諭しの女だからこそ、言い切れます。ユーノという名前の諭しの女はいません。

静かな諭しの女: それに、あなたは知らないかもしれませんが、私たち諭しの女が直接狩りに参加することはないのです。ほとんどの場合、炎の光と共に、テトラゴン真殿に隠居していますから。

静かな諭しの女: 神王しんおう狩りに参加した方は多かったですし、人違いではありませんか?

漂泊者: いや、そんなはずない。

漂泊者: 確かに、諭しの女の事情はよく知らない。でも、ユーノのことはよく知っているし、断言できる……ユーノは間違いなく諭しの女だ。

漂泊者: それにさっき、黒潮くろしおの障壁を打ち破ったと言ったな……ユーノがいなかったら、誰が月の矢を放ったんだ?

静かな諭しの女: 月の矢を放つとは、どういう意味でしょう。障壁を破ったのは、あなたの力ですよね……?

漂泊者:

静かな諭しの女: ええ、崖の上から剣の一撃で黒潮くろしおを引き裂いたそうですが……空白の者は覚えていないのでしょうか?

静かな場所で情報をまとめる

漂泊者: (語りの大部分は合っていたが、ユーノに関することは俺の記憶とまるで違っていた)

漂泊者: (ユーノの功績が、俺のものになっている。忘れたというより、みんなの記憶の中に最初から存在していなかったような……)

漂泊者: (しかし、こんなことがあり得るのか……認知に異常が起こった?神王しんおうの力による影響?それとも、前と同じように残星組織フラクトシデスの仕業か?)

賢い老人: 漂泊者よ、さっき諭しの女と話してる内容を聞いてしまったんじゃが……

漂泊者:

賢い老人: いや、名前すら聞いたこともない。

賢い老人: けれど、ワシは昔から記憶力が良くてな。このキャンプをワシよりも長く見てきたモンは、そうそういないじゃろう。

賢い老人: それで実は、その症状に心当たりがあっての……おそらく、黒潮くろしおに過度に触れたせいで起こった解離症かいりしょうじゃ。

漂泊者:

賢い老人: 黒潮くろしおに呑み込まれた周波数の影響を受けると、幻覚や錯乱、妄想などが起きてしまうんじゃ。

賢い老人: 前に黒潮くろしおから帰ってきたグラディエーターの中にも、そのような人がいての。生きてはいたのじゃが、死人が見えるだの、自分は人間ではなく残像ざんぞうだの言っておったな。

賢い老人: 神王しんおうは存在自体が黒潮くろしおだったんじゃろう?どんな周波数を呑み込んだのか分かったもんじゃない。普通の黒潮より、よっぽど強かったはず。お主は影響を受けたに違いない。

漂泊者:

賢い老人: いいや、異常というほどでもないじゃろう。

賢い老人: ちゃんとした病名もないしの。発症の確率もまちまちじゃ。それに……

賢い老人: 所詮は認識の問題。

賢い老人: 少しでも触れたことで、一生それに苛まれてしまう人もおれば、何が本物で何が偽物なのか、すぐに理解する人もおる。これ以上、黒潮くろしおに触れないようにすれば、自ずと治るじゃろう。

賢い老人: さて、気分はどうかね?少し休んでも……ん、オーガスタが来たようじゃ。

賢い老人: お主と同じく、彼女も神王しんおうに触れておる。聞いてみると良い。

オーガスタ: もう来ていたのか、我が友よ。

オーガスタ: 花配りの件、ブリオから聞いているな。どうだ、楽しめたか?

漂泊者:

漂泊者: オーガスタはユーノのことを覚えてるか?

オーガスタ: ……ユーノ?

漂泊者: そうだ、何か覚えてないか?ほら、月のような弓を持っていて、よくオーガスタと一緒にいた子だ。俺たちと一緒に神王しんおうを倒した……

オーガスタ: 誰も覚えていない……いや、そもそも存在していない認識なのだろう。

オーガスタ: しかし、お主は彼女の名前や行動だけでなく、出来事も覚えている。だからこそ、お主一人の記憶にのみ存在しているわけではない、と考えているのだな。

オーガスタ: その気持ちは分かる。余も似たような症状を患っているからだ。

オーガスタ: 黒潮くろしおは呑み込んだ周波数を使って、余にしか感知できない妄想を編み出した。

オーガスタ: 神王しんおうの囁きは、何十年も続いていた。贈り物を余が信じて、受け入れるように。

オーガスタ: だが、今や全ては過去のものとなった。本物の安らぎが欲しくば、囁きの誘惑を見分け、抗い、打ち勝たなければならないことを知っている。

漂泊者:

オーガスタ: この剣が、うわごとの町で起きた出来事を記憶している。

オーガスタ: 存在には必ず痕跡が残る。自らの感情や記憶、認識以外に、その者が実在している証はないのか?

漂泊者:

漂泊者:

ユーノ: 今回の戦いが終わったら、たぶん今までよりもっと長い眠りを取るわ。

ユーノ: 外からモンテリファミリーが、就寝音響装置なんてものを持ち帰ってきたらしいの。オーガスタ、持ってきてちょうだい、試してみたいから。

ユーノ: フレグランスはいつものでいいわ、林の匂いは落ち着くし。枕とベッドは……

オーガスタ: いい加減にするのだ、ユーノ。欲しいものは三つまでにしろ。

ユーノ: ふーん、悪かったわね、でも、しっかり休まないと力の回復も遅くなるわ。だから、自分のためにも我慢しなさい。

ユーノ: 漂泊者は?いつか私がワガママを言っても、許してくれるでしょ?

漂泊者:

ユーノ: 何よ、漂泊者。あの空白の者が、そんなにケチだなんて。

ユーノ: まぁ、あなたは運がいいわ。ユーノ様は別に気にしないから。それより、私に用があるんでしょ?言ってみなさいよ。

漂泊者:

ユーノ: 呆れたわ。人からもらったものを返すために、わざわざここまで来るなんて……

ユーノ: 何よ、そんなに私のものを手元に置いときたくないの?

ユーノ: いつか、誰にとってもブレスレットの持つ意味がなくなったとしても、あなただけは例外であってほしいの……空白の者。

ユーノ: もし本当にそんな日が来たら、忘れたほうが楽かもしれないけど……まぁ、とりあえず受け取る気はないわ。

ユーノ: このブレスレットは、私が諭しの女になった日から付けていたものよ。だから、ちゃんと預かっておいて……忘れないように。

漂泊者:

ユーノ: そうね……それじゃ、次に会う時まで。

漂泊者: このブレスレットはユーノのものだ。

オーガスタ: まるで月のような独特のデザインだが、すまない……

オーガスタ: お主の望む答えを返したいところだが、余にとって、それはただのブレスレットとしか思えぬ。まるで見覚えがないのだ。

オーガスタ: ユーノという名を聞いた時と同じように、記憶の中を探ってみた。

オーガスタ: しかし、いくら考えても分からぬ……むしろ彼女の存在は、パズルの余ったピースのように感じてしまった。

漂泊者: そうか……でもオーガスタは、ユーノと付き合いが一番長いはずなんだ。

漂泊者:

オーガスタ: 漂泊者、どうした……

オーガスタ: いったい、何を見たというのだ。

漂泊者: ユーノ

ユーノ: やっぱり あなたは例外ね

漂泊者: 最初から知ってたんだな……

ユーノ: 起こり得なかった「死」と予言になかった勝利の交換よ 悪くないでしょ?

ユーノ: ……今の私は ただの月明かり

ユーノ: ごめん 私……

ユーノ: 結局 忘れられるのが……

ユーノ: 怖いの……

アブ: 漂泊者、どうしたんだ?ずっと立ち尽くして……

アブ: 本当にユーノは消えちゃったのか?

漂泊者:

アブ: もちろんだ!ちょっと眠ってたけど……お前が経験したことは、ちゃんと覚えてるぞ!

アブ: 初めてユーノと会ったのは、あの何とかコロッセオだろ?ユーノの厳しそうな発言に、相手が怯んでたな。最初は取っ付きにくそうだったけど、話してるうちに……

漂泊者:

アブ: それに……狩りだって、一緒に色々頑張ったじゃないか!

アブ: テトラゴン真殿で壁画を見て、角が生えた青くて大きい残像ざんぞうを捕まえたり、ひどい臭いを放つ黒々とした悪い奴をおびき出したり……

漂泊者:

アブ: そうだ、我は断言できるぞ。お前でもなければ、他の誰でもない……月みたいな弓で矢を放って、ユーノが黒潮くろしおを引き裂いたんだ!

アブ: あのブレスレットも、悪い奴を顕現させるために預かったものだし……

アブ: 今のユーノがどんな姿をしてるとしても、誰が何と言おうと、お前と我がユーノを覚えてるんだから、この思い出は嘘じゃない!

漂泊者:

漂泊者: ユーノは自分で言っていた。最後まで生きて、終焉を見届けることになる、と。でも結局、終焉は訪れなかった。それに、死ぬはずのないユーノが消えた。

漂泊者: こんな結末は、やはりおかしい。ユーノの「死」は代償とでも言うのか?しかも、こうなることを知ったうえで、素直に受け入れるなんて……

漂泊者: なぜ俺だけ例外なんだ?俺だけがすべてを覚えているのは、どうして……

漂泊者: ……そこに理由があるとすれば、俺にしかできないことがあるはずだ!

漂泊者: ユーノとしっかり話す余裕はなかった。彼女の考えや想い、こんな選択をした理由……このままでは、全てが謎のまま終わってしまう。

アブ: そうだ、ちゃんとさよならも言えてないじゃないか!

漂泊者:

漂泊者: 運命を見たうえで、最善の結末なのかもしれない。

漂泊者: でも、俺はここで終わりたくないんだ。ユーノが忘れられたままだなんて、許せない。

漂泊者: なぜユーノは、こんな結末を素直に受け入れたんだ?それとも、これが最善の結末なのか?

漂泊者: ユーノからブレスレットを預かった身として、俺が答えを見つけ出してみせる。

漂泊者: オーガスタが言っていたように、存在には必ず痕跡が残る。テトラゴン真殿のどこかに、諭しの女としての何かが残されているはずだ。

漂泊者: 手がかりがあれば、何とかできるかもしれない。

アブ: そう来なくっちゃ。漂泊者、やっとしっかりしたな!これで安心してお前の体の中に戻れるぞ!

アブ: 超スーパー無敵状態までは回復してないけど、どんな時も……

アブ: 全部覚えてるからな。困ったら一緒に解決策を考えてやる!お前の体の中にいても同じだ!

テトラゴン真殿に戻り、手がかりを探す

辺りを見渡して状況を確認する

漂泊者: (おかしい……リリベルのおばあさんも、他の諭しの女もいない。真殿内に誰もいないなんて)

漂泊者: (ん?ユーノのブレスレットから光が……この先は、壁?)

光が示す先の壁に触れる

隠し扉の裏側を調べる

テトラゴン真殿の上層部に戻る

リリベル: ごめんなさい。ここでお迎えするべきでしたのに、他の諭しの女にちょっとした問題があり、やむを得ず見に行っていたのです。

漂泊者:

リリベル: 簡単に言うと、これ以上「セブン・ヒルズの予言」を見られなくなってしまいました。

リリベル: 私たちが見る運命は元々不完全とはいえ、今回のように目の前にあるものが、ただ真っ白な壁のようなものに遮られ、何も感じることができない状況は初めてなのです。

漂泊者:

リリベル: いいえ……そこまでの事態ではありません。「セブン・ヒルズの予言」とは、セブン・ヒルズの未来に大きく関わるものです。小さな予言であれば、まだ見えております。

リリベル: 例えば……地下で騒ぐアウィディウスの姿、とか。

リリベル: 話を戻しましょう。あなたの事情はオーガスタから聞いております。私のところに来て、ユーノという諭しの女を探す手伝いをしてほしい、と頼んでくるかもしれない、と。

漂泊者:

リリベル: それが黒潮くろしおに触れて生まれた妄想であれば、簡単に片付いたのですが……

リリベル: ユーノという名の諭しの女に関する記録を見つけてしまったのです。

リリベル: ただ、記録によると彼女は3年前に亡くなっておりました。黒潮くろしおが清泉を呑み込む場所で。

漂泊者:

リリベル: そこまでの記録は見つかりませんでしたが……

リリベル: 「死」と「消失」、この二つは異なる概念なのです。

リリベル: 仮にユーノが本当に「死亡」していた場合、3年の時を経てあなたの仲間になることは不可能でしょう。今日まで実在していたとは考えられません。

リリベル: 私やオーガスタ、そして皆の頭からユーノの存在が最近になって「消失」したのなら、記録にある3年前の「死」は、虚構だったことに。

漂泊者:

リリベル: つまり、3年前の死と現在の消失は、両立できないのです。

リリベル: 完全に消失しているのなら、虚構の死を作り上げる必要はありません。完全に死亡しているのなら、その存在を感じることはないでしょう。この二つの因果関係は、どちらが正解だったとしても理屈が通っているはずです。しかしユーノは、人知の及ばぬ空白を背負ったあなたに出会ってしまいました……

リリベル: 認めたくありませんが、おそらくアウィディウスの言葉は正しいのでしょう……あなたがユーノの存在を覚えていることによって、ユーノと世界の繋がりを保たせている。つまり、彼女を「アンカー」したのです。

リリベル: そこで二つの因果関係が乱れると、結末が定まらなくなってしまいました。彼女は今、ただの虚影のように、生と死、存在と消失の混沌の中に閉じ込められ、自分の過去を何度も繰り返し経験していることでしょう。

漂泊者:

リリベル: 理論上は、その通りです。彼女を忘れて、完全に消失させるか……それとも完全に死亡させるか、どちらかになります。

漂泊者:

リリベル: 運命は我々に啓示こそ与えてくださいますが、それを凌駕することは叶いません。定められた運命を、ひたすら辿るしかないでしょう。

リリベル: それに、運命はあなたを優遇しております。こうして選択権が残されているのが、何よりの証拠。

漂泊者:

リリベル: まさか、自分自身を媒介に、混沌の中でユーノに関する記憶や感情、繋がりをアンカーして、再び彼女を「顕現」させるつもりですか?

漂泊者: アンカーでも顕現でも、何だっていい。ただ、俺の存在によってユーノが完全には消えていないとしたら、完全な姿で連れ戻すことも可能なんじゃないのか?

漂泊者: 俺の影響で因果が乱れたのなら、新しい可能性も作り出せるはずだ。

リリベル: そ、その考えは……本当に、大胆なお方ですね。

リリベル: 混沌とは、あらゆる概念や物質、因果の集結。お互いが繋がりを求め、重なり合い生まれます。その中で存在を見失ってしまったら、大河に流されるがごとく、二度と戻ってこられないでしょう。

リリベル: 諭しの女とて、運命の導きを借り、確定性の渚で少しばかりの啓示を拾う身に過ぎません。もし混沌に入っても、ユーノを連れ戻せなかったらどうするのです?

漂泊者:

リリベル: はぁ……混沌は我々が認識している普通の空間とは異なる存在です。ゆえに入り口は特定の場所ではなく、情景や行為にあります。

リリベル: おそらく3年前、ユーノという諭しの女は運命を冒涜したせいで、消える結果になったのでしょう。

リリベル: つまり、この因果において、避けて通れない場所に辿り着きさえすれば、彼女を連れ戻すことができるかもしれません。

漂泊者:

ユーノが死んだとされる場所に向かう

リリベル: 100%救い出せる保証はなくても、死地へ赴く、と……覚悟はできておりますか?

漂泊者:

リリベル: そうですね、まずは挑戦してみなければ……分かりました、ご案内しましょう。

リリベル: もちろん構いません。一人で混沌と立ち向かうわけですから、どれだけ準備をしても足りないくらいです。

リリベル: 到着しました。

リリベル: ここで3年前に死が記録されています。

リリベル: 反応がありませんね……大丈夫です、もう充分ですよ、空白の者。

漂泊者:

リリベル: 光が織りなす運命……予言を求める者は多くいます。しかし、従う者もいる一方、抗う者も。その理由は……皆、円満な未来を求めているからです。

リリベル: あなたのユーノに対する判断を疑いはしません。しかし、あなたの言う通りならば、彼女は何が起こるか知った上で決断した可能性が……つまり、今の状況こそ、最も円満に近い結末の場合もあります。

リリベル: もし、この結末を受け入れないとして、あなたの選択が良いものとなると断言できるでしょうか?

リリベル: それに、人の一生で味わう経験や感情、混沌に散らばったものは、必ずしも良いものではありません。むしろ、苦痛や虚しさのほうが多いでしょう。

リリベル: 混沌の中に入り、彼女と再会したところで、少し付き添うだけで終わってしまうかもしれません。

リリベル: これほどの不確定な要素があるにもかかわらず、本当に行くのですか?

漂泊者: ……少し迷いもあったが……すでに、心の準備はできている。

リリベル: ……お待ちください。

漂泊者: ユーノが見つけた結末を否定してるわけじゃない。ただ、俺なりの修正を加えたいだけだ。

漂泊者:

漂泊者: なぜなら、俺が気に入らないからだ。

漂泊者: 起こり得ない「死」と引き換えに、予言にない勝利を手に入れた。セブン・ヒルズのために全てを捧げたというのに、誰にも覚えられていないなんて……

漂泊者: こんなの、ユーノにとってひどすぎる。

漂泊者: 物語は始まったばかりだ。俺が望むのは、ユーノがみんなと共にいる未来。

漂泊者: 忘れることは、覚えていることよりも簡単だ。でも、みんなは彼女の存在が消えたことすら知らない。

漂泊者: もう二度と、俺は誰も失いたくないんだ。

リリベル: 「アンカー」の秘訣は、繋がりを確立して顕現させることにあります!

リリベル: 混沌の中で彼女の存在を微かにでも見つけたら、その存在に応え――

リリベル: 導きに従うのです!それこそ、あなたと彼女を世界と結ぶ、唯一の糸となるでしょう。

混沌の中の響き: 繰り返される、未来のない……混沌?

混沌の中の響き: 救うことのできない、押しつぶされた……混沌!

混沌の中の響き: 何千何万もの、本物と偽物による混沌……

混沌の中の響き: ……全ての「アンカー」が顕現する、その時まで。

混沌の間に入る

混沌の間に到達する

漂泊者: 果てが見えない……自分の居場所さえ分からない。

漂泊者: ……これがリリベルのおばあさんの言っていた、生と死、存在と消失の混沌。

月明りの導きに従って進む

漂泊者: あれは……ユーノ!

謎めいた場所に向かう

黒潮の造物を倒す

ユーノを起こす

漂泊者:

「ユーノ」: ユーノ?もしかして、私を探してるの……?

「ユーノ」: ……でも、どうして探されてるのかしら。

漂泊者: (前と同じ、消えかけた月明かりのような姿だな……この混沌の中に、どれくらいいたんだろう)

漂泊者:

漂泊者:

「ユーノ」: ええ……

「ユーノ」: あなたは……空、空白……

「ユーノ」: ……空、白。

漂泊者:

「ユーノ」: ……うん、空白。

漂泊者:

「ユーノ」: 私が月明かりと一緒に、空白あなたを導くわ。

「ユーノ」: もっと多くの私を集めないと……

漂泊者: (ユーノの存在に応え……その導きに従う……)

漂泊者: (こんな姿になっても……再会した瞬間から、俺とユーノを世界に結びつける唯一の糸が、この手に握られている)

漂泊者: どこへ行けばいい?

「ユーノ」: うぅ……手、離さないで。

ユーノの手を繋いで進む

敬虔な諭しの女: 光が織りなす運命よ。リリベルおばあ様が後継者の予言を出しました――月食と共に生まれたユーノが、諭しの女に最も相応しい「天才」だと。

困惑している諭しの女: シビルの子ですか?確か、自由気ままで奔放な性格をしているそうですよ。この前だって、いくつかの試合で勝利していたくらいです。

困惑している諭しの女: そんな子がテトラゴン真殿に来るでしょうか。母親はグラディエーターを率いて戦う元闘技チャンピオン、父親はセブン・ヒルズで有名な鍛冶師ですから、もう充分すぎるほど高貴な出自を持っていますし。

困惑している諭しの女: それに、弓術の才能は明らかです。母親のように、チャンピオンの道に進む可能性もあるのでは?諭しの女になる必要は、どこにも……

敬虔な諭しの女: 予言に間違いはありません。リリベルおばあ様が見たのですから。

敬虔な諭しの女: あの子は月相げっそうと共鳴できます……なんたる栄光でしょう……運命の流れは、誰にでも見えるわけではありません。あの子は生まれながらにして、私たちよりずっとはっきりと見えているのです。

敬虔な諭しの女: 自分が見た未来を伝え、セブン・ヒルズや皆さんが良い未来を迎えられるように支えるのが、我々の責務であり、栄誉なのです。断る理由などありません。

「ユーノ」: これは、私に関する過去ね……

漂泊者: ああ、リリベルのおばあさんが言ってた。「アンカー」の秘訣は、繋がりを確立して顕現させることにあると。だから、できるだけ多くの過去を見つけて、感じるんだ。

狂った諭しの女: やはり見えないわ。あれ以来……全然見えなくなってしまった……ははっ、凡人は一度でも冒涜したら、こんなにもひどい罰を受けるのね……

狂った諭しの女: 私はもっとはっきり見たかっただけなのよ!もっとはっきり、あの輝かしい炎の光を見たかったの!運命の結末が見えるようになるまで、こうなった原因が分かるまで!

狂った諭しの女: あなた……あなたは私よりも賢いんでしょう?ねえ、教えてよ……私は間違ってたの?

狂った諭しの女: 太陽を直視して、焼けるような痛みと引き換えに答えを得た……教えてちょうだい。私、おかしくなっちゃったの?おかしいのは、私……?

漂泊者:

ユーノと手を繋ぐ

このまま進む

「ユーノ」: もう少しで、抜けるわ……

ユーノと手を繋ぐ

ユーノの手を繋いで進む

「ユーノ」: 行きましょう、混沌に追いつかれる前に。

驚いているグラディエーター: 待て、シビル!

驚いているグラディエーター: 血迷ったのか?こんな時に一人で行ったら死ぬぞ!お前の子どもはどうなる、帰りを待ってるんだろ!

意志の強いグラディエーター: うるさいな、だったら他に方法はあるの?西の防衛線を維持しないと、どうしようもないでしょ?

意志の強いグラディエーター: それに……あたしだって死ぬつもりはない。死地を求めてるわけじゃなくて、勝つために戦ってる!

意志の強いグラディエーター: けど、もし栄光が死と同時にやってくるとしたら、その時は勝利の鐘の音と共に、あたしを弔ってほしい!

意志の強いグラディエーター: 最後の瞬間まで、あたしが足を止めることはない!

「ユーノ」: ……これは、あの時の?

「ユーノ」: それとも、私の思い違いかしら。

漂泊者:

「ユーノ」: もう起きてしまったことよ……何をしたところで、結果は変わらない。

「ユーノ」: あの時、私は目を閉じてしまった。本当に見えたわけじゃなかったから……これは、本物の彼女じゃない。

漂泊者: ユーノ――

「ユーノ」: ……ありがとう、空白。

漂泊者:

「ユーノ」: うん……離さないわ、離す気なんてない。

ユーノと手を繋ぐ

ユーノの手を繋いで進む

「ユーノ」: あの人は……

弓作りの鍛冶師: 来たか。待ってたぞ、ユーノ。

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: 何を驚いてるんだ、お前はユーノだろう?長い付き合いで、名前を忘れるほうがおかしいじゃないか。

弓作りの鍛冶師: 見えるも何も、そこに立ってるじゃないか、ユーノ。

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: 今日は前に話してた弓のことで来たんだろ?それで、やっぱり欲しいのか?

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: そうか。だが、弓を作ってどうする?

弓作りの鍛冶師: 俺に聞くのか、それを。

弓作りの鍛冶師: ……そうだな。どんなにいい弓も剣も、所詮は武器に過ぎない。戦いがなければ、そもそも必要ないだろう。

弓作りの鍛冶師: 諭しの女リリベルが出したお前に関する予言は、もう大体理解したな?答えは出たのか?

弓作りの鍛冶師: お前がテトラゴン真殿で大人しく諭しの女をやって、毎日ロウソクやら石板やら巻物やらと関わってる姿は……なかなか想像できないな。

弓作りの鍛冶師: それに諭しの女になったら、戒律や慣例に則れば、弓なんかの出番はない。練習する時間もないだろう?

弓作りの鍛冶師: だが、断るのも惜しいな。お前は、他の諭しの女が一生かけても手にできない才能を持ってるんだ。何より、セブン・ヒルズの戦士には諭しの女が必要だ。一番大切な「セブン・ヒルズの予言」にも関わってくる。

弓作りの鍛冶師: リリベルたちは、あの災厄と未来で待ち受ける難題に、随分と長い時間悩まされてきた。

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: まぁ、俺は武器を作るだけだ。決めるのはお前さ。もし弓が欲しければ、いつでも作ってやる。ただ、材料は……自分で集めてもらうがな。

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: 何だ、もう忘れたのか……この前、自分で言ってたろう。大好きなルナオーラムで作りたいってよ。

弓作りの鍛冶師: そうだ、別に弓だって、他の武器を作る時と特に変わりはない。まず材料を集めてから、多くの工程を経て仕上げるんだ。

弓作りの鍛冶師: 結局、材料がなければ出来上がらない。何事も、そんなもんだろう。とにかく、本当に欲しかったら材料を集めてくるんだな。

弓作りの鍛冶師: ルナオーラムを充分に集めてきたら、作ってやるぞ。

弓作りの鍛冶師: どこにあるか分からなかったら――

弓作りの鍛冶師: 見えてるか?あそこへ向かえばいい!

明るい所に向かう

漂泊者: ルナオーラム……鍛冶師が言ってたやつだな。これでユーノの弓が……

「ユーノ」: ……うん。

ルナオーラムに向かう

ルナオーラムのそばで座る

「ユーノ」: ここなら、混沌に邪魔されない。

漂泊者: もう座り込んで……相変わらず自由だな。

「ユーノ」: しっ、空白。

「ユーノ」: 休憩も大切でしょ、早く来て。

漂泊者: まだちゃんと伝えてなかったな。今のユーノは全部の事情を把握してるわけじゃないと思うが、必ず連れ戻すから安心してくれ……約束だ。

「ユーノ」: 空白がそう言うなら、信じるわ……

「ユーノ」: ……休んでる理由は、集めた部分を顕現させるため。

漂泊者:

???: 「さあ、早く立つのよ……興醒めね、何か奥の手があるなら早く見せてちょうだい」

???: 「私にとって、勝利なんて当たり前」

???: 「何も言わなくていい。私が優勝することくらい、分かってるから」

???: 「でも、これは始まりに過ぎない……いつか、お母さんよりもすごい戦士になってみせるから」

???: 「欲しいものは全部手に入れて、望んだことは何だって掴む……そんな私も悪くないわね、現実にしてみせるわ」

???: 「天才?好きに呼んで……もちろん、褒め言葉として受け取っておくわ」

???: 「でも、あなたの目に映る人が私だって、どうして言い切れるの?」

???: 「あ、あれは……」

???: 「えっ?見え、ない……」

???: 「これが、運命の選択……けど私は、運命に気に入られてるはずだから……」

???: 「私は誰よりもはっきりと見える……私が一番。でも……」

漂泊者: その様子だと、前よりだいぶ良くなったようだな。

漂泊者: 色々な経験をして、この……えっと、ルナオーラムのある場所で休んで、「アンカー」した部分をユーノに戻せば良さそうだ。

「ユーノ」: ええ……顕現するごとに、多くのものを受け入れることができるはず。

「ユーノ」: これで、さらに集められる。

「ユーノ」: 空白……やっぱり、あなたは賢いのね。

再びユーノの手をつなぐ

漂泊者: 「アンカー」を継続できなくなった。

ユーノの手を繋いで進む

運命の扉を選ぶ

漂泊者:

とある選択可能な選択肢: 「この予言に従いましょ。私は自分の才能を無駄にするつもりはないし、不幸を見て見ぬふりはできない。私にしかできないなら、全部見届けてあげるわ!」

とある選択可能な選択肢: 「グラディエーターも諭しの女も同じよ!ひたすら運命に立ち向かうだけ。どこまで遠い未来が見えるか、試してみればいい!」

とある選択可能な選択肢: 「それじゃあ、行きましょ。諭しの女も予言も気にせず、やりたいことを選ぶの。未来という問題の答えは、与えられた運命では得られないわ」

とある選択可能な選択肢: 「定められた結末を回避するためには、遠くまで逃げて、まだ見ぬ可能性を探るしかない」

「アンカー」を継続できなくなった。

可能性は他にもあったが、過去は過去のもの。望む未来に繋がる方法は、ただひとつ。

漂泊者:

とある選択可能な選択肢: 「この予言に従いましょ。私は自分の才能を無駄にするつもりはないし、不幸を見て見ぬふりはできない。私にしかできないなら、全部見届けてあげるわ!」

とある選択可能な選択肢: 「グラディエーターも諭しの女も同じよ!ひたすら運命に立ち向かうだけ。どこまで遠い未来が見えるか、試してみればいい!」

漂泊者: 「アンカー」が続いている……これはユーノが諭しの女になってからの思い出のようだな。

「ユーノ」: ここは……エテルナ広場の市場?ちょっと、行ってみてもいい?

広場の中心部に向かう

漂泊者: 当時のユーノは、みんなにすんなり予言を伝えて、親しくしてたようだな。

「ユーノ」: ……そこにあるのは、私の占い台なの。

「ユーノ」: 諭しの女である私を待ってる……早く行って、みんなに予言を出さなきゃ。

ユーノと一緒に占いの台に座る

再びユーノの手をつなぐ

ユーノ: 見ない顔ね、セブン・ヒルズ人じゃないでしょう。

漂泊者:

ユーノ: へぇ、私の名前まで事前に聞いてるなんて。

ユーノ: いくら私が天才的な諭しの女だからって、異邦人がわざわざここまで運命と未来の予言を求めに来るとはね。

漂泊者:

ユーノ: ……戻る?過去?何のことか分からないけど、あなたの欲しい答えはそんなに複雑なのかしら?まぁ、あなたは運がいいわ。この私に予言を出してもらえるんだもの。

ユーノ: 諭しの女は何でも見えるわけじゃない。でも、見えたものは必ず正しいと言われてるの。けど、私は違う……正しいだけじゃなくて、何でも見えるわ。

ユーノ: 炎の光に包まれた真殿の中じゃなくても、私にはみんなの未来が見える。私に見えないものなんて、今までなかったわ。

ユーノ: それで、何を用意してきたの?そこまで困ってる理由を聞いてあげるわ。

漂泊者:

ユーノ: 分かったわ、それでも大丈夫よ。私に任せきりになるけどね。

ユーノ: しっ、少し黙って。私の目をじっと見詰めて……

ユーノ: 見えたわ……何これ、空白?

ユーノ: 過去も、現在も、未来も見えない……こんなこと、あり得ないわ。

漂泊者:

ユーノ: 空白の者、懐かしい響きね……あなた、いったい誰なの?

ユーノ: な、何ですって!あり得ないわ、今度こそ――

ユーノ: 何を言ってるの?あなたも私も、ちゃんとここにいるじゃない。なのに「存在」してないなんて……

ユーノ: 漂泊者?ど、どうしてあなたが……ここ、エテルナ広場ね?

ユーノ: セブン・ヒルズに何があったの?もしかして、オーガスタたちに……いや、私はもう消えてるはず……どうしてこんなにも疲れてるの、まるで何度も過去を繰り返してるような感覚……

ユーノ: 私はたくさんの過去を見たようね。お母さんや諭しの女……それと、あなたもいた。漂泊者が何かしてくれたの?

漂泊者: ああ、俺たちは今、同じ混沌の中にいる。

ユーノ: あなたはここにいるべきじゃない。私だって、本当は今頃……もしかして、私は完全に消えることができなかったの?

漂泊者: なぜ何も言わず、自分を犠牲にしたんだ?これが天才の「諭しの女」が選んだ結末なのか?

ユーノ: そうよ、これがセブン・ヒルズのために私が選べる最善の結末。

ユーノ: 失敗して、滅んで、何もかもなくなってしまうの……黒潮くろしおがセブン・ヒルズの全てを呑み込んで。グリフォンも黒潮からは逃げられないし、グラディエーターも黒潮に勝てない……アレは一瞬にして、全てを呑み込んだ……跡形もなく。

ユーノ: 最初から分かってた。

ユーノ: 3年前から分かってたの。いつか私は、自分の「存在」を神王しんおうのアンカーにするために、月の矢になることを。ただ、その日がいつやってくるか分からなかったし、それでみんなを救える確信はなかった……

ユーノ: でも、あなたが来てくれた。悪いことを企んでる手を、私から引き剥がしてくれた。未来で見た白い光と、まったく同じ空白だわ。

ユーノ: だから、私は確信した。運命に逆らって冒涜した過去にも、意味があったわ。私はやっと……ううん、すでに正解を見つけてたのね。

漂泊者:

漂泊者: 空白を背負ってるとか、どんな理由があっても関係ない。俺がユーノを覚えている以上、ユーノと世界の繋がりは絶たれていない。

漂泊者: だから俺は、この混沌からあなたを連れ戻す。

ユーノ: 漂泊者……

ユーノ: どうやら、私の方法にも穴があったみたいね。過去も、現在も、未来も見えない空白の者……あなたは私が一度変えた結末を、もう一度変えようと……

ユーノ: まだ勝負は終わってない……私たちの戦争は、これからなのね。

漂泊者: そうだ。ユーノは自分の「消失」を対価として予言を変えてみせた。なら俺は、ユーノの存在を「アンカー」して、この結末をもう一度修正する。

漂泊者: 俺の影響でユーノが進む道を決めたなら、今回も自分で進むべき道を決めてほしい。

ユーノ: そこまで言うなら……

ユーノ: 安心して「私」を任せられるわ。

ユーノ: 漂泊者、混沌で自分を見失ったらダメよ。もちろん、私も全力を尽くすわ……終着点で、また会いましょ。

漂泊者: ちょっと待て……もしかして、ユーノになってるのか?

グラディエーターのハヴェル: 諭しの女、初めまして……その、物なら用意できてる、少し見てほしいんだ。

漂泊者:

グラディエーターのハヴェル: この前、仲間とカソスで襲撃に遭ったんだ。黒潮くろしおから初めて見る残像ざんぞうが現れやがってよ。

グラディエーターのハヴェル: これからどうすればいいか知りたいんだ。俺たちで何とかできるのか?

漂泊者: (……これは、ユーノが見ていた未来なのか?)

漂泊者: (折れた角、目を貫いた矛、勝利、歓声……戦いは困難を極め怪我人を出すが、誰も死にはしない……)

漂泊者:

漂泊者: (諭しの女は自分が見た全てを余さず、そのまま伝えているんだろうな)

漂泊者: (結果から原因を推測する。未来は定められているとはいえ、今を生きる人の可能性は未知数。あらかじめ準備しておけば、機先を制することができる)

グラディエーターのハヴェル: ……我々が勝利を勝ち取る時、残像ざんぞうの目は矛に貫かれ、角は折れていたのか。つまり、そこが奴の弱点……勝つためのポイントになるわけだ。

グラディエーターのハヴェル: 助かったぜ、諭しの女ユーノ!話を聞いて、だいぶ安心した!

グラディエーターのハヴェル: ……その、また来てもいいか?

ひたむきに恋しているサマンサ: 諭しの女を務めてるユーノさんですよね?これは婚約者が贈ってくれた愛の証です。

ひたむきに恋しているサマンサ: このブレスレットは、彼の気持ちを一番表しているはずです。

ひたむきに恋しているサマンサ: ……最後まで私たちは、愛し合って一生を過ごせるでしょうか?

漂泊者: (苦痛、もしくは衝突……迷っているような、破綻しかけている関係……二人のそんなに歳を取っていない姿からして、今よりさほど時間は経っていないはず……間にいるのは、二人の子ども?)

漂泊者: (前回ほど明確に見えない。でも、この様子だと二人の関係がいい終わり方を迎えることはないようだ。この人は幸せな将来を期待しているはずだが……)

漂泊者:

漂泊者: (いい結果は人を安心させるが、悪い結果も人の注意を喚起できるから、無意味ではない。最後は自分自身で決めるべきだ)

ひたむきに恋しているサマンサ: ……つまり、私たちは一生どころか、つらい別れ方をした……ということでしょうか?見間違いの可能性はないんですか?

ひたむきに恋しているサマンサ: 彼とは学生時代からの知り合いです、別れるなんて……な、納得できません。もしかしたら、何か事情があったりするのでは?

ひたむきに恋しているサマンサ: 子どもが生まれてるはずですよね?彼は少し遠くに行って、しばらく別れてるだけの可能性も……

漂泊者: (諭しの女が見た結果が必ず訪れるとしたら、何を言っても変わらないはずだ。それに、俺がアドバイスをしたせいで、却ってその結果になるきっかけを作ってしまうかもしれない)

漂泊者: (どんな結果になろうと、そこへ辿り着く過程は自分で経験するものだ。今を楽しんだほうが幸せなはず)

ひたむきに恋しているサマンサ: つまり、結果までは見えなかったけど、今の気持ちを大切にしたほうが良い……ということでしょうか?そうですね、確かに私たちは愛し合っています……今の時間が、とても幸せなんです。

ひたむきに恋しているサマンサ: 実を言うと、最初は彼と結婚するとは思っていませんでした。長い付き合いですけど、彼も私も強気な性格ですし……ユーノさんに見てほしいと思ったのも、将来が心配だったからなんです。

ひたむきに恋しているサマンサ: でも、愛し合っている気持ちは本物ですし、彼の手を離したくはありません。

ひたむきに恋しているサマンサ: 結果はどうあれ、ありがとうございました……諭しの女、ユーノさん。

賢いニコラウス: 生きている間に、どうしても完成させたい手品があります。だからこうして会いに来たのです、諭しの女ユーノ。あなたに私の夢が叶うかどうか、予言を出していただきたい。

漂泊者:

賢いニコラウス: そこを何とか……もし手品で騙そうとしているのが、運命そのものだとしたらどうでしょう?

賢いニコラウス: 一度でも疑い、逆らおうと思った経験はありませんか?

賢いニコラウス: ……失礼、運命の話です。

賢いニコラウス: この人形はファミリーが私と兄のために作ってくれた成人祝い。兄弟の姿を模して作ったものですから、同じ形をしているのは当然でしょう。

賢いニコラウス: しかし、私たちは双子でありながら、違う道を選択しました。本と武器、知識と力、私と兄。

賢いニコラウス: そして私は偶然、テトラゴン真殿で兄の運命を知ってしまったのです。兄は次の夏、残像ざんぞうによって殺される、と。しかし、私の運命は諭しの女に見えなかったゆえ、こうしてあなたの前に来ました。

賢いニコラウス: 運命は今回も、私と兄を相反する方向へ導くのか気になりまして。

漂泊者: (今より年を取った、老年のニコラウス……安らかな死……五十、いや、少なくとも六十歳は……)

漂泊者:

賢いニコラウス: ……やはり、そうですか。ははっ、見ましたか、我が兄カイニラ……私の言った通りでしょう!

賢いニコラウス: ……私と兄は、瓜二つの顔をしています。ですから、兄の性格や仕草も分かっています。その気になれば、兄になりきることもできるのです……おそらく、両親すら見分けがつかないでしょう。しかし、運命なら見分けられると思いますか?

賢いニコラウス: あなたが見た運命によれば、私は年老いるまで生きている、と。つまり、この夏に死ぬことはありません。

賢いニコラウス: なら、兄のカイニラに代わって戦場に赴き、本物のカイニラには私のふりをして海の彼方へ行かせましょう。全ての人を騙し、運命すらも騙せば……

賢いニコラウス: 私が試してみます。運命の予言をもって、兄の予言を覆す。不死をもって、死を騙してみせましょう!

漂泊者:

あどけないミーヤちゃん: ねぇ……諭しの女のお姉ちゃん、自分の物をお姉ちゃんに渡したら、何でも見えるって本当?

漂泊者:

あどけないミーヤちゃん: すごい!それじゃ、私も信じるよ。お姉ちゃんは、他の諭しの女と違うんでしょ!

あどけないミーヤちゃん: 難しい……?でも、みんな言ってたよ。お姉ちゃんが一番すごいんだよね。それに、お願いできる人は他にいないし……

あどけないミーヤちゃん: これ、おじいちゃんが作ってくれたガラス瓶。おじいちゃんがどこに行って、どうなっちゃうのか、見てほしいの。

あどけないミーヤちゃん: おじいちゃんを探しに行きたいんだ。おじいちゃん、急いで行っちゃったから、私に行き先を教えるの忘れちゃったの!

漂泊者: (暗い……何も見えないし、何もない。どうして……?)

漂泊者:

あどけないミーヤちゃん: そっか、テトラゴン真殿の諭しの女のお姉ちゃんたちが見たのと同じ……

あどけないミーヤちゃん: 人が死んだら、光が消えて闇になるんだよね。闇になったら、もう誰にも見えなくなっちゃうって。

漂泊者:

あどけないミーヤちゃん: うん、おじいちゃんは重い病気に罹って、死んじゃったの。

あどけないミーヤちゃん: でも大丈夫、おじいちゃんと約束したんだ。もしお別れすることになったら、おじいちゃんのために流した涙をこのガラス瓶に集めるの。

あどけないミーヤちゃん: それで、この中の涙が全部乾いたら、また会えるんだって!

あどけないミーヤちゃん: だから私、もう泣かないよ。でも、涙は乾くまで、すごく時間がかかるんだよね……いつになったら会えるんだろう。その時、おじいちゃんはどうなってるのかな?

あどけないミーヤちゃん: 私、いつもそそっかしいって言われるし、見つけられなかったらどうしよう。

漂泊者:

漂泊者: 待て……暗闇の中に、一筋の光が……あれは、ミーヤちゃんの大好きな……

あどけないミーヤちゃん: 蝶々だ!私、蝶々が大好きなの!

漂泊者: そうだ、涙が乾いたら、おじいさんは蝶々になって会いに来ると思う。その時になったら、分かるはずだよ。

あどけないミーヤちゃん: ありがとう、諭しの女のお姉ちゃん!みんな信じてくれないけど、やっぱり見える人はいるんだね!

あどけないミーヤちゃん: ……ううん、そんなことない。おじいちゃんは嘘つきじゃないよ!

あどけないミーヤちゃん: おじいちゃんは、嘘なんてつかないもん……このガラス瓶が違ったのかも。それか、お姉ちゃんの修行が足りないの!

あどけないミーヤちゃん: 諭しの女のお姉ちゃんたちを信じて来たのに……誰も私をちっとも信じてくれないんだ。予言なんて、もうどうでもいい!私、絶対諦めないから!

【ガラス瓶が取り戻されたから、占い台の光も消えた。視点は漂泊者の一人称視点から三人称視点に変わる。顔を上げると、そこに虚影のユーノがいた。演出が始まる(占いのコンテンツが終わり、最初にユーノとここに来た時に戻る)】

ユーノと一緒に占いの台を離れる

このまま進む

漂泊者: 少し休んだら……

漂泊者: 「アンカー」した思い出の繋がりを、ユーノの一部に戻そう。

再びユーノの手をつなぐ

ユーノと一緒にルナオーラムのそばに座る

ユーノ: 誰よりもはっきりと見えるのに、私だけがたくさん見えてるのに……

ユーノ: 他の人には見えない先まで見えてるのに!

ユーノ: どうして……どうして一番肝心なところで、目を閉じて逃げ出してしまったのよ。

ユーノ: あと少し、ほんの少しだけなのに……無意識に目を閉じていなかったら……

ユーノ: そのせいで私は、具体的な因果関係を見ることができなくなって、止めるチャンスを失った。

ユーノ: あれ以来、何に対しても、目を開いて必死に見ようとしてきたわ。

ユーノ: 私は運命と見つめ合う席に座った。できるだけ多く、はっきりと未来を見るために。それが円満なものでも、悲惨なものでも、生まれてくるものでも、壊れていくものでも構わなかった……

ユーノ: 最後まで見届けるの、全ての運命を。

ユーノ: だって、これは誰よりも強い私にしかできないことだもの。けど――

グラディエーターのハヴェル: 「諭しの女の予言が、完璧だったら良かったのにな……そしたら不幸を避けられたのに……」

賢いニコラウス: 「運命が本当に存在しているのなら、不幸も避けては通れないでしょう……」

ひたむきに恋しているサマンサ: 「結果が分かっていたら、過程には価値がないんですか?」

もうあどけなくないミーヤちゃん: 「人の一生が最初から決まってるなら、知っても知らなくても一緒」

ユーノ: 見て終わり?どうやって期待に応えたらいいのよ。

ユーノ: 私の予言に意味はあるの?

漂泊者:

「ユーノ」: 空白……本当に、相変わらず鋭いわね。

「ユーノ」: 見ること自体は簡単よ。でも、結果は違う。

「ユーノ」: あなたは自分の目で、過去の私と現在の私を見た。二人の私が重なり合ったことで、完全な私が生まれたの。

再びユーノの手をつなぐ

漂泊者: 「アンカー」を継続できなくなった。

ユーノの手を繋いで進む

???: また予言を出しているのか、ユーノ。

オーガスタ: 荒野で初めて会った時、ユーノは言ったな。太陽の輝きが如き栄光が降り注ぎ、余は人々に敬われる存在となる、と。

オーガスタ: 正直に申せば、あの時は真に受けていなかった。

オーガスタ: 余は欲しいと思えば、予言など気にせず自らの力で手に入れてきた。

オーガスタ: だからこそ予言通りの結果になった時……余は腹が立った。

オーガスタ: 自分で人生を切り開いてきたというのは、思い上がりに過ぎなかったのか……これまで経験した出来事は、どれも運命によって定められていたのか、と。

オーガスタ: こう思わせることで、運命は人の野性を奪う。荒野を走るハイエナを大人しいウサギに変え、飼い慣らそうとしているのだ。

オーガスタ: そしてユーノ、お主の目には運命が見えた。それは月のように澄み、遠く冷たかった。

漂泊者:

オーガスタ: 勘違いをしてはならぬ。お主らを否定しているわけではない。

オーガスタ: むしろ、その逆。余は心の底から、諭しの女たちの力を認めている。

オーガスタ: 結果から原因を推測……我々は予言を通して、先んじて未来のことを知り、正しい解決策を考え出してきた。

オーガスタ: これまでの「セブン・ヒルズの予言」もそうだ。諭しの女たちは、あらかじめセブン・ヒルズに降りかかる災厄を予言してくれた。そして、それを解決してくれる英雄王の存在も見た。

オーガスタ: 余もセブン・ヒルズの民と同じように、予言の庇護を受けてきたのだ。災厄は解決できるかどうか、英雄王は誰なのかなど、一度たりとも我々が決めた試しはなかった。

オーガスタ: では、定められた運命のまま生きるしかないのなら、見えたところで何の意味がある?

オーガスタ: もし見えたのが滅びの運命だけで、解決策が存在しなければ、諭しの女はどうなるのだろうな。

オーガスタ: 運命に従い、言葉を伝えるだけの下僕しもべか……それとも、時代の先を走る探求者か?

漂泊者:

オーガスタ: 昨夜、リリベルのばあさんから聞いた。新しい「セブン・ヒルズの予言」が出たそうだ。前回の予言を最後に見えていなかったセブン・ヒルズの未来が、ようやく見えるようになった――

オーガスタ: 未知なる災厄が間もなく襲いかかり、セブン・ヒルズは終焉を迎える、と。

オーガスタ: けれども、未来はおぼろげにしか見えなかったようだ。故に、災厄の原因も次の英雄王も分からなかったと聞いている。

オーガスタ: 元老院の奴らは待つ構えを見せている。解決策の予言が見えるのも、時間の問題だと思っているのだろう。だが、余は最悪の事態に備えなければならぬ。

オーガスタ: お主はテトラゴン真殿に籠もって未来を待つよりも、外に出て皆と過ごす時間が好きだろう。元老たちが諭しの女に定めた掟や束縛を嫌っていることは、重々分かっている。

オーガスタ: しかし、ユーノが予言にあった天才である以上、リリベルや他の諭しの女の誰よりも、はっきりと未来が見えているはずだ。

オーガスタ: 何の方向性も手がかりもなければ、助けもない状況で、ただ一人、セブン・ヒルズに終焉をもたらす運命を直視する勇気があるのか?セブン・ヒルズを救えるほどの因果を、見つけることはできるのか?

漂泊者:

とある選択可能な選択肢: 「分かったわ。それじゃ、予言の結末を私が教えてあげる」

とある選択可能な選択肢: 「終焉でも未来でも構わないわ……本当にはっきり見えるのなら、英雄王を見つけられるのなら、私は予言と向き合える。だって、そこには意味があるから」

とある選択可能な選択肢: 「私に予言を求めてきた人は数え切れないわ。一度たりとも出し惜しみはしなかったけど、気づいてしまったの。私が今までしてきたことは、運命をそのまま伝えてるだけだって」

とある選択可能な選択肢: 「私の予言があってもなくても、未来は変わらない。運命が定められているのなら、見えたところで何の意味があるの?」

「アンカー」を継続できなくなった。

可能性はひとつではない。しかし、それはユーノが選ぶ未来でもなければ、ユーノが自分の存在を対価に変えようとしている未来でもなかった。

オーガスタと話す

オーガスタ: 何の方向性も手がかりもなければ、助けもない状況で、ただ一人、セブン・ヒルズに終焉をもたらす運命を直視する勇気があるのか?セブン・ヒルズを救えるほどの因果を、見つけることはできるのか?

漂泊者:

とある選択可能な選択肢: 「分かったわ。それじゃ、予言の結末を私が教えてあげる」

とある選択可能な選択肢: 「終焉でも未来でも構わないわ……本当にはっきり見えるのなら、英雄王を見つけられるのなら、私は予言と向き合える。だって、そこには意味があるから」

再びユーノの手をつなぐ

漂泊者: もう一度、かつてユーノが下した選択を見よう。

周りを調べる

「ユーノ」: あの場所、どこか懐かしいわ……少しは休憩できそうね。

漂泊者:

「ユーノ」: 分からないわ……でも、何か特別な気配を感じる。

「ユーノ」: あそこで何かしたような記憶が……きっと、大切なことがあったに違いないわ。

「ユーノ」: 今まで行ったどの場所でも、こんなに強い感覚はなかった。

「ユーノ」: ただ、こんなに荒れてもなければ、静かでもなかったはず……もっと人はいたし、明るかったわ。全ての始まりを思わせる場所で……

漂泊者:

再びユーノの手をつなぐ

敵を倒す

「ユーノ」: 混沌よ、私たちの存在に気づいたようね。

「ユーノ」: ……混沌の化身だわ。

「ユーノ」: 思い出したわ

「ユーノ」: あそこが 始まりの場所……

「ユーノ」: そして 結末を迎える場所……

「ユーノ」: 私に構わず 逃げて……

「ユーノ」: あそこへ……

漂泊者: あそこに?黒潮くろしおが、押し寄せてきた……

漂泊者: 呑み込まれてしまう前に、早く行こう。

廃墟に入る

漂泊者: (混沌の化身……ユーノをどこへ連れていく気だ。どうやって探そう……)

漂泊者: (ユーノに言われて来てみたが、何か思い出せるのか?どこが特別なんだ?結末を迎える場所とは、いったい……ここを離れる方法があるとでも?)

漂泊者: (これは……ユーノが導きを残してくれたのか?)

周りを調べて手がかりを探す

グラディエーターのイーサン: 「くそっ。あの造物たち……黒潮くろしおさえなけりゃ、とっくに倒せてるのによ!」

グラディエーターのアウローラ: 「アンカーストーンが起動する前に壊されちまった……もう終わりだ、何もかも……」

グラディエーターのイーサン: 「ハヴェル、やっぱ来るんじゃなかったんだ……全滅だよ、あの諭しの女は正しかった……あいつ、なんで俺たちと一緒に……」

前に進む

周りを調べて手がかりを探す

漂泊者: (ひどい石灰化だ。これは……きっと、さっきの黒潮くろしおよりもずっと凄まじかったはず)

漂泊者: (前にユーノが言っていた……「大切なこと」が関係してるのだろうか?)

グラディエーターのハヴェル: 「最初はダウィドとリリー、次はアリーとヴィンセントとペルラ……それからナンサー……お願いだ、諭しの女ユーノ。前に出してくれた予言のように、助けてくれ……」

グラディエーターのハヴェル: 「あの時は、矛で残像ざんぞうを仕留めるように教えてくれただろう。また予言を出してほしい……あなたなら、見えるはずだ……」

グラディエーターのイーサン: 「全滅だなんて……一緒に来たのは、俺たちが死んでいく様を見届けるためなのか」

グラディエーターのアウローラ: 「もうここまでね。黒潮くろしおの侵蝕の範囲が広すぎる……黒潮がある限り、造物たちを捕まえることはできない。月明りなら、あの化け物を顕現させて、牽引することもできたはずなのに……」

グラディエーターのアウローラ: 「月が……月まで黒潮くろしおに呑まれかけてるわ!」

このまま進む

周りを調べて手がかりを探す

漂泊者: どこか懐かしいな……これも諭しの女の燭台しょくだいなのか?

漂泊者: どうして、こんなに壊れてるんだろうか。

ユーノ: なぜ……なぜ、なぜなの?

ユーノ: 昼夜を問わず何百日も運命に近づき、終焉を直視してきた。

ユーノ: できる限りの全てを見たわ。寸分の情報も見逃さずにね……でも、無数の運命の中で、セブン・ヒルズが助かる未来はひとつもなかった。

ユーノ: これが答えだとでも言うように。

ユーノ: 滅びの運命をセブン・ヒルズ人に伝えれば、災厄が待つ未来を受け入れて、感謝するとでも?

苦しそうにしているグラディエーター: 諭しの女は何がしたいんだ?

ひたむきに恋しているサマンサ: 諭しの女に何ができるんですか?

賢いニコラウス: もう、はっきりと見えているんでしょう?

確信している諭しの女: もう、何度も見ていたんじゃないの?

もうあどけなくないミーヤちゃん: もう、答えを知ってるんだよね?

ユーノ: そうね。もっとはっきりした未来も見えたかもしれないけど、これが最後だって自分を納得させれば良かった……

ユーノ: ……分かってる。でも、受け入れるわけないでしょ。

ユーノ: 悔しいもの。

ユーノ: いったいどうして、こんなにも私たちの存在を否定するの?

ユーノ: 何をもってして、セブン・ヒルズの結末を定めたのよ。

ユーノ: 確定性なんて、所詮は運命が決めたもの。未知の自由こそ、私たちの誇りよ!

ユーノ: 運命を伝えるだけの道具、ただの傍観者……ふっ、それが私に課された決まりだとしたら……

ユーノ: 抗ってみせるわ。この弓を手に取って、退ける!

ユーノ: 一度だけでいい。一度だけでも、運命は変えられることを証明するの。そうすれば、この結末も――

グラディエーターのハヴェル: 待て、諭しの女ユーノ……本当に、俺たちと一緒に黒潮くろしおと戦うのか?

グラディエーターのハヴェル: ……あんな結末を見たのに?

ユーノ: もちろんよ。

ユーノ: これが、私のやりたいことだもの。

ユーノ: 欲しい答えは、自分で掴むしかないわ。

前に進み、廃墟となった遺跡を離れる

ルナオーラムに近づく

弓作りの鍛冶師: いつの間にか、ルナオーラムが立派に育ってるじゃないか。ちゃんと「アンカー」してるんだな。

漂泊者:

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: それを俺に聞くのか?現実に生きてる人が混沌にやってくる理由なんて、何か連れ戻したいものがあるからだろう。

弓作りの鍛冶師: お前の腕に付いてる「それ」は、あの子と繋がってる……これが「アンカー」じゃないなら、なんだって言うんだ?

弓作りの鍛冶師: 二つ目の質問も、これまたおかしい質問だな。

弓作りの鍛冶師: ここまでの道のりで、諭しの女やグラディエーターとたくさん会ってきただろう?その中には、お前に予言を求める人がいたはずだ。けど、奴等が誰なのか、お前は気にしてなかったじゃないか。

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: じゃあ、どんな答えが欲しい?

弓作りの鍛冶師: ただの鍛冶師で、とっくにこの世を去った武器屋。

弓作りの鍛冶師: とある娘の父親。

弓作りの鍛冶師: それとも、彼女の混沌が映し出した過去の姿。

漂泊者:

弓作りの鍛冶師: もちろんさ。だが、俺の正体と同じように、深掘りする価値はない。

弓作りの鍛冶師: 大事なのは、俺じゃなくてお前のほうじゃないか?

弓作りの鍛冶師: 気づいてるだろう。ルナオーラムのあるところで休めば、記憶と繋がりが彼女の一部に戻ることくらい。ユーノが元の姿を取り戻すに従って、ルナオーラムもどんどん大きくなっている。

弓作りの鍛冶師: だが、お前のそばにいた彼女の虚影は混沌に奪われた。まだ完全なユーノとは言えないからな。しかし、このルナオーラムは、お前らが少しずつ育てたものだ。

弓作りの鍛冶師: 今のお前に、選択肢はあるのか?ルナオーラムを残して、新しい虚影を探すのも手だ。これさえあれば充分だろう。

弓作りの鍛冶師: それとも……このルナオーラムで弓を作るか?

漂泊者:

漂泊者: ルナオーラムを育てる理由は、最初から弓を作るためだろう?

漂泊者: ここに来た理由も、それと同じだ……ユーノを「アンカー」して、連れ戻す。

弓作りの鍛冶師: 苦労して育てたルナオーラムだぞ。ここで切ってしまったら、今までの「アンカー」が無駄になる可能性もある。最初からやり直しになるかもしれない。次もうまく行く保障はどこにもないぞ。それでも切っていいのか?

弓作りの鍛冶師: ましてや、繰り返される混沌の中に長く留まっている彼女は……昔のような戦う意志を失ってる可能性だってある。

弓作りの鍛冶師: 本当に確定的な選択肢を捨てて、不確定な道に賭けるのか?

漂泊者:

漂泊者: 戦う意志を、失う……あなたが何を知っているのかは分からない。でも、俺の知ってるユーノは、そう簡単に挫けない。

漂泊者: 終着点で会う約束をした。この弓をユーノが必要としてるなら、俺が持っていかないと。

弓作りの鍛冶師: ははっ、光の導きに従ってここまで辿り着いたのかと思ったが、まさか逆とは。お前の歩いてきた道が、輝いているのか。

弓作りの鍛冶師: そうか……まとを狙った矢が必ず命中する弓術もすごいが、命中した場所をまとにしてしまうとは。

弓作りの鍛冶師: 言ったはずだが、俺は鍛冶師だ。お前が望むなら作ってやろう。

弓作りの鍛冶師: さあ、やっちまえ。

ユーノ: ここは……

ユーノ: ケホッ、ケホッ……

???: ユーノ……諭しの女、ユーノ……

ユーノ: またこれ……頭がくらくらして、手足が水から上がった時のように重い……

ユーノ: 広場の台座で、漂泊者に出会ってから……

???: 帰ろう、諭しの女ユーノ。

ユーノ: ハヴェル、どうしてあなたが?私は混沌に引き込まれたはずじゃ……

ユーノ: もしかして、ここは三年前、最後に出した予言にあった清泉の果て……黒潮くろしおが氾濫して生まれた戦場なの!?

グラディエーターのハヴェル: 諭しの女ユーノよ、ここまで付いてきてくれただけで、もう充分だ。

グラディエーターのハヴェル: あなたの予言通り、小隊は全滅した……俺たちは死ぬ運命だったのさ。これ以上、俺たちと一緒に危険な戦いに参加する必要はない。

グラディエーターのハヴェル: テトラゴン真殿に戻るんだ。あそこがあなたのいるべき場所なんだろう。俺も……俺の行くべき場所へ行く。

ユーノ: ……冗談じゃない、私を舐めないで。

ユーノ: 行き先もやることも……全部、私が決める。

グラディエーターたちを支援する

敵を倒す

弱ったグラディエーター: あなたは……ハヴェルが言ってた諭しの女か?

脱力したグラディエーター: 助かった……後ろだ、この後ろは氾濫の源とかなり近い。早くしなくては……

ユーノ: 無理しないで。大きな攻撃を受けて、立ってるのも精一杯なんでしょ?

ユーノ: とりあえず、怪我の手当ね。支援は私に任せなさい。

グラディエーターたちを支援する

負傷したグラディエーター: あ、ありがとう……だいぶ良くなった。これで、まだ……

ユーノ: ダメよ、こんなひどい怪我してるんだから……人を心配する前に、まずは自分を大事にしなさい。

ユーノ: ……あなたの考えは分かってる、私が行くわ。

戦場に向かう

ユーノ: 光に怯える化け物、そんなに黒潮くろしおが好きなら――

ユーノ: 大人しく黒潮くろしおの中に消えなさい!

グラディエーターたちを守る

グラディエーターのハヴェル: くっ……ゴホッゴホッ……諭しの女ユーノ、感謝する……

グラディエーターのハヴェル: あなたも、お前たちも……みんな、よく頑張った……

ユーノ: みんなを死なせはしない……

ユーノ: もう、我慢するのは嫌よ。このまま結末を受け入れるなんて……

敵を倒す

ユーノ: しっかりその目に焼き付けなさい。これは黒潮くろしおなんかに呑まれるような月じゃなくて……

ユーノ: 私が支配してる月相げっそうよ!

ユーノ: この身を矢に変えて、化け物を顕現させる……隠れたり逃げようとしても無駄!

ユーノと話す

漂泊者:

ユーノ: ええ。私たちは生と死、存在と消失の混沌から出てきたわ。

ユーノ: 導きの流れでもなければ、運命に定められた結末でもない。あなたと私、二人のやり方で。

ユーノ: それに引き換え、目の前に現れたのは……

漂泊者:

ユーノ: そうね……どこまでも広がっていく、果てしない空白。かつて、あなたから見た空白よりも、最後に私が見た未来よりも、ずっと広いわ。

ユーノ: これが結末に修正を加えた結果かしら?

ユーノ: ごちゃごちゃしてる混沌や誰かに与えられた唯一の正解じゃなくて、自分で掴み取る無限の可能性。

ユーノ: 何もないように見えるけど、それは何にだってなれる証拠。これが「空白」の本当の意味なのね。

ユーノ: そろそろ……ここから出ましょ。

混沌の間を離れ、現実に戻る

漂泊者: ちょっと待て……なぜ俺だけ帰ってきたんだ?

漂泊者: ユーノ!?

漂泊者: (混沌の入り口がなくなってる。リリベルのおばあさんもいない。「アンカー」は失敗したのか?ユーノはまだ混沌の中に?)

漂泊者: (確かに、ユーノと俺は最後まで辿り着いたはずだ。もしかして……これこそ俺が修正を加えた結果なのか?)

「高天の使い」でキャンプに戻る

一瞬、あなたは戸惑った――

ユーノと経験したことは現実だったのか、それとも……夢だったのか?

キャンプの近くまで戻る

リリベルのおばあさんを探す

漂泊者: (リリベルのおばあさんの姿がない。あそこにいる諭しの女たちに聞いてみよう)

諭しの女に状況を尋ねる

疑問に思っている諭しの女: 変だと思いませんか?「セブン・ヒルズの予言」が見えないからといって、一面が白になっているのは、どうして……

驚いている諭しの女: リリベルおばあ様が言ってましたわ。「予言の書」に上書きされたような痕跡が見つかった、と……

漂泊者:

驚いている諭しの女: はい、まるで物語に新たな……えっ?もしかして、空白を背負う者ですか?

疑問に思っている諭しの女: 本物とお会いできるなんて……

漂泊者:

疑問に思っている諭しの女: おばあ様なら、先ほど戻ってきたところですよ。近くにいたはずですが……あっ、地下に行ったのかもしれません。

疑問に思っている諭しの女: どういうわけか、今日は立て続けに問題が起きてまして……

疑問に思っている諭しの女: ずっと下に勾留されていたアウィディウスさんも、通りすがりの諭しの女から予言の話を聞くと、突然激昂して勝手に出ていったのだとか。

疑問に思っている諭しの女: おばあ様は、おそらくその問題に対処してるのかと。

驚いている諭しの女: アウィディウスさんは自分で残ることを決めてましたし、勾留ではないような……出ていく気になっただけでは?おばあ様がわざわざ様子を見に行くとは思えません。

驚いている諭しの女: 確か、祝典に呼ばれていたような……

驚いている諭しの女: そうでした。黒みがかった青色の髪を二つに結んだ女性が、おばあ様を祝典に誘っていましたよ。

疑問に思っている諭しの女: すでに祝典は始まっていますよね?おばあ様は朗誦ろうしょうが終わるまでに到着する予定です。

漂泊者:

漂泊者: ……二人はユーノを知ってるか?

驚いている諭しの女: ユーノ、ですか?聞き覚えがありませんね。おばあ様を呼びに来た方のお名前ですか?

驚いている諭しの女: すみません、名前までは私たちも……

疑問に思っている諭しの女: 実は諭しの女になって日が浅いので、台地のことについても、ここに住む皆様のことについても、まだよく分からず……ですが、もしかしたら先ほどの方がユーノさんかもしれません。

疑問に思っている諭しの女: お急ぎでしたら、祝典のほうに行ってみてはどうでしょうか?

儀礼官ブリオ: 美酒、美食、朗誦ろうしょう、そして花を配る者……良いですね、つつがなく……えっ、漂泊者さん?

儀礼官ブリオ: 間もなくクライマックスですが……もしかして、花が足りなくなってしまいましたか?

儀礼官ブリオ: それとも、何か面白い余興をお探しで?

漂泊者:

漂泊者:

儀礼官ブリオ: なるほど……良い響きの名前ですね。しかし、生憎と心当たりがありません。

儀礼官ブリオ: 青のような髪色に、ツインテールの方ですか。申し訳ありませんが、私の記憶には……

漂泊者:

儀礼官ブリオ: 祝典の時間は人が多いですし、はぐれてしまったのですね……似たような方を見つけたら、お知らせします。

賢い老人: おお、漂泊者か。どうしておった?

賢い老人: 矢を射る女の子の妄想は、黒潮くろしおから遠ざかっているうちに消えたかの?

漂泊者:

漂泊者:

賢い老人: ううむ、今回の祝典は見ない顔がいっぱいおってな……青と黒が混じった、二つ結びか……おお、見かけたような気がするぞ!

賢い老人: 何だか軽やかな足運びで、猫のようだったの……向こうも誰かを探してるようじゃった。確か、あっちのほうに……

漂泊者:

祝典に戻る

戦上手なグラディエーター: 乾杯だ!

豪快なグラディエーター: 思う存分、飲もうじゃないか!

憂いのある貴族: 今を生きて、今を楽しみましょうか。

親切な貴族: ええ、そうでなくては!

儀礼官ブリオ: さあ、凱旋の花の雨よ……

儀礼官ブリオ: より盛大に……

漂泊者: (終着点で会う約束だったのに……なぜ、なぜ見つからないんだ)

ユーノ: 遠くから聞こえてきたわ……ユーノ、ユーノって。

ユーノ: そんなに焦るなんてね。

漂泊者:

ユーノ: どうしたのよ、私らしい挨拶のほうが気に入ると思ったんだけど……まぁ、これで分かったでしょ?私は私のまま、何ひとつ変わってないわ。

ユーノ: だから、完全な姿を取り戻して、一番最初に会いに来たのよ。

漂泊者:

ユーノ: 混沌で見た通りよ。三年前、黒潮くろしおに呑み込まれた清泉の果てで、私は諭しの女として決断をした。

ユーノ: 月相に従うだけで何もできない自分が嫌だったの……だから私は、運命を冒涜した。運命の流れを断って、運命に向けた矢を作った。

ユーノ: あれ以来、私は未来がはっきりと見えなくなったわ。でも、そのおかげで黒潮くろしおの造物をアンカーする力を手に入れた。

ユーノ: そして、私が最後に見た予言もわずかに変わったの。全滅するはずだった小隊から、一人の生存者が現れた――ハヴェルのことよ。

ユーノ: 一度できたなら、何度だってできるはず……そう思って、私は定められた未来を覆そうとした。

ユーノ: 運命が英雄王を示さないのなら、英雄王を必要とする災厄の発生を防ぎ、黒潮くろしおの源である神王しんおうとパラダイスの降臨を防げばいい……そう考えたの。

ユーノ: これが、私とオーガスタの計画。ただ、この計画の代償は彼女に伏せておいたけど。

漂泊者:

ユーノ: 死ぬはずだったセブン・ヒルズ人は生きてるし、私が見た結末とは少しズレてる。これなら、私の存在なんて小さな問題でしょ。

ユーノ: 自分の存在と引き換えに運命を変えた結果、一度は消えかけた。でも、私の影響で変わった運命が、今度は私の存在を証明してくれるなんて……

ユーノ: それに、あなたと最後に見た「あの空白」には……私たちの想像を越える可能性が秘められてるのかもしれないわ。

ユーノ: 不確定な可能性を、セブン・ヒルズに……そして、私にもたらしたように。

漂泊者:

ユーノ: 自分を犠牲にしたこと?それとも不確定な選択をしたこと?

ユーノ: どちらも……難しいかもしれないわ。人の本質は、そう変わらないでしょ?信頼できる人の前であればあるほど、私はワガママになるの。

ユーノ: できない約束はしないけど、これだけは言える……もし次があれば、まずあなたに話すわ。

ユーノ: 包み隠さず、全部ね。

漂泊者:

ユーノ: ここに来る途中、付き合いのある人たちに会ったけど、誰も覚えてなかったわ。

ユーノ: たぶん、私に関する記憶は、代償として消えたままなんでしょうね。

ユーノ: けど、あなたは覚えてる。あの混沌から私を助けてくれたおかげで、この世界に戻ってこられた。だから、私は満足してる。

ユーノ: オーガスタたちとは、もう一度初めから友達になって、たくさん思い出を作ればいい。それくらいの魅力が私にはあるもの。

ユーノ: そういえば、このブレスレット……

ユーノ: これで二回目ね。一回目は許してあげたけど、次は返すなんて言わないでちょうだい。

ユーノ: もう一度、あなたに贈るわ。このブレスレットは今、私とあなただけの秘密の証。私は世界をアンカーして、あなたは私をアンカーした。

漂泊者:

ユーノ: ただ、私のこと……混沌の中で起きたことは秘密よ。絶対、誰にも話したらダメなんだから!

漂泊者:

ユーノ: ふん、別に恥ずかしくはないわ!ただ、みんなに教えても困っちゃうでしょ?説明するのも一苦労だし。

ユーノ: それに私の過去は誰も知らないわけだし、「事実」を言ったところで、驚くだけよ。

ユーノ: そう、それなら安心したわ。

ユーノ: そ、それなら安心したわ。

ユーノ: 今ならちょうど、みんなに挨拶するタイミングがあるじゃないの。

ユーノ: せっかくセブン・ヒルズに来たんだから、祝典のクライマックスを見逃したらもったいないわ。

ユーノ: 生死を共にしてきたセブン・ヒルズ人は、花の雨を浴びながら、お互いに蜜と酒を注ぎ、思う存分勝利を味わうの……この伝統、空白も知ってるわよね?

ユーノ: ほら、行きましょ……栄光と凱旋を象徴する、バラの雨に。