赫耀の陽に灼かれて
高潮の刻、闇に潜む災厄がセブン・ヒルズの辺境を覗き見る。総督オーガスタは召集令を発し、あなたをサングイス狩猟台地へと誘う。これはセブン・ヒルズの興亡を決する、宿命の狩猟である……
ホテル・レオニダスに戻る
アブ: おお、今日はすごくいい天気だな。
アブ: 漂泊者、総督からの連絡は?まだ来てないなら、今日も街を見て回るか?
総督府の侍従: こんにちは、漂泊者閣下。
総督府の侍従: 総督府の侍従、デミアンと申します。こちらの手紙を総督から預かっております。
総督府の侍従: 重要な内容のため、お早めにご確認ください。
漂泊者:
アブ: 噂をすればなんとやら、だな……
アブ: 何が書いてあるんだ?我にも見せてくれ。
漂泊者: えっと……オーガスタの状況が片付いたらしい。約束通り、総督府で会えるようだ。
漂泊者: ……おそらく、狩猟に関する話だろう。
漂泊者: タイミングよく来たな……アブ、行こう。
アブ: え、今すぐ?
アブ: ……へへっ、真面目な話なら邪魔しないぞ。
アブ: でも、後でゆっくり聞かせてもらうからな。何かあったら呼んでくれよ。
漂泊者: この先に総督府が……
総督府に向かう
漂泊者: オーガスタが手配してくれたのか……入ろう。
オーガスタを探す
オーガスタ: はっはっは、見事な腕だ!
オーガスタ: 覚悟はしていたが、先ほどの戦いぶりは、余の予想を上回るものだった。
オーガスタ: やはり、コロッセオの高台にいては、戦士の魂がはっきりと見えぬ。
オーガスタ: 直接剣を交えてこそ、身をもって闘争心を感じられる。
オーガスタ: 来るのだ、こちらへ。
オーガスタ: ラグーナの「戴冠せし者」にしてセブン・ヒルズの「チャンピオン」、そして至高なるアーシノサに認められしグラディエーターよ——お主こそ、余と並び立つ存在だ。
オーガスタ: セブン・ヒルズ総督のオーガスタとして、お主に敬意を示す。
漂泊者:
オーガスタ: ふっ。面倒な礼儀作法を省略したうえで、分かりやすいだろう。それにセブン・ヒルズのグラディエーターは、言葉でなく剣をもって互いを理解するものだ。
オーガスタ: だが、そういった交流を深める機会は、これからいくらでもある。今回お主を招いた理由は——
オーガスタ: 余、個人として、また総督府の代表として、先日の約束を果たせなかった件について詫びるため。
オーガスタ: この度の不手際で、狩猟の熱意を損なっていなければ幸いだ。
漂泊者:
オーガスタ: はっはっは。その強靭かつ寛大な心、噂に違わぬ英雄の美徳。
オーガスタ: さて、まだ狩猟に興味があるのであれば、話を進めたいのだが……
漂泊者:
オーガスタ: 狩猟——それはセブン・ヒルズ人の長きにわたる生存闘争の歴史において、特別な行為……
オーガスタ: 果たすべき責任でもあり、栄誉を得る機会でもある。数百年間、無数のグラディエーターが狩猟から闘技の道へ進み、また狩猟によって輝かしい生涯を終えてきた。
オーガスタ: 誇張ではなく、グラディエーターの滾る血は、サングイス狩猟台地に広がる深紅の大地を焼き尽くすほど。
オーガスタ: 我らの祖先は、台地に狩り場と防衛線を築いた。今なお、そこは黒潮と対峙する最前線なのだ。
オーガスタ: 知っているかもしれないが、サングイス狩猟台地の上空には、黒潮雲が漂い続けている。リナシータで最初の黒潮が発生して以来、台地は不幸にも黒潮の造物が蔓延る温床となってしまった。
オーガスタ: お主の想像通りだ。我らの獲物は、まさしく黒潮より生まれし残像。グラディエーターの刃はセブン・ヒルズを冒涜する敵にのみ向けられる。
オーガスタ: もうじき高潮だ……今回はいつも以上に荒れ狂う大波となるだろう。
オーガスタ: そこで余は、一騎当千の強者を求めているのだ。流血は避けられぬとしても、信じている——漂泊者、お主なら、決して倒れぬ旗印となってくれる、と。
漂泊者:
漂泊者:
オーガスタ: それには同意しよう。優れたグラディエーターは、いくらでもいる。だが、その中でもお主は抜きん出た存在。
オーガスタ: 我らを待つのは、壮大な狩猟だ。だからこそ、お主のような一線を画す強者と肩を並べて戦いたい。
オーガスタ: 当然、お主の意向は尊重する。
オーガスタ: ぜひ考えを聞かせてほしい、漂泊者。
漂泊者:
オーガスタ: 実に素直だ、それで良い。
オーガスタ: しかし、お主の「目的」とは……
漂泊者:
オーガスタ: 「パレード・パラダイス」だと?馬鹿げた名だが、余も耳にした覚えがある。けれども、狩猟の本来の目的は、黒潮の企みを打ち砕くこと。
オーガスタ: 歳主の遺物については……
オーガスタ: ……「地穿ちの楔」へ行くが良い。そこは歳主インペラトルがサングイス狩猟台地に降臨した地でもあり、これまでの狩猟の中心地でもある。
オーガスタ: その重要性から、セブン・ヒルズの要人でさえ本来は近づくことすら許されん。
オーガスタ: だが、お主の願いとあらば……無論、余が実現させよう。
漂泊者:
オーガスタ: 信頼を返しているに過ぎぬ。お主の率直な思いに、必ずや余は報いよう。
オーガスタ: 互いを信頼してこそ、遠くまで肩を並べて歩めるもの。
オーガスタ: 来たる狩猟の日を楽しみにしている。お主と共に行動できるとは、余としても光栄だ。
漂泊者:
オーガスタ: 友よ、焦る必要はない。忍耐こそ、狩人としての第一歩。
オーガスタ: セブン・ヒルズ南東の空に、怒涛のような嵐が巻き起こった時——「風荒びの崖」に集まろう。
総督府を出て、狩りを待つ
アブ: ふ~満足満足……へへっ、これで今日の腹ごしらえ任務も完了!
アブ: ん?漂泊者、見ろ!あっちの空!
漂泊者: あれは……
漂泊者: ……オーガスタと約束した時間だ。
漂泊者: 待ち合わせ場所は、風荒びの崖……
アブ: じゃあじゃあ、早く行くぞ!
アブ: いつも通り、何かあったら呼んでくれ。絶対、一番に助けてやるからな!
風荒びの崖に向かう
漂泊者: おそらく、こっちで合ってるはず……
???: 目的地が風荒びの崖なら、東へお進みください。その先は、栄光の庭ですから。
???: お望みとあらば、私が同行しましょう。
???: 実は我々も同じ場所へ向かっているのです、漂泊者殿……ああ、申し遅れました。
アウィディウス: 私はグラディエーターのアウィディウス。貴殿の武勇は、今や皆が知るところ。お力になれたら嬉しく思います。
漂泊者:
アウィディウス: もちろんです。「狩猟」は「闘技」同様、今の地位や不滅の名声をセブン・ヒルズに築き上げた根幹的存在。この栄誉を辞退するグラディエーターなど、どこにもいないでしょう。
アウィディウス: 当然、私も例外ではありません。
アウィディウス: では、行きましょうか——遠路遥々訪れた、尊い客人よ。
アウィディウスと共に風荒びの崖へ向かう
漂泊者: これから大波が来る、とオーガスタに聞いた。
アウィディウス: 総督の仰る通りです。
アウィディウス: 今年は高潮が例年より高い点からも、異常事態と言えるでしょう。
アウィディウス: しかし残念ながら、耳聡い元老院の方々でさえ、テトラゴン真殿の向こうから風の便りを聞くことは叶わなかったようです。
アウィディウス: さて、これは災いの前触れなのか、あるいは伝説の幕開けなのか……
アウィディウス: 総督のもとにお連れしたところで、私の使命は終わりです。
アウィディウス: これより、我々も台地へ向かいます。黒潮の造物は、いつ現れるか分かりません。貴殿の戦いぶりを拝見する機会があれば、非常に嬉しく思います。
アウィディウス: それでは、グッド・ハンティング。
オーガスタ: 漂泊者、隊に加わるのだ。
オーガスタ: ハンティングホーンが、我々の出発を促している。
漂泊者:
オーガスタ: そうだ、この地より遠征を始める。
漂泊者:
漂泊者:
オーガスタ: はっはっは!勇気を示すのだ、友よ。
オーガスタ: 栄光へ続く道は、勇敢な者の足元に自ずと開かれる。
漂泊者: あれは……
コロサウルスを追撃する
コロサウルスを倒す
オーガスタ: ふん、忙しない奴め。
アウィディウス: あれはコロサウルス、黒潮の造物です……
アウィディウス: 漂泊者殿、どうかお気をつけください。
オーガスタ: まだ時ではない
オーガスタ: 放っておくのだ 我々が仕掛けた網に 奴は自ら向かっている
二人と共に狩人のキャンプへ向かう
漂泊者: この音は……
ユーノ: ハンティングホーン、音骸の一種ね。
ユーノ: 「撤収時間」を知らせてるわけ。
ユーノ: オーガスタ、部下を連れてキャンプに戻る時間よ。
オーガスタ: 分かっている、諭しの女「様」。
オーガスタ: 先ほどの矢、実に見事なタイミングだった。
ユーノ: ふんっ……漂泊者に免じて、今日は素直に受け取っておくわ。
アウィディウス: サングイス狩猟台地で最も賑わうグラディエーターの駐屯地です。ほぼすべての狩人が、このキャンプ地を経由して狩り場へ向かいます。
アウィディウス: 次の狩りに出る前に、ここでしばし休息を取っておいたほうが良いでしょう。
ユーノ: 確かに、認めざるを得ないわ。なかなかの景色ね。
ユーノ: まあ、諭しの女の先人たちが平穏を捨てて、この土地を狩人と共有する道を選んだんだもの。これくらい繁栄してもらわないと困るわ。
アウィディウス: ふふっ、お気持ちは分かります。私も恩恵を受けている身として、自覚はありますので。このためにテトラゴン真殿が払った犠牲、しかと胸に刻みます。
アウィディウス: では、そろそろ失礼します。
ユーノ: ちっ……
ユーノ: 前に会ってるけど、あらためて自己紹介しておくわ。
ユーノ: 私はユーノ、テトラゴン真殿の諭しの女よ。
漂泊者:
ユーノ: あら?なかなか耳が早いじゃない。その通りだけど……退屈でとっくに飽きちゃったわ。
ユーノ: それより漂泊者、私のためにもっと面白いことでも探してきなさい。例えば……狩猟、とかね。
ユーノ: 正直、黒潮との戦いにおいて、私に勝てるグラディエーターはほとんどいない。
ユーノ: ふん、失礼な目ね。
ユーノ: けど、気持ちは分かるわ。あまりの輝きに嫉妬してるんでしょう。
ユーノ: 先に戻るわ、オーガスタ。私の輝きに目が眩んで、戦いに負けたら悪いもの。
ユーノ: もし暇になったら、テトラゴン真殿まで訪ねてきてもいいわよ。
ユーノ: どんな異邦人でも入れるわけじゃないんだから。私の配慮をありがたく受け取っておきなさい。
オーガスタ: あれほど控えめなユーノは珍しい。彼女にとって、お主は特別な存在なのかもしれぬ。
漂泊者:
オーガスタ: ……そうだな、似た者同士だからだろう。
オーガスタ: ふっ。普段の奔放な様子とは裏腹に、意外と頼りになる仲間だ。
漂泊者:
オーガスタ: コロサウルスだ。
オーガスタ: アウィディウスの言う通り、あれは黒潮より生まれし残像。
オーガスタ: 彼から説明を受けていないかもしれないが、我々が先ほど戦ったコロサウルスは特別だ。奴こそ、黒潮の先兵。荒れ狂う奔流と共に降臨した、最も危険な個体——「ティラノス」。
オーガスタ: これまでも鳴式はセブン・ヒルズに手を出そうとしてきたが、ただの一度も成功していない。しかし、それで引き下がるような者ではなかった。
オーガスタ: 不死不滅の黒潮は、創造主——鳴式レビヤタンの意志を体現している。
オーガスタ: 歳主インペラトルの力を持つ地穿ちの楔だけが、黒潮と鳴式の間の繋がりを断ち切り、サングイス狩猟台地の深淵の下に災厄を抑え込むことができる。
オーガスタ: 捕獲や殲滅によって、黒潮の造物の周波数を打ち砕く行為を「狩猟」と呼ぶ。
オーガスタ: しかし、地穿ちの楔のエナジーが及ぶ範囲は限られている。だからこそ、獲物を正しく葬る必要があるのだ。
漂泊者: ……つまり、地穿ちの楔の近くで怪物を狩れば、黒潮の拡大を防げるのか?
オーガスタ: うむ、少なくともマルーンウッド狩り場で押さえなくてはならん。
オーガスタ: 「ティラノス」との遭遇は狩猟隊も予想していたとはいえ、決して望ましくはなかった……
オーガスタ: 奴は我々を熟知している。狡猾な獲物……いや、狡猾な狩人と言ったほうが良いかもしれぬ。
漂泊者:
オーガスタ: 待つ——奴がマルーンウッド狩り場に入ってくるまで。
オーガスタ: 飢えた獣が荒野を彷徨う時、いよいよ狩猟の本番が始まる。
総督府の侍従: 総督、元老院の方々が指揮所でお待ちです。
総督府の侍従: おそらく、狩猟の計画についてかと……
オーガスタ: しばらく席を外す。
オーガスタ: まずはキャンプを自由に見て回りながら、体を休めるが良い。出発のタイミングは、ハンティングホーンの雄叫びが知らせてくれる。
オーガスタ: アビス峡谷の対岸にまで響き渡るほどだ。聞き逃す心配はないだろう。
「ささやき」: ……
グラディエーターたちの話を聞く
キレッリ: 聞いたか、アウィディウスと元老院の件……
ブラネッティ: よくある権力争いだろうが、オーガスタ相手じゃ勝ち目はないんじゃないか?
キレッリ: 共鳴能力のことを考えれば、オーガスタにも限界はある。
キレッリ: それに強い共鳴者とは言えない以上、予言と違ってるしな。歴代の英雄王と肩を並べるのは難しい。
ブラネッティ: そう単純な話でもないだろ。いつもなら、彼女はもっと早く動いてたはずだ。アウィディウスが表舞台に上がるチャンスすら与えずに。
ブラネッティ: まぁ、余裕があるほど王としての器を感じるけどな。
サロール: 100年に一度の大潮だとか……
サロール: なあ、予言にあったセブン・ヒルズの災いって……これなんじゃないか?
ヘルクレス: 高潮の時期に狩りに出る時点で、常に死と隣り合わせだ。
ヘルクレス: しっかりと武器を準備しておけ。余計なことは考えず、何が来ようと倒すまで。
ロルヴィーノ: オーガスタがアウィディウスを狩猟に参加させるとは。なんと……無防備な。
ロルヴィーノ: ファルコ殿もこの件には、随分と骨を折られたようですな。
ファルコ: 総督は挑戦を渇望しておられる。そして、わしはただ彼女のささやかな願いを叶えて差し上げたに過ぎないよ。
ファルコ: その地位を守りきれるかどうかは……光が強すぎると、時に、己を灼くものだからね。
ミランダ: アウィディウス、最近羽振りがいいわね……
ミランダ: 彼こそが英雄王の座に最も相応しい者だっていう話よ――元老院の方から聞いたんだけど。
リッカスト: アティリウスの末裔であり、マネスの底を四度も踏破した功績を持つ……彼の共鳴能力の素質が予言に合致しているのは確かだが……
リッカスト: そんなもの戦ってみなきゃわからない……お手並み拝見と行こうじゃないか。
「高天の使い」で向かう
漂泊者: ユーノがテトラゴン真殿に訪ねてくるよう言っていたな……時間もあることだし、行ってみるか。
テトラゴン真殿に入る
ゼーラ: 今回の狩猟の未来……
ゼーラ: 私には、はっきりと見えません……
ゼーラ: 霞む影……私に見えるのはそれだけです。不安を掻き立てる影……
メリーナ: 憂いと恐怖を捨て、心を鎮めなさい。
メリーナ: 真の運命が見えないのは、あなたが動揺しているからです。
セラフ: グラディエーターたちが英雄王について話しているようです。
セラフ: 聖火の導きがなくとも、私には見えました。避けようのない争いが、玉座の前で……
ネリーア: しかし、英雄王の顔は分からず……果たして、玉座に就く者は誰なのでしょう。
セラフ: 曖昧な予言を出しては、民の心を導くどころか悪用される恐れが出てきます。
セラフ: 時々、私は思うのです。予言とは未来を照らす輝きなのか、それとも人々を欲望の渦に閉じ込める枷なのか、と。
漂泊者: 街から離れた場所に、これほど立派な建物があるとは……
漂泊者: でも、ユーノが見当たらないな……
漂泊者: あれは……壁画?
大きな壁画を調べる
壁画の前には小冊子が置かれている。壁画の下部にある判読し難い数行の小さな文字がその小冊子に書き写されているようだ——
「ただならぬ力を持ち、黒き波から誕生した『英雄王』だけが、セブン・ヒルズを永久の地にできる」
「英雄王は荒立つ暗流と波風を落ち着かせ、旧王の血をもって最上の栄光を戴冠する」
あなたは壁画が完全ではないことに気づいた。中央に剥がれ落ちた部分がある……
これが意味するところは不明だが、直感で理解した。その部分は、「無」を超えた可能性を持つのだと。
アウィディウス: こんにちは、漂泊者殿。どうやらお互い、テトラゴン真殿の壁画に深い興味があるようですね。
漂泊者:
アウィディウス: 歴代の諭しの女の作品です。彼女たちが聖火の中から垣間見た予言——すでに起きたこと、そしてこれから起きることを描いています。
アウィディウス: つまり、この壁画は二つの重要な予言を掲示しているのです。
アウィディウス: ひとつは、かつてラグーナの民が歳主信仰を巡る争いで受けた、呪いのような予言。
アウィディウス: 「聞きなさい、セブン・ヒルズの信仰心なき者よ。高天の神は怒り狂っている。セブン・ヒルズの王が再び神の意志に背けば、滅びゆく定めにある」
アウィディウス: もうひとつは、まさに諭しの女たちが、ラグーナの民の予言に続けて語ったものです——
アウィディウス: 「ただならぬ力を持ち、黒き波から誕生した『英雄王』だけが、セブン・ヒルズを永久の地にできる。英雄王は荒立つ暗流と波風を落ち着かせ、旧王の血をもって最上の栄光を戴冠する」
アウィディウス: この壁画に特に関心をお持ちのようですね……これは、いつの日かセブン・ヒルズに降りかかる災厄を描いています。これまで通り、力によって流れを変える英雄王が、我々の中から現れるでしょう。
アウィディウス: しかし、その英雄王の正体について、我々は何も知りません。そして偶然にも、壁画の欠けた部分のように、厄災に抵抗する戦いの結果もまた、空白なのです……
アウィディウス: 諭しの女たちは、来たる運命を垣間見ることができなかったのか、それとも人々が知るべきではないと考え伏せたのか……この問題は、考えさせられますね。
ユーノ: あらあら、次期英雄王「候補」ともあろうお方が、白昼夢を見ているの?空白の壁を見つめながら、自分の勇姿が刻まれる日のことでも想像してるのかしら?
アウィディウス: たまたま通りかかったところを、少しお相手していただいたのです。私のような取るに足らない存在を、ユーノ様が気に留める必要などありません。
ユーノ: 取るに足らない存在?あなたは元老院のお気に入りでしょう。知らない者はいないわよ。あの爺さんたち、私には冷たいくせに、あなたには随分と目をかけてるじゃない。
漂泊者:
ユーノ: いつ来てたの?まったく、こいつに先を越されるなんてありえないわ。
アウィディウス: 英雄を敬うのは人の常です。ユーノ様が私に腹を立てる必要などありましょうか?
ユーノ: ちっ、あなたの企みはお見通しよ。漂泊者が味方につくと思ってる?
ユーノ: ……要は狩りの名目で「ティラノス」と黒潮を先に始末して、自分こそが予言にあった英雄王だって証明するつもりなんでしょ?
ユーノ: えっと、今は説明してる場合じゃないから、どこかで話すわ。
アウィディウス: お二人には伝えておきましょう。私が権力を求める野心家であることは否定しません。ですが私には、セブン・ヒルズの栄光を守る使命があります。
アウィディウス: だからこそ英雄王の座に就き、次なる災厄……滅びの運命を退けたいのです——テトラゴン真殿の予言に従って。
ユーノ: あなたね……
漂泊者:
アウィディウス: あの方は英雄王に相応しい品格を備えています。ただ、予言にある「ただならぬ力」を持っていません。
アウィディウス: オーガスタ様の強さは本物ですが、共鳴能力は人並みです。しかし、歴代の英雄王は皆、卓越した才能の持ち主でした。
アウィディウス: 彼女には剣を振るう力こそありますが、偉大な共鳴者のように、尽きぬ痛みと長い歳月に耐えうることはできないでしょう。
アウィディウス: 残念ながら、予言によって築かれたセブン・ヒルズにおいて、オーガスタ様は例外的存在。
アウィディウス: ユーノ様にお約束します。私は決して、陰で事を起こしたりはしません。総督が正々堂々とした挑戦を望むのであれば、私は相応の敬意を払いましょう。
アウィディウス: では、そろそろ失礼します……
アウィディウス: ……そうでした、最後にひとつ。今回の狩猟で、我々は新王の誕生を目撃できるかもしれません。
ユーノ: ……
ユーノ: 見ての通りの奴よ……もう、せっかく二人の時間ができたのに、こんなことで白けるなんてね……
漂泊者: 理解できないな。元老院の連中は権力を奪おうにも、オーガスタ相手に勝ち目はないはずだ。なのに、なぜ彼らは動く?
ユーノ: オーガスタが総督の座に就いた途端、好き放題し始めたからよ。闘技大会の腐敗を正す動きで、爺さんたちの機嫌が特に悪くなったわ。オーガスタは気にする素振りすら見せてないけどね。
ユーノ: 当然、いろんな横槍が飛んできたわ。「闘技の根幹を揺るがす」とか何とか……まぁ、自分たちの小遣い稼ぎを邪魔されて、ゴネてるだけよ。
ユーノ: それより問題なのは……
ユーノ: ……この状況を、あのバカ本人が望んでるのよ。
ユーノ: あいつ、「民はセブン・ヒルズに忠誠を誓えば良い。余に忠誠を誓う必要はない」なんて言うのよ。
ユーノ: それに、平然と言ってたわ。強いグラディエーターが総督の座を目指すほど、意味が出てくるからいいんだとか。
ユーノ: まったく、私よりわがままね。
漂泊者:
ユーノ: そんな心配するわけないわ。あなたもオーガスタの大剣は見たでしょ?剣に付いてる骸は、彼女が無数のグラディエーターを倒して征服した戦利品なの。
ユーノ: アウィディウス程度の優れた共鳴能力を持つ奴くらい、何人も倒してるわよ。
ユーノ: そういえば、アウィディウスの様子が少し引っかかったわ。立場とか関係なく、どこか不気味に見えるっていうか……
ユーノ: ……ただの考えすぎなら、いいんだけど。
ユーノ: グリフェックスが来たわ!どうやら、獲物が動き出したみたいね。
ユーノ: また会いましょう。あなたの興味、次こそ私にだけ向けてもらうから。
漂泊者: あの人、こっちを見てるのか……?
漂泊者: 挨拶しに行こう。
壁画の前には小冊子が置かれている。壁画の下部にある判読し難い数行の小さな文字がその小冊子に書き写されているようだ——
漂泊者:
「歳主インペラトルと肩を並べるファビウス、予言されし英雄王」
「黒き怒涛にも屈さず、力強く腕を振るう。彼は堅固な両手で我らを嵐の中から導き、永久の高地へ誘った」
「勝者の旗は、狂風に大きく揺られる:我が足下の大地、これよりセブン・ヒルズに帰す」
壁画の前には小冊子が置かれている。壁画の下部にある判読し難い数行の小さな文字がその小冊子に書き写されているようだ——
漂泊者:
一面、空白の壁。
運命の潮が乾いた浜に痕跡を残す日を、静かに待っているようだった。
ルナオーラムの燭台を持っている人と話す
リリベル: ……
リリベル: 漂泊する英雄よ、お待ちしておりました。
リリベル: お見せください……ふむ、広い空白、人知の及ばぬ運命……
リリベル: 若者よ、憂う必要はありません。空白は無を意味するわけではないのです。
リリベル: 導きに従ってお進みください。必ずや無限の可能性へ誘い、未だ手の及ばぬ彼岸が霧を抜けた先で待っているでしょう……
漂泊者:
女性はあなたの問いに答えない。燃え盛る炎を見つめる双眸は、どこか別の場所に魂を置いてきたかのように感じた。
ユーノ: ちょうどいいわ。
ユーノ: そろそろ体を動かしましょう。
ユーノ: 漂泊者、リリベルのおばあちゃんと何を話してるのかしら……
ユーノ: まあいいわ、後で聞けば。
ユーノ: アクィラ、お願いね。
ユーノ: 栄光の地の英霊たちよ、私の祈りに応えなさい。
ユーノ: 燃え盛る聖火よ、すべてを見通す目を与え給え。
バティスト: 若いの、この剣はこのところの一番の出来だ。
バティスト: 黒潮の造物を狩るには、人と武器、両方が揃わねばならん。問題は……人と剣は共に赴き、されど剣のみが還ることだ。俺はそいつを嫌というほど見てきた……
バティスト: この剣が、お前に幸運をもたらすことを願っているぞ!
フェデリコ: 親方、この剣に名前はありますか?
バティスト: いや、まだだお前、名は何という?
フェデリコ: フェデリコです。
バティスト: フェデリコか……良い名だ。もしお前がこの剣と共に帰って来られたなら、お前がこの剣に名を付けてやれ。
フェデリコ: ……わかりました、親方。
フェデリコ: ファミリーの栄光に賭けて、私がこの剣に相応しいと証明します。
オーガスタと会う
漂泊者: 出発の合図だ……
漂泊者: オーガスタを探そう。
オーガスタ: あそこだ。
オーガスタ: あの高い崖の後ろに、歳主インペラトルが残した地穿ちの楔がある。この土地と同じくらい古い歴史を持つ。
オーガスタ: そこが今回の終着点となるだろう。そして、余とお主が共に目指す場所でもある。
漂泊者:
オーガスタ: 地穿ちの楔から生まれし黒石で作られた、アンカーストーンだ。
オーガスタ: 地穿ちの楔の残り香を帯びている。身を守ってくれるほどの力はないが、黒潮や造物を一時的に退ける助けにはなるだろう。
オーガスタ: 後ほど、マルーンウッド狩り場の三つの場所に、アンカーストーンを打ち込むのだ。アンカーストーンが生み出す特殊な磁場を利用し、獲物をさらに下層のアスポデロスの野へ追いやる。
オーガスタ: アスポデロスの花が咲き乱れる野原は、下層区域の中でも安全なほうだ。地穿ちの楔の深根と近い高さにある。
オーガスタ: あの栄光の場所で、「ティラノス」に相応の死を与えよう。
漂泊者:
オーガスタ: これは黒潮の先駆け、「ティラノス」の印。どうやら、なかなか騒がしい獲物に当たったようだな。
オーガスタ: マルーンウッド狩り場は、崖の向こう側にある。我々がグリフェックスか何かで空路を行くと読み、深淵へ引きずり込むために待ち伏せをしているのだろう。
オーガスタ: コロサウルスの分際で、巧みに罠を仕掛け、狩人が網にかかるのを待つとは……ふっ、実に面白い。
オーガスタ: 諸君らよ、余と共に歩いて狩り場へ向かうのだ。
オーガスタ: 聖火の炎で決意の火を灯せ。そして、セブン・ヒルズに仇なす者へ知らしめよ!
「ささやき」: ……
「ささやき」: あれは、お前を待っている……
漂泊者:
オーガスタ: ……行くぞ。
ラストリッジを抜ける
「ティラノス」を追撃する
アスポデロスの野に向かう
漂泊者:
ユーノ: ……屍の山、恐ろしい光景でしょ。
ユーノ: ここは「ティラノス」が生まれた場所。あいつが誇る残酷な王国なのよ。
ユーノ: 今までの狩りは、この場所で最後の決戦を迎えたわ。
ユーノ: グラディエーターたちは、あらゆる手段で黒潮の造物をアスポデロスの野に追い込むの。黒潮の造物も同じように、あの手この手で追跡者をここまで誘い込む。
ユーノ: 生と死を争う平等な戦い……どちらが狩人で、どちらが獲物なのかは、終わってから分かること。
オーガスタ: 英雄王アティリウスの末裔にして、マネスの底を四度踏破した勲章を持つアウィディウスよ。
オーガスタ: 貴様は渇望しているのだろう——権力を。
オーガスタ: だが、余の相手を務めるには覚悟が足りぬ。
オーガスタ: さあ、こちらへ来るのだ。余のそばで、欲望の赴くままに追うが良い。
オーガスタ: もっと、もっと野心の炎を燃え上がらせよ。
アウィディウス: 仰せのままに、総督。
ユーノ: ようやく、少しは退屈せずに済みそうね。
ユーノ: 漂泊者、あなたは大人しく私と休んでなさい。
ユーノ: 今のところ、オーガスタとグラディエーターの問題に横槍を入れる必要はないわ。
「ティラノス」を倒す
オーガスタ: 準備は整った
オーガスタ: 「あれ」は直に罠にかかる
ユーノ: 漂泊者、行きましょう。挨拶に付いていくわよ。
ユーノ: せっかく用意した餌だもの。
ユーノ: 私からのプレゼント……「あいつ」にきっちり受け取ってもらわないと。
「ティラノス」を追撃する
「スキャン」で「ティラノス」を探す
オーガスタ: あそこだ。
「ティラノス」が残した黒潮の痕跡を調べる
「ティラノス」: *惨めで苦しげな咆哮*
漂泊者:
吠える声の出所を探す
愕然としたグラディエーター: こ、これは何の音だ……
アウィディウス: ……
ユーノ: そう、今よ……
アブ: 何が起きたんだ?さっきの黒い霧……ネバネバしてるし、いくら食っても食いきれないぞ……
アブ: げっぷ……だ、ダメだ。一気に食いすぎて、頭がふらふらする。
アブ: 漂泊者……うぅ、ちょっと休ませてくれ……
オーガスタ: ……まだ、持ちこたえられるか?
???: オーガスタ……
「ささやき」: オーガスタ……
「ささやき」: ……見ろ、彼の持つ小さな音骸なら、身一つで荒れ狂う黒潮を易々と鎮めることができる……これこそ、強大にして完璧な共鳴能力。
「ささやき」: 人間の弱い力しか持たないお前には、不可能な芸当だろう。
「ささやき」: お前はまた、すべてを失うところだった……かつてと同じように。
「ささやき」: オーガスタ……今回こそ「神の恩寵」を迎え入れよ。我らの導きに従い、戻るのだ……
「ささやき」: うわごとの町——お前の故郷へ。
ユーノ: オーガスタ……
ユーノ: オーガスタ……ゲホッゲホッ……
ユーノ: もし……もしもの話だけど、セブン・ヒルズの運命が、とっくに決まっていたとして……
ユーノ: それでも、あなたは戦い続けるの……?
オーガスタ: ……
オーガスタ: 王が王たる所以は、民のために不可能を成し遂げることにある。
オーガスタ: ここは危険だ。余が隊を率いて、皆を近くの臨時キャンプへ送る。その前に、誰一人として取り残さぬよう確認せねば。
オーガスタ: 漂泊者たちは先に行け、ユーノを頼む。
漂泊者:
臨時キャンプに向かう
ユーノ: ……
漂泊者: 大丈夫か?休んでくれ。
ユーノ: 気持ちだけもらっておくわ。この程度でへこたれるほど、私は弱くない。
ユーノ: ……ここでいいわ。
ユーノ: まったく……そんな心配そうな顔しないでよ。大したことじゃないんだから。
漂泊者:
ユーノ: ……
ユーノ: 待って、私に何か聞きたいことがあるんでしょ。
ユーノ: 気にせず言ってちょうだい。これくらいの傷、問題ないわ。
漂泊者:
ユーノ: ……
ユーノ: そこまで「見た」の?いや、それだけじゃないのかしら……
ユーノ: ふふっ、驚かされてばかりね……まあ、そんなことができるのは、あなただけでしょう。
ユーノ: リリベルのおばあちゃんから聞いたの。あぁ……テトラゴン真殿にいた、諭しの女の長のことよ。あなたの運命は、「人知の及ばぬ空白」らしいわ。
ユーノ: 「空白」の意味を完全には理解できてないけど、少なくとも特別な存在だとは認めるしかない。
漂泊者:
ユーノ: あれは……かつて私が聖火の炎の中で垣間見た、セブン・ヒルズの運命よ……
ユーノ: あなたが見た通り、黒潮はセブン・ヒルズに滅びを……オーガスタに死をもたらす。
ユーノ: ラグーナ人の予言が本当かどうかは知らないけど、運命は私に悲劇しか示してくれなかった。
ユーノ: ……悔しいけど、今は認めざるを得ない。黒潮は、本当に恐ろしい存在だわ。
ユーノ: 幻を見せたり、嘘をついたりするだけじゃない……私たちが目を背けてきた、心の弱い部分を目ざとく見つけてくる。
漂泊者:
ユーノ: ありえないわ。私の予言が外れたことはないもの。
ユーノ: ……だからこそ、無力な自分が嫌い。すべてを知っているのに、何もできないなんて……
ユーノ: ……ここまで話したついでに、秘密をひとつ教えてあげるわ。
ユーノ: ……今の私には、運命の流れが見えない。
ユーノ: 私は「運命を覗き見る能力」と引き換えに、黒潮に対抗する共鳴能力を手に入れた。他でもない、運命の手先になり、高みから物言う存在に操られるのが嫌だったからよ。
ユーノ: でも結局……どこまで全力を尽くしても、運命から逃れることはできなかった……
ユーノ: さっきアスポデロスの野で遭遇した黒い人影は、黒潮が生み出した存在よ。私たちは、あれを「偽りの神王」と呼んでいる。
ユーノ: ほかの造物とは別物。黒潮から散逸した力を吸収して、再形成するの。
ユーノ: このまま放っておいたら、どうなるのか分からない。あれは間違いなく、予言にあったセブン・ヒルズを滅ぼず元凶だと確信してるわ。
ユーノ: 狩猟が始まる前に、私とオーガスタはサングイス狩猟台地を調査して、今回の高潮が尋常ではないことを確認したの。
ユーノ: そこで私たちは、神王の性質を利用しようと考えた。コロサウルスを餌に、完全な実体化を遂げる前に誘い出す計画を。
ユーノ: セブン・ヒルズの悲劇を書き換えられるかもしれない……そう信じて。
ユーノ: けど、結果は見ての通りよ。私たちは失敗した……
漂泊者:
ユーノ: ……今の私には、もう分からない。
ユーノ: これまで予言は正しかった。だから、私たちに訪れる死の運命も、避けられないのかもしれない。
ユーノ: でも、オーガスタなら……あのバカは、これまで通り最後まで戦い続けるでしょうね。
ユーノ: ただ、ひとつだけ気になることがあるわ。なぜか分からないけど……さっき黒潮が見せた運命は、私が記憶しているものと少し違う気がする。
ユーノ: どこが違うのかしら……うっ。
漂泊者:
ユーノ: 共鳴能力の副作用よ。
ユーノ: 多くの場合、黒潮は安定した形では現れない。けど私の共鳴能力を使えば、自分の「存在」と引き換えに、黒潮の造物を顕現させることができるの……要するに、等価交換ね。
ユーノ: えっと……完全に理解する必要はないわ。この副作用は睡眠によって緩和できる。だから大丈夫よ。
漂泊者:
漂泊者:
ユーノ: ええ……私が元気になったら、この程度の謎あっさり解けるわ。
ユーノ: そうだ。これ、あなたにあげる。
漂泊者:
ユーノ: 共鳴能力の一部を封じ込めることができる月のブレスレットよ。私が諭しの女になった時、先輩から受け継いだの。
ユーノ: とても貴重な物だから、ちゃんとしまっておきなさい。代わりはないんだから。
ユーノ: 私がいない時は、これを頼りにして。もしかしたら、あなたとオーガスタの助けになるかもしれないわ。
漂泊者:
ユーノ: 何よ、やけに素直ね……
ユーノ: ……というか、そんなに長く寝るつもりはないわよ!二人して私を置いていったら許さないから!
トマス: この状況……今回の狩猟は分が悪いな……
トマス: はぁ……もう一度アニマエ・ポティオが飲みたい。また帰る機会はあるだろうか……
漂泊者:
トマス: なに!?お前、持ち歩いてたのか?最高だ、こんな時にまた飲めるとは……
トマス: そうそう……この味だよ!
トマス: ありがとな。もし二人とも生きて帰れたら、奢らせてくれよ。
アンナリサ: ユーノ……彼女の武勇伝は聞いていましたが、実際に目にするのは初めてです……
漂泊者:
アンナリサ: 今のところ、大事には至っていません。
アンナリサ: 共鳴能力の使い過ぎですね。
アンナリサ: 今はゆっくり休ませてあげましょう。
アンナリサ: きっと彼女の活躍は、多くの人の彼女のイメージを変えるでしょう。
漂泊者: オーガスタたちの様子を見に行こう。
指揮所に向かいオーガスタを探す
アウィディウス: これまでのいかなる危機も凌駕します。セブン・ヒルズのために、権力争いは一度置いておくとしましょう……
漂泊者:
アウィディウス: マネスの底を四度踏破したこと、ですか……?
アウィディウス: 今は昔話をしている場合ではないかもしれませんが、閣下のご要望とあらば……
アウィディウス: あれは四年前の高潮です……我々は荒れ狂う黒潮によって、台地下層の潮蝕地まで追い詰められました。
アウィディウス: かつて三人の英雄王がマネスの底を征服しましたが、私は彼らの真似をするつもりなどなかったのです。しかし、黒潮の封鎖を突破するためには、危険を犯してでも部隊を率いて、地下に埋もれた前代文明の遺跡に挑まなければなりませんでした。
アウィディウス: 運が味方した、と言うべきでしょうか……あの窮地で私たちは、困難の中に活路を見出したのです。
漂泊者:
アウィディウス: ……運命とは、無常なもの。今も狩り場に残っているのは、私だけとなりました。
アウィディウス: 当時、仲間の多くが黒潮の侵蝕を受けましたので。
アウィディウス: マネスの底に自生し、黒潮に対して天然の耐性を持つ特殊な植物——メソナによって、かろうじて意志の腐敗を耐え抜いたのです。
アウィディウス: それでも仲間の多くは、今もなお病に苛まれ、グラディエーターとしての生涯を早くに終えることになりました。
アウィディウス: この貴重なオークリーフの勲章は、危機を乗り越えた私に前総督がくださった褒章です。
アウィディウス: あれは輝かしくも、痛ましい勝利でした。是が非でも、仲間の苦痛を取り除きたかったのですが……
総督府の侍従: ……本陣だけでなく、本島各区にも通知済みです。指示通り、防御措置も抜かりなく。
オーガスタ: ご苦労。何かあれば、またすぐに知らせよ。
総督府の侍従: 了解しました。
漂泊者:
オーガスタ: ひとまず、指示は下した。最悪の事態を想定して、戦闘準備をせねば。
オーガスタ: それと、ブラックショアに連絡を取っている。
オーガスタ: 総督府は以前、リナシータ一帯で活動するブラックショアの協力者を手に入れた。双方合意のもと、狩猟期間中、ブラックショアにはセブン・ヒルズの中枢を利用し、黒潮のデータの監視や収集の許可を与えている。
オーガスタ: もし狩猟計画に不測の事態が発生した場合、ブラックショアはセブン・ヒルズに技術支援を提供する約束だ。
漂泊者: リナシータ一帯で活動する協力者?
オーガスタ: ああ、名は卜霊。よく印象に残っている……実に面白い娘だ。
漂泊者: なるほど、あの子か……
漂泊者: オーガスタ、ブラックショアのほうは俺に任せてくれ。
漂泊者: 彼らとは、多少の付き合いがある。話もスムーズに進むはずだ。
オーガスタ: うむ、ならば頼もう。
漂泊者:
卜霊(ボクレイ): 状況は大体分かったよ。あーあ、どうしてまた面倒事に巻き込まれちゃったんだか。困ったねぇ、ボス。
オーガスタ: つまり……
卜霊(ボクレイ): 中枢から送られてくるデータが、最近どうもおかしいの。サングイス狩猟台地の黒潮、なんか変だよ。今までこんなに邪悪な気配はしなかった。
卜霊(ボクレイ): もともとセブン・ヒルズの黒潮は、高潮期に少し騒がしい程度だったのにさ。何かに取り憑かれたのか、いきなり人の形になってるし。
卜霊(ボクレイ): はぁ……ボスたちのためにテティスシステムの報告を整理するよ——「神王」って呼ばれてる人の形をした邪悪な存在が、狂ったように周波数を飲み込んでる。
卜霊(ボクレイ): 黒潮の造物、残像、音骸……エナジーを持ってるものなら、全部対象みたい。もしかしたら、ほかにも狙いがあるのかもしれないね。
卜霊(ボクレイ): でも、セブン・ヒルズやラグーナに直接手を出す様子は今のところないよ。たぶん、まずは力を蓄えて、それから一気に地穿ちの楔を支配するつもりじゃないかな。
卜霊(ボクレイ): もし地穿ちの楔が効力を失ったら、台地の下に封じられていた黒潮が一気に噴き出してくるはず。そうなったら「大凶」どころの騒ぎじゃない。リナシータの人たちは、三面六臂の力を得たって逃げられないだろうね。
漂泊者:
あなたは、ユーノとオーガスタが密かに神王を狩る計画を画策していたことを思い出す。計画自体は失敗に終わったものの、あなたはオーガスタの意向に従い、その旨を卜霊に伝えていた。
卜霊(ボクレイ): 風は水面を渡り、雷は山前にて轟く、か……さすがの一手だね、ボス!
卜霊(ボクレイ): うちの予想だと、あのコロサウルスは大物を釣り上げるための餌じゃないかな。ボスたちの狙いは、先手を取って神王が力をつける前に叩き潰すこと。
卜霊(ボクレイ): そうでしょ?
オーガスタ: うむ、貴様の言う通りだ。
卜霊(ボクレイ): 天地交泰……大吉の卦が出てる。たぶん、ボスの計画に大きな狂いは起きないと思うよ。
卜霊(ボクレイ): でも……順調すぎると、かえって反動があるかもしれない。極まれば必ず転じ、干渉を受ける……テティスシステムのほうでも、狩りの途中に妙な周波数を捉えてるよ。
卜霊(ボクレイ): ん~これはイレギュラーな周波数だね。神王が天命の定めよりも早く形を成したせいで、安定していた状況をめちゃくちゃにしたんだ。
漂泊者:
卜霊(ボクレイ): えっと、もう一回占ってみないと……今は気の流れが乱れちゃって、はっきり見えないんだ。
卜霊(ボクレイ): ……おそらく、誰かが意図的に天機を隠してる。
オーガスタ: とにかく、我々は事態が制御不能になる前に神王を見つけ出し、さらなる周波数の融合を阻止しなければならない。この目標は、一貫している。
卜霊(ボクレイ): その通りだね。神王がどんなにすごい力を持っていたとしても、テティスシステムの目からは逃れられないし。えっと……アレは今、周波数が最も集中している場所にいるみたい。
卜霊(ボクレイ): ……サングイス狩猟台地の東のほうかな。うーん……気の流れが重苦しいね。昔、何か大きな事件があったんだと思う。すごい人が何人も犠牲になったとか。
オーガスタ: うわごとの町……
オーガスタ: では、余が自ら止めに行こう。
漂泊者:
アウィディウス: ……総督。
アウィディウス: どうか、私にも同行させてください。
アウィディウス: 不躾な願いとは承知しています。ですが、自らの力を過信しているわけではありません。セブン・ヒルズの戦士として、ただただ力になりたいのです。
アウィディウス: 我々は皆、セブン・ヒルズの栄光を守るために団結しています。
アウィディウス: 危険ゆえ、強制はできません。ですが、この場にいる者は、これまで数々の栄誉を賜ってきました。今こそ、その力を見せる時なのです。
年老いたグラディエーター: まだ若いのに、よく言ってくれた。セブン・ヒルズのグラディエーターは、挑戦を恐れん。大空を翔ける誇り高き猛禽が嵐を前にして、雛鳥のように英雄の翼に大人しく甘えていられるか!
年老いたグラディエーター: 総督、我らも共に戦います。
オーガスタ: うむ。覚悟をもってセブン・ヒルズに誓った忠誠心、実に素晴らしい。余だけでなく、カンピドーノの丘に眠る英霊も、その勇姿を誇りに思っているだろう。
オーガスタ: 戦いを望む諸君らの熱意、無下にはすまい。余も相応の覚悟で応えよう。
オーガスタ: 来るのだ、剣を取れ——セブン・ヒルズのために、そして永遠に朽ちぬ英雄の名のために。
「ささやき」: 賢明な選択だ、オーガスタ……
「ささやき」: 戻れ、あの場所へ。ファビアヌムが帰りを待ち望んでいる……
「高天の使い」でうわごとの町に向かう
アウィディウス: 潮蝕地……
アウィディウス: まさかこのような状況で、4年が経過してから訪れることになるとは……
怯えたグラディエーター: ああ、どうしてこんな有様に……
年老いたグラディエーター: この場所は、16年前に黒潮の直撃を受けた。いくらか残っているだけでもマシだ。
怯えたグラディエーター: つまり……もし我々が黒潮を止められなければ、セブン・ヒルズの街もこうなる、と……
グラディエーターたち: ……
オーガスタ: 戦士たちよ、恐怖に足を掬われてはならん。我らの背後には、セブン・ヒルズの輝かしい栄光がある。
オーガスタ: 16年前の惨劇を、二度と繰り返すものか……
オーガスタ: 我々が、ここにいる限り!
漂泊者:
オーガスタ: 神王は見過ごしてくれぬだろう。だが、奴の位置と状態が把握できるまで、軽率に行動するのは賢明ではない。
アウィディウス: 総督、私は命令通り——もちろん、これは私自身の希望でもありますが、仲間を率いてうわごとの町の周囲にアンカーストーンを設置します。少なくとも、うわごとの町の外は一時的な安全を確保できるでしょう。
オーガスタ: そうだ。さすれば神王の行動も、うわごとの町の中に限定されるはず。
オーガスタ: うむ。任せたぞ、アウィディウス。
オーガスタ: 漂泊者、神王の追跡は余たちで行なおう。しかし、時間が限られている。別行動になる可能性も考えておくのだ。
漂泊者:
オーガスタ: 勇敢なグラディエーター、あるいは善良なセブン・ヒルズの民だ——彼らは元々、我々の仲間だった。
オーガスタ: 黒潮は罪なき者たちの心を蝕むだけでなく、その亡骸を自らの手先へ堕落させた……あぁ、亡くなってもなお、なぜ苦しみ続けなくてはならんのだ?
オーガスタ: 余が保証しよう。あの悪意の源には、必ずや代償を支払わせる。
うわごとの町を調べる
道標の像を通して「ソノラ」に入る
漂泊者: これがうわごとの町?
漂泊者: いや……少し違う。
オーガスタ: かつてのうわごとの町だ……
オーガスタ: 正確には、黒潮の影に囚われたグラディエーターの町。英雄王ファビウスが来訪した地……セブン・ヒルズの永遠の傷——ファビアヌム。
漂泊者: オーガスタ、あれを見てくれ。
漂泊者: ……過去の周波数か?
オーガスタ: 行こう、手がかりが見つかるかもしれない。
「光点」を追って「ソノラ」を探索する
???: 今日はオークのうつろで見かけなかったけど……
???: マネスの底を探検するって約束したのに、また誰かの手伝いに呼ばれたとか?
懐かしい声の女の子: うぅ、ごめん……
懐かしい声の女の子: オルソが怪我しちゃって、フェロおじさんの手が足りないから……ちょっと手伝いをしてたら時間を忘れちゃって……
???: もう、仕方ないな……
???: でも、不思議だね。どうしてみんな、いつもあんたに頼むんだか。私たち、まだ子どもなのに。
懐かしい声の女の子: ……よく分からない。
???: ふーん、じゃあ私も分かんないや……
???: ……まあ、そっか。もうすぐ高潮だし、父さんも母さんも狩りの準備で忙しそうにしてたね。鍛冶屋のフェロおじさんが一番忙しいのは間違いないか。
???: はぁ、本当にオークのうつろでマネスの底に行く道を見つけられたら、ローザおばあちゃんの話みたいに、英雄王の囁きを聞いて、すごい共鳴能力を手に入れられるのに。
???: 私も狩り場に行けたら、父さんと母さんに大変な思いさせずに済むし。
懐かしい声の女の子: でも、エンジェルは充分強いよ。
懐かしい声の女の子: エンジェルになれたらいいなって、たまに思う。
懐かしい声の女の子: ……私には、共鳴の才能がないみたい。昔、お父さんにも言われた。「剣捌きは悪くないが、残念ながら共鳴能力は並だ。グラディエーターの良い苗とは言えんな」って。
エンジェル: はぁ?普通なわけない。ほら、手を見せて。
エンジェル: 音痕、手にあるでしょ。
エンジェル: どうしたの……早くしてよ、なんで急にもじもじしてるの。
エンジェル: ……
エンジェル: それ……
エンジェル: ダメだよ、フェロおじさんのところに行こう。鍛冶場で火傷したんでしょ!
懐かしい声の女の子: 私が気をつけてなかっただけ。おじさんのせいじゃないよ……
懐かしい声の女の子: ……それに、おじさんと約束したの。もっと早くできるようになったら、使ってない剣を貸してもらうんだ。
懐かしい声の女の子: ローザおばあちゃんが言ってたでしょ。マネスの底に行くには「二つの命」を持って行かなきゃいけないって……でも私たち、剣を持ってないから足りてない。だから、私……
エンジェル: またそんなことを……まったく、しょうがないな。
オーガスタ: ……
漂泊者:
オーガスタ: ああ……16年前、黒潮が来る前夜に起こったことだ。
アブ: 漂泊者、あの飛び回ってる奴だ!現れたぞ!
漂泊者: 今度は俺たちを案内してるんだろう。
漂泊者: 付いていこう。
漂泊者: ……あの虚影に止まってる。
泣いている男の子: うぅ、ぐすん……
懐かしい声の女の子: こんなところにいたんだ、やっと見つけた。
懐かしい声の女の子: 美味しい飴だよ。ローザおばあちゃんがくれたから、分けてあげる。
泣いている男の子: ん……
泣いている男の子: ねぇ……ローザおばあちゃんが話してたマネスの底の話、あれって本当なのかな……
泣いている男の子: ……もし英雄王の囁きが聞こえたら、うつろの不思議な力で、お兄ちゃんの足も治せるかな……?
泣いている男の子: 噂通り強い共鳴エナジーなら、きっと前みたいな強さを取り戻せるよね……
泣いている男の子: 大人たちが話してるの聞いちゃった……今回の黒潮は、すごいんだって……
泣いている男の子: お兄ちゃんの足、もう治らないみたい。グラディエーターにはなれないんだ……
懐かしい声の女の子: ……じゃあ、オークのうつろに行こう。
懐かしい声の女の子: はい、このフェロおじさんに借りた剣を使って。でも、ちゃんと返してね。
泣いている男の子: 一緒に行ってくれないの?剣、これしかないでしょ……
泣いている男の子: この剣だけじゃ、マネスの底なんて絶対に行けないよぉ……
懐かしい声の女の子: 大丈夫、なら今度にしよう。
懐かしい声の女の子: 次までに、もっとたくさん剣を持ってくる。そうすれば、みんなで行けるよ。
アブ: あれ?漂泊者……さっきの女の子の声、何だか聞き覚えがあるような。
アブ: どこで聞いたんだっけ?
オーガスタ: ……
漂泊者:
オーガスタ: ほかに糸口はない、行ってみよう。
道標の像を通して「ソノラ」に入る
「光点」を追って「ソノラ」を探索する
懐かしい声の女の子: ███████いれば██ルは絶対█████████████
アブ: うーん、よく聞こえないな……
アブ: 漂泊者、様子がおかしくないか?何かに邪魔されてる気がする……
アブ: 近くに悪さしてる奴らがいるのは感じるけど、姿が見えない……まるで、壁で隔てられてるような……
オーガスタ: 道標の像……ここに現れたのが偶然だとは思えん。
オーガスタ: もし像が「ソノラ」へ導けるのなら、当然、我々を外に案内できるはずだ。
漂泊者: 邪魔者は「ソノラ」の外にいるかもしれないから、一度ここを出る……ということか?
オーガスタ: 少なくとも、試してみる価値はある。
漂泊者: ここにも「過去の虚影」が……
アブ: 漂泊者、見つけたぞ、あそこだ!
道標の像を通して「ソノラ」を出る
アブ: おお!本当に「ソノラ」から出られた!
異常な区域を調べる
アブ: あっ!侵蝕された像だ、やっぱりこいつらが悪さしてたんだな!
漂泊者: 大丈夫、俺が片付ける。
道標の像を通して「ソノラ」を出る
侵蝕された像を砕いて「光点」を解放する
アブ: これでもう大丈夫だな?
アブ: よし、「ソノラ」に戻るぞ!
道標の像を通して「ソノラ」に入る
再び虚影を調べる
懐かしい声の女の子: エンジェルもここにいれば良かったのに!信じられないと思うけど……ふっ、ふふっ!
懐かしい声の女の子: ちょっとぐるって回ったら、エンリコが目を回して転んじゃった!それで、前歯まで折っちゃったんだよ!あはははっ!
エンジェル: じっとしててよ、薬が塗れないじゃん。顔に痣ができてるのに、笑ってられるなんて……
エンジェル: 正直に言いなよ。それだけじゃないんでしょ?あの人、怒ると面倒なんだから……
エンジェル: こんなに怪我してたら、冒険に行けないし。まあ、どうせ今回も同じだろうけど。オークのうつろじゃ何も見つからない。
懐かしい声の女の子: ……だって、エンリコがいじめをしてたから……私たちよりも小さかったし、見過ごすわけにはいかないでしょ。
懐かしい声の女の子: だから言ったの——「土下座させたいなら、まずは自分でやりなよ」って。
懐かしい声の女の子: そしたら、急に怒ってきて……
エンジェル: 勝てないくせに強がるんだから……はぁ、いかにもあんたらしいけど……
エンジェル: ……
エンジェル: そうだ……狩り場の様子がおかしい。父さんたち、何日も帰ってこないし、街も少しざわついてる。
エンジェル: それに、フェロおじさんから借りてる剣もそろそろ返さないと……
エンジェル: とにかく、しばらくはマネスの底に行けないと思う。
懐かしい声の女の子: 大丈夫。高潮が過ぎれば、元通りになるよ。
エンジェル: はぁ……すぐに諦めちゃうなんて、それでいいの?
エンジェル: もしもの話だけど、いつか「囁き」とか噂の「強い力」に会えたら、私たちだって英雄王になれるかもしれないのに!
懐かしい声の女の子: 英雄王……
エンジェル: まさか、あんたは英雄王になりたくないの?
懐かしい声の女の子: ……街の人はみんな、なりたいと思ってるよね。英雄王になれば、諭しの女のお姉さんたちが言うみたいに、黒潮を怖がらなくて済むから。
エンジェル: 確かに、英雄王は一番すごい人だし……そう考えると、私たちからはすごく遠い存在な気がする。
懐かしい声の女の子: うん……もしかしたら、みんなに笑顔をもたらすような人かもしれないね。黒潮がなくなれば、みんなの顔には、きっと笑顔が戻るから。
エンジェル: そんな簡単にいく……?
エンジェル: でも、だったらオーガスタはできてるね。いや、待って。エンリコみたいな悪党はなしだから!
アブ: 漂泊者、飛び回る奴が安定したみたいだ。
アブ: 「幻影」のほうに行くぞ。
道標の像を通して「ソノラ」に入る
再び虚影を調べる
漂泊者: オーガスタ……
オーガスタ: ああ、余だ。
オーガスタ: ふん、言い逃れはできないな。幼き頃の馬鹿げた姿ゆえ、黙っていようと思ったのだが。
漂泊者: つまり、うわごとの町……いや、ファビアヌムはオーガスタの故郷なのか?
オーガスタ: そうだ……まさか、こんなに時が経ってから自分の過去と再会するとは。
アブ: うーん……ちょっと気になるな。
オーガスタ: マネスの底とオークのうつろに関してか?
アブ: そうそう!
オーガスタ: 昔、ファビアヌムの名は誇り高いものだった。
オーガスタ: なぜなら当時、黒潮に対抗する最前線となっていたからだ。英雄王ファビウス、アティリウス、そしてヴァレリアも、セブン・ヒルズのためにこの地で戦ったと言われている。
オーガスタ: だからこそ、この町では英雄王たちの物語がいつまでも語り継がれていたのだろう。なかでも余が一番よく聞いたのは、英雄王たちが古の文明の遺跡——マネスの底を踏破したという偉業に関する話だ。
オーガスタ: 伝説によれば、「二つの命」——冒険者と愛剣の存在によって、マネスの底の大門は開かれるという。そして、今なお英雄王の囁きは、あの秘密の地下世界を彷徨っている。
オーガスタ: そう、囁きだ……その声を聞けば、英雄王に匹敵する共鳴能力が手に入ると信じられている。
オーガスタ: マネスの底へ通じる洞窟は、大きなオークの木の下に存在すると言われているが、子どもたちの間で流行った噂話に過ぎない。しかし、今となっては真実の確かめようがなくなってしまった……
オーガスタ: 惜しむらくは、余の故郷に英雄王が現れなかったこと。ほどなくしてファビアヌムは、セブン・ヒルズの者たちが口にするのも憚られる「うわごとの町」へ成り果てた……
オーガスタ: 当時のファビアヌムには、セブン・ヒルズからの援軍を待つ時間さえ残されていなかったのだ。
オーガスタ: 後にグラディエーターの古株から街で聞いた話によると……あの朝、ファビアヌムが地獄を見ていた頃、元老院の「お歴々」は揃いも揃って屋敷で安眠を貪っていたという……
オーガスタ: ふん……結局、ファビアヌムを滅ぼしたのは黒潮ではない。真の原因は、高い椅子に座りふんぞり返り、欲に目が眩んで何もしなかった、あの連中にある。
オーガスタ: すまぬ、つい感情的になってしまった。
漂泊者:
オーガスタ: そうか。今後はユーノを見習って、お主と接する機会をもっと作らねば。
オーガスタ: だが……
オーガスタ: なぜ「ソノラ」は、我々にこれを見せたのだ?
アブ: もしかしたら……我たちが探してる、あの純粋な黒潮の周波数に案内してるんじゃないか?匂いも、どんどん濃くなってるぞ。
漂泊者: あるいは、ほかに理由があるのかもしれない……
漂泊者:
オーガスタ: ほう。横暴な黒潮でさえ征服できない魂が、真実を伝えようと……?
オーガスタ: うむ……その執念、確かに受け取った。ならば、余が自ら真実の重みを確かめに行こう。
「光点」を追って「ソノラ」を探索する
漂泊者: 前方に「虚影」が……混乱してるようだ。
道標の像を通して「ソノラ」に入る
「光点」を追って「ソノラ」を探索する
異常な音の出所を探す
幼いオーガスタ: みんな……
幼いオーガスタ: エンジェル、私たち……
幼いオーガスタ: どうしたの、こんなに血を流して……
エンジェル: 私は……ゴホッ……
幼いオーガスタ: ……しっかりして、必ず連れていくから。
エンジェル: ダメ……外は、怪物だらけ……私が一緒にいたら、逃げ切れない……
エンジェル: ゴホッゴホッ、あんたは一人で……うっ。
アブ: あれ、また止まったぞ……部屋の中も静かだし、もう終わったのか?
オーガスタ: まだ覚えている。余とエンジェルが部屋の隅に閉じ込められた時、外には大量の残像がいた。
オーガスタ: しかし、勇敢な先達は化物相手に一歩も引かず、戦ってくれたのだ……もしあの者がいなければ、余とエンジェルは逃げられなかっただろう。
オーガスタ: うむ……当時の先達の行動を再現して、残像を倒す必要があるのかもしれない。そうすれば、「再現」は続くだろう。
アブ: でも、こいつらはただの「幻影」だろ?どうやって倒すんだ?
漂泊者: 前と同じかもしれない。「ソノラ」の外へ行ってみよう。
アブ: そうか、道標の像だな!
道標の像を通して「ソノラ」を出る
アブ: 残像が見えたぞ、あそこだ!
オーガスタ: まずは邪魔者を一掃する。
残像を倒す
漂泊者: 「ソノラ」に戻ろう。何か進展があったはずだ。
道標の像を通して「ソノラ」に入る
再び虚影を調べる
負傷したグラディエーター: ゲホッ、ゲホッ……ここまで、か……
負傷したグラディエーター: ははっ……少なくとも、俺は最後まで戦った……
負傷したグラディエーター: ……
幼いオーガスタ: あっ……
幼いオーガスタ: ……い、息してない……
幼いオーガスタ: ……
幼いオーガスタ: 私は……ありがとう。
虚影についていく
エンジェル: オーガスタ……
エンジェル: あんた、残るつもり……?
エンジェル: ダメ、行かないで!一緒にいよう……
幼いオーガスタ: 約束したでしょ。必ず連れて逃げるって。
エンジェル: オーガスタ!オーガスタ……
幼いオーガスタ: こ、この悪者め!
幼いオーガスタ: ……決闘しよう!
幼いオーガスタ: ……
幼いオーガスタ: こ、怖くない……準備はできてる。
幼いオーガスタ: ……
幼いオーガスタ: おい、ちゃんと聞いてるの!ナメないで!強いんだから!
幼いオーガスタ: そっちは……
幼いオーガスタ: 違う、こっち!聞こえてるでしょ!
幼いオーガスタ: エンジェル……エンジェル!
「ささやき」: 黒潮の恩寵を受けられるのは、強者のみ。弱者は忘却の彼方へ消えゆく定め……
「ささやき」: ああ、オーガスタ、我が哀れな子よ……お前は勇敢だが、その力は塵に等しい。黒潮の餌食となる価値さえ、お前にはない……
「ささやき」: 英雄の列に加わり、王冠を戴く日を夢見ているようだが……輝かしい玉座が、弱き凡人を受け入れると思うか?
漂泊者:
オーガスタ: 黒潮は私など眼中になかった。奴の標的は、最初からエンジェルだったのだ。
オーガスタ: 確かに、囁きの声は聞いた。だが、噂とは違い、それは耳障りな拒絶の響きだった。
オーガスタ: ……しかし、今となっては関係ない。すべて、過去のこと……
オーガスタ: 正直に申せば……あの頃の余は、ただ剣を乱雑に振り回すだけの小娘だった。
漂泊者:
オーガスタ: ふっ……子どもの頭に存在するのは、ただ強くなることだけ。選択肢など見えていなかった。
オーガスタ: 結局のところ、セブン・ヒルズは弱肉強食の地だ。
オーガスタ: かつては力に執着せずとも良かった。しかし、セブン・ヒルズでは力こそすべて。この手で力を掴み取れば、出自という枷を砕き、名声と富にあぐらをかく傲慢な者を捩じ伏せることができる。
オーガスタ: 今の余には、もはや己の実力を証明する必要などなくなってしまったがな。この剣さえあれば、根も葉もない噂など容易に薙ぎ払える。
オーガスタ: しかし、人の心に根差した偏見というものは、刃で断ち切れるものではない。
オーガスタ: そう……元老院の老獪な狐どもの考えなど分かっている。連中は民の心を操り、テトラゴン真殿の名を騙り、カンピドーノの丘で席の奪い合いをしているに過ぎぬ。
オーガスタ: だが、その馬鹿げた行ないが、かえって奴らの後ろ暗い恐怖心を露呈させている——
オーガスタ: 余の力を恐れているからこそ、正々堂々と挑みもせず、偽りの予言を口実に足掻いているだけだ。
漂泊者:
オーガスタ: いや……正確には、恐れていないと言ったほうが良いだろう。
オーガスタ: 黒潮はセブン・ヒルズを脅かす悪夢そのもの。故に人々は再び流浪の淵に落ちる日を恐れ、英雄王の救済を切望している。
オーガスタ: そして余は、セブン・ヒルズの総督として迷いを断ち切り、民の期待に応えねばならぬ!
オーガスタ: 指導者に恐れる権利はない。
オーガスタ: 民も分かっているはず。共鳴力を理由に余の王たる資格を疑うのならば、真の器を持つ英雄王とやらを呼ぶべきだと。
オーガスタ: もし真の英雄王が現れぬのなら……今度こそ、余が「英雄王」の称号を得るに足る人物であると証明してもらおう。
オーガスタ: 「ただならぬ力を持ち、黒き波から誕生した者」——実際のところ、英雄王の予言通りなら、漂泊者こそ、救世主なのかもしれん。
オーガスタ: もし、お主が立ちふさがるのなら……余は喜んで挑戦しよう。
オーガスタ: お主のような理を踏破した強者は、宿敵となるか親友となるか、そのどちらかだ。どちらの道を歩むことになれ、余もこの剣も、血を燃え滾らせ待つのみ。
漂泊者: 俺が……?英雄王になる気なんてない。
漂泊者: それに「王」だからといって、絶対的な武力や共鳴能力を持つ必要はないと思う。
漂泊者: 瑝瓏からリナシータに来るまで、俺は数多くの素晴らしい人に出会ってきた。彼らの能力や境遇は様々だが、もちろん弱点もあった。
漂泊者: 彼らを彼らたらしめる所以は、力や地位といった外的な要因だけじゃない。誰にも奪われず、揺らぐことのない本質こそ大事なんじゃないか?
漂泊者: オーガスタ、俺が保証する。あなたにも、その本質がある。
オーガスタ: そうか……
オーガスタ: ユーノも、似たようなことを言っていたな。
漂泊者:
オーガスタ: ……うつろの中で何が起こったのかは、余にも分からぬ。ただ、エンジェルの共鳴能力は以前よりも強くなっていた。黒潮でさえ敵わぬほどに……
オーガスタ: しかし、最後には力を完全に制御できず、呑まれてしまった。目の前でおぞましい怪物へ変貌する彼女を、余は見ているしかなかった。その後は一度も会っていない。
漂泊者: 16年前の黒潮……あの時は、今よりも周波数が安定していたはずだ。
漂泊者: もしかしたら、あの「英霊」が伝えようとした真実は、すぐ近くに隠されているのかもしれない……
オークのうつろに入る
オークのうつろの虚影を調べる
幼いオーガスタ: エンジェル!
幼いオーガスタ: エ、エンジェルが黒潮を追い払ったの?すごい……
幼いオーガスタ: あれ、怪我が……良かった、囁き声が力をくれたんだね!
エンジェル: ……
幼いオーガスタ: エンジェル……?
幼いオーガスタ: ……
エンジェル: 早く……早く逃げて!!!
次の瞬間、過去の残響を乗せた「虚影」は消え去り、代わりに渦巻くようなエナジーの塊が現れた——それは「エンジェル」が消えた場所に静かに留まっている。
アブ: くんくん……
アブ: 漂泊者、この匂いだ!
オーガスタ: 「英霊」の真実……黒潮……純粋な周波数……
オーガスタ: 漂泊者、これは真なのか?なぜ黒潮とエンジェルの周波数が……
漂泊者: アブの鼻に狂いはない。だが、念のため「ソノラ」を出たらデータを卜霊に送っておく。
漂泊者: ブラックショアに確かめてもらおう。
オーガスタ: うむ……
純粋な黒潮の周波数を手に入れる
道標の像を通して「ソノラ」を出る
あなたたちは「ソノラ」からうわごとの町へ戻り、集めた純粋な黒潮の周波数を卜霊に送り返した。
卜霊(ボクレイ): 待たせたね、ボス!データをテティスシステムで何回かフィルターにかけたら、台地全体で異常な地点が見つかった。そこに神王がいるはず。
卜霊(ボクレイ): 座標、送っておくよ。
オーガスタ: ……つまり、我々が送った周波数は、確かに黒潮のものだったのか。
卜霊(ボクレイ): うん、ほぼ間違いないね。
卜霊(ボクレイ): ただ、ひとつだけ気になるところがあるんだ。ボスたちが送ってきた周波数、なんて言えばいいかな……一言で言えば、すごく安定してる。まるで無風の静かな水面のように、眠ってるみたい。外から干渉されたことがない感じ。
卜霊(ボクレイ): たぶん……黒潮と何者かの共鳴能力が激しくぶつかり合った時の名残だと思う。
卜霊(ボクレイ): 黒潮と比べれば大した脅威じゃないけど、ほかのエナジーに触れて、うっかり「起きちゃったら」……どんな力が解き放たれるのか、ちょっと予想できないかも……
オーガスタ: エンジェル、そして黒潮の力が……
オーガスタ: ……感謝する。
オーガスタ: 漂泊者、行くぞ。いよいよ本番だ。
オーガスタ: 道すがら、ほかの者も集めていく。目標地点で合流しよう。
アウィディウス: 皆様、ペースを上げてください。神王追跡の命令が正式に下される前に、アンカーストーンの設置を確実に完了しなくてはならないのです。
ずる賢い元老: まったく……アウィディウスよ、君は自分の立場をまだ理解していないようだ。
アウィディウス: はて……ファルコ殿、もう少し分かりやすく仰ってください。
ずる賢い元老: ふん、先の「ティラノス」狩り、君の働きぶりは実に残念だった。
ずる賢い元老: 元老院の面々は、君が思うほど寛大ではないぞ。マネスの底を四度も踏破したようだが、卓越した働きを再び示せなければ、次期英雄王の候補を再検討する。
ずる賢い元老: しっかりするのだ、アウィディウスよ。うわごとの町こそ、マネスの底の所在地。かつて君が輝きを放った闘技場ではないか?
ずる賢い元老: それほどの才能がありながら、なぜオーガスタの下にいることを受け入れ、こんな雑用ばかりしているのだ?君はもっと高い地位に立ち、大きな力を使うべき人間だろう。
アウィディウス: ファルコ殿もお分かりでしょう。
アウィディウス: 私よりも従順な王の素質を持つ候補者は、そうそう見つからない、と。
アウィディウス: もし私が貴殿の立場なら、この状況では口をつぐみます。お忘れになってはなりません。セブン・ヒルズなくして、貴殿の野望は成し得ないことを。
アウィディウス: 念のため言っておきますが、私が四度もマネスの底を踏破した理由は、状況に迫られたからではなく、グラディエーターとしての責務を果たすため。
アウィディウス: 血と鉄をもって貫いた私の忠誠心を、貴族の娯楽に過ぎない闘技場の見世物と同一視するのなら、協力関係を見直すべきでしょうね……
ずる賢い元老: アウィディウス……
年老いたグラディエーター: ほう……その歳で随分と骨がある。野心に目が眩んでいるわけではないようだ。
年老いたグラディエーター: どうしたのだ、ファルコ……
ずる賢い元老: *苦痛のうめき声*
年老いたグラディエーター: 危ない!
アウィディウス: ……以前の行動中、侵蝕された像に接触したのでしょう。先ほどの振る舞いを見るに、彼の意識は黒潮に腐敗させられています。
アウィディウス: アンカーストーンの設置は、ほとんど終わっております。ヘルクレス殿、申し訳ありませんが、ファルコ殿を安全な場所へお連れください。
アウィディウス: ここはマネスの底の入り口から遠くありません。自生するメソナのおかげで、当時、私や戦友たちは黒潮の蝕みから逃れることができたのです。
アウィディウス: ……ファルコ殿は傲慢さゆえに報いを受けました。それでも、かつて勇猛な英雄だったことに間違いはないでしょう。本当ならば、狩り場で戦士として死を遂げるべきでした。黒潮による、屈辱的な死ではなく……
アウィディウス: 義に基づき、私は彼を全力で助けます。ですから……
アウィディウス: ヘルクレス殿に、この場を一時的にお任せしても?私はメソナを探して参ります。
アウィディウス: ご安心ください。命令には従います。すぐ戻りますので。
年老いたグラディエーター: 分かった。若者よ、自らの成すべきことをするが良い。
アウィディウス: ……
アウィディウス: ……
アウィディウス: どうして、こんなことが……
アウィディウス: いや、これは黒潮が見せた幻に違いない……
アウィディウス: この壁は……いや、違う。
オーガスタ(通信中): 各位、聞こえているか。獲物の尻尾を掴んだ。準備をして、目標地点に集合せよ。
アウィディウス: ……
座標に従い「偽りの神王」を追撃する
アブ: すぐ近くだ!匂いがますます強くなってるぞ!
オーガスタ: 神王の姿が見当たらぬ……おそらく、また姿を隠しているのだろう。
オーガスタ: 何か方法を考えなくては……
漂泊者: もしかしたら、これが使えるかもしれない。
オーガスタ: ……あそこだ。
「偽りの神王」を倒す
漂泊者: アブ!
アブ: うっ…… た 食べきれない!
漂泊者:
アブ: だ、大丈夫だ……
アブ: でも……うぅ、これ以上は食べられない……
アブ: はぁ、少し休ませてくれ……
「ささやき」: 愚かな者よ、お前は自分が見向きもしなかった力で、いずれ討たれる。
「ささやき」: 神の恩寵を拒絶したお前に、二度目の赦しなどありはしない……
ユーノ: オーガスタ……
ユーノ: ……オーガスタ。
オーガスタ: ユーノ、余は……
オーガスタ: いや、まだ終わっていない……
オーガスタ: 動ける者たちは、二手に分かれよ!負傷者をキャンプに護送するのが最優先だ。残った人員は装備を整え、周囲の警戒にあたれ!
卜霊(ボクレイ): ボス、何が起こったの!?さっきから、変な予感がする……テティスシステムの警報も鳴りっぱなしだし。
漂泊者:
卜霊(ボクレイ): そっか……もともとボスたちのいる場所は、すごい人がたくさん犠牲になった場所だからね。神王の登場は、ネズミが米びつに入るようなものだよ。
卜霊(ボクレイ): しかも……あいつ、一気に周波数を全部飲み込んで、大厄災になっちゃうとか。
卜霊(ボクレイ): うーん、でも……
卜霊(ボクレイ): 危機的状況だけど、完全にお手上げってわけでもないかな……黒潮の進行はそれほど速くないし、今のうちに神王の弱点を見つけて叩けば、活路が開けるかもしれない。
漂泊者:
卜霊(ボクレイ): ちょっと待ってね~ええっと、地火明夷……これなら辻褄が合う。テティスのほうでも、「内部周波数が乱れて構造が不安定」って出てる。神王が大量の周波数を飲み込んだせいで、お腹の中がぐちゃぐちゃになった、ってところかな。
卜霊(ボクレイ): 小さい力でも大丈夫……うまい手を見つけて神王のお腹の中の周波数をかき乱せば、地穿ちの楔を取り返せるだろうし、また押さえ……
漂泊者:
ユーノ: なんでよ、こんな時に問題が起きるなんて……もう連絡は取れないの?
オーガスタ: ……黒潮のせいだ。
オーガスタ: 黒潮の周波数が、周波数帯を覆ってしまったのだろう。今の台地は、文字通り孤島。
ユーノ: ちっ、本当にムカつくわ。
ユーノ: 黒潮の内部……
ユーノ: もし、あいつに何か食わせることができれば……
ユーノ: そうよ、アンカーストーン!
漂泊者: まさか、神王にアンカーストーンを飲み込ませるつもりか?けど確かに、アンカーが体内で抑制効果を発揮する可能性も……
ユーノ: ええ、なかなか鋭いじゃない。でも、それを実行する前に、二つの問題をクリアしておかないとね。
ユーノ: まずは、どうやって神王を騙して、大人しくアンカーストーンを飲み込ませるか——この難題は、オーガスタと漂泊者、あなたに任せるわ。
ユーノ: もうひとつは、黒潮の形態を安定させて、神王を顕現させること——これは、私にしかできないでしょうね。
オーガスタ: それは認めん。
オーガスタ: 神王の力が桁違いに強くなった今、回復したばかりの体では、エナジーの大量消費に耐えきれぬだろう。
ユーノ: 見くびらないでちょうだい、オーガスタ。
ユーノ: 私はセブン・ヒルズ史上最高の諭しの女よ。そして、黒潮に対抗できる唯一の存在。これくらいのことで、簡単に死ぬわけないわ。
ユーノ: それに、炎の中で垣間見たの。私は人々の優しい眼差しの中で、白い小さな花に抱かれて死を迎える様子を。あれは暖かい春の日だった。心配無用よ。
ユーノ: ……精々、いつもより長く眠るくらいね。絶対に大丈夫だから、どーんと構えてなさい。
オーガスタ: 良いだろう……
ユーノ: じゃあ、決まりね。準備ができたら、地穿ちの楔の近くで合図を送ってちょうだい。
ユーノ: 顕現させられる時間は限られてるわ。この機会を最大限に活かさないと。
ユーノ: 漂泊者、何か忘れてない?
漂泊者: ……その、ありがとう。
ユーノ: ふふっ、役に立ったでしょ?なら、そのまま持ってなさい。けど、どんなに遠くにいても、それを見たら私のことを思い出すのよ。分かった?
漂泊者:
ユーノ: じゃあ——ブレスレットのお礼に、ちょっとしたお願いを聞いてもらうわよ。
ユーノ: 約束してほしいの。オーガスタと一緒に、運命に立ち向かうって。これは提案でも命令でもなく、私個人の願い。
ユーノ: だって、あなたにしかできないから。
オーガスタ: ユーノ……
ユーノ: 私、なんとなく分かった気がするの。「人知の及ばぬ空白」の意味を……
ユーノ: 漂泊者、もしかしたら空白は、「無」を意味するわけではない。運命は伝えようとしていたのよ。空白とは、まだ確定していない未来のことだって。
ユーノ: 要するに、空白がある限り、あなたは自分自身をどんな形にも定義できる。あなたの存在が、それを表してるわ。
ユーノ: だから、どうかオーガスタのそばにいてあげて。私には分かるわ、彼女は心の底からあなたを信頼している。
ユーノ: 何があっても、彼女を信じてほしい……ほんの少しも疑わずに。
漂泊者:
ユーノ: 悪くない返事ね。
ユーノ: それじゃあ二人とも、ぐずぐずしてないで早く出発しなさい。
ユーノ: さっさと問題を片付ければ、このつまらない場所から早く出られるんだから。
オーガスタ: ユーノ、最後にひとつ聞いておきたい。
オーガスタ: 空白の運命を持たぬ者たちはどうなる?どれだけ必死に抗おうと、運命の檻に閉じ込められるのだろうか。
ユーノ: 私にも、分からないわ……
オーガスタ: ……そうか。
オーガスタ: 漂泊者、出発だ。
ユーノ: オーガスタ、ちょっと待って!
ユーノ: 私、思うの……運命の行き着く先は決まっているのかもしれないわ。でも、そこに至る道はひとつじゃない!人が万物の霊長である理由は、選択できるからよ!
ユーノ: 運命を書き換えられないなら、その先まで行けばいい!まずは追いついて、ぶっちぎりましょ!それで最後に振り返って、思いっきりぶん殴ってやるの!
ユーノ: 忘れたとは言わせないわ。王が王たる所以は、民のために不可能を成し遂げることにあるんでしょ?
アンカーストーンを取り出し、地穿ちの楔に向かう
ひとたび進めば、もはや戻ることなどできない。覚悟はできたか?
漂泊者:
漂泊者: これだな。
あなたはオーガスタの合図でアンカーストーンを差し出す。彼女は剣を一振りすると、それを小さく斬り分けた。
漂泊者: なぜ……
オーガスタ: 卜霊は言っていた。小さくとも、我々の目的を果たすには充分だと……ならば、事を大きくせず、密かに動いたほうが良い。
オーガスタ: 行くぞ、漂泊者。余と共に、運命に立ち向かうのだ。
オーガスタ: この小さな欠片で、運命の扉をこじ開けようではないか。
アウィディウス: オークのうつろで、私は見た……
アウィディウス: マネスの底……マネスの底が、ない……
アウィディウス: ゲホッ……あれは、私のせいなのか……
アウィディウス: いいや、違う……記憶が……ゲホッ、ゲホッ……
残像を倒してうわごとの町を抜ける
ユーノ: 運命は追い越せるのよ オーガスタ……
「地穿ちの楔」に向かう
漂泊者:
オーガスタ: いや……少し、昔のことを思い出していた。
オーガスタ: 漂泊者、16年前に余がうつろの前で囁き声を聞いた時の話は覚えているか。
オーガスタ: 「黒潮の恩寵を受けられるのは、強者のみ。弱者は忘却の彼方へ消えゆく定め……」と。
オーガスタ: なかなか興味深い言葉だ。
オーガスタ: ……誰にも打ち明けたことのない話をしても良いだろうか。
オーガスタ: あの途切れ途切れに続く囁きは、黒潮が余を「忘却」した時から、影のように付き纏っている。
オーガスタ: 戦いの時になると、決まって現れるのだ。回避の仕方も剣の振り方も、導いてくれた。しかし、相手を倒せば倒すほど、次第に弱くなり、やがて消えていった……
オーガスタ: だが、つかの間の平穏は総督の座に就くまでのものだった。
オーガスタ: ……囁きは戻ってきたのだ。それも、以前より騒がしくなって。あれ以来、一瞬の安らぎすら得られていない。
オーガスタ: 無視しようにも、導きから逸れるたびに、運命は残酷なやり方で余を引き戻す。
オーガスタ: 甘かったのだ。すべてを自分の掌中に収めようなど……そして、否応なく感じ取った……あの囁きは、ほかの誰よりも、余の進むべき道を知っているのだと。
オーガスタ: 今に至っても、ラグーナ人の予言は真なのだと語りかけてくる。
オーガスタ: ……だが良い、今度は余が確かめる番だ。
オーガスタと戦う
漂泊者: これは……
漂泊者: (何をしようとしてるんだ、オーガスタ……)
オーガスタ: 賽は投げられた。思う存分に戦え、漂泊者。これが余の覚悟……決して辱めることは許されぬ使命。
オーガスタ: ふっ、そうでなくてはな。全力でかかってくるが良い。
オーガスタ: お主なら、余の隣に立ち、王座へ至ることができる……いや、お主にしか成し得ぬ。
「ささやき」: 愚かな不信心者め!
「ささやき」: 高天の裁きを受けろ
「ささやき」: 神の窯炉で その魂を鋳直そう
オーガスタ: 愚かな奴め ラグーナの「神」は船の切符を買わなかったと言ったであろう
「偽りの神王」を倒す
漂泊者: オーガスタ。
オーガスタ: 待たせたな、我が親友よ。
オーガスタ: お主と共に戦う機会を逃してはならぬと、余の心が言っている。
オーガスタ: さあ行こう、漂泊者。この時をどれほど待ちわびたことか。
オーガスタ: ふん、ようやく本気になったか?良いだろう、そうでなくては張り合いがない。
オーガスタ: 漂泊者、共に立つのだ。
オーガスタ: 今度こそ、勝利の刃で偽りの王の心臓を貫く。
オーガスタと話す
オーガスタ: 激しい戦いだったな……そう思わぬか?
漂泊者:
オーガスタ: うむ……
オーガスタ: これもすべて、お主のおかげだ。漂泊者……いや、セブン・ヒルズの英雄王。
漂泊者: ……俺からも言っておきたい言葉がある。
漂泊者: 「ただならぬ力を持ち、黒き波から誕生した者」——この予言が正しいとすれば、オーガスタこそ救世主じゃないか?
オーガスタ: ただならぬ力?買い被りすぎだ。余は自分の限界を理解している。
オーガスタ: ……だが、ことさら否定するつもりはない。そして、誉れは分かち合っても良いはずだ。
オーガスタ: そうであろう?テトラゴン真殿の予言に英雄王の人数は書かれていなかった。
漂泊者: 黒潮の中で何が起きたのか教えてほしい。あの時、俺はてっきり……
オーガスタ: ふっ……お世辞にも愉快とは言えぬが、忘れがたい強烈な体験ではあったな。
オーガスタ: 知りたくば、後で詳しく話してやろう。
オーガスタ: 振り返ってみると……おそらく黒潮の中にいた周波数は、余を導いてくれていたのだ。
オーガスタ: 英霊は決して屈しなかった。たとえ絶望の淵に突き落とされたとしても、彼らは仄暗くも温かい一筋の火を灯し、迷いを晴らしてくれた。
オーガスタ: そして、そこには余と共に戦場を駆けてきた戦友の存在も……お主たちがいなければ、勝利を掴めていない。
オーガスタ: 問題は「王」の定義が狭かった点にある。人の気高さとは、元より虚な肩書きに収まるものではなかった。
オーガスタ: 文明の輝きとは、無数の人々が不断の努力を重ねた結果であり、孤高の英雄に授ける勲章などではないのだ。
漂泊者: もうひとつ聞きたい。
漂泊者: なぜ、俺を狩猟に誘ったんだ?
オーガスタ: 何度でも言う。我々は皆、お主のような強者と肩を並べて戦うことを渇望している。その答えは、変わらない。
オーガスタ: しかし、お主には本心を打ち明けよう……「空白の運命」も、誘った理由のひとつ。
オーガスタ: 今回の狩猟は、余が長らく準備を進めてきた。だが、災いの訪れは予期できなかったのだ。手がかりは、諭しの女たちが見た不明瞭な未来と数枚の壁画のみ。
オーガスタ: そんな時、お主が現れた。真殿の中にある欠けた壁画は見たであろう?——消えた壁画に、空白の運命……
オーガスタ: そこで余は賭けることにした。お主こそ、狩猟の鍵になると信じて。
オーガスタ: 事態が読めないうちは、この話をどのように打ち明けるべきか分からなかったのだ。
オーガスタ: 幸い、我々は「空白」の真意に気づいた。つまり、賭けに勝利したわけだ。
オーガスタ: 英雄王の器であり、地穿ちの楔の権限を持つ者よ……
オーガスタ: 信頼に感謝する、漂泊者。
漂泊者:
漂泊者:
オーガスタ: ならば今こそ、余が約束を果たす時。
オーガスタ: 地穿ちの楔……これが今回の旅の終着点か。
オーガスタ: 余の予想とは少し違っていたが、それでもお主と共にここまで来られたこと、幸運に思う。
漂泊者: インペラトル……
オーガスタ: 行くのだ、待っているぞ。
インペラトルの遺物を取得する
漂泊者: ……匣だ。
漂泊者: この温かい感じは……確かに受け取ったぞ、インペラトル。
漂泊者: ひとまず戻ろう。
オーガスタと話す
オーガスタ: どうだ、何か見つかったか?
オーガスタ: この匣は……見たところ、羅針盤のようだが。
オーガスタ: ……おそらく、内部に空間があるはずだ。漂泊者、開けてみよ。
漂泊者:
漂泊者:
オーガスタ: 歳主の遺物とあらば、力ずくでどうこうできるものではあるまい。
オーガスタ: 何か別の方法を探す必要があるかもしれぬ。例えば、特別な「鍵」や、仕掛け、あるいは合言葉のような……
オーガスタ: 何か心当たりはあるか?
漂泊者:
漂泊者: ブラックショアには、歳主に関する資料がたくさん記録されている。もしかしたら、この匣を開ける手がかりがあるかもしれない。
漂泊者: ……ブラックショアが持つ黒潮のデータも気になる。
漂泊者: 危機が完全に去ったわけではない。黒潮は地穿ちの楔によって一時的に抑えられているだけだ。それに黒潮が何度か突如として激変したこと、そしてオーガスタを狙っていたことが、どうも腑に落ちない……
オーガスタ: うむ……ブラックショアの助力があれば、我々は影に潜む敵よりも、遠くを見通せるかもしれぬ。
漂泊者: ああ、戻ったらすぐ彼らに連絡する。
漂泊者: 俺の知り合いは、インペラトルについて色々と知っている。もしかしたら、この匣を開けるヒントを知っている可能性もある。
漂泊者: ……彼女は特別な力を持っている。危機が完全に去ったわけではない。黒潮は地穿ちの楔によって一時的に抑えられているだけだ。それに黒潮が何度か突如として激変したこと、そしてオーガスタを狙っていたことが、どうも腑に落ちない……
漂泊者: 彼女なら、セブン・ヒルズが抱える黒潮の脅威を、根本から解決できるかもしれない。
オーガスタ: ほう?なかなかの人物のようだな。
オーガスタ: ぜひ彼女に会わせてくれ。その友人の存在、非常に興味深い。
オーガスタ: その口ぶりから、これだけは分かる。きっとお主と同じように、挑むに足る好敵手であろう。そして、多くの人々から敬われている。
漂泊者: あなたと似てるところも多い。話が弾むと思う。
漂泊者: 戻ったらすぐに連絡してみる。以前の彼女は、やむを得ない理由で遠出できなかったが、もしかしたら良い機会かもしれない。
オーガスタ: さて、難しい話はさておき、今は我々の勝利を心ゆくまで味わおうではないか。
オーガスタ: 今頃、皆は焚き火でもして待っているはず……漂泊者、そろそろ仲間たちの元へ帰ろう。おそらく、多くの期待の眼差しを向けられるはずだ。
オーガスタ: 戦いが終わっていないことも、行く手には血に塗れた茨の道が続くことも、承知している。だが、皆が共にいる限り、セブン・ヒルズの旗はどんな嵐が訪れようと倒れはせん!
オーガスタ: 不滅の太陽よ、どうか見届けたまえ。英雄たちが刻む、不朽の跡を。
???: 久しぶりだな、リナシータ……
???: 今回の獲物はもう決めたのか?
???: ……鳴式だ。