大洋を渡る小舟の如く
アブの周波数異常について、ショアキーパーは手がかりを見つけたらしい。ひとまずブラックショアに戻って聞いてみよう。
ブラックショアに向かう
ショアキーパー: 久しぶり……元気にしてた?
ショアキーパー: アブについて……新たな情報を見つけた。
ショアキーパー: 一度戻ってきて。ブラックショアで待ってる。
ショアキーパーに会う
ショアキーパー: ……おかえりなさい。
漂泊者:
ショアキーパー: この岸はあなたのもの。だから、いつでもあなたを歓迎する。
ショアキーパー: 自分の意思を音に乗せて伝える……これはあなたから教わったこと。
ショアキーパー: 今回あなたを呼び出したのは、前に伝えたアブの異変について話すため……以前観測したアブの「飢え」と「眠気」に変化はある?
漂泊者:
ショアキーパー: やっぱり……
ショアキーパー: この前、あなたの体に感じた周波数の異常……あれは紛れもなくアブが原因。そして、その周波数の異常波動はより顕著になっている。その程度は想定できないほど微小だけれど……
ショアキーパー: ……アブの周波数は緩やかながらも、確実に衰退している。
ショアキーパー: 前回アブと会った時、自分の周波数の衰退があなたに影響していないか心配していた。それで、私に解決策を求めてきた。
ショアキーパー: ……守りたい人が自分のせいで、危険に晒される。アブが感じたその気持ち……私は知ってるから。
ショアキーパー: 私は実現可能な解決策を探り……そして、見つけた。
ショアキーパー: でも、説明に入る前に……テティスの底に、過去の記録が残されている。それをあなたに確かめてほしい。
ショアキーパー: もしかして、いくつかの疑問に対する答えになるかもしれない。
ショアキーパー: ……手を、握って。
ショアキーパー: アブに関する情報を探していたら、この記録を見つけた。
ショアキーパー: でも、テティスシステムの基盤にあるエラーが修復されるまで、この記録はずっと検索不可能な状態にあった。
漂泊者:
漂泊者: (この記録は……自分のための道標。)
漂泊者:
ショアキーパー: インペラトルは、リナシータの歳主。
ショアキーパー: テティスが提示した解決策——それはリナシータ文明の導き手。インペラトルはアブに起こっている周波数の衰退を止める方法を持っているかもしれない。
ショアキーパー: リナシータは、音骸にまつわる技術で世界に名を轟かせる「音骸の国」。そこにはアブのように実体を維持し続けられる音骸がたくさんいる。
漂泊者: (ということは……リナシータでアブに関する情報を手に入れられるかもしれない……)
ショアキーパー: 今はちょうど……リナシータに行くのに絶好なタイミング。
ショアキーパー: これを持っていって。
香りの付いた招待状: 親愛なるビジネスパートナーへ
香りの付いた招待状: 謹啓。リナシータでは、佳節カルネヴァーレを迎えようとしております。そこで、主催者である我々モンテリファミリーは、あなた様を客人としてラグーナへお招きしたいと存じます。
香りの付いた招待状: モンテリファミリーからの誠意として、カルネヴァーレの参加資金をご用意いたしました。そちらはアヴェラルド銀行に預けております。
香りの付いた招待状: あなた様が黒い花を金の天秤に置く意志があるのなら、モンテリファミリーはあなた様を最も大事な客人とし、永遠の友情を誓いましょう。
香りの付いた招待状: 心よりお待ちしております。謹白。モンテリ。
漂泊者:
ショアキーパー: リナシータの都市国家——ラグーナで最も勢力が大きいファミリーの一つ。ブラックショアは彼らの船団と商売をしたことがあるから、「カルネヴァーレ」への招待状をもらった。
ショアキーパー: 「カルネヴァーレ」はリナシータの最も重要で盛大な祭り。その開催期間中、ラグーナの港は入港制限を緩くして、多くの観光客を迎え入れる。
「歳主に最たる宴を!」
「美食、美酒、目をくらませる花火に仮面舞踏会、そして圧巻の音骸劇!」
「身分、立場、地位を問わず、ぜひご参加ください!あなたの笑顔もこの盛会を盛り上げる燃料となる!」
漂泊者:
ショアキーパー: ええ。純粋に観光地としても悪くない場所。
ショアキーパー: ただ、ブラックショアにとって、リナシータは少し特別。
ショアキーパー: 今州に現れた鳴式蘇生の兆しに影響され、他の地域の鳴式もそれに反応を示した。でも、リナシータだけは……鳴式に関わる動きを一切観測できなかった。
ショアキーパー: その真相を探るため、リナシータのいくつかの都市国家に花持ちを向かわせたけど、向こうはどうやらブラックショアの介入を拒んでいるらしい。
ショアキーパー: でも、今、ブラックショアはモンテリファミリーに客人として招待されている。これは紛れもなく好機。
漂泊者:
ショアキーパー: ……今すぐに行くの?
ショアキーパー: 待って……空間を繋ぐトンネルを開けるから……
漂泊者:
ショアキーパー: あっ……
漂泊者: トンネルを開けたらあなたの負担が大きくなる……こんなことより……
漂泊者:
ショアキーパー: ……ん、わかった。
ショアキーパー: あなたがそう望むなら……アールトにリナシータ行きの船を用意させる。
漂泊者:
ショアキーパー: 大丈夫。どうかご無事で。
ショアキーパー: 私はずっとここで、あなたが築いたこのブラックショアを守りながら、あなたの帰りを待っている。
港でアールトを探す
クーモニ: ク!みんな下がってマスナ……
クーモニ: 買うタイミングカナ?それとも投げ売りカナ?
漂泊者:
クーモニ: 黒海岸から流出したシェルコインには最大の価値を発揮させないといけマセン!ワタシは黒海岸のみんなのためにお金を稼いでいるのデスヨ。
クーモニ: リナシータの各企業からホワイトナイトになるよう頼まれマシタ。ネオユニオンの時間外取引の時、敵対的買収されたヨウデ。
漂泊者:
クーモニ: ち、違いマス!ワタシはただ、みんなのためにお金を稼いでいるだけデス。決して黒海岸のルールには違反してマセンヨ!
クーモニ: お金……お金があればこそ、やりたいことがやれるノデス。世界を救うには、現実も見なくテハ!
アールト: どうだい?これが俺が手配した船だ!
アールト: リナシータに行くってなら、本当は大型船がいいんだけど……今は各地域で鳴式の調査をしてる他のメンバーに貸し出し中なんだってさ……
アールト: でも、こいつはこのアールトのとっておきなんだ。どう?「目立たないように済ませたい」というご要望にピッタリでしょ?
漂泊者:
アールト: そうそう、なかなか見る目があるね!
アールト: まあ、小さいけど、各種機能はちゃんと備えてるよ!
アールト: いやいや、外見こそ悪目立ちしてるけど、中身はばっちり問題なし!
アールト: これでも、ネオユニオンの万国博覧会にも出展されていた新商品だから、値下げ交渉には結構苦労したんだ。こいつは、まとめ買いしてブラックショアへの導入も検討したほど素晴らしい船だよ。
アールト: ラグーナ人は歳主を神として崇める。だから、歳主への冒涜なんて許さないし、歳主を拝むための聖堂なんてのもある。郷に入ったら、ちゃんと郷に従うように。
アールト: 俺は行かないけど、ナビゲーターの調整はこっちで済ませておくから、後は決められた航路に沿って進んでくれ。そうすればすぐラグーナに着くんじゃないかな。
アールト: それじゃ、準備できたら、声かけてくれよ。
漂泊者:
アールト: それでは、出発しよう。目指すは——
漂泊者:
アールト: さあ行くぞ——ギアチェンジ、3速、ローンチコントロール!あ、シートベルトの着用は忘れずに!
アールト: そうか。じゃ、ここで待ってるよ!
アブ: この霧、気味が悪いな……なんか嫌な予感がする……
アブ: ……しかも、海の中に大きな影が……?
漂泊者: 俺にも見えた。こっちに近づいてる。
アブ: 危ない!
???: ——高波と危機の出会い……これぞまさに冒険譚の幕開けに相応しい展開。そうだろう?
漂泊者:
???: 礼には及ばんさ。霧の濃いこの航路は、静かな時の方が稀なんだ。その様子じゃ、航海は初めてかい?
???: この海には謎まみれのデカい水生残像がいっぱいいる。さっきのあの「海獣」なんかは、みんなから「回遊の鯨」と呼ばれているんだ。
???: でも、あいつは本来温厚な性格で、さっきみたいに陸地に近い海域には来ないし、人を攻撃するなんてことはしない……
漂泊者:
???: それに、なにやら妙なデバイスを付けられていた。もしかして、それが原因か?
アブ: あのデカいやつの周波数から……悲しみと怒りの匂いがする……
???: おお!この丸いちびっ子は音骸か?しかも喋れるのか!賢いんだな!名前はなんて言うんだい?
アブ: まず、我を「ちびっ子」呼ばわりするな!次に、我のどこが丸いんだ!そして、人に名前を聞く時は、自分から名乗るのが礼儀だろ?
???: おっと……これは失礼。
ブラント: ブラント、この船のキャプテンだ。そして、我々は自由を求め「巡回劇団」をやっている「愚者」。
ブラント: どうか非礼を詫びさせてくれ。遥々やって来たお二人さん、名前を伺ってもよろしいかな?
漂泊者:
アブ: ふふーん、その通り!
アブ: 何だよ、無茶苦茶じゃねえか……!我はアブで、こいつは漂泊者だ!
アブ: 無茶苦茶なこと言うんじゃない!我はアブで、こいつは漂泊者だ。
ブラント: 漂泊者とアブ……承知した!「船に招かれる者は皆客であり、名前を交わした者は皆友となる!」
ブラント: 皆の衆、新たな友達に挨拶しようじゃないか!
ブラント: ——「愚者の劇団」へようこそ!
巨躯をする謎の音骸: *喜びの鳴き声*
アブ: これ……みんな音骸なのか?賑やかだな……こんなの初めて……コホン、特別さなら、我の6割、いや、7割ってところだな!ヒック!
アブ: ん……
ブラント: はっはっはっは、なかなか面白いお友達じゃないか……この時期にリナシータに行くのは、もちろんカルネヴァーレに参加するのが目的だろう?
漂泊者:
ブラント: そうだとも!リナシータ最大の行事には連日にわたる仮面舞踏会や美酒美食に溢れる宴、それらを包む音楽が響き渡る……疲れも忘れる歓喜の中で、すべての苦悩と束縛は霧散するだろう!
ブラント: そして……カルネヴァーレのクライマックスでは、歳主「インペラトル」が奇跡を起こす。最も優れた役者に、「月桂冠」が与えられるんだ。
漂泊者:
ブラント: はっはっは、そう簡単にはいかないさ。何と言っても尊い神様だからな。人間に会ってくれるなんて話は聞いたことないが……月桂冠を授かった者には、歳主の声を聞くチャンスが与えられるそうだ。
ブラント: 実は、うちの劇団にも冠を授かった者がいるんだが……あいにく、今日は来てなくてな。あの輝かしい栄誉について語ってあげたかったのだが……
アブ: なるほど……「月桂冠」を手に入れれば、歳主と話せるってことか。
漂泊者:
ブラント: ああ、もちろんさ!十年ぶりの盛会。劇団が見逃すわけないだろう?
ブラント: 例え神がいなくとも、例え冠を得られなくとも……
ブラント: 「愚者の劇団」は——あの街に歓喜に溢れた自由の風を吹き込む。
ブラント: ……ん?
ブラント: ……霧が来る。
アブ: 霧?ん……海から匂うな……なんか嫌な感じだ。
ブラント: 友よ、気をつけたまえ。これは音骸に害をなす霧。
ブラント: 自然発生する天気ではなく、この海を徘徊する海蝕現象なんだ。たくさんの残像が霧によって出現し、通りかかる船を誘い呑み込むだろう。
ブラント: でも、心配はいらない!こんな所で「愚者の劇団」の花船は沈まない!経験豊富なキャプテンがいる限り!
ブラント: さあ!皆の衆、気合の見せ所だ!ロープを締め、ストームセイルを広げろ!舵は俺が取る!
ブラント: 舞台の幕が下りるにはまだ早い!
巨躯をする謎の音骸: *苦痛の鳴き声*
ブラント: ラリオ、あと少しの辛抱だ……もうすぐこの霧から抜け出せる。
ブラント: 暴れるがいい、虚勢を張る嵐よ!我々はこの航路から1ミリたりとも引かん!
ブラント: 存分に戦え、仲間たちよ!足場は俺が確保する!我々の船は雨に揺られることはなく、我々の角笛は耳を劈く風をも凌駕する!
ブラントと会話する
ブラント: ありがとう!我が友よ!
ブラント: これで安心してラグーナへの航行を続けられる。どうか船でゆっくり休んでくれたまえ。
ブラント: もちろん船内は好きに見てくれて構わない!遠慮は無用だぞ!
変わったスーツケース: (睡眠時の呼吸音)くぅ……くぅ……
漂泊者:
アブ: しーっ、寝てるかもしれないぞ!でも、なんだか音骸っぽくない周波数だ……
アブ: クンクン……いや違う。これ、なんだか音骸っぽくない周波数だ……
アブ: どっからどう見たら秘蔵に見えるんだよ。でも、なんか変わった周波数の匂いがするな……
ブラント: このスーツケースは副キャプテンの休憩室だ。
ブラント: ロココ、チャオ?新しい友達が来たよ。
変わったスーツケース: ……こんにちは。
ブラント: うちの副キャプテンは人見知りで、やや変わっているけど、これは友好を示すサインだ。
ブラント: このコイン……これは彼女のお気に入りのコレクションの一つでね。会えて嬉しいって伝えているんじゃないかな。
変わったスーツケース: ふむ……
ブラント: はっはっは、もしかして、君とアブの関係性に親しみを感じているのかい?
ミステリアスな雰囲気を纏う巨大な音骸があなたに向けてのびやかに唸った。
アブ: こんにちは。
アブ: こいつ、挨拶してるぞ。
漂泊者:
ラリオ: *困惑の鳴き声*
アブ: ……なぜフライドポテトはカモメが苦手なのかはわからないって……
アブ: なに言ってんだ、お前。
ラリオ: *喜びの鳴き声*
ラリオが人懐っこそうに頭を振った。
???: ほほん!
奇妙な大きい音骸に抱きつかれた。とても情熱溢れる、ふわふわとした感触。どこか友好的な意思が伝わってくる。
ブラント: 我が友よ!あれこそ……ラグーナへの到着を告げる「明けの灯台」だ!
ブラント: さあ着いたぞ!ここがラグーナ城の船着き場だ。
ブラント: ラグーナ城内へ行くのなら、この先へ行って音骸のシャトル船に乗り換えるといい。
漂泊者:
ブラント: ああ。まだカルネヴァーレが始まる時期じゃないからな。俺たちはただ、道すがら友達をここまで送っただけさ。
ブラント: それに、こんな目立たない登場では、我々「愚者の劇団」に相応しくないからな。花船が入城する際には、最高の演出と最大の歓声が伴う必要がある。
ブラント: その時に備え、紙吹雪を多めに用意しとけよ。
漂泊者:
ブラント: 礼には及ばんさ!そう言えば、君と一緒にいたあのちびっ子は?
漂泊者:
ブラント: 寝ているのかな?もしかしたら、さっきの霧の影響を受けているのかもしれない。なに、心配はいらない。しばらくしたら自然と良くなるだろう。
ブラント: では、我々の再会を信じて……あ、そうだ。機会があれば、ぜひ「ネクターワイン」を飲んでみてくれ!あれは「ゴッチェ・ディ・ディヴィーノ」とも呼ばれる極上の代物。1滴飲めば、歳主と夢の世界で出会えるとも言われているんだ……
ブラント: 歳主に会いたいのであれば、こっちの方が手っ取り早いかもしれないな。
ブラント: ——ボンヴィアッジオ!
アブ: んにゃ……ふぁ……ん?もう上陸した?ブラントたちは?
漂泊者:
アブ: そうか。全然気づかなかった……
アブ: うわぁ~ここがラグーナ?どうやって城内に入るんだ?
漂泊者:
教団助祭: 巡礼者たちよ、旅立つ時が来た。歳主よ、帰港する船を導くように方向を示すよう、かの者を導きたまえ。
教団助祭: 進むがよい、アンドレア、いや……「愚者」よ。慈悲深き主座は、あなたに巡礼者の栄光を授けた。あなたは遠航の試練で己の進むべき道を見つけるのだ。
アンドレア: ふん、敬虔なあなたがたの方が、旅立つべきなんじゃないのか?
教団助祭: 我々が旅立てば、誰が迷いし者を導く。私はとても悲しい。なぜならば、我が兄弟、あなたが目の前にある真実を見ていないからだ。
アンドレア: はは……真実か……笑わせるな……
教団助祭: ……神聖なる「巡礼船」の前だ。あなたの無礼を許そう。さあ、船に乗りなさい。
???: 遠方からのお客様……疑問に思うかもしれませんが、彼らの巡礼への手出しはやめてください。
???: 「沈黙」、それが今のあなたが取るべき最善の選択です。
漂泊者:
クリストフォロ: 失礼、自己紹介が遅れました。私はクリストフォロ。ただの取るに足りない劇作家で、この度は新作の取材のためにここへ参りました。
漂泊者:
クリストフォロ: 現在、「多くの困難に満ちた船路を乗り越え、ついに歳主との約束の地に向かう巡礼者」を題材に脚本を執筆中なのですが……
クリストフォロ: ちょうど巡礼船が出航するという話を聞けました。もしかしたら、何かインスピレーションを得られるやもしれません。
漂泊者:
クリストフォロ: はい。遠い昔、ラグーナ人の先祖はこの土地に初めて足を踏み入れた時から、歳主を敬っていました。そして、かの者たちは歳主への敬意を示し、歳主との交流の儀式として、カルネヴァーレを始めたのです。
クリストフォロ: ですが、歳主「インペラトル」が民衆の前に姿を現すことはありません。きっと人知を超えた権威で民を屈服させることを好まないのでしょう。
クリストフォロ: それでも、歳主は奇跡を起こし、カルネヴァーレを包む歓声と音楽によって人々の心を繋いでくれるのです。
クリストフォロ: それと「巡礼船」の由来ですが、歳主の恩恵に感謝すべく深い霧と荒波を越え、歳主に謁見して行った1人の信徒が関わっています。
クリストフォロ: もし興味がありましたら、紹介させていただきますよ。
花船が航行を続け、やがて陸地の輪郭が見えてきた。
港に向かう
「ゴンドラ」でラグーナに向かう
船夫: ここは城内へ向かう「ゴンドラ」乗り場です。城内へ向かわれますか?
漂泊者:
船夫: ええ!ラグーナの船はすべて音骸船です。でも、ご安心ください。彼らは神から授かった贈り物、とても頼りになるこの子たちなんですよ!
船夫: 我々ラグーナ人は人生の三分の一を「ゴンドラ」で過ごします。もう彼らなしでは生きていけませんよ。あははっ!
船夫: それでは船へどうぞ!この子たちが安全に送り届けてくれますよ!
クリストフォロと会話する(任意)
クリストフォロ: やはりあなたは好奇心と素直な心の持ち主ですね。
漂泊者:
クリストフォロ: ご覧いただいた通りですよ。偉大なる神の代弁者フェンリコこと現「主座」が見つけた天へと至る道であり、民と歳主の間を繋ぐ架け橋。
クリストフォロ: 彼の許可を得た巡礼船のみが、敬虔な巡礼者と溢れ出る希望を乗せて、アンセムを奏でながら約束の地へと出航できるのです。
漂泊者:
クリストフォロ: 疑問に感じているようですね。確かに、あの者たちはいささか抵抗的にも見えましたが……ラグーナにとって彼らは「義人」ではなく「愚者」……
クリストフォロ: 愚かなまま迷い死に果てるより、義を貫き希望と共に困難を迎える方が良いでしょう?
クリストフォロ: 船に乗った巡礼者たちが、たくさんの困難を乗り越え、ようやく歳主が待つ約束の地に辿り着く……今、そんな脚本を考えています。
クリストフォロ: しかし、魅力的な物語を作るためには予想外の展開が必要です。例えば、最後に彼らを迎えたのは歳主ではなく……
漂泊者:
クリストフォロ: ありったけの金銀財宝か、あるいは霧に潜む名状し難い獣か……
クリストフォロ: はたまた、何もない忘れ去られた砂浜か。まあ、これらはまだアイディアの域を出ません。仕上げるには、まだまだ時間が必要ですね。
クリストフォロ: そうだ。物語の展開について、一つアドバイスをいただけませんか?
クリストフォロ: 罪を背負う「愚者」が絶望の中で最期を迎える話と、苦難に見舞われながらも「義人」が救いを得る話……
クリストフォロ: ……歌劇として、より観客の心を掴むことができるのは、どちらだと思いますか?
漂泊者:
クリストフォロ: なるほど……わかりました、アドバイスありがとうございます。
クリストフォロ: では遠方からのお客様、またカルネヴァーレでお会いしましょう。ラグーナの歌劇もぜひお楽しみください。
クリストフォロが軽く会釈すると、踵を返して去って行った。
アブ: ……わかんなくなってきた。あいつが言ってたのは本当のことなのか?それとも物語の話?
アブ: あいつ、なんか謎めいた雰囲気を持ってるな……
漂泊者:
アブ: でも、カルネヴァーレが楽しいってことはわかった!なんかワクワクしてきたな!お祭りを楽しみながら歳主に会えるなんて、まさに……「ウィン・ウィン」?だな!
遠く眺める住人: なんか最近、やたら霧が多いような……
不安そうな住人: そうね。よりにもよって、カルネヴァーレを控えたこの時期に……ちょっと不安ね……
遠く眺める住人: ……やめたやめた。明日のことを心配するなんてラグーナ人らしくない。そうだ、子供たちのための花火はどうする?カルネヴァーレ当日だと高くつくかもしれないし……
マッテオ: ああ、アンドレア……船を……船を止めるんだ!
シモーネ: ……しーっ!正気かお前!巡礼船を止めでもしたら、あっという間に教団に捕まるぞ!
マッテオ: あ、あんたは何もわかっちゃいない!
船で城内に入る
アブ: 「愚者の劇団」の花船を見てすごいって思ったけど、まさかラグーナの船がすべて音骸だなんて……
アブ: 城内には一体どんな音骸がいるのかな?
漂泊者: もしかしたら……群れを成すアブとか?
アブ: それは嫌だ……我は音骸の国でも一番特別な音骸でいたい!
アブ: ヒック。
厳しい顔の侍祭: ……はい、大丈夫です。リナシータへようこそ。
厳しい顔の侍祭: リナシータに訪れたお客様には、検査にご協力いただいております。
厳しい顔の侍祭: これは……個人用デバイス?
厳しい顔の侍祭: リナシータへ個人用デバイスを持ち込むには事前申告が必要です。申告書類の提出をお願いいたします。
漂泊者:
厳しい顔の侍祭: 規定ですので、ご理解ください。
年寄りの侍祭: 申し訳ございません……ですが、これも他のお客様の安全のため。どうか教団の規則に従ってください……
年寄りの侍祭: ……もしくは、どなたかの招待はございますか?
漂泊者:
厳しい顔の侍祭: ……なるほど、モンテリファミリーが招待したお客様でしたか。それでは、城の出入りおよび個人用デバイスの持ち込みを許可します。
厳しい顔の侍祭: 無礼をお許しください……音骸とは即ち神の使者。「教団」の洗礼を浴びた個体であれば、個人用デバイスに収まる音骸も等しく「インペラトル」のご加護を得られるでしょう。
漂泊者:
年寄りの侍祭: もちろんです——!神の手によって我々は「結ばれ」、「離れる」ことはありません。
年寄りの侍祭: 己の内からも、他人からも、「歳主」の存在を感じられるでしょう。
年寄りの侍祭: 神は何時だって皆を見捨てず、心の内にいます……
年寄りの侍祭: それは早計なご判断かと。なぜなら、「歳主」は平和、公正、謙遜、慈悲の象徴。信じ讃えるものは皆救われます!
年寄りの侍祭: 神は何時だって皆を見捨てず、心の内におります……
???: 福音を伝える者には、他者を思いやる気持ちと強い忍耐力が求められます。一方的な宣言など、ただ相手の心に疑念を生み出すだけですよ。
厳しい顔の侍祭: フィービー様。
フィービー: 後は任せてください。高貴なるお客様、ご機嫌よう。私はフィービー、「教団」の侍祭です。
フィービー: ラグーナへようこそ。今はカルネヴァーレの開催が近いため、「教団」が入城管理を厳しくしています。ですが、これは皆さんに安全にお祭りを楽しんでいただくためのもの。どうかご理解ください。
フィービー: 先ほどは我々の対応に非があったかと思います。ご不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございません。
漂泊者:
フィービー: お気遣いありがとうございます。では早速、城内へ案内させていただきます。
フィービー: もちろんです。では早速、城内へ案内させていただきます。