闇夜を奔る焔光
あなたは深夜に犯罪事件を目撃した。意外なことに、犯罪現場でとある知り合いに出会った……
ゴンドラに乗り、ラグーナでのんびりした一日を過ごす
あなたはゴンドラに乗り、ラグーナ城でのんびりで楽しい一日を過ごした。
夜のとばりはすっかり下りてきた。ゴンドラから降りると、怪しい動きをしている二人を見かけた……
不審な人物を調べる
こそこそした人: まだか!?
こそこそした人: もし失敗したら、今度こそタダじゃ済まないぞ!
漂泊者:
こそこそした人: はっ……なんだ、引っ込んでろ!俺たちが「ブラック・アリー」だって分かってるのか?
慎重な人: バカ!こいつは只者じゃねぇ、早く逃げるぞ!
漂泊者:
??: あの、ちょっと協力してほしいことが……
聞き覚えのある声: お前たち、何をコソコソしている?
??: あっ!
慌て驚いた声を最後に、視線はどこかへ消えた。
漂泊者:
ザンニー: 漂泊者?
ザンニー: この二人が何者なのか知っているか?
ザンニー: 「人質」だとか「陽動」だとか話し合いながら、私に襲い掛かってきたんだ。
漂泊者:
ザンニー: そこであなたに見つかって、やけになったというわけか……なるほど。
ザンニー: つまり、泥棒か。だから慌てていたわけだ。
漂泊者:
漂泊者:
ザンニー: ああ、でもその名はもう……
厳しい顔の侍祭: あなたたち!これは何事ですか?
ザンニー: 泥棒を取り押さえていただけです。これから「戒律院」に送るところですよ。
厳しい顔の侍祭: そこの彼は?
ザンニー: 侍祭様と同じように、物音に釣られてきたようです。
ザンニー: 法令は知っています。記録が必要なら、私が行きましょう。
ザンニー: 教団との交渉は任せて。あなたも面倒事に巻き込まれるのは嫌だろう。
漂泊者:
漂泊者:
ザンニー: 別の人物か……
厳しい顔の侍祭: 分かりました。一緒に戒律院へ行きましょう。
ザンニー: この事件には裏があるかもしれない。少し待っていてくれないかな。
ザンニー: そう長くはかからないはずだ。
助けを求めてきた謎の人物を探す
漂泊者: (ザンニーが戻るまで、声が聞こえたほうに行ってみよう)
足跡が途絶えた場所を調べる
漂泊者: (ゴンドラに乗って、どこかへ行ったようだ……)
漂泊者: (手がかりが途絶えてしまった。ザンニーの帰りを待とう)
ザンニー: はい、待たせて悪かった。
ザンニー: ふぅ……戒律院の連中は相変わらず面倒だ。
漂泊者:
ザンニー: いや……取り調べの結果をファミリーに教えてはくれないよ。
ザンニー: あの泥棒がブラック・アリーの名前を口にしたことも伝えたけど、戒律院の連中は根拠がないとして関心を持たなかった。
漂泊者:
ザンニー: 無法者たちの集まり、要するにギャングだよ。まあ、自分の意志とは無関係に、入れられた人もいたけど。
ザンニー: 当時、犯罪の道具として半ば強制的に流れ者を集めていたんだ。
ザンニー: でも、ブラック・アリーのトップは何年も前に倒された。残りの奴等も、大した力はなかったはず。今も牢獄の中で過ごす仲間もいる。
漂泊者:
ザンニー: 単純に脅し文句で使っただけかもしれないけど……相手を間違えたようだ。
ザンニー: 協力を求めてきた人が気になっているようだけど、何か分かった?
漂泊者:
ザンニー: つまり、彼女はかつての流れ者と同じ状況だと?
ザンニー: 漂泊者は、困っている人を放っておけないタイプだね。
ザンニー: まだ時間はある。少し寄り道をしていこうか。
漂泊者:
漂泊者:
ザンニー: かつて使われていた、ブラック・アリーの入り口へ。
ザンニー: もし復活したなら、アジトに行けば手がかりが得られるだろう?
「ブラック・アリー」の入り口に向かう
ザンニー: ここだ。正しい位置を叩けば、隠された入り口が現れてくる。
ザンニー: どうかした?
漂泊者:
ザンニー: まあ……昔、聞いた記憶があるから。
ザンニー: 今は勤務時間じゃないから。
ザンニー: ひとまず、やるべきことをやろう。
砂埃が少し立ったこと以外、特に変化はなかった。
ザンニー: おかしいな……記憶は合っているはずだけど。
仮面兄弟・兄: 何を騒いでやがる!ここは俺たち仮面兄弟の縄張りだぞ!
仮面兄弟・弟: あ、兄貴……コイツ等、強そうだけど……
仮面兄弟・兄: ビビんな、俺たちでブラック・アリーを復活させるんだろ!
仮面兄弟・兄: 金を置いてってもらおうか?
ザンニー: 無駄足を踏ませたようだ。
仮面兄弟を倒す
仮面兄弟・兄: 待て待て待て、やめてくれ!!悪かった、勘弁してくれ!
仮面兄弟・弟: 兄貴、だから言ったのに……ちょっとは俺を信用してくれよ!
仮面兄弟・弟: はぁ、ここは呪われてるのか……ロクなことがない。
仮面兄弟・弟: 今日も、あの時も……
漂泊者:
仮面兄弟・兄: 何週間も前の話だ。何か崩れたのか、大きな物音がしてよ。
仮面兄弟・兄: 確認しに行ったら怖い顔の女が出てきて、急に襲い掛かってきやがった。
仮面兄弟・兄: 無事に逃げられたけど、しばらく危ないと思って二週間くらい待ってから戻ってきたんだよ。
漂泊者:
ザンニー: そうかもしれない……でも、なぜ?
仮面兄弟・兄: よ、用は済んだんなら、俺たちは失礼するぜ。
仮面兄弟・兄: コソコソ……
ザンニー: そんな度胸で、ブラック・アリーを復活させられると?
仮面兄弟・兄: 自分に言い聞かせでもしないと、やってられないんだよ……一人は単純そうな顔だし、もう一人は疲れ切った顔をしてたから、つい……
漂泊者:
ザンニー: どれだけの人を襲ったんだ?
仮面兄弟・兄: お、襲ってなんかいない!
ザンニー: もういい、後は戒律院で言うんだ。
逃げようとした二人を、ザンニーは素早く捕まえた。
ザンニー: 漂泊者、ブラック・アリーの件は引き続き調査しよう。
ザンニー: 何かあったらまた連絡する。
漂泊者:
ザンニー: 今日はもう遅い。明日何か情報を掴んだら、また連絡するよ。
ラグーナに戻り、ザンニーの調査結果を待つ
トラットリア・マルゲリータで少し夜食を食べたら、休むことにした。
次の日、街でザンニーからの連絡を受けた。
ザンニー: 漂泊者、この間の事件について、少し分かったことがある。
ザンニー: ボスの名前は、「タロース」。
漂泊者:
ザンニー: そうだね……この名前はブラック・アリーと共に消えたはずの名前なんだ。
漂泊者: 前にも言ってたな。ブラック・アリーのトップは誰かの手で倒されたと。
ザンニー: ……ああ、「焔光のナイトウォーカー」という者によって倒されたそうだ。
漂泊者:
ザンニー: 焔光のナイトウォーカーだ、あまりいい名前とは思わないけど。
ザンニー: 時間があったら、情報共有をしないか?少し手伝ってほしいこともあるんだ。
ザンニーと合流する
ザンニー: 何か質問?
漂泊者:
ザンニー: ラグーナにも、かつて混乱していた時期があった。当時、教団は大きな打撃を受け、多くの優秀な人を失ったせいで、混乱は長く続いた。
漂泊者:
ザンニー: そう。教団は決して完璧なわけじゃないけど、ラグーナの秩序を維持してくれている点は否めない。
ザンニー: ブラック・アリーは、秩序が不在だった時期の産物だよ。バラバラだった無法者が、一つのギャングになった。そのせいで、法令を守る一般人は困り果てていたんだ。
ザンニー: さらに奴等は、犯罪の道具として多くの流れ者を無理やり集め始める。
ザンニー: ラグーナの至る所に目や耳を持つ彼らは、教団が殲滅を何度試みても逃げ続けた。
ザンニー: けど、それもあの日まで。がんじがらめに縛り上げられたギャングのトップが、戒律院に運ばれてきたんだ。そして教団は、それを手がかりにブラック・アリーを潰した。
ザンニー: 「焔光のナイトウォーカー」と「タロース」という名は、奴等が最初につけた。
漂泊者:
ザンニー: タロースは……ブラック・アリーのボスの名前だ。
ザンニー: 奴等の話によると、これは誰か一人の名前じゃない。タロースの名はボスが受け継いでいく。
漂泊者:
ザンニー: ああ、それとボスの選出方法は至ってシンプルだ。一番強い奴がタロースになる。
ザンニー: 尤も、その名前はブラック・アリーと共に消えてしまったはずだが。
漂泊者:
ザンニー: 焔光のナイトウォーカー……この大げさな名も、リナシータに数ある噂の一つに過ぎない。
ザンニー: ラグーナにも、かつて混乱していた時期があった。当時、教団は大きな打撃を受け、多くの優秀な人を失ったせいで、混乱は長く続いた。
ザンニー: あの時期の夜は、今ほど穏やかじゃなかった。無法者に絡まれている一般人なんて、しょっちゅう見かけた。
ザンニー: そして、掴みどころのない謎の人物が一般人を何度も助けていると、その存在を多くの者が知った。
ザンニー: けれど誰も名前を知らないから、「焔光のナイトウォーカー」と呼ぶようになったらしい。
ザンニー: 最後に焔光のナイトウォーカーが人々の前に現れたのは、タロースやギャングを一人で殲滅した時だ。
漂泊者:
ザンニー: しっかり休んでおいて、今夜は仕事だからね。
ザンニー: どれがいいかな。
ザンニー: ん……決めた。すみません、全部のフレーバーを一つずつください。
漂泊者:
ザンニー: ああ……漂泊者、来たか。そこでゆっくり話そう。
ザンニー: 好きなフレーバーが分からなかったから、ぜ~んぶ買ってしまった。
漂泊者:
ザンニー: 苦みは仕事だけで充分だよ。プライベートの時間に味わう気はない。
漂泊者:
ザンニー: あぁ……あの事件についてね。
ザンニー: 実は同様の被害を受けたファミリーのメンバーが、ほかにもいたらしい。
ザンニー: あいつ等に特別な力はないはずだけど……
ザンニー: 実は同様の被害を受けたファミリーのメンバーが、ほかにもいたらしい。
ザンニー: 休暇なんて広告みたいなものだからね。解釈は与えた者によって違う。
ザンニー: それと最近、あの夜と似たような被害を受けたファミリーのメンバーが、ほかにもいたらしい。
ザンニー: 私の休暇は、これで先延ばしだよ。
漂泊者:
ザンニー: それなら……通るかもしれないね。
ザンニー: さて、まずは何から聞きたい?
漂泊者:
ザンニー: さっきも話した通り、似た被害がいくつか発生しているみたいなんだ。
ザンニー: ファミリーは防犯対策を強めているけど、このままでは被害が拡大していく一方。
ザンニー: 捕まった奴等が口を割る気配はない。それに実際のところ、大した問題を起こしたわけじゃない。
ザンニー: だから、拷問するわけにもいかず……下手に事を進めると、別の問題が生じるからね。
ザンニー: そういえば、誰かに協力を求められた……と言っていたよね。
漂泊者:
ザンニー: そうしたいところだけど、似た特徴の人は見つからなかった。おそらく、意図的に姿を消しているはず。
ザンニー: でも今のところ、唯一の手がかりだ。
ザンニー: そこでお願いがある。謎の人物をおびき寄せてもらえないかな。
漂泊者:
ザンニー: それでは頼んだよ。
ザンニー: もう少し買ってこようか?
ザンニー: さっそく今夜、作戦を実行しよう。よろしく。
ザンニー: 今のうちに休んでおいて。ホテルはすでに手配してあるから。
ザンニー: 私はもう少しここにいる。質問があれば、いつでも答えよう。
漂泊者:
ザンニー: それなら、とっくに済んでいるよ。
パラッツォ・アグロッタに向かい、休憩をとる
ウェイター: こんにちは、漂泊者さん。
ウェイター: ザンニーさんに頼まれたお部屋の準備はできております。お休みになりますか?
漂泊者:
ウェイター: もちろんですよ。
ウェイター: 何せ私は、焔光のナイトウォーカーに助けられた一人ですから。当時のラグーナは、今ほど平和ではありませんでした。
ウェイター: 帰りが少し遅くなっただけで、ギャングのメンバーが町を歩いてるくらいでしたから。
ウェイター: 焔光のナイトウォーカーが助けてくれなければ、所持金を取られていたことでしょう。
ウェイター: それも、一ヶ月分の給料を!
漂泊者:
ウェイター: それは……動きが速かったですし暗かったので、よく見えませんでした。
ウェイター: 目が光っていた、ということくらいしか……ただ、おそらく名前の由来はそこでしょう。
漂泊者:
ウェイター: かしこまりました。お部屋までご案内いたします。
ウェイター: かしこまりました。いつでもお待ちしております。
漂泊者: (このままホテルに行くか……それとも、もう少し話を聞こうか)
客室でしばらく休むも、時間があまり経っていないことに気づく。
ホテルを出て、辺りを見て回ることにした。
ザンニー: 漂泊者?まだ早いけど、もう少し寝なくて大丈夫?
漂泊者:
ザンニー: ちゃんと休んでるつもりだよ。
ザンニー: それについては、何とも言えないね。
ザンニー: いつも不眠だから。
漂泊者:
ザンニー: どんな疑問?
漂泊者:
漂泊者: 被害を受けたメンバーは多いのに、ザンニーしか遣わしていない。
ザンニー: あまり大人数で動くと、勘付かれるからね。
漂泊者:
ザンニー: 戒律院も、すでに残党を何人か捕まえている。ただ、教団は確固たる証拠が出てくるまで、そう簡単に動かない。
ザンニー: それに……教団のトップには、モンテリが小競り合いに巻き込まれるのを見て、喜んでいる人もいるから。
漂泊者: そして何より……
漂泊者:
ザンニー: 今さらだろう?
漂泊者:
ザンニー: 降参だ……相変わらず鋭いね。あなたと一緒にいると、秘密がなくなってしまうよ。
ザンニー: 実は当時、ブラック・アリーのトップ……タロースを捕まえたのは、私なんだ。
漂泊者:
ザンニー: ああ、私が例の「焔光のナイトウォーカー」だよ。あまり口にしたくない名前だけどね。
漂泊者: こういう事実は、普通最後に打ち明けるものじゃないか?
ザンニー: 普通とは、二人がトラブルに遭い誤解から一度は別れるも、死ぬ間際に腕の中で思いを伝え合い、もっと早ければ……と後悔するような話を指しているのか?
漂泊者:
ザンニー: 私だって小説ぐらい読むよ。
ザンニー: 正体を隠すのは面倒だ。知りたければ教えてあげるよ。
ザンニー: ……あなたになら。
ザンニー: まあ、あなたが推測している通り、私が焔光のナイトウォーカーだよ。あまり口にしたくない二つ名だけどね。
ザンニー: 正直、私も困っているんだ……
ザンニー: でも、あなただって「月桂冠」になってから、二つ名がいくつもつけられているはずだけどね。
ザンニー: ファミリーが私だけ遣わした理由は、大規模に動くと敵に気づかれる可能性を考慮していたのもあるけど、これも理由の一つ。
漂泊者:
ザンニー: 言っておくけど、自称したことは一度もないよ。
ザンニー: あの時だって、自分のやるべきことをしていただけ。いつの間にか、変な二つ名で呼ばれるようになったけど。
漂泊者: それにしても、その二つ名は今のザンニーから想像がつかないな。
漂泊者:
ザンニー: ずっと光っていたら、おかしいだろう……ははっ。
漂泊者: それで、タロースが本人の可能性は?
ザンニー: ……さぁ。どうであれ、自分のやるべきことは変わらない。
ザンニー: 後始末とでも思っておくよ。
ザンニー: 事がうまく運べば、夜食の時間くらい取れるかもしれない。
漂泊者:
ザンニー: あなたの全力が必要なほど、深刻な事態になっていないといいね。
ザンニー: 適当で済むなら、それに越したことはないよ。夜食を食べる元気くらい温存しておきたいから。
見張りの場所に向かう
ザンニー: そろそろ時間だ、手分けして待ち伏せするよ。
ザンニー: 今日で尻尾を掴もう。
漂泊者: (ザンニーの様子は「適当」に思えないが、ここは黙っておこう)
屋上で少し待っていたら、案の定、何人かがコソコソと夜に紛れて出てきた。
漂泊者: 誰だ、普通の泥棒に見えるが……
ザンニー: 分かった。タイミングはそっちに任せる。
ザンニー: 尾行している人がいないか、私は見張っておく。
ギャングのメンバーを倒す
自信満々な手先: かかったな!やっぱり隠れてるとは!
自信満々な手先: 行くぞ!
ザンニー: 手伝おうか?
漂泊者: 俺一人で充分だ。
自信満々な手先: ちっ、こんな強いとは……
漂泊者:
自信満々な手先: ボスからもらっておいて良かったぜ!
漂泊者:
ザンニー: 追いかけよう!
ギャングメンバーに追いつく
慌てふためいた手先: 速すぎるっ!
「ベイキー」: ピ――ピ――!
漂泊者:
慌てふためいた手先: 誰が解放するもんか。こいつは俺の人質……いや、骸質だ!
慌てふためいた手先: ははっ、この音骸を放ってはおけないだろ!
「ベイキー」: ピ~ピ~。
ザンニー: 朝早くから仕事に向かう人たちの食事をどうするつもりだ。
ザンニー: さあ、隠れ家とボスの名前を吐くんだ。
ザンニー: 一度、連れて帰ろう。何かしら情報は得られるはずだ。
ザンニー: 残念ながら、こいつはただの情報屋。私たちが探している人じゃない。
??: もしかして……僕を探してるの?
コリーン: 僕はコリーン……お願い、仲間を助けて。
ザンニー: その前に、まずは自分のことを話してもらわないと。
コリーン: 僕はブラック・アリーから来た……
漂泊者:
コリーン: ち、違うの……昔のギャングじゃなくて、彼らの拠点を指してるんだ。
ザンニー: ブラック・アリーの入り口は、もう使えなかった。
コリーン: タロースが壊したんだ……でも、もう別の入口があるよ。
コリーン: もともと、あそこは僕みたいな帰る場所を失った人が住んでるところなの……普段はアルバイトで暮らしてるんだけど……
コリーン: あの人が来てから……
漂泊者:
コリーン: あの人は、もともとギャングの拠点なんだから返してもらうって……
コリーン: これからもブラック・アリーで生活したかったら、自分の言うことを聞くように命令を……
コリーン: 昔のように騙して……盗んで、奪う。そして、あの人に渡すの。そうしないと殴られるから。
ザンニー: 生き残りか……
ザンニー: 昔のブラック・アリーとそっくりだ……でも、その人がタロースだって、みんな信じているのか?
コリーン: うん……いや、そう信じたい、のかな。普段から泥棒をしてるような人たちだから。
コリーン: 何より、誰もあの人に逆らえないんだ……
漂泊者:
コリーンはその質問に答えず、ザンニーに目を向け、迷っているような、警戒しているような表情を見せた。
ザンニー: 私は席を外そうか。
漂泊者:
ザンニー: 漂泊者?
漂泊者: 俺の友人を信用できないなら、助けるのは難しいな。
漂泊者: 助けを求めてるのは、コリーンのほうだ。信用できないなら、相談には乗れないな。
コリーン: ぼ、僕は……
ザンニー: 本日の作戦は終了とする。捕まえた奴等を連れて帰ったら、退勤して構わない。
デバイスからの声: 了解です。ザンニーさんのほうは、何か手がかりを掴めましたか?
ザンニー: いや、まだ何も。
デバイスからの声: そうでしたか、また明日も動いてみましょう。
ザンニー: これで私たちだけになった。まだ何か問題でもあるのか?
コリーン: デバイス……タロースもデバイスを持ってた。それが彼女をとても強い音骸にしてしまうんだ。
ザンニー: なるほど……このデバイスがファミリーからもらったものだと警戒しているのか。
ザンニー: だから私たちが信用できず、外から来た「月桂冠」のほうを頼るわけか。
コリーン: ごめんなさい……
ザンニー: 謝ることはないよ。被害者として、人を警戒するのはもっともな権利だからね。
ザンニー: では漂泊者、これからどうする?
漂泊者:
ザンニー: はぁ……他のみんなは、もう退勤しているのに。
ザンニー: でもファミリーのメンバーとして、デバイスの悪用を防ぐのも私の仕事だからね。
ザンニー: 今度こそ、二倍の残業代と休暇を申請しよう。
漂泊者:
ザンニー: ……このタイミングで聞くのか?
コリーン: ありがとう、本当にありがとう!
コリーン: タロースは新しい入り口の場所を知られないように警戒してる。僕たちはブラック・アリーを出入りする時、必ず目隠しをした状態で仲介人に連れていかれるんだ。
コリーン: 仲介人のところまで案内するよ。
仲介人の隠れ家に向かう
コリーン: あそこが仲介人の隠れ家だよ。
コリーン: でも、あいつはずるいんだ。少しでも危険を察知したら、すぐゴンドラに乗って逃げちゃう。
漂泊者:
ザンニー: 同意見だ。
ザンニー: 私が正面に出て騒ぎを起こす。
ザンニー: チェックメイトは任せた。
計画通り隠れ家の後ろに向かった。位置に着いたら、ザンニーに行動開始の合図をした。
騒ぎを起こす
ザンニー: やることは、いつもと同じ。
仲介人の手下を倒す
騒ぎを起こそう!ド派手に!
仲介人の手下を倒す
仲介人の手下どもは全員襲い掛かってきて、大勢でザンニーを倒そうとしている。
それと同時に、混乱に乗じて逃げようとした仲介人を捕まえた。
仲介人に追いつく
仲介人: 待て、「ブラック・アリー」の入り口を聞きに来たんだろ?
漂泊者:
仲介人: 情報源を失うわけにはいかないんじゃないか。
仲介人: 俺は囚われの身だ。これ以上黙っていたところで、痛い目に遭うだけ。
仲介人: なら状況を見極めて、賢く立ち回る。これが俺のモットーさ。
ザンニー: 漂泊者、そっちはどう?
漂泊者:
ザンニー: 私が用意した「会話術」を披露する必要はなさそうだね。
ザンニー: 入り口の位置が分かったら、すぐに出発しよう。
ザンニー: 他のスタッフたちもそろそろ来るから、後始末は任せて構わないよ。
仲介人から聞いたルートを通り、「ブラック・アリー」の入り口まで来た。
ザンニー: 今さらだけど……タロースの命令をコリーンも実行していたんだろう?
コリーン: ぼ、僕はしてないよ……
ザンニー: 漂泊者の言葉を忘れたのか。私たちには、互いを信頼する必要がある。
コリーン: だって……仕方なかったんだよ!やらなかったら、殴られるから……
ザンニー: そうか。なら、すべてが終わってから「戒律院」で話を聞こう。
コリーン: で、でも……
ザンニー: 仕方ないから許される、なんて簡単に思わないほうがいい。
コリーン: ……うん、分かった。
漂泊者:
ザンニー: だから、その名前は……
ザンニー: 今頃ベッドにいたら、どれほど良かったものか。
ザンニー: 早いところ解決してしまおう。
ザンニー: 内部の匂いが、あまり気持ち悪くなければいいが……
漂泊者:
コリーン: 安心して。ここは地下水路だったけど、ずっと前に放棄されてるから。
コリーン: ただ、決してきれいとは言えないかも……でも、人は住めるようになってるよ。
コリーン: 地位によるギャング内の縄張りは、この入り組んだ水路によって分かれてるんだ。
コリーン: タロースは、一番奥の水路にいるはずだよ。
ザンニー: 「悪魔は地獄に、主座は教会に」って言葉は、まさにこのことだね。
ザンニー: そうだ……漂泊者、仮面を被ろう。
ザンニー: こうしておけば、面倒事が多少は減る。
ザンニー: あなたも私も、無闇に正体を明かさないほうがいい。
漂泊者:
コリーン: えっ……えぇ?僕は何も見てないよ、知らない!
ザンニー: なら、大丈夫そうだ。
「ブラック・アリー」に入る(マップで「ブラック・アリー」の入口までファストトラベルできます)
ザンニー: とにかく、これがあの大げさな二つ名の本当の由来だ。
漂泊者:
ザンニー: わざわざ記録に残すような話は、そうそう起こらないよ。
ザンニー: この町で起きている出来事の多くは、「日常」の延長線だ。
ザンニー: 朝、目覚まし時計が鳴ってから、遅れないようにベッドを出られるか……
ザンニー: 昼、いつ頃レストランに行けば、できたてのブリトーが食べられるか……
ザンニー: 夜、ベッドに横たわり、どうすれば早く眠りにつけるか……
ザンニー: こうした「日常」は、ちょっとした悪意で壊れてしまうくらい脆いんだ……
ザンニー: でも逆に、一度その悪意を取り除いてしまえば、「日常」は続いていく。
ザンニー: ただ、みんなは勘違いをして、大きな二つ名を付けてしまっただけ。
ザンニー: 私が取った行動は、朝起きてご飯を食べ、髪や角の手入れをするのと変わらない。どれも、ただの日常だ。
漂泊者:
ザンニー: 昔は一人で過ごしていたから、そこまで気にしてなかったけど……
ザンニー: 段々、厄介事が増えてきたね。
ザンニー: でも、だったら家の中で座って待つより、こっちから出向こうと思ったんだ。
ザンニー: ただ、そのせいで騒ぎが大きくなってしまったのは……まだ未熟だったせいかな。
漂泊者:
ザンニー: ファミリーから声がかかったんだ。今回の後始末だけじゃなくて、これから先も協力する、と。
ザンニー: それでファミリーに入ったんだ。どうせ、やることは変わらない。
ザンニー: がっかりさせたかな?
漂泊者: 本能的な善意は、剣ほど鋭くはないかもしれない。だが、拳なら問題を叩くのに最適だな。
漂泊者: ザンニーは自分なりに、その拳でみんなを優しく見守ってるだろう。
漂泊者: だから、今日のことをそんなに気にする必要はない。
ザンニー: いや、元々気にしてなかったけど……
ザンニー: 無法者を殴るくらい、何でもないよ。
漂泊者:
ザンニー: 古い記憶を思い出して、少し感傷的になってただけだよ。
ザンニー: それに……
ザンニー: さっきの言葉は、そっくりあなたに返したいところだ。
ザンニー: 一つだけ違うか……あなたは拳じゃなくて、剣で道を切り開いている。
ザンニー: 無自覚な様子を見ていると、ますます感慨深いね。
ザンニー: 気づいていないのか?あなたの協力でカルネヴァーレが無事に開催してから……
ザンニー: かつてないほどラグーナは忙しくなり、仕事も増えている。
ザンニー: 「日常」は、ちょっとした悪意で壊れてしまうくらい脆い、と言っただろう?
ザンニー: だからこそ……穏やかな環境の構築こそ、源から悪意を絶やす方法でもあり、「日常」を維持する根本的なやり方でもある。
ザンニー: そして、それを成し遂げたのは私じゃない……あなただ。
ザンニー: 悪意が減れば、私の出番も少なくなっていく。
ザンニー: いつか、ぐっすり眠れる日も来るだろう。
漂泊者:
ザンニー: もちろん、あれも「日常」だ。
ザンニー: ずっと思っていた……あなたのような人が、みんなの希望になってくれて良かった。
ザンニー: あなたの目に映る道は、私たちの想像を遥かに超えているだろう。
ザンニー: それでも、目の前で起きている小さな問題にも力を貸してくれた。
ザンニー: ……ありがとう。そして、お疲れ。
ザンニー: いや、これ……ごめん。
漂泊者:
ザンニー: そうだ、これをあげよう。
ザンニー: 昔、私が使っていた武器だ。
ザンニー: 契約金か口止め料とでも思ってくれればいい。
漂泊者:
ザンニー: そうだな、足手まといにはならない程度に。