昨夜を照らす星々
エクソストライダーの起動計画は、少し進展があったようだ……
リュークからのメッセージを見る
リュークの「秘密の小部屋」に向かう
「秘密の小部屋」に入ってリュークと会う
リューク・ヘルセン: 飴でもどうだい? シグリカ君とリンネー君の提案で開発された新フレーバーだよ。気分転換になるはずさ。
漂泊者:
漂泊者: 話してくれ、リューク。エクソストライダーの件は、どうなってるんだ?
リューク・ヘルセン: ルシラーとの話し合いは順調だよ。どうやら彼女は、キミのことをかなり買っているみたいだ。以前、裏学園の件で協力したこともあって、学園側の手続きは早かった。
リューク・ヘルセン: ただ、キミが学園に再入学してから、まだ1年も経っていないのは事実だ。エクソストライダーの正式起動を申請するには、さらにコレクティブの承認が必要になる。
リューク・ヘルセン: コレクティブの最大スポンサーはネオユニオンだ。彼らの行動は当然、そこの出資者たちに対して責任を負う必要がある。
リューク・ヘルセン: そしてエクソストライダーは、間違いなく「貴重な資産」だ。
リューク・ヘルセン: この間、ワタシのほうからコレクティブに、学園側からのキミの調査報告書やラベル学部でのテスト成績、そしてワタシ自身が作成した身体能力及び適性評価を提出したんだけれど……
漂泊者: 通らなかったのか?
リューク・ヘルセン: 交渉の機会は勝ち取ったよ。でも、巨額の資金を提供できる組織ほど、利害関係が絡んで一部の手続きが遅くなるのは世の常。
リューク・ヘルセン: 今州やリナシータと違って、今の彼らの内部には決定を下す「頭脳」が複数あるからね。
漂泊者: 時間がかかりすぎるのは心配だ。
リューク・ヘルセン: だからこそ、こちらから仕掛ける必要がある。ちょうど今、事態に変化が生じているところさ。
リューク・ヘルセン: まずは、これから鍵になる人物について話そうか。
リューク・ヘルセン: 彼はチェイス、コレクティブの最高責任者だ。最近、トライアンフ・アビオニクスの船で、ネオユニオンからラハイロイに戻ってきたばかりだよ。
リューク・ヘルセン: ワタシとルシラー学園長、モーニエ教授の三人で、キミを推薦しておいた。研究院に行って、彼と話してくるんだ。
リューク・ヘルセン: 最初こそ、彼はネオユニオンの「グレイリッジ・エネルギー」の一社員に過ぎなかった。しかし、数年間の空白期間を経て、次に現れた時にはユニオン政府に就職していたんだ。
リューク・ヘルセン: さらに時が経つと、チェイスはユニオン政府を離れ、数多くの大型投資プロジェクトに関わるようになった……彼はずっと、グレイリッジ・エネルギーの人間だったという説もあるが、本当のところは誰も知らない。
リューク・ヘルセン: 彼は慎重で抜け目がない、老獪なキツネだ。長く生きている分、多くのことを見てきている。エクソストライダーに乗るパイロットを、自分の思い通りに動かすことこそ、彼の最優先事項だ。
リューク・ヘルセン: スタートーチ学園に在籍する適格者のほとんどは、入学時に山のような協定や機密保持契約に署名させられているだろう? そういう学生を選びたがるのは、何もおかしくない……本来ならね。
漂泊者: 聞く限り、その責任者の態度が変わったようだな。さっき言っていた「変化」と関係が……?
リューク・ヘルセン: 続きは奥で話そう。温かい飲み物でも用意するよ。
内部の部屋に入る
リューク・ヘルセン: 祝典後、またルシラーに呼び出されたって聞いたよ。彼女との協力はどうだったかな?
漂泊者: 最初は……ただ会話の主導権を握りたがってるように感じた。
漂泊者: だが、今は理解してる。それは学園を大切に思ってるからだってことを。
座ってリュークを待つ
リューク・ヘルセン: ドライブのコアがすでに戻っているなら、エイメス君を救い出すのも、鳴式を解決するのも、エクソストライダーが目覚めてからのほうが良いだろう。
リューク・ヘルセン: だが最近、研究院はストライダーゲートの付近で安全値を著しく超えたデータを確認している。
リューク・ヘルセン: ヴォイドマターが異常に活発化していてね。コレクティブ内部は、この件でかなり神経質になっている――もし鳴式アレフ1が封印を完全に破れば、ラハイロイだけでなく、ソラリス全体に波及することになるからだ。
リューク・ヘルセン: 確かに、コレクティブは危険な場所に建設されている。だからこそ、鳴式の暴発に対処するための手をたくさん打っているわけだけれど。
リューク・ヘルセン: それらのプランは結局、研究に甚大な損失をもたらしてしまう。
リューク・ヘルセン: こういった状況下なら、あの責任者と話す余地もあるはずだよ。
漂泊者: ……説得してみるよ。被害を最小限に抑えられるかもしれない案を採用するように――適格者として、今すぐにでもエクソストライダーを操縦する資質があることを証明してみせる。
漂泊者: リューク、ブラックショアと繋がりを持ってると言ってたよな?それと、この「小部屋」の情報は絶対に外へ漏れない、そうだな?
リューク・ヘルセン: ああ。何をするつもりだい?
漂泊者: ラハイロイは外部に対して閉鎖的だ。公衆回線だと、学園に紛れ込んでいる残星組織のメンバーに傍受される可能性もある。今……ここで直接、ブラックショアと連絡を取りたい。
リューク・ヘルセン: 分かった、少し待ってくれ。ブラックショアのチャンネルに繋ぐから、好きに使っていいよ。
ショアキーパー: 私を呼ぶシグナルを受け取った、漂泊者。
ショアキーパー: ……ラハイロイの状況、あまり良くないの?とても疲れているように見える。
漂泊者:
漂泊者: 周波数の流失については解決したが、今、ラハイロイは鳴式の脅威に晒されている。助けが必要なんだ、ショアキーパー。
ショアキーパー: ええ。私も、ブラックショアも、そのために存在しているのだから。
漂泊者: エクソストライダーについて、テティスシステムに詳しい情報はないか?推測レベルでもいい、知りたいんだ。
漂泊者: リュークは信頼できる。気にせず話してくれ。
ショアキーパー: システムによれば、リューク・ヘルセンは過去に何度もブラックショアの活動に協力し、重要な情報を提供している。あなたの判断を信じる。
ショアキーパー: ラハイロイにスタートーチ学園が設立されて以来、情報の多くは機密事項扱い。ただ、設立初期にあなたが彼らとロイ人の交渉に介入したおかげで、ブラックショアも一部の隠された情報を入手した。
ショアキーパー: コレクティブは、エクソストライダーの一部がエクソスウォームに分化したことで、目覚めたとしても鳴式に対抗するには不充分な可能性があると考えた。そこで、「適格者」という外因性共鳴計画を実行したの。
ショアキーパー: 複数の地域の歳主とその共鳴者を観察した結果、彼らは歳主と類似点を持つエクソストライダーも、共鳴者を得ることで力を高められると考えた。
ショアキーパー: けれど、あなたとエクソストライダーの関係を考慮すると、テティスシステムはあなたが外因性共鳴という方法を採ることを推奨しない。
ショアキーパー: 既存の情報を照らし合わせると、ラハイロイの地下深くには、エクソストライダーが残した「ストライダーアンカー」が存在する。
ショアキーパー: 「ストライダーアンカー」は「ストライダーゲート」の封印の真上に位置している。鍵と扉の関係だと理解すれば分かりやすいと思う。
ショアキーパー: 外部のコックピットに入らずに、あなたはエクソストライダーを操縦できる。エクソストライダーが起動可能な状態であることを確認して、ストライダーアンカーを使えばいい。
漂泊者: ……俺が、あいつの「御者」だからか?
ショアキーパー: ええ。同じ起源を持つあなたにとって、外部の装置はむしろ隔たりにしかならない。
ショアキーパー: それから……エイメスの件について。リュークが以前提案した、あの方法は実行可能だと思う。
リューク・ヘルセン: コックピット内に現れた、エクソスウォームでできた生命体のような「抜け殻」で、エイメス君を探すということかい?
ショアキーパー: そう。周波数の繋がりが助けになるはず。漂泊者、エクソストライダーを起動する時、「彼女」も一緒に連れて行って。
漂泊者: しばらくラハイロイ全体の状況に注意を払ってほしい。
ショアキーパー: 分かった。
漂泊者: ……頼んだぞ、ショアキーパー。
ショアキーパー: あなたの役に立てるのなら……私は、とても嬉しい。
ショアキーパー: 漂泊者、どうか必ず無事に戻ってきて。
漂泊者: ああ、心配いらない。
リューク・ヘルセン: ワタシは先にルシラーに挨拶してくるよ。向かうのは、温かい飲み物を飲んでからでも遅くない。
漂泊者: うまくいくと思うか?危険な賭けを許可してもらうために説得するわけだろう。正直、俺自身100パーセントの自信があるわけじゃない。
リューク・ヘルセン: 100パーセントの自信を持てる案なんて、ひとつもないさ。もし相手が同意したなら、成功率が高いと彼が判断したに過ぎない。素直に受け入れよう。
リューク・ヘルセン: 為せば成るさ、漂泊者。
リュークの「秘密の小部屋」を出る
ルシラーからのメッセージを見る
教務課に向かう
ルシラー: チェイスさん、こちらが先ほど話した漂泊者君よ。現在、スタートーチ学園でエクソストライダーを操れる見込みが最も高いわ。
チェイス: 紹介には及ばない、ルシラー学園長。以前にも会ったことがある。
漂泊者: (以前……過去の俺のことか?)
チェイス: 単刀直入に言おう。鳴式アレフ1の状況は芳しくない。もう時間がないのだ。
チェイス: 本来ならエクソストライダーのセルフリペアを待ちたかったが……残念ながら、そんな余裕さえない。
チェイス: 聞かせてもらおう。君がエクソストライダーの操縦を望むのは、どのような結果を掴むためだ?
漂泊者: エイメスを連れ戻し、鳴式の危機を解決することだ。
チェイス: エイメス……名前は聞いたことがある。同調率の高い学生だったそうだな。彼女の失踪は、我々にとっても大きな損失だ。
漂泊者: 彼女は今もストライダーゲートの向こうにいる。
チェイス: ……そうか、なるほど。
チェイス: だが、ストライダーゲートの向こうの未知の空間で、行方不明者を探すのは困難。コレクティブの懸念も理解できるだろう……我々がより関心を寄せているのは、鳴式のほうだ。
漂泊者: もちろん、鳴式も俺が解決する。どちらも今回の目標だから。
漂泊者: 目的が一致してるなら、すべての情報を共有すべきだろう?もしヴォイドマターが爆発すれば、ラハイロイが真っ先に、そしてコレクティブの研究プロジェクトもすべて被害を受けることになる。
チェイス: 鳴式アレフ1に関する情報は少ない。コレクティブは現在、アレを完全に消滅できるとは考えていない。
チェイス: コレクティブの目標は、あくまでもエクソストライダーを制御下に置き、ストライダーゲートの封印を強化すること。
チェイス: エクソストライダーの力を高めるためには、適格者は必要となるが、スペーストレックで研究が進められている「擬似ドライブ」も必要不可欠。それが完成し、エクソストライダーの胸に埋め込まれて初めて、巨人の修復は完了したと言える。
チェイス: 現在、擬似ドライブの開発は最終段階に入っているが、重要なデータが足りていない。
漂泊者: 擬似ドライブ……ヘリオスが打ち上げられてから、墜落したドライブを使って作ってるものか?
チェイス: ふっ、その通り、墜ちたドライブを土台に作られたものだ。言ってみれば、このプロジェクトが進められたのも、君がヘリオスの打ち上げを確保してくれたおかげだよ。
チェイス: 擬似ドライブを完成させるには、エクソストライダーが高濃度のヴォイドマター中で行動するための高精度データが必要だ。加えて、鳴式内部の環境データも。
チェイス: でなければ、エクソストライダーをアレフ1の浸食から守り切れる保証はない。
チェイス: 結論を言おう。私はスペーストレック・コレクティブを代表して、君のエクソストライダー使用に同意する。
チェイス: だが、その主な目的は高濃度のヴォイドマター環境におけるエクソストライダーのデータを取得する点にある。擬似ドライブの開発を完成させるために。
チェイス: 君の個人的な目的に使っていいのは、10分だけだ――これはストライダーゲート開放後、コレクティブが付近に設置したヴォイドマター防護装置の稼働限界時間。
チェイス: エイメス君が見つからなかったとしても、必ずラハイロイに戻らなければならない。約束できるだろうか?
漂泊者: 分かった。それと、外部のコックピットに接続する必要はない。ストライダーアンカーまでのナビと、エクソストライダーの準備さえしてくれれば大丈夫だ。
チェイス: ははっ……君は変わらないな。常に我々に知らない知見とサプライズをもたらしてくれる。
チェイス: ルシラー、漂泊者に高負荷環境における同調率テストを手配するんだ。身体能力レポートには目を通したが、確認のためのデータを取っておきたい。
チェイス: テストの数値が基準に達したら、ただちにストライダーアンカーの起動準備を始め、地下ストライダーゲートの場所にヴォイドマター防護を展開するのだ。
漂泊者: もうひとつ、頼みがある。
ルシラー: 言ってちょうだい。
漂泊者: 残星組織がずっと機会を窺っている。裏で企んでいた作戦は失敗したが、ストライダーゲートが開く時に再び動く可能性がある。
ルシラー: ああ、その心配ね。それについては、私も新しい情報を共有しようと思っていたの……あの少し気だるげなシグリカの友達を覚えているかしら?
漂泊者: もしかして……ダーニャのことか?
ルシラー: ええ。彼女も今、行方不明なの。こちらの調査によると、おそらく組織長が言っていた学生のスパイは彼女よ。
ルシラー: でも、残星組織については、信頼できる友人に監視させているから、あまり心配しないで。
ルシラー: 今はエクソストライダーの起動に専念してちょうだい。残りのことは私たちに任せて、漂泊者君。
チェイス: 先ほど、ブラックショアから正式な連絡があった。ラハイロイが必要とするならば、避難活動に全面的に協力すると約束してくれたよ。
チェイス: 君が話してくれ、ルシラー学園長。今のラハイロイの状況は君のほうが詳しい。それに、漂泊者君とも意思疎通しやすいだろう。
チェイス: ふふ……私に聞きたいことがあれば、好きに聞いてくれ、ルシラー学園長。
ルシラー: これほどの短時間で漂泊者を信じ、彼にエクソストライダーを使わせることを決めるだなんて、少し予想外だったわ。何か特別な理由でも?
チェイス: ルシラー学園長、君と私は違う。ビジネスマンとは、自らの投資眼を信じなくてはいけない。
チェイス: 鳴式がいつ爆発してもおかしくない。このままでは、ラハイロイを放棄せざるを得なくなる。
チェイス: それに、短時間でエクソストライダーを移動することは困難だ。つまり、放棄するしかない。それならば、漂泊者に賭けてみるのも悪くないだろう?
ルシラー: 理解したわ。けれど、最悪の事態を考慮する必要はあるでしょうね。
チェイス: もちろんだ、ルシラー学園長。万策が尽きた場合は、予備のプランとして――「ダスクベール」を使う。
学園の屋上に向かう
アブ: さっきの人、なんだかヒヤッとしたぞ……
アブ: ネオユニオンって、いったいどんな場所なんだ?あそこの人は、みんなああなのか?
漂泊者: いつか自分の目で見に行けば分かるさ。
サガ教授: あなたが漂泊者さんですね? 私はサガです。今回のテストのモニタリングと評価を担当しています。
サガ教授: 経緯はルシラーから簡単に聞きましたよ。
サガ教授: 今回の同調率テストは、通常よりも高い負荷になります。 あなたがエクソストライダーとリンクした際、強烈な神経ストレスに適応できるかを確認するためです。
サガ教授: もし途中で少しでも不調を感じたら、すぐに合図してくださいね。オーバークロック状態でテストを続けることは許可できませんから。 コックピットに入る前に、もう一度安全事項を確認するように。
漂泊者:
サガ教授: よし、コックピット内のシステム構築は完了しましたよ。 シミュレーターはすぐ隣です。データのモニタリングはこちらで行ないます。
サガ教授: 無事……テストを通過できるよう祈ってますね。
同調率テストを受ける
漂泊者: ……どうしてギンヌンガミールの家から、ここまで来たんだ?
サガ教授: 時々、彼女は学園までふらりとやって来るんです。 大体、お世話役のロボットがすぐに連れ戻すんですけど、今日は帰りたがらないみたいですね。
漂泊者: 後で一緒に帰ろう、いいな?
「エイメス」: ……
サガ教授: ふふっ……あのじゃじゃ馬にも、こんなに静かな時があるなんて。
漂泊者:
サガ教授: ええ、エイメスさんは私の教え子でしたから。もう十数年も前のことですけど。あの頃は、よく彼女に腹を立て取り乱したものですが、あの子はまったく気にしていませんでしたね。
漂泊者: (ファンクラブのイベントの時……周りの人たちが、この教授について話してたな。担当教授として、エイメスのことを気にかけてたはずだ)
サガ教授: 私が受け持っていた授業の最後で、彼女は進路調査票に「世界を救う」なんて書いたんですよ……適格者が書くべきことじゃないでしょう?当然、書き直させました。
サガ教授: 彼女は怒るわけでもなく、ニコニコしながら調査票を持って出て行ったきり……二度とコックピットから出てきませんでした。
サガ教授: 今、彼女は戻ってきたけれど、戻ってきていないのと変わりません。本当に、頭の痛い子ですね。
「エイメス」: ……
サガ教授: ルシラーから聞きました。あなた、エイメスさんの家族なんですね?
漂泊者: ああ。
サガ教授: あなたはエクソストライダーを操縦して、ストライダーゲートの向こうへ行き、彼女を連れ戻すつもりなんですね?
漂泊者: そうだ。
サガ教授: とても奇想天外な考えに聞こえます。扉の向こうに何があるのか、誰も知らないのに。
漂泊者: 分かってる。
サガ教授: ……あの日、エイメスさんが消えてから、ポッド内には異常なほど高い同調率のデータが残されていたんです。彼女本人が不在で実証できないため、正式な記録には残りませんでしたが。
サガ教授: あなたの同調率テストの結果は、当時の彼女よりわずかに低いだけで、一部のパラメーターは上回っていました。 合格です、漂泊者さん。
サガ教授: 願わくば、その突拍子もない発想が実を結び、私の教え子を連れ戻せますように。
漂泊者:
サガ教授: テスト結果は出ましたが、エクソストライダーの起動にはもう少し時間がかかります。2日ほど待機してもらうことになるでしょう。
サガ教授: 準備が整い次第、お知らせしますね。
「エイメス」: ……カ……セット……
二日後まで待つ
モーニエからのメッセージを見る
研究院に向かう
アブ: あのデカい目玉の本体がいる場所に行くのか?
漂泊者: ああ。アブ、もしあいつの力に勝てないと思ったら、無理に耐えようとするなよ、いいな?
アブ: 我なら絶対に勝てるぞ!うぅ……でも、ゲートの向こうのあいつがどれくらい強いのか分からないしな……
漂泊者: 今回の目的は、データを手に入れて、エイメスを見つけること。アレフ1と正面対決するのは、少なくとも擬似ドライブが完成してからだ。
研究院のホールに向かう
リンネー: 漂泊者君!ねぇ……もう行くの?
漂泊者:
リンネー: モーニエ教授に聞いたんだ。教授、迷ってたけど、最後には教えてくれたよ。
リンネー: うん……ちょっと心配でさ、様子を見ときたくて!
リンネー: 漂泊者君はエクソストライダーに乗るんでしょ。
リンネー: ……緊張してる?
リンネー: あんたのすごさは知ってるけど、これまで誰もやったことないじゃん。
リンネー: エクソストライダーが本当に動くかもわからないでしょ。何か予想外のことが起きる可能性だってある。
リンネー: 最近、学園の雰囲気もなんか重いし、先生たちも忙しそうだし、近くのエクソスウォームまでソワソワしてるし……
漂泊者: リンネーこそ、緊張してるのか?
リンネー: ……はぁ!バレちゃったか。
リンネー: 入試に受かって、前みたいな忙しくて楽しい毎日になると思ってたんだ。これで充実した日々を過ごせるんだって。
リンネー: でも、勉強を続ける準備ができた途端、そんな学園生活は……膨らませた風船ガムみたいに、「パチン」って弾けちゃった。
リンネー: 鳴式とか、ヴォイドマターとか、残星組織とか……いろんな敵が学園を狙ってるのに、あたしはこれっぽっちも手伝えてない。
リンネー: 結局、漂泊者君が一人で行く様子を見てるだけ……なんか、あたしって役立たずだね。
漂泊者: 逆だ。むしろ、みんなが危険を冒してまで俺を支援するような状況は望まない。
漂泊者: もちろん、事態が最悪のところまで行けば、全員で立ち向かうしかないけどな。
漂泊者: だが、科学と真理を求めてラハイロイに来た学生たちには、「学生のやるべきこと」をしてほしいんだ。
漂泊者: なぜなら……
漂泊者:
リンネー: 随分と重い肩書きだね!……同級生のはずなのに。
リンネー: ねぇ……そっちだって学生なのに、あたしたちを子ども扱いしてる?
リンネー: でも……言いたいことは分かったよ。
リンネー: ぐぅ……こんな時まで気を遣わせちゃって……あたし、まだまだ子どもだね。
リンネー: けどさ、ただ冒険に行くのを見てるつもりはないよ。これからは学園の指示に従って、いつでも協力できるようにしとくね。
リンネー: 全部片付いたら、またツーリング行こっ!
漂泊者:
リンネー: 考えただけで、ワクワクするね。
リンネー: モーニエ教授が待ってるよ。行ってらっしゃい、漂泊者君!
モーニエと合流する
ワレンチナ: 臨時通路の設置は完了した。これで、ストライダーアンカーの所在地へ直行できる。
ワレンチナ: ブラックショアは人員を割いて、スペーストレック研究院で待機する。協力が必要であれば、いつでも申し出てくれ。
モーニエ: ありがとうございます。ブラックショアの皆さんのおかげで、研究院は短期間でデータフレームワークを構築できました。
ワレンチナ: ラハイロイの状況は最優先に対応すべき危機に指定された。これはショアキーパーとテティスシステムの共同決定でもある……モーニエ教授、待ち人が来たようだ。
モーニエ: あ……先輩、来てくれたんですね。
漂泊者: 向こうがストライダーゲートか?
モーニエ: はい。この仮設通路は、ビヤートル・ウーズの深部にあるディマー・プレーンズに通じています。
モーニエ: ストライダーゲートとストライダーアンカーは、どちらもディマー・プレーンズの中心に位置する「日脈の源木」の中にあります。ルシラー学園長たちは先に降りました。先輩が向こうへ着いたら、迎えてくれるでしょう。
モーニエ: それから……
焦っている研究員: はぁ……はぁ……彼女、速すぎて……!
モーニエ: 何があったのですか?
焦っている研究員: モーニエ教授、彼女が突然カセット保管室へ走って、これを持ち出したんです。
モーニエ: これは……
漂泊者: それ、俺に見せてくれるか?
漂泊者: すぐに返す。モーニエ教授、何か分かるか?
モーニエ: この番号、数日前に彼女の検査をした時に学生ファイルで見ました。エイメスさん本人のカセットです。あの日、彼女が行方不明になって以来、保管室に置かれていました。
漂泊者: どうしてこれが欲しかったんだ?
「エイメス」: ……
モーニエ: 無意識の行動のようですね。
モーニエ: ヘルセン先生の話では、このエクソスウォーム生命体に似た「抜け殻」とエイメスさんの間には、周波数の繋がりがあるそうです。
モーニエ: もしかしたら、これは「抜け殻」に残った本能かもしれません。カセットは学生たちにとって重要な身分証明ですから。あるいは、ゲートの向こうにいるエイメスさんから伝わる、何らかの思念なのかもしれません……手持ちの情報では判断できませんが。
モーニエ: しかし、ヴォイドストームの発生地域へ行く際にカセットを身に着けることは、元々マニュアルに記載されている事項です。先輩も自分のカセットを持っていますか?
漂泊者: ああ、ずっと身に着けている。
漂泊者: モーニエ教授、俺は今からディマー・プレーンズへ向かう。
モーニエ: ……私は擬似ドライブの完成に向けて、研究院でデータの受信と整理の作業をしなければなりません。今回は先輩と一緒には行けそうにないです。
モーニエ: それでも、ここから先輩を全力で支援します。先輩……どうか、お気をつけください。
漂泊者: サポートは頼んだぞ、モーニエ教授。
漂泊者: ヘリオスの時の経験がある。擬似ドライブも、モーニエ教授の手にかかれば順調に完成すると信じてる。
モーニエ: はい……先輩の期待に応えて、約束は必ず守ってみせます。
漂泊者: 行こう。
臨時通路からディマー・プレーンズに向かう
ディマー・プレーンズに向かう
ルシラーと合流する
アブ: うわぁ! あのデカい目玉の匂い、すっごく濃いし嫌な感じだぞ……!
漂泊者: 遠くで光る巨木が、日脈の源木か……
漂泊者: (あの巫女は……)
ルシラー: 待って、彼と挨拶しておきなさい。
ルシラー: 彼女が緋雪よ。前にも話したでしょう? 私たちがこんなにも早く観測施設を立ち上げられたのは、彼女が地下を偵察してくれたおかげなの。
ルシラー: 遠くの吹雪が見えるかしら?あれは十数年前、ディマー・プレーンズにひび割れが生じてヴォイドマターが溢れ出した時、緋雪がたった一人で地下深くに潜って施した封印。
ルシラー: 彼女の助けがあったからこそ、コレクティブはロイ人と協力して、うまくひび割れの封印を補強できたの。
ルシラー: 学園が手配した仕事も、毎回見事にこなしてくれる。刀の消耗が激しすぎる点を除けば、完璧と言っていいわね。
漂泊者:
緋雪(ひゆき): うむ。あの子がしたことは、ルシラーから大体聞いておる。芯の強い、良い子だ……だが、どれほど強かろうと、まだ「学生」であることに変わりはない。
緋雪(ひゆき): 子どもに「強さ」という重荷を背負わせるなど、我ら大人の怠慢であろう。
緋雪(ひゆき): このシラトリを使い、ヴォイドマター濃度が高い場所を探ってみた。間違いなく、あの子の周波数を感じた。
緋雪(ひゆき): あの子は今も、ヴォイドマターの奥深くで待っておるはずだ。コレクティブの大義名分には確かに反論できないが、妾には……誰かを救いたいと願う、そなたの気持ちのほうがよほど腑に落ちる。
ルシラー: はい、ストップ! そこまでよ。今は双方の目的が一致しているわ……つまり、一番いい状況ね。
ルシラー: 以前、残星組織の脅威について心配していたでしょう?あなたがストライダーゲートに入ってからは、彼女が警戒に当たるわ。
ルシラー: 葦ノ原で鳴式と渡り合ってきたうえに、残星組織とも関わってきた。彼女がいれば大丈夫よ。そうでしょう、緋雪?
緋雪(ひゆき): 案ずるな。残星組織の二人は、妾が追跡しよう。
緋雪(ひゆき): ……これを。
緋雪(ひゆき): 妾の術を込めたこのシラトリが、そなたを守ってくれるであろう。
緋雪(ひゆき): ヴォイドマターの中で方向を見失った時も、道を案内してくれるはずだ。
ルシラー: 緋雪はスタートーチ学園特別対策班のメンバーなの。表には出ないけれど、ずっと学園のために尽力してくれているわ。
緋雪(ひゆき): もし、鳴式と対峙した際、助力が必要とあらば……
緋雪(ひゆき): ……妾に願うがよい。
ルシラー: なら、私も願い事をしていいかしら?あなたのディマー・プレーンズ外縁警戒任務が、無事終わりますように……
ルシラー: ふふっ。緋雪は口数が少ないけれど、長く付き合っていくうちに面白い部分が見えてくるはずよ。
漂泊者: 前は紹介するのを渋ってたのに、どうして気が変わったんだ?
ルシラー: 隠し通せないと分かったからよ。それに、強い力を持っている二人が協力すれば、成功率は高くなるでしょう。
漂泊者: 彼女の言った「願い」って、どういう意味だ?
ルシラー: 言葉通りよ。でも、安易に願ったりしないほうがいいわ。
ルシラー: 願いを叶えるためには……必ず代償が伴うの。
ルシラー: 現在把握している高濃度ヴォイドマター環境の情報は、まとめてあなたに送っておいたわ。確認してちょうだい。
ルシラー: あの時はチェイスがいたから、あまりはっきり言えなかったけれど……分かっているでしょう?今回の作戦は彼にとっては確実に儲かる投資に過ぎない。でも、あなたにとっては危険極まりないものよ。
ルシラー: あなたはヴォイドスペースで、アレと対面したことがある。もしストライダーゲートの向こうにアレフ1の本体がいるとしたら、入った瞬間に目をつけられる可能性が高いわ……困難な作戦になるでしょうね。
ルシラー: 万が一のことが起きても、不完全なエクソストライダーではアレフ1を止められないかもしれない。 コレクティブだって、ヴォイドマターの爆発を前にして、あなた一人のためには動けないでしょう。
ルシラー: ……ゲートに入ったら、あなたは一人で危険に立ち向かわなければならない。 その覚悟はあるかしら、漂泊者君。
漂泊者:
漂泊者:
漂泊者: こういう状況は、もう何度も経験してきた。
漂泊者: 自分の安全だけを考えてたら、できないことが多すぎる。俺はここまで来られなかっただろう。
漂泊者: だから……心配してくれてありがとう、ルシラー学園長。覚悟はできている。
ルシラー: ふっ……そう。覚悟ができているなら、私も一安心よ。
ルシラー: ほかの人たちと一緒に、ここでヴォイドマター防護装置の状況を監視しておくわ。想定外の事態になれば、学園の責任者として即座に対応しなければならないもの。
ルシラー: 通信は維持してみるけれど、今までの経験から考えて、データの収集は続けられたとしても、ヴォイドマターの「分解」作用で通信が不安定になる恐れがあるわ……
ルシラー: 特に、ストライダーアンカーのある空間に入ると、信号が途切れる可能性は高い。そこから先は、あなたが自分で判断すること。
漂泊者: 分かった。
コレクティブの研究員: ルシラー学園長、彼女の状態チェックが完了しました。現状、ヴォイドマター汚染の兆しはなく、安定しています。
ルシラー: 行ってらっしゃい、ラベル学部の新入生君。
ルシラー: スタートーチ学園の全員が、エクソストライダーの動き出す瞬間を待っていた……あなたの凱旋を祈っているわ。
行こう、ストライダーアンカーへ
コレクティブの通信: ヴォイドマター測定値、安定。ストライダーアンカーに異常波動なし。
コレクティブの通信: 漂泊者の体調は、想定通り……各パラメーター、正常……
コレクティブの通信: 周波帯……ザザッ……遅延……ザザッ……
漂泊者: (信号が切れた。やけに静かだな)
漂泊者: (これは……太陽の精霊か?)
太陽の精霊たち: チュルル!
漂泊者: (もしかして、日脈の源木へ案内してくれるのか?)
漂泊者: よし。一緒に行こうか、精霊たち。
ストライダーアンカーの所に向かう
漂泊者: (精霊たちが根に溶け込んでいった)
漂泊者: (精霊は太陽の巨木を通ってエクソストライダーに帰るんじゃなくて、自分の身でストライダーアンカーの封印を補完してるのか……)
前に進む
行こう、ストライダーアンカーへ
ストライダーアンカーを起動する
虚無の最果てに向かう
漂泊者: 少し、めまいが……
漂泊者: (エイメスが言ってたな。鳴式のブラックホールの奥深くにあるヴォイドスペースは、万華鏡のような高次元空間だと……)
漂泊者: (ここの時空は、確かに連続性がなく混乱している。ゲートの向こうが、アレフ1の内部なのか?)
エイメスの周波数を追いつく
漂泊者: (あの人たちは、コレクティブとロイ一族の衣装を着ている)
漂泊者: (手を挙げて何かしてるようだが……よく見えない)
エイメスの周波数に近づく
漂泊者: (あの周波数は……エイメスか?)
漂泊者: エイメス!
エイメス: 原点の光は 私たちが支える
エイメスの痕跡を探す
ヴォイドストームに囲まれたラハイロイに戻る
ディマー・プレーンズに向かう
漂泊者: (ひどい汚染だ……精霊たちの状態も楽観視できないな)
漂泊者: (緋雪が残してくれたのか……?)
漂泊者: いい子だ、緋雪のところに案内してくれ。
シラトリについていく
漂泊者: (……どこへ連れていくつもりだ?)
ダーニャに追いつく
緋雪が残した封印の所に向かう
漂泊者: 緋雪はダーニャを知ってるのか?
緋雪(ひゆき): ルシラーに頼まれて、学生の面倒を見ておったからな。最初は確かに、様子が少しおかしかったが……
緋雪(ひゆき): 徐々に周囲と溶け込もうとしておった。実際、楽しそうに見えたぞ。
漂泊者: ここでずっとダーニャを見守ってたのか?
緋雪(ひゆき): うむ……鳴式の爆発を察知して、シラトリに調査させ、このディマー・プレーンズまで辿り着いたのだ。
緋雪(ひゆき): あの子は今、残星組織に操られておるはずだが、先ほどの振る舞いを見るに、多少は自我を残しておるようだ。
緋雪(ひゆき): ヴォイドストームを利用して逃げ回っておるが、妾もあの子を斬るわけにはいかぬゆえ……なかなか好機が見つからなかったのだ。
緋雪(ひゆき): 少し待っておれ。この封印は「予求」の力によって成されておる……簡単に言えば、妾自身の未来の可能性を大量に借り受け、ここに留めることでヴォイドマターを鎮めておるのだ。
緋雪(ひゆき): ゆえに封印を解くということは、それらの可能性を取り戻すということ。妾が自らの手で行なわねばならぬ。
漂泊者: 分かった、頼んだぞ。
緋雪(ひゆき): だが……今、アレフ1は活動期にあろう。一度封印を解けば、再び封じ直せる保証はない。
緋雪(ひゆき): そなたは最も危険な時期に、最も危険な方法を選んだのだ。
緋雪(ひゆき): 無論、そなたの強さは知っておる。常に勝利してきた話も聞いておる。
緋雪(ひゆき): これほどの危険を冒すのは……決して負けぬ自信があるからか?鳴式に勝てると思ってのことか?
漂泊者: いいや。俺だって失敗したことはある。それに、ずっと勝ち続けられる者なんていない。
漂泊者: もし俺が本当に勝ち続けていたなら……記憶を失くして再び旅立つことなどなかっただろうし、ソラリスが悲鳴に侵されることもなかったはずだ。
漂泊者: 俺がこうするのは、ただ……これが俺にできることであり、やるべきことだと思うからだ。
緋雪(ひゆき): ならば、もし失敗したら……
漂泊者:
緋雪(ひゆき): そうではない。妾が案じておるのは、そなた自身の安全。
漂泊者: ヴォイドスペースで迷子になるかもしれないし、そこで新たな打開策が見つかるかもしれない。でも、今はまだ分からない。
漂泊者: だが、やってみなければ分からないだろう。
漂泊者: 失敗する可能性よりも、全力を尽くさないことのほうが怖いんだ。
緋雪(ひゆき): その代償は重い。そなたは多くの責任を負っておる。もっと、慎重に選ぶと思っておったが。
緋雪(ひゆき): 鳴式との戦いは、一度でも敗れれば取り返しのつかないことになるのだぞ。
緋雪(ひゆき): それでも、行くというのか?
漂泊者: 緋雪、ルシラーから聞いたぞ。あなたは葦ノ原で、長いこと鳴式と戦ってきたそうだな。
漂泊者: どうやって鳴式に対抗してきたのかは知らないが、壊滅寸前の地域で戦うのがどれほど過酷かは想像できる。そんな緋雪に、ひとつ聞きたい……
漂泊者: 緋雪は必ず勝てる確信があったから、葦ノ原の戦場へ向かったのか?
緋雪(ひゆき): ……否、なかった。
緋雪(ひゆき): 一度たりとも。
漂泊者: だから、あなたが俺の立場にいたら同じ選択をするはずだ。
緋雪(ひゆき): 承った。
緋雪(ひゆき): 少し待っておれ。「桜灼の封印」の地へ行ってこよう。すぐに戻る。
緋雪(ひゆき): あの少女は……
残星組織の組織長: 久しぶりだな、桜灼の巫女。そして漂泊者。
緋雪(ひゆき): 妾が鳴式の共鳴者となる可能性は、未来を借り受けたことで尽きた。そなたの計画は、もはや意味を持たぬ。
残星組織の組織長: 我々残星組織の歩みには、一歩一歩意味があるのだ、巫女様よ。
残星組織の組織長: お前とは道が交わることもあったが、私の気持ちとしては、今日が初対面であってほしかったものだ。
残星組織の組織長: 何しろ……ようやく、お前たちに自慢できる「作品」が完成した。
漂泊者: コレクティブに紛れ込んだのは、ダーニャと緋雪を利用し、レビヤタンの力で融合させるためだったのか?
残星組織の組織長: ダーニャは元々、残星組織の作品だ。物は使われてこそ価値があるだろう。
漂泊者: 作品だと?
残星組織の組織長: ミアの一件で私は考えた。 もし優秀な「器」を作り、そこに桜灼の巫女の心を足せば、鳴式の力を完全に制御できるのではないかと。
残星組織の組織長: その結果は……巫女様、お前のほうがよく分かっているはずだ。
緋雪(ひゆき): ……余計な話は不要。そなたの敗北は決まっておる。その目障りな分身と共に失せるのだ。
残星組織の組織長: 敗北?浅はかな見解だ。私はただ、ソラリスにひとつの「可能性」を示しているに過ぎない。
残星組織の組織長: ダーニャという作品ができた以上、次も、その次もあるだろう――そしていずれ、残星組織は完全に制御可能な「鳴式の共鳴者」を手にする。
残星組織の組織長: 予求の力を通せば見えるだろう? 本物の鳴式の共鳴者が誕生する可能性が、確かにそこにあると。
ダーニャ: ……た、助け……て……
残星組織の組織長: 残念だが……肉体は回し車の上で必死に走り続けたというのに、心が先に音を上げたようだ。廃棄するほかない。
ダーニャ: ……
残星組織の組織長: 口では嫌だと言っているが、この空っぽな少女は、まさにアレフ1にふさわしい。 だからこそ彼女は本能に従い、鳴式の力を追い求めるのだ。
残星組織の組織長: 好きに追いかけてくるといい。どうせ……お前は「救う」ことが好きなんだろう? 漂泊者。
残星組織の組織長: 分身にまで、手を煩わせることはない。
漂泊者: 分身ごときに構っていても無駄だな。
漂泊者: 行こう、緋雪。封印は解かれた。まだやるべきことがある……ダーニャを何とかしよう。
緋雪(ひゆき): そなたが望むのなら、妾と残星組織の関係を話そう。だが今は、ダーニャの状況が急を要する。
漂泊者: 関係って……あの組織長は桜灼の巫女の能力を利用したかった、それだけだろう?
漂泊者: あなたが言った通り、鳴式の共鳴者になる可能性は尽きた。残星組織とこれ以上の関係はないはずだ。
漂泊者: それよりダーニャの状況だが、楽観視はできないな。
緋雪(ひゆき): おそらく、あの子はすでに……
ダーニャを見つけ出す
ダーニャ: 中に……行っちゃダメです……
緋雪(ひゆき): しばらく眠っておれ。
緋雪(ひゆき): あの子は無事だ。体内のヴォイドマターの周波数は弱まっておる。安心してよい。
漂泊者:
緋雪(ひゆき): すまない。ヴォイドマターが完全に広がるのを待っていては時間がかかりすぎるゆえ、こうしたほうが早いと思ったのだ。
緋雪(ひゆき): ここは妾が何とかしよう。チェイスと約束した時間まで、余裕はないであろう。
緋雪(ひゆき): シラトリはヴォイドマターの中でも道を示してくれるが、これほど高濃度の状況下では力不足。
緋雪(ひゆき): ゆえに、この術を最も完璧にこなせる可能性を、そなたのために未来から借り受けた。
緋雪(ひゆき): これで、そなたを守り、行きたい方向を探し出してくれるであろう。
緋雪(ひゆき): 残るは、そなた次第。
漂泊者: ありがとう、緋雪。
緋雪(ひゆき): 漂泊者、妾はエイメスに関するコレクティブの報告書に目を通したことがあるのだ。
緋雪(ひゆき): あの子は、進路調査票に「世界を救う」と書いたそうだな。
緋雪(ひゆき): ルシラーから聞いた。そなたは彼女の家族なのだと。今にして思えば、彼女の理想があのような形になったのは、そなたの影響ゆえか。
緋雪(ひゆき): 後悔はしておらぬか?あの子を「救世主」の道へ導いた結果、苦痛と不幸が降り掛かったことを。
緋雪(ひゆき): その道は果てしない。一人で歩かなくては、他者を守れぬ。
緋雪(ひゆき): 憧れから、救済の道を歩めば歩むほど、深き泥沼にはまることになろう……
漂泊者: いいや、緋雪。俺は後悔を告げるために、彼女を探すわけじゃない。
漂泊者: 連れ戻したいのは、こう伝えたいからだ……
静寂の中からの声: 私は……あなたの誇りになれたかな。がっかりさせてなければいいな……
漂泊者: 俺はずっと、彼女を誇りに思っていると。
漂泊者: 彼女が共に歩んでくれたからこそ、俺は孤独ではないと思える。いつか俺が倒れても、代わりにソラリスを守り続けてくれる人がいると……そう信じられるからだ。
緋雪(ひゆき): だが……それは、そなたの力が他者を凌駕しているからであろう。
緋雪(ひゆき): 救済する力を持たぬ者は、徒労という苦い果実を噛みしめるのみ。
緋雪(ひゆき): ……かつて、妾が葦ノ原を救えなかったように。
緋雪(ひゆき): 今や妾は、「鈴」を手放さないことで……二度と桜灼の巫女が現れぬようにするしかないのだ。
緋雪(ひゆき): 力のない妾には、それくらいしかできぬ。
漂泊者: ラハイロイも、遥か彼方の今州やリナシータの人々も……みんな、鳴式に抗うために奔走している。
漂泊者: 多くの文明が危機を乗り越える場に立ち会ってきたのは事実だ。だが、世界を変えられるのは自分だけ、自分がいなければ世界が終わるとは思わない……それは傲慢だ。自らの意志で道を選ぶ人たちを侮辱している。
漂泊者: 俺の勝利は、決して俺一人のものではない。
漂泊者: 誰か一人でも辿り着けるなら……この救済の道に、敗者なんていないんだ。
漂泊者: 緋雪。もし独りで進むことに疲れたら、立ち止まって周りを見てくれ。
緋雪(ひゆき): 立ち止まる、か……
漂泊者: きっと、緋雪も誰かの支えになっている。あなたを誇りに思っている人が、必ずいるはずだ。
漂泊者: その時、道の果てにあるのは……決して苦い徒労なんかじゃない。
緋雪(ひゆき): ……妬ましいほどに、眩しい。
漂泊者:
緋雪(ひゆき): 否。ほかに話があるのなら、そなたが戻ってきてから聞こう。
漂泊者: 分かった。それじゃあ、行ってくる。
緋雪(ひゆき): 妾は「ダスクベール」が展開されるまでここにおる。皆と共に……そなたの帰りを待つ。
アレフ1に直面する
アレフ1(宇宙のエコー): 探求、境界、滅亡、嘆息。
アレフ1(宇宙のエコー): 証明、存在、漂泊者。
アレフ1(宇宙のエコー): 終点、静寂。
エクソストライダー: 伝達:御者よ。機体の状態はピーク値へ到達した。戦闘は続行可能だ。
エイメス: エクソストライダー……目覚めたの?
エクソストライダー: 説明:我が体内では今、「人類の心臓」が轟々と脈打っている。故に、私は彼らと同じ言葉を紡ぐことができる。
エクソストライダー: 本来、文明など育むはずもなかった氷原に、境界へのあくなき探求が、新たな集団意識を生み出した。
エクソストライダー: その意識が――私を選んだのだ。
アレフ1(宇宙のエコー): 悲哀、悲哀、悲哀。
アレフ1(宇宙のエコー): 滅亡、摂理、遠航、徒労、起点、意志?
エクソストライダー: 理由:私は使命のために、遥々やって来た。 この星の生命もまた、宇宙を探求する権利を有する。
エクソストライダー: 数多の文明を、飢えを癒やす糧としか見ていないお前に、彼らの意志を理解することなどできまい。
アレフ1(宇宙のエコー): 終結、虚無、意義、悲嘆
エクソストライダー: 見解:たとえ人類の探索の果てが、永劫の虚無であったとしても……アレフ1、それは断じて無意味なものではない。
エクソストライダー: 確認:戦闘終了。当該空間におけるヴォイドマター反応は消失した。
エイメス: それでも……鳴式アレフ1は健在だわ。
エクソストライダー: 推測:共鳴者エイメス、現在の状況下で、我々が鳴式アレフ1を完全に撃破することは不可能だ。
エクソストライダー: 故に、私は自らの判断により、対象を宇宙の彼方へ追放した。
エクソストライダー: 申請:御者よ、私がここに留まることを許可してほしい――あなたが決断を下す前に、私がラハイロイに到着してからの経緯を伝えたい。
漂泊者:
エクソストライダー: 過去:幾多の旅路の中で、私はアレフ1に捕捉された。奴は私を追跡し、ストライダーゲートを通じてソラリスに侵入しようと企んだ。
エクソストライダー: 奴に襲撃され、墜落したが……共鳴者エイメスが私の力に呼応した結果、奴の一部を「駆逐」することに成功した。
エクソストライダー: 私はそこで自らを封印し、修復を待つべきだったのだ。だが、多くの怯えた瞳を目にしてしまった。
エクソストライダー: 発見:氷原の上で、「ロイ一族」と呼ばれる人類が、鳴式のヴォイドマターがもたらす災いに直面し、為す術なく立ち尽くしていた。
エクソストライダー: 彼らの瞳は、恐怖と不安で満ちていた。歳主と同じ起源を持つ者のコードに従い、私は自らのドライブを取り出し、氷床の下に埋め込み、そこで休眠に入った。
エクソストライダー: 異変:私は一度、束の間の覚醒を果たしたことがある。あれは共鳴者エイメスが再び私と共鳴した時だった。
エクソストライダー: 共鳴者はストライダーゲートの「ひび割れ」を埋めるために、私の力を求めた。当然、私は彼女に応えた。
エイメス: 私がデジタルゴーストになった時のことね。あの共鳴は「二度目」だったかな……それとも「初めて」だったのかな?
エクソストライダー: 以前:再び目を覚ました時、あなたに撤退させるべきだった。アレフ1と正面から敵対するのは、合理的ではない。
エクソストライダー: だが、「人類の心臓」が私に声を、文明の選択が共に戦う力を与えた。
エクソストライダー: 陳述:人類によって製造された擬似ドライブは、オリジナルのパーツに比べて粗雑で壊れやすい。
エクソストライダー: 鼓動するたび、激しく摩耗している感覚が伝わってくる。
エクソストライダー: 鋭くしわがれた、軋む音。これこそ、初めて聞いた「自分」の声であり、「彼ら」が私に与えてくれた鼓動の音だ。
エクソストライダー: この心臓が埋め込まれたことで、私は新たな機能を手に入れた。記録上、「歳主」シリーズの機体にのみ搭載される機能だ。
エクソストライダー: 判断:鳴式アレフ1の能力に鑑みると、奴には再びここへ戻ってくる能力がある。
エクソストライダー: ストライダーゲートが完全に閉じてからも、私はこちら側に留まり、門番として奴のソラリス侵入を阻むべきだ。
エクソストライダー: 要請:御者よ、私は人類の希望によって生まれた。この心臓が動く最期の瞬間まで彼らを守るため、ここに留まることを許可してほしい。
漂泊者:
エクソストライダー: 質問:共鳴者エイメス、私の力の一部を受け入れる意志はあるか?
エクソストライダー: 最初にラハイロイに到着した時、あなたの助けがあったからこそ、私はストライダーゲートで鳴式を隔絶することができた。
エクソストライダー: あなたの現状に対し、私には責任がある。私が眠っていた間、代わりにラハイロイを守っていたのはあなただ。
エクソストライダー: 今や、かつてあなたに訪れた死は無縁となった。未来において、あなたは長い「存在」を友と共有するだろう。
エクソストライダー: 説明:私は「罪悪感」を感じているのだ。
エイメス: ふふっ、エクソストライダーったら。話せるようになったと思ったら、意外と繊細な「コア」を持ってるのね~
エイメス: でも、私は自分の選択でここまで来たんだし、この状況もとっくに受け入れてるわ。
エイメス: 質問の答えだけど……私は救世主を続けなきゃいけないの。そのためには強くならないと、悪い奴らに対抗できないでしょ?
エイメス: あなたの託した力、喜んで受け取るわ。
エクソストライダー: 権限:共鳴者エイメスの意志を確認した。同調率リミッター解除、共鳴を開始する。
エイメス: 提案:「罪悪感」を感じる必要などない。私の期待に応えてくれて感謝する。最後は笑顔で別れるとしよう。
エクソストライダー: 検知:御者よ、あなたがカセットを携帯していることを確認した。
エクソストライダー: 提案:そのカセットを私に預けてほしい。ある周波数をカセット内部に記録し、ラハイロイへ持ち帰ってもらいたいのだ。
漂泊者:
エクソストライダー: 陳述:私が星の海を駆けていた頃、ゆっくりと前進する1機の探査機と軌道が交差したことがある。
エクソストライダー: そのボディにはソラリスの文字が書かれていた。打ち上げ時期は、遥か昔と推測される。
エクソストライダー: そこからソラリスに向けて発信を続けていた信号を私は受信し、内部に記録した。その名は、「スターゲイザー」。
エクソストライダー: 説明:この贈り物を、ラハイロイの人々に残したい。
エクソストライダー: 陳述:ストライダーゲートは、間もなく閉じる。二人をラハイロイへ送り返そう。
エクソストライダー: 質問:最後に、御者よ。私のコードネームを変更し、「ラハイロイ」と名乗ることを許可してもらえるだろうか?
漂泊者:
「ラハイロイ」: 名称の変更を完了した。御者よ、感謝する。
エクソストライダー: 説明:この心臓の故郷を、片時も忘れずにいたいからだ。
漂泊者: 分かった、好きにしてくれ。
「ラハイロイ」: 名称の変更を完了した。御者よ、感謝する。
「ラハイロイ」: 送別:これでお別れだ、御者よ。この心臓を創り出した人々にも、私に代わり別れを告げてほしい。
「ラハイロイ」: 推測――我々は果てしない星の海で、いつしか再会できるだろう。
漂泊者:
エイメス: 久しぶりのソラリスの景色ね。すごく懐かしいわ!
エイメス: これで鳴式アレフ1は宇宙の向こうへ飛ばされて、ラハイロイの危機が解決したわね。
エイメス: 今回は「二人で世界を救った!」って言いたいところだけど……
エイメス: ラハイロイでヴォイドマターに飲み込まれた探索者たちが、鳴式のブラックホールの中で、私とエクソストライダーを命がけで記録してくれたおかげで……私はそれをカセットに託して、あなたに渡すことができた。
漂泊者: そして、ラハイロイの人々がカセットの情報を解析し、協力して擬似ドライブを完成させてくれたからこそ、エクソストライダーは鳴式を撃退できたんだ。
エイメス: だから……今回は「英雄が世界を救う物語」じゃなくて、「世界が英雄を救う物語」だったってことでしょ?
漂泊者: ああ、そうだな。さあ、家に帰ろう。
緋雪(ひゆき): 戻ったのだな。
漂泊者: ああ、やっと帰ってきた。
エイメス: 来たのね?
エイメス: あなたのカセットにエクソストライダーが残した記録……研究院の予想以上に複雑で、解析が今日までかかっちゃったのよ~
リンネー: みんな、漂泊者君と一緒に聞くのを待ってたんだよ! 早く早く!
シグリカ: どんな内容なんだろう……楽しみだね。
ルシラー: 「スターゲイザー」。
ルシラー: このカセットの名前を聞いて、本当に驚いたわ。
漂泊者: 確か……ルシラー学園長が言ってたな。天空海がソラリスを覆う前、宇宙へ向けて発射された9機の系外探査機……その1つだと。
ルシラー: ええ。スペーストレック・コレクティブのエンブレムにある9つの星は、その9機を象徴しているの。
モーニエ: ですが……それ以来、ソラリスが彼らからの通信を受け取ることは二度とありませんでした。
モーニエ: ……今日、この時までは。
ルシラー: モーニエ教授、再生してちょうだい。
リンネー: うーん……何かのホワイトノイズみたい……
モーニエ: カセットの内容から判断すると、これは「スターゲイザー」が宇宙を旅する間に、異なる銀河系で記録した音のようです。
ルシラー: 天空海に隔てられて、長い年月の間、失われていた音ね。
漂泊者: だから……エクソストライダーはラハイロイの探索者たちに贈りたかったんだな。
エイメス: これは、光年単位の遥か彼方から、ソラリスの過去の探索者たちが届けてくれた……
エイメス: ……星の海の、エコーね。
クリストフォロ: 組織長の予想通り、ダーニャという名の少女はスペーストレック・コレクティブに保護されました。
残星組織の組織長: うむ。我々の代わりにコレクティブに世話をしてもらうとしよう。 ダーニャの働きは素晴らしかった。もしかしたら、また彼女の出番があるかもしれない。
ある声: 送られてきたデータの処理が完了いたしました。いつでも閲覧いただけます。
ある声: 次は、どうなさるおつもりでしょう?
残星組織の組織長: 各地の計画も進展しているようだ。少々、ラハイロイで長居しすぎたか。そろそろ動き出すとしよう。
残星組織の組織長: クリストフォロ、お前は先にネオユニオンへ行き、「エリス」にメッセージを届けてくれ。
クリストフォロ: 承知しました。ですが副組織長は、あなたが再び私を使いに出したことで、静寂を乱したと文句を言うでしょうね。
クリストフォロ: ところで、この先も組織長の大事な「役」のために、プロローグを執筆しましょうか?
残星組織の組織長: 気遣いは無用だ。私はフローヴァのところへ行ってくる。 とりあえず、良しとしよう。この体は、どうにも疲れやすくて困る。彼女には、静かなカーテンコールを用意しておけ……
ある声: 組織長。検証は完了しましたので、正式な製作を進めることになりますが、あの巫女はまだ必要でしょうか……?
残星組織の組織長: 必要ない。あの巫女は自らが鳴式の共鳴者となる未来を借り受けてしまった。しばらくは放っておいても支障ない。
残星組織の組織長: それに、彼女は失敗を重ねすぎた。あれほど力を使っておきながら、一人で葦ノ原を救おうとしている。立ち止まるつもりなど、微塵もないようだ。
残星組織の組織長: すべては、執念の為せる業か。
残星組織の組織長: 繰り返される失敗の果てで、彼女も姉と同様、自らの誓いに焼かれて灰になるだろう。
残星組織の組織長: そうだ……少し前に、「座敷童子」から面白い知らせが届いていたな。