時の凍りついた街
絶えず移動する謎の空間座標が、偶然にもあなたたちの視界に入った。その導きに従い、あなたはある滅び去った都市に辿り着いた……
ワレンチナと会話する
ワレンチナ: A班はデータの前処理を開始、B班は地上のジャミングキャンセル設備の調整に当たれ……漂泊者、来たか。
漂泊者:
ワレンチナ: ブラックショアが収容した鳴式の宝石……レビヤタンのコアをテティスシステムで深層解析し、周波数のライブラリを拡張した。それによって、認識不可能だった特殊な周波数を探知できるようになったわけだ。
ワレンチナ: すべてがレビヤタンに繋がるわけではないが、当面は再生する心配をしなくていいだろう。しかし、最もブラックショアに近い周波数が、この近海で探知された。
ワレンチナ: 現在、重要な任務に就いていない花持ちは全員、その調査に向かっている。ショアキーパーも演算力を割いて異常周波数の追跡中……これを最優先事項と見なし、総力を挙げて調査と再現シミュレーションを行なっているところだ。
漂泊者:
ワレンチナ: ああ、未曾有の異常周波数……新たな発見があるかもしれない。
ワレンチナ: ショアキーパーなら、エラー収容所にいるはず。状況を詳しく知りたかったら、直接聞くといい。
エレベーターでエラー収容所の下層に向かう
ショアキーパーと会話する
ショアキーパー: おかえりなさい。
漂泊者:
ショアキーパー: テティスが周波数のライブラリを大規模に拡張したのは、これが初めて。新しい周波数の検出は、まだ検証中……つまり、テスト段階。データストリームが非常に複雑だから、もう少し時間が必要。ただ……
ショアキーパー: 混乱した周波数の中から、ある不完全な情報を見つけたの。
漂泊者:
ショアキーパー: ええ、身元情報は追跡不能になっているけれど、絶えず移動する座標を割り出せた。
ショアキーパー: それは、ある場所とブラックショアの相対的な位置関係を示している。
漂泊者: つまり、情報を残した人物はブラックショアの正確な場所を知っているうえに……
漂泊者: ……様子を見てくる。
ショアキーパー: ええ。座標はデバイスに送っておく。ほかの周波数に含まれる情報を割り出して追跡を続けるから、しばらく私は離れられない。外のことは……お願い。
争う声の聞こえる場所へ向かい、状況を確認する
卜霊(ボクレイ): これ、後回しにしたらダメなやつ!うちの玄機匣を見て。一日中、震えてるんだから——丸一日中だよ!こんなの、何年も見たことない!
リーヌ: 卜霊さんの心配は分かります。でも、今のところテティスシステムから確かな分析結果は出ていませんし、占いは毎回当たるわけじゃ……ごほん。つまり、今は高レベルの対応を要請できないんです……
卜霊(ボクレイ): うちの占いより、あのシステムを信じてるってわけ?昨日の夜、窓の外に逆さの低い家が三軒も建つ夢を見たの!これは地鳴りの凶兆!陰煞まで出てるってことは、生きてるものが干渉してるはず。あれは絶対、普通の周波数じゃないよ!
リーヌ: 何を信じているかではなく……それに前回、黒猫が儀式の演舞を披露する夢を見たと言った時は、玄機匣が水に浸かっていただけでしたし。
リーヌ: こちらでも観測を試みてみますが、テティスシステムが完全な周波数スペクトルを出力してからの話です。これも、ブラックショアの安全のため……
卜霊(ボクレイ): はぁ、データの収集を待ってたら、いくら偉い仙人さんでも——あれ、ボスじゃない?
漂泊者:
卜霊(ボクレイ): せっかくブラックショアに帰ってきたんだから、風水改善とか恋愛運アップとかの営業もしたいところだけど、また面倒事みたいだね。
卜霊(ボクレイ): たくさんの音が、どんどんうちのところに流れ込んでくるの。異常周波数が集まってきてる証拠……ほら見て、うちの七宝爻変のペンダント、目玉焼きが作れるくらい熱くなってるでしょ。
漂泊者:
卜霊(ボクレイ): 陣の中の陣、局の外の局……陣法に囚われた「死形」は、この世に存在するべきじゃない。
卜霊(ボクレイ): ボス、何か手がかりは持ってる?もしかしたら、うちが手伝えるかもしれないよ。
漂泊者: 手がかりと言えば……さっき、周波数の間を移動する座標を見た。
卜霊(ボクレイ): へぇ……見せてくれる?位置の特定ができるかも。
リーヌ: い、いったい何が!?
エイドリアン: 街が水に沈んで……!?
エイドリアン: だが……見たところ、すでに荒れ果てている……
卜霊(ボクレイ): 天地覆り、大江逆流す。日月序を失い、玉仏眸を伏す――ボス、吉兆とは思えないね。
漂泊者: これは……
信号塔でエラー収容所に向かう
エラー収容所で情報を集める
リーヌ: あ、漂泊者さん、来てくれましたか!
漂泊者:
リーヌ: それでは、情報を軽く整理してみましょう……この空間の裂け目は、未知のソノラへ通じています。
リーヌ: 花持ちが調査を試みたものの、今のところ裂け目には侵入も干渉もできないようです。
リーヌ: この空間の裂け目は、未知のソノラへ通じています。花持ちが調査を試みたものの、今のところ裂け目には侵入も干渉もできないようです。
リーヌ: 目の前の蜃気楼は、まさにソノラが現実に溢れ出した影。
漂泊者: (実在した街かもしれない、と研究員が言っていたな……)
漂泊者: (だが、もし実在した街なら、どうして裂け目の中に?この座標は、なぜブラックショアに送信されたんだ?)
漂泊者: (そうだ……「分断」してみるか?目の前の光景と裂け目を……)
卜霊(ボクレイ): ねぇ、ボス?さっきからぼーっとしてるけど、裂け目のことを考えてるんでしょ?
漂泊者: ……この件、どうもおかしい。
漂泊者: ブラックショアに送られてきた周波数情報、座標が指し示す裂け目、終末都市で構成されたソノラ……手持ちの情報だけでは判断できない。中に入って、自分の目で確かめないと……
卜霊(ボクレイ): 残念だけど、この裂け目は人の侵入を拒んでる。もっとも、漂泊者の場合は別かもしれないけどね。その体には、いつも驚かされてばかりだし。
卜霊(ボクレイ): でも、本当に入るつもり?これは「死門」だよ……うちには「見える」から分かる。
アブ: ん?何だか特別な匂いがするぞ……
混乱した街から脱出する
漂泊者: うっ……
漂泊者: アブ……アブ?
漂泊者: (通信が遮断されている。アブの反応もない……)
漂泊者: (さっきの少女もいない……でも、あの子が俺を引きずり込んだわけじゃない。俺を掴んだ腕は、腕時計をしていたはずだ)
漂泊者: (この人たちは……なぜこんな奇妙な色に?)
漂泊者: (塔の位置からして、ここは俺が最初に入った場所じゃないな。さっきの少女のせいか、もしくはこのソノラ自体の特性か……?)
漂泊者: (それに、ここは……ほんの少し前まで大災害が迫っていたのに、どうして一瞬で日常の光景に戻っているんだ?)
漂泊者: (……やっぱり、どこか変だな)
漂泊者: (おそらく……何か起きている)
漂泊者: (まずはこの辺りを調査してみるか)
サラリーマンと会話する
サラリーマン: ん?こんにちは……もしかして、バス停を間違えましたか?
漂泊者:
サラリーマン: どこって……穂波の中心部ですよ。
サラリーマン: あ、分かりました!旅行で来た方でしたか!気づけばそんな季節ですね。残念ながら、私は休みが取れず……今日は娘の誕生日だというのに……
サラリーマン: どこって……もちろん会社ですよ、はぁ……
サラリーマン: 仕事のことを考えると、胸が苦しくなって目眩がしますけどね!でも……今日は娘の誕生日なんです。早く会社に行って、仕事を片付けないと。残業だけはごめんですから……
漂泊者:
サラリーマン: 何の日って……今日は娘の誕生日ですよ。早く退勤して、ケーキを受け取りに行かないと……あ、あれ?
サラリーマン: 今日……今日は娘の誕生日じゃないか。どうして……私は家に帰ってないんだ?
道端に立つ女の子に話を聞く
女子高校生: こんにちは!どうしたの?
漂泊者:
女子高校生: お、おかしい!?特には……ぐ、具体的に何が気になるの?
漂泊者:
女子高校生: もしかして、寝ぼけてるとか?ずっと何も起きてないよ。もう、これから学校なのに……意味の分からないこと言われても困るし。
女子高校生: あ〜もしかして遠い場所から来たの?穂波はすっごく楽しいところなんだ!
女子高校生: 通りの向かいはサクラデッキで、あそこは写真を撮ったり犬の散歩したりしてる人がいっぱいいるよ。その先を右に曲がって少し歩くと、花影地下街の入り口が見えてくると思う。お土産が欲しかったら行ってみて!
女子高校生: 今日は新しい展覧会がやってるはずだよ。学校が終わったら、そこでお母さんに花束を買って帰ろうと思ってるの。一昨日、お母さんと喧嘩しちゃってさ。でも、謝るのは恥ずかしくて……
女子高校生: お花を買っていけば、気持ちが伝わると思ったんだけど……どうかな?
漂泊者:
女子高校生: じゃあ……その言葉を信じるよ、ありがとう!家に帰ったら……うん?
女子高校生: あれっ?私、消えてる……?どうして……ただ、家に帰りたいだけなのに……
元気な女の子: こんにちは!何か手伝うことある?
漂泊者:
元気な女の子: さっき……のこと?
元気な女の子: え、どういう意味?私たち、会ったばっかりでしょ?
元気な女の子: ここ?何があったのかって?あっ、穂波の話?
元気な女の子: 穂波って、すごくいいところだよね。こんなに広くて賑やかだし、実家の田舎よりもずっと……
道端に立つ社畜に話を聞く
社畜: だから、俺の責任じゃないって言ってるだろ!担当分は終わらせたのに、なんで俺のせいにするんだよ?お前らにそんな権利があるのか——おい?おい!
社畜: ……くそっ!
漂泊者:
社畜: つらい……仕事がつらすぎる。バイト並みの給料で正社員の仕事をこなして、上司や客に怒られながら必死でペコペコしてばっか。俺、こんな人生を送るために生きてきたのかな?
社畜: 実は10年前に、遠い街から穂波に来たんだ……20歳の俺が勇気を振り絞ってここに来たのは、30にもなってこんな現実を味わうためだったのか?
社畜: 俺の存在……こんな人生、本当に意味があるのか……
前へ進み探索を続ける
???: お客様、こんにちは。どうぞ、まっすぐお進みください~
漂泊者:
???: サクラデッキの近くには、お客様のために特別にご用意した物資があります……途中、赤い自動販売機の前を通る際は、足元のコーヒーカップのタイルにご注意くださいね。
???: あの可愛くてカッコいい彫像とコーヒー豆の模様が描かれた木製の看板が目印です。
???: カフェの営業時間は、地下鉄の始発から終電の間ですよ。ご注文は制服を着た店員のナミポンが承ります~
漂泊者:
漂泊者: (何の声だ?)
漂泊者: 行ってみよう。
声が聞こえる場所へ向かう
漂泊者: (この人たちの状態は、どうもおかしい。これ以上聞いても、断片的なことしか分からないだろうな。やはり、自分で確かめたほうが全体像を掴めるかもしれない)
漂泊者: (あの箱は……もしかして、さっき聞いた物資?)
収納バッグを調べる
???: こっちこっち!
???: 分かったって。もう、待ってよぉ……
漂泊者: (彼らも……あの場所へ向かっているのか?)
漂泊者: (ここは……何かがおかしい。)
漂泊者: (みんな「普通」に暮らしているようだが、街は明らかに廃墟化している)
漂泊者: (なぜ彼らは気づかないんだ?)
ついて行って様子を見る
漂泊者: (それに、この荒れ果てた街に……こんな多くの人が「暮らしている」ものなのか?)
人混みに近づく
残像を倒す
漂泊者: あれは……?
漂泊者: 残像まで……様子がおかしい!
???: 危ない!
漂泊者: あなたは……さっきの?
???: ここは危険です。あの残像は侵蝕されると狂暴化して、対処が難しくなります……早く逃げて!
???: 悲鳴が繰り返されています。いったん、ここから出ましょう。
指示に従って悲鳴から逃げる
漂泊者: 「繰り返されている」……つまり、悲鳴が何度も?
???: はい。まるでハサミのように、穂波をバラバラに裁断して……
次のエリアに向かう
???: ……こんな姿に。
漂泊者: 裁断された空間はどうなる?
???: すべてが錯乱して、重なり合います。なので、私から離れないでください。
謎のカピバラ: 千咲!こっち、こっち!
千咲(ちさ): 物資は置いて、あの子に付いていきますよ!
千咲(ちさ): もうすぐ次の「裁断」が……聞きたいことはたくさんあるでしょうが、まずは一緒に来てください。
桔梗(キキョウ): 突然現れた蜃気楼、廃墟になった街の面影……聞くだけで、ぞっとするような光景。
桔梗(キキョウ): あの……漂泊者さん、私の思い違いかもしれませんが、お伝えしたいことが……
漂泊者:
桔梗(キキョウ): ずっと前に悲鳴で滅びた私の故郷と、とても似ているんです。どこか懐かしい周波数を感じて……
桔梗(キキョウ): 故郷を離れてからだいぶ経っているので、完全に合っているとは断言できません。ですが、この未知の前では、どんな情報も役に立つかもしれないと思いまして。
桔梗(キキョウ): もしかしたら……あれは、実在した街なのかもしれません。
エイドリアン: こんな光景は、見たことが……あの街は、どうやら完全に廃墟になっているようだ。
エイドリアン: 漂泊者、あれは何らかの「過去」、もしくは「未来」の光景なのでしょうか?
あの滅び去った都市に戻り、再び目の前の障害を取り除く……
混乱した街から脱出する
見知らぬ街を探索する
千咲(ちさ): (呼吸のリズムも肌も正常。ネオンライトが侵蝕した痕跡なし。ひとまず「過ぎし人」の可能性は排除できます)
漂泊者: (このソノラに落ちた時、斬りかかってきた少女だ)
漂泊者: (なぜ今度は手助けを?それに……)
漂泊者: その傷は?
千咲(ちさ): ……?大丈夫です。この程度の傷、問題ありません。
千咲(ちさ): すみません、先ほどはあなたが「彼ら」の一員かどうか確認したかっただけです。
千咲(ちさ): 前方の安全な場所まで付いてきてください。
謎のカピバラ: 着いたね。「嵐過ぎ 風揺らす窓 珈琲冷め」……
謎のカピバラ: わぁ。お客様、いらっしゃいませ。
漂泊者:
千咲(ちさ): 礼には及びません。あなたは多くの疑問を抱いていると思いますが、その前に私と……この子の紹介をさせてください。
謎のカピバラ: 千咲は堅苦しいね、お客様はいい人だよ。
千咲(ちさ): ……では、ナミポンが代わりに紹介してください。
ナミポン: こんにちは、お客様。ナミポンは穂波の守護神で、さっきお客様を案内したのもナミポンなんだ……うん、お客様からはいい人の匂いがするね。
漂泊者:
ナミポン: えへへ。「新しき 友の訪れ 春の風」……うん、お客様が可愛いと思ってくれたら、それでいいよ~
ナミポン: 違う、違うよ。ナミポンはお客様が思ってるような普通の動物じゃなくて、この街の——守護神なんだ。
ナミポン: だから、もちろん名前はあるよ。これは街のみんながくれた名前なの。
ナミポン: 彼女の名前は千咲。能力は高いけど、正体は謎の……
千咲(ちさ): ただの学生です。
千咲(ちさ): すみません、初めて会った時は緊急事態だったので、あなたが「過ぎし人」なのか判断できず……説明する余裕がありませんでした。
千咲(ちさ): ですが、やっと確認できました——あなたも巻き込まれた一人なんですね。
漂泊者:
千咲(ちさ): どうやってここに来たのか、教えてもらえますか?
漂泊者:
漂泊者: 謎の裂け目から手が伸びてきて、引きずり込まれたんだ。
千咲(ちさ): 裂け目から、手が伸びて……?なぜその人は去らずに、あなたを連れ込んだんでしょう?
漂泊者: ここはどこなんだ?
漂泊者: まずは、ここがどこなのか知りたい。
千咲(ちさ): ……ここは数十年前に滅びた街、「穂波」。バス停の標識、街頭の広告、地元の子どもたちの読み物にまで、その名前は出てきます。
千咲(ちさ): あの塔を覚えていますか?街の中心部にある最も高い通信施設で、地元の人は「ネオンタワー」と呼んでいました。私は宣伝用看板で見た、とあるラジオ番組の予告を覚えています。確か、「ネオンタワーが全市民へお届けする朝の挨拶」という言葉だったはずです。
千咲(ちさ): しかし、この塔が最後に発したのは、朝の挨拶ではなく悲鳴でした。残された情報によると、その日、ネオンタワーから溢れ出した悲鳴が街を世界から消し去り、ソノラの中に封じ込めたようです。
千咲(ちさ): 心配いりませんよ、ここは安全です。
千咲(ちさ): このカフェは、私が共鳴能力で「裁断」して作り出したセーフハウスです。立地も良く、空間も安定しているので、拠点にしました。
漂泊者: あなたには「裁断」する能力があるのか?
千咲(ちさ): 私の目は、「モノ」の構造を見分けることができます。
千咲(ちさ): このソノラでは、時空さえ脆くて分解されやすくなっています——共鳴能力を最大まで出力すれば、「弦」を裁断して、空間を崩壊させることも可能です。
千咲(ちさ): 少し前に、空間の隔たりを裁断して、あなたを拠点の近くへ送り届けたように。
漂泊者: ……街の中心部で、悲鳴が発生した時の話か?
千咲(ちさ): この2ヶ月間、私は同じ悲鳴を数え切れないほど経験してきました。時空は絶えず切り刻まれ、再構成され、やがて今のような単一で混沌とした光景に……
千咲(ちさ): この街は、まるで琥珀の中に封じ込められているかのようです。人々は同じ「時間」に閉じ込められ、永遠に日常を演じ続けています。
千咲(ちさ): おそらく、もはや本当の人間ではなく、反響が結合して生まれた存在に……私は彼らを、「過ぎし人」と呼んでいます。
漂泊者: この状況は、いつから続いているんだ?
千咲(ちさ): 分かりません。実は私も、この街の人ではないんです。悲鳴に偶然巻き込まれ、閉じ込められただけで。
千咲(ちさ): 本来の時間で言うと、穂波に閉じ込められてから2ヶ月が経過しているはずです。少なくとも、私がここに来た時点で、悲鳴の繰り返しは起こっていました。
漂泊者: つまり、あなたも最近起きたことしか知らないのか。これ以上の情報は、街に長くいる人を探すしかないな……
ナミポン: カピバラ違いだよ……お客様。ナミポンは穂波の守護神だけど、起こされた時には、もうこんな光景だったんだ。
千咲(ちさ): 私もナミポンに聞いてみましたが……残念ながら、あまり詳しくないようです。
千咲(ちさ): ですが、穂波のゆるキャラとして、ナミポンが悲鳴の災害後に実体と意識を持ったことは確かです……ナミポンは地理を把握しているので、頼りになりますよ。
千咲(ちさ): ……どうやらナミポンも、この拠点をとても気に入っているようですね。
漂泊者: 少し見て回ってもいいか?
千咲(ちさ): もちろんです。
千咲と会話する
千咲(ちさ): では、まずはカフェの中を自由に見て回ってください。次の悲鳴が来るまで時間はあるはずです。今のうちに、準備をしておきましょう。
ナミポンと会話する
ナミポン: お客様、ちょうどいいところに来たね!これを受け取って——じゃ~ん、ナミポンバッジ!
漂泊者:
ナミポン: 役に立つ素敵なものだよ~お客様は来たばっかりなんだから、ナミポンが手伝ってあげるよ……冒険の途中で困った時とか疲れて一休みしたい時は、いつでもナミポンのところに来てね。
ナミポン: どうかな、まずはこの特別なバッジについて知りたい?
漂泊者:
カフェ内で手がかりを探す
漂泊者: 少し古い時計だが……針は動いてる。
千咲(ちさ): 知り合いが遺した時計です。時間の流れに異変を感じていた彼女は、時計から手がかりを見つけ出そうとしていたので、拠点に持ってきました。
漂泊者: 知り合い?その人は……あなたと同じように、外からこのソノラに巻き込まれたのか?
千咲(ちさ): ……そう言っても良いでしょう。身元は分かりませんが、ここについて持っている情報は、私より遥かに多かったです。
千咲(ちさ): 彼女の推測では、このソノラは単に同じサイクルを繰り返しているだけでなく、内部の時間の流れも外と異なっている、と。裏付けるために、多くの時計を分解し、研究してました。自分の腕時計さえ……
漂泊者: ……腕時計?
千咲(ちさ): どうしましたか?
漂泊者: もしかして、苔の生えた腕時計か?
漂泊者: ここに俺を引きずり込んだ人は、そんな感じの腕時計を着けてた。
千咲(ちさ): ……彼女が、どうして。あなたに接触できたということは、外部接触に成功している……つまり、本当に出口を見つけた可能性が……でも、それなら彼女がここを離れない理由は?いつも慎重な彼女だったら、分の悪い賭けはしないはず……
千咲(ちさ): もしかしたら、これ以上進めないと判断して……
漂泊者: 彼女が俺を連れてきたのは、千咲がここにいると知ってたからかもしれない。
漂泊者: 本当に分の悪い賭けをしない人なら、今回も考えがあって、俺を連れてきたんだろう。
漂泊者: 彼女は前へ進めなかった、あるいは……どこかで行き詰ってしまったのかもしれない。だが彼女は諦めず、解決策を考えていた。俺を連れてきたのは、方法のひとつじゃないか?
漂泊者: だから、焦って全部を一人で抱え込む必要はない。彼女はとっくに答えを出して、先に待っているとも考えられる……あなたは一人じゃない。
千咲(ちさ): ……
漂泊者: 彼女は多くの情報を持ってると言ってたな。今はどこにいるんだ?
千咲(ちさ): 彼女は……
千咲(ちさ): 塔の中に。
千咲(ちさ): 彼女はこう推測していました……このソノラの閉鎖状態を破り、現実との接点を取り戻すための鍵は、おそらく悲鳴の発生源——ネオンタワーにある、と。事実、あの塔に近づくほど、悲鳴による裁断の跡が大きくなっていきます。
千咲(ちさ): ……しかし、それは言うまでもなく危険です。ですから彼女は、メッセージを残して、一人でネオンタワーへ向かいました。彼女は仲間に連絡して救援を要請するから、私は拠点で待っていればいい、と……
漂泊者: その後は?
千咲(ちさ): 二度と戻ってきませんでした。
千咲(ちさ): 私は彼女を探すために、以前の拠点を離れてここへ来ました。そして何度もネオンタワーを目指しましたが、毎回悲鳴の境界線辺りで阻まれてしまい……空間がバラバラになっているせいで、塔に近づいた気がしても、実際の距離は縮まっていないんです。
千咲(ちさ): 私の「裁断」は、地震の時に崩れ落ちた壁が作り出す三角錐のようなものです。一時的に身を守れますが、それだけでしかありません。
千咲(ちさ): 悲鳴の前では、取るに足らないですから。
ナミポン: えっとね、実はネオンタワーの入り口を直接開けたことがあるんだけど……
ナミポン: ナミポンの「存在」は悲鳴の中で一度引き裂かれて、あの塔を特定する力を失っちゃってね……今の穂波は、千咲の切り紙みたいにひとつに見えるけど、その中は数えきれないくらい筋がぐちゃぐちゃに入り組んでるんだ。
千咲(ちさ): 一応……私の切り紙は、すべてしっかり設計しています。
ナミポン: 唯一の正しいルートを見つけ出すには、塔との繋がりを再構築しないといけないの。つまり——
漂泊者: 見つけ出せばいいんだな……あの塔と同じ源の周波数を。
ナミポン: これだよ。この中に満ちてる穂波の過ぎし人たちの「未練」がナミポンを目覚めさせて、少しずつ塔に近づけてくれるんだ。
千咲(ちさ): ナミポンと一緒に集めていましたが、あまり順調とは言えません。私の力は……まだ理想から遠くて。ですが、いくつかの交絡因子は特定できていますし、誤った選択肢を一つひとつ取り除いている最中です。要するに、範囲を絞り込んでいる、といったところでしょうか。
ナミポン: 力の問題じゃないよ!未練を集める時に流れ込んでくる負の感情の干渉を、まだ遮断できてないだけ……
漂泊者: 集めるって……この瓶で?
千咲(ちさ): 街の人が遺した「未練」は、なぜか悲鳴の発生源、つまりネオンタワーと共鳴しています。ナミポンが言うには、これらを通じて正しいルートを見分けられる可能性が非常に高い、と。
漂泊者: じゃあ、俺も一緒にやろう。人手は多いほうが早く進むはずだ。
千咲(ちさ): ……普通の共鳴能力は、ああいった感情の干渉が激しい環境に適応できません。効率が上がるどころか、むしろ……
ナミポン: 効率は気にしてないんじゃないかなぁ。お客様に巻き込まれてほしくないんだよ!
千咲(ちさ): ……いえ。ただ、必要がないだけです。
漂泊者: 必要かどうかは、俺が判断する。あなたの仲間が、俺をここに連れてきたんだろう。千咲も可能性を信じてみたらどうだ?
千咲(ちさ): では、行きましょう。
ナミポン: んん……来たんだねぇ、お客様。
漂泊者:
ナミポン: ごく……ごくん。うん、気遣ってくれてありがとう。
ナミポン: 何か話でもあるのかな、お客様?
漂泊者:
ナミポン: あ〜穂波のこと?いいところだよねぇ。
ナミポン: ナミポンはここが大好きなんだ。「吹雪く岸 トンネルの闇 ネオン呑む」……もう、昔の面影はなくなっちゃったけど。
ナミポン: でもナミポンは……やっぱり、穂波が好き。目を開ける前から、どんな風景が待ってるか知ってたんだ。
ナミポン: うーん……実は、自分がどうやって「目覚めた」のか分からないんだけど、意識が芽生えた時には、もう穂波の隅から隅まで知り尽くしてたよ。
ナミポン: もしかしたら、誰かがナミポンを残していったのかな?みんなは家を建てたりお店を開いたりして、暮らしを営んでるでしょ~?その欠片がうっかり合わさって、ナミポンができたのかも。
ナミポン: そう考えると、ナミポンは街の人たちが寝ている間に見た変な夢……ひょっとしたら、幽霊なのかもしれないねぇ。
ナミポン: あ、でも心配しないで。幽霊だとしても、ナミポンは良い幽霊だよ~だって、街の人たちはあんなにも優しくて、この街を愛していたから。彼らが残した想いも、きっと優しいはずでしょ?
ナミポン: ナミポンはナミポンだよ。普段は街をぶらぶらしてるだけの存在だけど、ちょっとした修理は得意なんだぁ!それと、ついでに道を探したり!
ナミポン: 穂波の構造は熟知してるから、冒険の頼りになると思うよ……報酬はコーヒーか餅団子がいいなぁ。もちろん、もらえなくても手伝うよ。
ナミポン: ナミポンは、お客様を手伝いたいんだ。だって、お客様を助ければ、穂波のみんなを助けることになるからねぇ。
ナミポン: お客様は変化をもたらしてくれるもしれない。ここで千咲が経験してきた丸2ヶ月のループで、お客様は唯一のイレギュラーなの。
ナミポン: だから……お客様なら、きっと糸口を見つけ出してくれるかなって。
ナミポン: お客様と過ごす冒険、すっごく楽しみにしてるよ。
蝶結びエプロン執事: ご主人様、こんにちは。お手伝いできることはございますか?
漂泊者:
蝶結びエプロン執事: はい!車掌カフェの様々なお仕事は、すべてナミポンが承っております。淹れたての特製コーヒーはいかがでしょうか?
蝶結びエプロン執事: それは、ナミポンですから!実は全員、ご主人様が知ってるナミポンですよ~ただ、人々の願いがナミポンを違う姿にするだけで……本質は一緒なんです。
蝶結びエプロン執事: 淹れたての特製コーヒーはいかがでしょうか?
漂泊者:
蝶結びエプロン執事: どうぞ、熱いのでお気をつけて~もし苦ければ、いつでも教えてくださいね。
漂泊者: ソファか……だいぶ古そうだが、手入れが行き届いているのかきれいだ。
漂泊者: 左に小さなくぼみがあるな。ん……カピバラのお尻の形か。
漂泊者: そういえば、この場所をナミポンは気に入ってるみたいだ。
挑戦開始
「演算領域」を出る
漂泊者: コーヒーメーカーのプラスチックの外装は黄ばんでいて、角にはいくつか傷があるが、受け皿はとてもきれいだ。
漂泊者: 「濃いめ」のボタンは消えかかってるのに、隣のミルクを泡立てるつまみは新品のように見える……使用者の好みか。
ラジオ: *軽快なメロディー*
ラジオ: 皆様、こんにちは。こちらは初夏の陽光に浮かぶシティーラジオです。この時間は、幸せ速報をお届けします――
ラジオ: 中央公園の芝生に、市役所がピクニック用サプライズボックスを100個設置しました!中には異なるテーマの用品が入っています。ハンドドリップコーヒーセットと詩集の組み合わせもあれば、ピクニックやデートにピッタリな手編みのバッグもあるかもしれません。
ラジオ: 清掃員の方によると、すでに今朝、花壇に隠された野外フェスのチケットを見つけた方がいるそうです!
ラジオ: 花影地下街の「芸影ギャラリー」では、夏の特別展が開催中です。貴重な古い映画のビデオテープが、歴史の流れを巡る旅へ誘います。
ラジオ: そして、本日はバス停留所の案内のアナウンスに、『ネオンライト・メロディー』のフレーズが入っています。最も多くのフレーズを見つけたお客様は、今月分の穂波環状線の乗車券と交換できちゃいますよ~
ラジオ: 幸せなトキメキを胸に、充実した一日を過ごせるよう祈っています!
ラジオ: *優雅なエンディング曲*
馬和(マーフー): うちの食材はどれも新鮮!野菜は採りたて、肉も朝一で下ろしている。
馬和(マーフー): 調味料なんてなくても、軽く調理すれば最高に美味しくなるぞ!
馬和(マーフー): まぁ、いくら新鮮だと言っても、火は通してくれよ。でないと腹を壊す!
馬和(マーフー): あと、変な食材を使わない事だ。例えば……そう、グルッポとか。
馬和(マーフー): 前に羊のおもちゃを持ったお嬢ちゃんがうちに来てな。しつこく「グルッポを買いたい」と、何度も食べたから大丈夫だって言ってきたんだ。
馬和(マーフー): いや、大丈夫なわけないじゃないか!今度保護者を見つけたら、食の安全について叩き込んでやる!
整備所に向かい、探索の準備をする
ナミポンと商店街に向かい、「未練」を集める
トップ販売員: わぁ、こんなにすぐに会えるなんて!
ナミポン: あれ?今回は帰ってくるのが早いねぇ……
トップ販売員: こんにちは、ナミポンはデパートの販売員――トップ販売員です!先ほどお会いしたばかりですね、ありがとうございます!ナミポンを目覚めさせてくれたおかげで、私も来られました!
漂泊者:
千咲(ちさ): 私の……共鳴能力です。
トップ販売員: あっ……この方、怪我をしてませんか?少々お待ちください、薬をお出ししますね!
トップ販売員は素早く薬を取り出す。あなたたちは救助した青年を一時的にカフェのソファに寝かせ、簡単な手当てと包帯を施す。
トップ販売員: うーん……一番の即効薬なので、きっとすぐに効くはずですが……
漂泊者:
トップ販売員: お気になさらず!
漂泊者:
千咲(ちさ): 私は大丈夫です。
千咲(ちさ): 少し休めば、良くなりますから……大丈夫です。
漂泊者:
漂泊者:
千咲(ちさ): ……あの時は、あなたをこの拠点に転送するつもりでした。共鳴能力が不安定になって、近くのバス停にしか送れませんでしたが……
千咲(ちさ): それでナミポンに、道案内を頼んだんです。
ナミポン: どうかなぁ。ナミポン、頼りになる?
漂泊者:
ナミポン: えへへ、どういたしまして。お客様に会えて、ナミポンも嬉しいよ。
怪我した青年: うっ……
トップ販売員: あ、起きましたね!
千咲(ちさ): 気分はどうですか?
怪我した青年: あ……!あなたたちが助けてくれたんですね……本当にありがとうございました……
千咲(ちさ): 礼には及びません。外はあまり安全ではないですし、ここで一晩休んでください。食料もありますよ。
怪我した青年: ありがとう……でも、やっぱり家に帰らないと……家で待ってるおばあちゃんが、きっと心配してるので。
千咲(ちさ): なら、せめて傷を治しましょう。歩けるようになってからでも、遅くはないでしょう。
怪我した青年: いや……昨日、家を出る前にテレビを一緒に見るって約束したんだ……たぶん、ずっと僕を待って——
怪我した青年: ……あれ、昨日じゃなかったような。一昨日?違う、いつだっけ……?
怪我した青年: えっと……午後、スーパーから出た時……確か、空は暗くて雨が少し降ってた気が……あれからずっと、日の光を見ていない……
怪我した青年: テレビの音は出ないし、電話は繋がらない……しかも道が……僕は毎日帰ろうとしてるのに、どうして……
怪我した青年: あ、ありえない!帰らないと!僕を待ってる人がいるんだ、僕は……
怪我した青年: 何か変だ……もしかして僕は、とっくに……
怪我した青年: いや……ぼ、僕は……まだ……
千咲(ちさ): ……
千咲の様子を確認する
漂泊者:
千咲(ちさ): 来ましたね、こんばんは。
千咲(ちさ): どうですか?
漂泊者:
千咲(ちさ): この間、集めた缶詰です。フルーツ味なので、口に合うか分かりませんが。
千咲(ちさ): 穂波が悲鳴の影響を受けてから、食べ物まで反響エナジーに……ここにいる生物は空腹を感じないはずです。ただ、私は「空腹を感じないこと」自体が、危険だと思っています。
千咲(ちさ): ……なぜなら、感覚が麻痺しているからです。
千咲(ちさ): ループの中で、「消えること」にも生死にも慣れたくないんです。私には探すべき人もいれば、やるべきこともあります……そして、帰るべき場所も。
千咲(ちさ): あなたも同じでしょう?
漂泊者:
千咲(ちさ): 私たちの目標は同じです。あの塔がどれほど鉄壁を成していようと、必ず道を切り開きます。
千咲(ちさ): どんなに細かな網も……私が引き裂きましょう。
千咲(ちさ): 「未練」は順調に増えてますし、情報も集まってきました。きっと、達成できると信じています。
漂泊者: 情報と言えば……残星組織が穂波に来た時期は分かるか?
千咲(ちさ): 残星組織……先ほどの赤い服を着た人たちですか?
千咲(ちさ): 「残星組織」と言うんですか……初めて聞きました。あの辺りには、私も行ったことがなかったので。これまでは主に、港のほうを探索してきました。塔に続くルートは絞り込めていませんが、かなりの選択肢を除外できています。
千咲(ちさ): この街に、まだ普通の人がいたなんて……こんな群れで現れるのは、実家の赤蝉くらいかと思っていましたが、まさかここにも同類がいたとは。
千咲(ちさ): ……赤蝉に例えるのは、少し失礼でしたね。科学的にもおかしいですし、すみません。
漂泊者:
漂泊者:
千咲(ちさ): 彼らは何らかの実験を行なおうとしていました。
千咲(ちさ): 実験の詳細記録は解読できていませんが……おかしい点はあります。
千咲(ちさ): 悲鳴によって不安定な穂波は、ひびだらけのガラス細工と同じようなもの。少しでも制御不能な力が加われば、それを引き金に崩壊するでしょう。理想的な実験場所とは言えません。
千咲(ちさ): つまり、彼らは何かを発見した可能性があるかと。
千咲(ちさ): それは、このソノラに隠された手がかりかもしれませんし、ネオンタワー、ひいては悲鳴の本質に関する秘密かもしれません。だからこそ、彼らは崩壊のリスクを背負ってまで、ここに……
千咲(ちさ): 出口を探しているのは、私たちだけではありませんが――おそらく、彼らのほうが情報を握っているでしょう。
千咲(ちさ): となれば……
漂泊者:
千咲(ちさ): まずは商店街に行ってみましょう。あそこは私が穂波に巻き込まれた時、最初に到着した区域です。何か見つかるかもしれません。
漂泊者:
千咲(ちさ): 少なくとも今夜は、体を休めましょう。
千咲(ちさ): ネオンライトも悲鳴もない、静かな街と共に。
千咲(ちさ): 話せて良かったです……なんてことのない夜食しかありませんでしたが。
千咲(ちさ): あらためて、ありがとうございます。では、また明日。
蝶結びエプロン執事: おはようございます、ご主人様!昨晩はよくお休みになれましたか?
漂泊者:
蝶結びエプロン執事: こちらが本日の朝食です。どうぞ、お召し上がりください。
漂泊者:
漂泊者:
トップ販売員: はい、そうですよ!せっかく天気がいいですし、千咲は物資集めに出かけているので、ナミポンたちも何かやることを見つけようと——そこで、まずはお部屋の掃除をすることに決めたんです!
蝶結びエプロン執事: お掃除が終わったら、飾り付けを新しくしたり……うーん、千咲が帰ってきたら、驚いてくれるでしょうか?お客様、何かいい考えはありませんか?
漂泊者:
漂泊者:
蝶結びエプロン執事: わぁ!では、こちらへどうぞ。
カフェを改装する
千咲(ちさ): おはようございます、一緒に何か食べますか?コンビニでお菓子を見つけてきたので、気分転換にでも。
漂泊者:
千咲(ちさ): まさか、カフェを片付けてくれていたなんて……まだ、少し見慣れませんね。
千咲(ちさ): でも、素敵になりましたし、見ているだけで気分が明るくなります。
千咲(ちさ): では、そろそろ出発の準備をしますか。
漂泊者:
整備所に向かい、探索の準備をする
千咲と一緒に手がかりを探す
千咲(ちさ): 実は、澄夏のメモのおかげで、見落としていたことに気づいたんです。
漂泊者: 本当か?
千咲(ちさ): 今の穂波で発生している「悲鳴」は、エナジーが弱まっています。もはや、「悲鳴」とは呼べないほどに……
ナミポン: あ、二人ともおかえり~
千咲(ちさ): おそらく、その答えは源……ネオンタワーの中でしか見つからないでしょうが……
ナミポン: 飲んでみて~青ヤシとチーズでアレンジした、ふわふわココナッツゼリーシーラテだよ。
漂泊者: 今の段階で分かるのは、残星組織の「可制御ソノラ計画」と関係があるってことくらいか……
ナミポン: もしもし……ナミポンの声、聞こえてる?
千咲(ちさ): ……あ、すみません。無視するつもりはなかったんですが、少し夢中になってました。
ナミポン: ……大丈夫、ナミポン慣れてるから。
ナミポン: そういえば、お客様に伝えたいことがあって……
ナミポン: ナミポン、お客様と深く関連してる周波数を感じたんだ。この空間にはいないけど……何度もお客様を呼んでるみたい……
漂泊者:
千咲(ちさ): まさか……外部との繋がりが強くなっているんでしょうか?
ナミポン: そうだね、穂波の外から感じたよ。うん、今は一部しか読み取れないけど……たぶんお客様の体の中から来てると思う。でも、お客様自身の周波数じゃないし……いったい何なのかな?
漂泊者:
漂泊者:
千咲(ちさ): アブ、とは?
漂泊者:
千咲(ちさ): なるほど……一度も見ていませんが。
漂泊者:
千咲(ちさ): ナミポンの言う通りだとすれば、あなたを探しているようですね?
千咲(ちさ): でも、外との繋がりは完全に遮断されているはず。もしかしたら、閉鎖状態が弱まって……?私たちが「未練」を集めた影響でしょうか?
ナミポン: うんうん、お客様が早く再会できるように、ナミポン、もう一度ネオンタワーの位置を特定してみるよ……でも、ちょっと時間がかかるから、少し待ってて~
ナミポン: なんだか、お客様はアブのことをすごく気にかけてるみたいだねぇ。
漂泊者:
ナミポン: お客様、安心して……ナミポン、頑張るから。
ナミポン: うん……分かるよ、お客様。安心して、ナミポン頑張るから。
ナミポン: その前に、まずはリラックスして、休んだほうがいいよ。これ以上、心配かける人を増やさないようにねぇ。
千咲(ちさ): それなら……屋上に行きませんか?
漂泊者:
千咲(ちさ): 分かりました。いつでも声をかけてください。
カフェの屋上で千咲を探す
千咲(ちさ): 本当にいい天気ですね。こんな夕陽が見られるなんて、滅多にありません。きっと澄夏なら、琥珀に保存してると思います。
漂泊者:
千咲(ちさ): いえ、彼女はこう思うだけでしょう。これほど珍しい天気の裏には、未発見の情報が眠っているはず、と。
千咲(ちさ): 道路標識の隣にいる子が見えますか?
千咲(ちさ): この場所で彼が転ぶ姿を見るのは、これで7回目です。
漂泊者:
千咲(ちさ): レジを担当する店員は、今も存在しない汚れを拭いています……店の外壁はほとんど剥がれ落ちているのに、彼女の制服はきれいなまま。
千咲(ちさ): そろそろ自販機の商品を補充する時間です。もちろん、補充されるのは数十年前の商品。
千咲(ちさ): あの猫は、あそこで2ヶ月間ずっとうずくまっています……いえ、実際はもっと長いかもしれませんね。
千咲(ちさ): 下校中の中学生は、空の写真を撮っています。私たちには音弦に引き裂かれている姿しか見えませんが、彼女たちには雲や鳥、虹が見えて……永遠に、あの日の最高の青空が映っているんです。
千咲(ちさ): 街角の小さなお店では、いつも前世紀に流行った曲が流れています。中途半端に窓が開いた状態で……
千咲(ちさ): この街の人々は、ずっとあの日を生きているんです。
千咲(ちさ): なのに私は……今日の日付けさえ、忘れてしまいそうで。
千咲(ちさ): これでは、まるで……
漂泊者:
千咲(ちさ): ふふっ、面白い例えですね。子どもの頃、うちわやスイカ、古いテレビと一緒に過ごした夏休みを思い出します。アニメを見るのが好きだった私は、特別な世界に憧れてました。
千咲(ちさ): ふふっ、面白い例えですね。子どもの頃、毎日頑張って終わらせた宿題をなくしてしまったことがあるんです。両親も先生も何も言いませんでしたが、私はずっと落ち込んで……それ以来、少し更新するごとにファイルを保存するようになりました。
千咲(ちさ): そうですね……まるで、繋がらない電話のような。
千咲(ちさ): 子どもの頃、両親はいつも忙しそうにしてました。会いたくなると私は電話をかけましたが……二人ともほとんど出てくれませんでしたし、話した記憶があまりないんです。
千咲(ちさ): 私が共鳴者になると管理下に置かれたせいで、両親と連絡を取れる機会はさらに減ってしまいました。あの頃は、周りの人たちの反応がプレッシャーになっていたんでしょうけど。
千咲(ちさ): 私の故郷には、共鳴者を受け入れる土壌がありませんでしたし。周りの人にしてみれば、能力を制御できない者は、いつ爆発するか分からない爆弾のようなものですから……共鳴者は忌み嫌われ、憚られる存在なんです。
千咲(ちさ): 両親が私のせいで、非難されるのは嫌でした。たまに思うんです……私が家に帰らなければ、二人に向く悪意も消えてなくなるんじゃないかと。
漂泊者:
千咲(ちさ): 両親とは、あんまり良い関係とは言えません。
千咲(ちさ): ……そこまで悪くもありませんでしたが。強いて言えば、普通でしょうか。二人は仕事が、私は勉強が忙しくて、一緒に過ごす時間はほとんどなかったですし。
千咲(ちさ): でも、少し寂しい気持ちはありましたね。
漂泊者:
漂泊者:
千咲(ちさ): 心から……この危険なループを抜け出したいと願っています。
千咲(ちさ): ですが、何度繰り返しても、同じ結果に……
漂泊者:
漂泊者: 悲鳴が起きた時、ネオンタワーの近くが最も危険な場所だと知りながら、千咲は人の流れに逆らって近づいていく。
漂泊者: 「亡くなっている」人々は救えないと分かっていながら、それでも手を差し伸べる――例えば、あの親子や怪我をした青年、そして街に落ちた時の俺に。
漂泊者: ループが続く以上、救助が無意味だと理解したうえで、一度も助けを求める声を無視しなかった。だから……
千咲(ちさ): だから、あなたはこの街に現れた。
千咲(ちさ): 人がいないはずのタイミングで、悲鳴に包まれた最も危険な場所に……これは確率論で片付く話でも、単なる偶然でもない。
千咲(ちさ): このソノラを覆っていた完全な封印は、効力を失いつつあります。澄夏が閉ざされた世界をこじ開け、私たちが出会った瞬間、ループは緩み始めたんでしょう。
漂泊者: ループに綻びが見え始めた以上、逆転の可能性がある。俺は千咲を信じてるぞ。一緒に挑戦しよう。
千咲(ちさ): どうして……
漂泊者: 千咲は仲間だから。仲間を信じるのは、当然だろう?
ナミポン: 千咲――!お客様――!
ナミポン: ネ、ネオンタワーの座標を特定したよ!
ナミポンに話を聞く
ナミポン: ふぅ……も、もうネオンタワーへ向かう道はバラバラに切り刻まれちゃってるけど、こうすれば……
ナミポン: こ……これでよし!
ナミポン: 塔の最下層へ向かうルート、いつでも行けるよ~!
ナミポンと会話してネオンタワーに向かう
ナミポン: 塔の最下層へ向かうルートが分かったよ!お客様、すぐに出発する?
漂泊者:
ナミポン: お~銀河通りだ。いいところだよねぇ。
ナミポン: おはよう、ポン友~!
千咲(ちさ): ナミポンはこの辺りにも詳しいんですね。
ナミポン: もちろんだよ。お客様、見て。この壁一面の広告、前はナミポンの写真でいっぱいだったんだ。それに、あっちのクレーンゲームやガチャガチャの中身は、ぜーんぶナミポンだったんだよ。
漂泊者:
ナミポン: えへへ……だから、ナミポンはみんなを連れて帰りたいんだ……この街に。
ナミポン: それじゃあ!「未練」を集める仕事は、ナミポンに任せて。ただ、しばらくしたら強い周波数の波動が、悪い奴らを引き寄せちゃうかもしれないから……そっちは二人に任せたよ!
漂泊者:
千咲(ちさ): 付き合いの長い「友人」です。
ナミポン: この「未練」じゃ、まだ足りないみたい。うーん、もっと人が多い場所を探さないとダメなのかな?
ナミポン: もう少し先まで行ってみない?
ナミポン: この道を進めば……そうそう、この商店街は昔、すっごく賑やかだったんだぁ!
ナミポン: お休みの日は両脇に屋台がいっぱい並んで……たくさんの掘り出し物が見つかったんだよ。例えば、いろんな格好をしたナミポンとか……
ナミポンについていく
残星組織メンバー: ん?何者だ!?
千咲(ちさ): 警戒を!
漂泊者: 残星組織……どうしてここにいるんだ?
残星組織メンバーを倒す
漂泊者: ……なんの装置だ、これは。
千咲(ちさ): 周波数測定装置に見えますが……急ごしらえで組み立てたような出来ですね。周波数安定器すら欠けています。
千咲(ちさ): あ、完全に使えないわけではありません……ただ、性能的にあまり期待できません。
ナミポン: 千咲!お客様!こっちに来てぇ!すごい……たくさんの「未練」があるよ!
千咲(ちさ): まずは行ってみましょう。
ナミポンが指し示した場所へ向かう
ナミポン: ここ、ここ!
ナミポン: ここだよ。もう一度集めてみてぇ。たぶん、また邪魔者が飛び出してくると思うけど……
ナミポン: おお、やっぱり人が多い場所は違うね……大収穫だぁ!ちょっと整理してみるよ……
千咲(ちさ): もちろん、これはただの推測です。ただ、残像の背後に巨大な未知の力を感じます。まるで、それらを操って外部から来た存在を排除しようとしているような……
漂泊者: (なぜ、余所者を排除しようと……?)
漂泊者: (この場所を自分の縄張り……自分の「家」とするため?)
漂泊者: どうした?
千咲(ちさ): 何か、聞こえませんか……
???: 助け……
迷心通路の内部に向かい、状況を調べる
怪我した青年: 痛い……
怪我した青年: 誰か……助けて……
千咲(ちさ): 怪我していますね。容体が良くありません、すでに昏睡状態です。
千咲(ちさ): すぐにここから出なければ、命の危険が……
漂泊者: これは……悲鳴!?
千咲(ちさ): ……裁断が、始まりました。
千咲(ちさ): 悲鳴が終わるまで、空間は絶えず引き裂かれては再構成を繰り返し、すべての人や物が切断され、砕け散っていきます……
千咲(ちさ): ……
漂泊者:
千咲(ちさ): ……ありがとうございます。
千咲(ちさ): 「裁断」が近づいています……空間が粉々に。
千咲(ちさ): すぐにここから出ないと。
漂泊者: 千咲?
千咲(ちさ): 私と彼を、しっかり掴んでいてください。
千咲(ちさ): 少し強引ですが……効率は確かにいいですね。
漂泊者: 手段を選んでいる場合じゃないだろう。
千咲(ちさ): 着きました。
千咲(ちさ): 2ヶ月前、私は空から落ちてきたんです。幸いだったのは、すぐ「悲鳴」に遭遇しなかったこと。おかげで、この街を知る時間が多少はありました。
漂泊者:
千咲(ちさ): 詳しくは、ちょっと……ただ、最初の悲鳴が起きたのは、ここに来てから3日後だったはずです。
千咲(ちさ): 鉛色の空がネオン色に裂け、不可視のハサミが、目に映るすべてを——人や建物だけでなく、空間さえも切り刻んで混ぜたような光景が広がりました。
漂泊者: だとすると、悲鳴が発生する前の状況を知るには、「裁断」前の穂波を復元するしかないな……
千咲(ちさ): ……誰ですか!?
ポンムズ: ……コホン、なかなか鋭いじゃないか。
千咲(ちさ): ……
ポンムズ: まさか、この名探偵の追跡に気づくとは。若者よ!キミたちは、この辺りに隠された秘密を知っているかね?
千咲(ちさ): ……
ポンムズ: 私は3日と5時間という長時間の張り込みにより、あの怪しい者どもの尻尾を掴んだのだ!
ポンムズ: 赤い服の連中は、毎日コソコソと何かをいじっている。絶対に、何かデカいことを企んでいるに違いない。
漂泊者: 赤い服……残星組織のことか?
ポンムズ: どうかね?スーパー探偵団に加入して、真相を巡る大冒険と洒落込もうではないか?
千咲(ちさ): スーパー探偵団?……真相を巡る大冒険?
ポンムズ: さぁ、この名探偵に付いてきたまえ!パズルの手がかりは、残り2ピースだ!
ポンムズ: そうだ、若いの……キミ、この辺りに詳しいようだね?
千咲(ちさ): ええ、ナミポンもなかなかですね。
ポンムズ: もちろん、名探偵だからさ……おっと!見えるかい、あれが例のブツだ!
千咲(ちさ): おそらく、残星組織が残した実験装置でしょう。
千咲(ちさ): ですが……起動できません。この、上に覆いかぶさっている結晶は……?
漂泊者: これを取り除く必要があるのかもしれないな。
ナミポンと共に次のエリアに向かう
軽量ネオンライト結晶を取り除く
ポンムズ: ふっ、名探偵の推理通りだろう!やはり、奴らは何か企んでいたのだ!
千咲(ちさ): 残星組織が設置した装置で間違いありませんでしたね。
千咲(ちさ): 隣に報告書のようなものが……
漂泊者:
ポンムズ: ほう、この名探偵も初めて見る。「特殊な悲鳴残留物」……さっきのネオン色の奴らを指しているのか?
ポンムズ: ん?二人とも黙って、どうしたのだ?
千咲(ちさ): 「既存のソノラ空間を拡張」……目的は、ソノラの制御?
漂泊者:
千咲(ちさ): ……ですが、これはあまりにも馬鹿げています。
千咲(ちさ): もしソノラが本当に「制御可能」なら、なぜ数え切れないほどループが続いているんでしょうか?偽りの日常に囚われた過ぎし人たちは、今も救われていません。
千咲(ちさ): 彼らは「制御」ではなく、利用しているだけ……毎回、悲鳴による崩壊速度や死の法則性を高みから見物して……人を燃え盛る炎の中に蹴り込んでおきながら、「火の温度をチェックしてるだけだ」と言い放つような悪行です。
漂泊者: ほかの場所にも実験の痕跡があるはずだ。探してみよう。
ポンムズ: ああ、それなら知っているとも。すぐ近くだ、私が案内しよう!
ポンムズ: そういえば、まさか一目で名探偵の神技を見破ってくるとは……なかなかの洞察力。ぜひスーパー探偵団に加わってほしい。
千咲(ちさ): スーパー探偵団って、具体的にはどんな活動を……?
ポンムズ: 無論、あの赤い服の連中の調査だ!もっとも、最近は見かけないが……うーん、やはりおかしい。
千咲(ちさ): その探偵団……何人いるんですか?
ポンムズ: ……今は、カピバラが一匹。
ポンムズ: よし、到着したぞ!
次のエリアに向かう
軽量ネオンライト結晶を取り除く
千咲(ちさ): やっぱり、ここにも報告書が。
漂泊者:
ポンムズ: なんと……報告書の内容が、ほとんど同じとは。
千咲(ちさ): 番号は同じでも、測定データは……
漂泊者: つまり、同じ実験内容で異なるデータを得ていたわけか。
漂泊者: だが……実験は2回なのに、なぜ同じ「20」なんだ?
漂泊者:
千咲(ちさ): いえ……ただ、友人のことを思い出して。
漂泊者:
千咲(ちさ): はい……すみません、あの時は名前を言いませんでしたが、彼女は澄夏といいます。
千咲(ちさ): 彼女とは、この近くで出会ったんです。そして、ここは……以前の拠点でもありました。ですが、悲鳴による裁断と再構成が繰り返し発生してからは、一度も来ていません。
千咲(ちさ): あの頃、言われました。私は何事も基本を覚えてから行動するタイプで、拠点ひとつ選ぶにしても、地形や視界、出入り口の位置まで確認しなければ気が済まない、と……一方で彼女は、方向感覚が優れているとは言えないのに、感覚だけを頼りに歩いていました。
千咲(ちさ): そんな彼女が、一人でネオンタワーへ向かったんです。
千咲(ちさ): あそこまで戻って、見落とした手がかりがないか、探したいんです。
漂泊者:
千咲(ちさ): ええ、あなたがいると心強いです。ありがとうございます。
ポンムズ: うおっ!
漂泊者:
ポンムズ: 推理をしていたのさ!赤い服の連中は、どうやら一筋縄ではいかないようだ。しかし、手がかりさえあれば、この名探偵が……
ポンムズ: ふむ、お誘いはありがたいが、難しそうだ。名探偵は中途半端を嫌う……赤い服の連中は、一筋縄ではいかない。私は私で、手がかりを集めてくる。
ポンムズ: では、先に失礼するよ。今回は助かった。二人とも、なかなかやるじゃないか!縁があったら、また会おう——
千咲(ちさ): そういうことでしたら……
漂泊者:
古い雑誌を調べる
漂泊者: 古い雑誌の束だ。どれも科学研究に関するテーマ……ページの中に、いくつか注釈が……
千咲(ちさ): おそらく、澄夏のメモでしょう。こっちでも、いくつか見つけましたよ。そういえば、彼女はよくここで本を読んでいましたね。
漂泊者: 千咲は?
千咲(ちさ): 一緒に読むこともあれば、違う本を読むことも。
千咲(ちさ): ただ、大体の時間は武器の修理をしていました。
時計を調べる
漂泊者: 隅のほうに、時計が……
千咲(ちさ): ええ、前は積み上がるほどあったんですよ。彼女は悲鳴の周期中、集めてきた時計を異なる区画に置いて、一つひとつ回収していました……正気とは思えませんでしたが、あることを確かめるためだったようです。
千咲(ちさ): ネオンタワーに近いほど、時間の流れが遅くなる。そして、穂波全体の時間の流れが、外より遅い、という推測を。
千咲(ちさ): 苔が生えた腕時計を覚えていますか?……あれこそ、彼女が異常に気づいたきっかけなんです。
机の上を調べる
漂泊者: これは……琥珀か?
千咲(ちさ): ……澄夏が残したものです。
千咲(ちさ): 彼女は目の前の光景や記憶を、共鳴能力で琥珀にして保存できます。
漂泊者: 光景や記憶……
千咲(ちさ): はい、この琥珀を握れば……
千咲(ちさ): 彼女が封じ込めた記憶を見られます。
漂泊者: 澄夏のメモによると、ここは時間の流れに異常が……
千咲(ちさ): ええ。彼女はソノラ内部の時間の流れは、外部より遥かに遅いと推測していました。
千咲(ちさ): 植物は成長する一方、亡くなっているはずの人は何らかの強い力に繋ぎ止められ、輪廻から抜け出せずにいます。
漂泊者: おそらく……「未練」が残っているからだろうな。
千咲(ちさ): そして、街のみんながナミポンを導き、街へ再び戻したのです。
漂泊者: 奥に……もうひとつ琥珀がある。こっちのほうが、少し新しいようだ。
千咲(ちさ): ええ、握ってみてください。
漂泊者: これによると、彼女は確かにネオンタワーへ向かったんだな。
千咲(ちさ): 塔の内部に入るルートを見つけないと……少しでも早く。
漂泊者: まずはカフェに戻って、ナミポンに聞いてみよう。集めてきた「未練」で、ルートが分かるかもしれない。
ナミポン: こっちこっち!そう、ここだよ!
ナミポン: 砕け散った街の間に隠された塔の扉が……ついに見つかったね!いざ、突撃~
千咲(ちさ): ゲホッ、ゲホゲホッ!
ナミポン: はくしょん……すごいホコリ!
千咲(ちさ): 街の欠片が多すぎます……それに、ガラクタやホコリも。躓かないように気をつけてください。
千咲(ちさ): 邪魔なものを避けながら、頂上へ通じるルートを探しましょう……
千咲(ちさ): 澄夏が本当にここまでたどり着いたのなら、きっと手がかりを残してくれているはずです。
ネオンライト結晶に覆われた彫像を調べる
ナミポン: わぁ、これは……
千咲(ちさ): 残星組織が報告書で「軽量ネオンライト結晶」と呼んでいたものですね。おそらく、悲鳴の残留物でしょう。
千咲(ちさ): 前と同じように、余計な結晶を分断すれば元の姿に戻るはずです。
軽量ネオンライト結晶を取り除く
ナミポン: この金色のものが!
千咲(ちさ): ……澄夏が残した琥珀です。
千咲(ちさ): 澄夏は……この道を進んだようですね。
漂泊者: 行ってみよう。
次の場所を調べる
ナミポン: ここにも!ネオンライト結晶に覆われてるものが!
漂泊者: 分断してみよう。澄夏が残した手がかりかもしれない。
軽量ネオンライト結晶を取り除く
ナミポン: あ、本当に出てきたねぇ……あの子が残した琥珀だ。
漂泊者:
千咲(ちさ): つまり、前の道は……間違っている。
漂泊者: 後ろだ!
ナミポン: あっ……もうちょっと待ってぇ!寒い、寒すぎるよ……ふー、ふー。
次のエリアに向かう
塔の中の桜の木に近づく
ナミポン: おお、ここ……広い!こんなに大きな木まで!
千咲(ちさ): あそこには椅子もありますね。
漂泊者: あの椅子は、ネオンライト結晶で覆われている。たぶん、澄夏のメモが……
軽量ネオンライト結晶を取り除く
次のエリアに向かう
軽量ネオンライト結晶を取り除く
千咲(ちさ): ……
ナミポン: おお、澄夏……完全なルートをマッピングするなんて、すごいねぇ。
澄夏: 人の声?もしかして……寒さのあまり幻聴が?
澄夏: どうして……ブラックショアのみんなが見えるような……
澄夏: あなたたちにも、「入口」が見えるの……?
澄夏: お願い……中の人たちを助けて。閉じ込められているわ……
澄夏: 私の友達が、ここに今も……
澄夏: お願い……
澄夏: 一度くらい……
澄夏: 賭けに勝たせて。
ナミポン: うん……なんて偉い子なの。
ナミポン: 街の裏に潜む「悲鳴」まで目と鼻の先だったのに、誰かが先へ、もっと上へ進んでくれさえすれば、それで良かったみたい……最後にそう思えたなら、きっと後悔のない人生だったんだねぇ。
漂泊者: この音は?
ナミポン: あれ……なんだか、空間が切り刻まれてるような……
千咲(ちさ): まったく気づけませんでした……まさか、外の悲鳴とは違うんでしょうか?
千咲(ちさ): それとも、すでにネオンタワー全体が悲鳴に飲み込まれ……一部となっているとか?
千咲(ちさ): 漂泊者さん、ナミポン、私を掴んで。
ナミポン: はっくしゅん!分かったよ、千咲!
ナミポン: ほえ?
ナミポン: あっ――!
漂泊者: 空間が……また切り裂かれた。
漂泊者: 冷気は強くなってるが、霜や凍結はなさそうだ。まさか本当に澄夏の言う通り、「塔」が体温を奪っているのか?
実験記録を調べる
漂泊者: あそこに……何かある。
漂泊者:
漂泊者: (これも第20回……)
残星組織メンバー: ……誰だ!?
前方の状況を調べる
漂泊者: これは……!?
漂泊者: その先に……
漂泊者: ……悲鳴の中心が?
悲鳴の源へ向かう
悲鳴の源へ進み続ける
邪魔な敵を倒す
街の奥へ進む
漂泊者: 千咲だ……
漂泊者: これは、彼女が今いる空間……?
漂泊者:
漂泊者:
塔の頂上へ向かい、???と対峙する
???: お前っ……
???: 出てけ!
???: その忌々しい…… 有り余る 時間と共に……!
???: 我々が…… ██年もかけて縫った繭に…… 手を出すな……
???: 埋まっているのは…… 我々の家だ……
???: 出て……
???: 出てけ——!
漂泊者: ここは……俺が初めて穂波に着いた場所だ。
千咲(ちさ): あの頃、ネオンタワーは残された悲鳴に包まれていましたが、無事に錯綜していた空間は元の位置に戻り、風も穏やかになりました。
千咲(ちさ): ……やっと、ここまで来たんですね。
千咲(ちさ): いえ、こう言うべきでしょう……ようやく、新たな一歩を踏み出せそうです。
漂泊者: ……アブ?
アブ: うわ~ん!どうして返事してくれなかったんだ!何とか会えて良かったけど……我、外で待ってる間にキノコが生えそうだったぞ、本当に!てっきり――
漂泊者: 外との繋がりが完全に遮られてたんだ。でも……今は閉鎖が解かれたようだな。
アブ: ブラックショアのみんなのおかげだぞ!昼も夜も休まずに、いっぱい機器を設置してたら、ここと外の繋がりがどんどん強まって、裂け目が現れた隙に……あれ?
千咲(ちさ): こんにちは。
アブ: 新しい友達だな!我らと一緒に帰るのか?
漂泊者: ああ、ちょうどいいところに来たな。俺たちも出発するところだ。
漂泊者: まだ、俺たちを待っている人がいる。
入り口からネオンタワーに再び入る
ネオンタワーの内部を探索する
漂泊者:
千咲(ちさ): ……あっ。
千咲(ちさ): まだ……すぐには受け入れられなくて。
千咲(ちさ): 彼らがずっと前に亡くなっていることは知っていましたし、ソノラが作り出した反響人間に過ぎないことも分かっていました。でも、いざ目の前から消えてしまうと、やはり……
漂泊者:
千咲(ちさ): 例えば……ナミポンとは2ヶ月前からですが、カフェに戻ると必ずいたので、すっかり慣れてしまっていました……
漂泊者:
千咲(ちさ): でも、いつかは向き合わないと……行きましょう。
ナミポン: 「夏雲を 映す硝子や 茶の香り」……あっ、取らないでぇ。
ナミポン: あ、二人ともお帰り~
漂泊者:
千咲(ちさ): ナミポン、どうして……!?
ナミポン: どうしたの?ナミポン、みんなのためにお茶を淹れておいたよ。
千咲(ちさ): さっき……そろそろ行かないとって、言いましたよね。
ナミポン: それは……その、「先にカフェに戻るね」まで言えなかっただけで……
千咲(ちさ): ……
ナミポン: ちょっと、話が長くなっちゃったから時間が……
千咲(ちさ): ……
漂泊者:
ナミポン: ど、どうしたの?
千咲(ちさ): いえ……大丈夫です。
千咲(ちさ): とにかく、おかえりなさい。
漂泊者:
千咲(ちさ): やるべきことが、いくつかあります。でも……
漂泊者:
漂泊者:
千咲(ちさ): ……
ナミポン: もう、千咲っていつもこうなんだから。お客様、やっぱりナミポンが教えてあげるよ……
千咲(ちさ): 私のオーバークロック症状は――
千咲(ちさ): 私のオーバークロック症状は……完全には解決していません。このソノラの中では何とか安定していますが、一度でも離れたら……いつ発症するか分かりません。
千咲(ちさ): ですが……たとえオーバークロックしても、むやみに人を傷つけたりはしません。以前、澄夏が言っていました。友人の研究者たちが、治療法を見つけてくれるかもしれない、と。ただ……
漂泊者:
千咲(ちさ): ……え?
漂泊者: ブラックショアに行こう。
漂泊者: かつて澄夏が働きながら、暮らしていた場所……そして、新たな始まりの地へ。
ナミポン: ……さっきの話、ちょっと早かったねぇ。これこそ本当の結末だよ。
ナミポン: ふむふむ、なかなかのハッピーエンドだぁ。
ナミポン: これで……新しいスタートが、切れる。
ナミポン: ん?待って、もしかして……