策を奔らせて残星を候ふ
禁断の物語は冷え込んだ余燼と静寂が流れる廃墟に埋もれていた。残星は影に潜み、ピカピカと輝いている。それは、今となっても尚人の心を揺さぶる物語を伝おうとしているためである。
祈池村に向かう
秧秧(ヤンヤン): この辺りです……。
秧秧(ヤンヤン): 以前も葉っぱから嫌な気配を感じたのですが、あまりにも微かなものだったので、その時は断言できませんでした。
秧秧(ヤンヤン): ですが、今は意識せずとも伝わってきます。この場所に溢れる惨苦や憎悪の感情はとても強い……。
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん、ここには何か悍ましい過去があるはずです。
秧秧(ヤンヤン): ……まずは、無音区の中の残像を片付けましょう。気をつけてください。
無音区をクリア
無音区を浄化する
秧秧(ヤンヤン): ここには何かありそうですか?
壊れた木札
秧秧(ヤンヤン): ……儀式で使われていそうな変わった木札ですね……。
秧秧(ヤンヤン): ……どうしてここにこんなものが……?普通は祠堂とかにあるはず……
秧秧(ヤンヤン): それに、かなり古いもののようですね……。
秧秧(ヤンヤン): ……過去の記録によると、この村の人々にはある信仰があり、定期的に大規模な古い祈りの儀式を行っていたようです。その儀式で使われていたのでしょうか。
漂泊者: ……他のところも回ってみよう。
謎の残像
秧秧(ヤンヤン): あ、気をつけてください!
謎の残像: キー……キーキー……。
秧秧(ヤンヤン): 攻撃……してこないですね……。
謎の残像: キー……お兄ちゃん……
謎の残像: ……た……たすけて……。
漂泊者:
謎の残像: お兄ちゃん……たすけて……。
謎の残像: キー……。
漂泊者:
謎の残像: たす……
秧秧(ヤンヤン): 同じ言葉を繰り返しているようですね。……しかし、これは普通の残像ではありません。
秧秧(ヤンヤン): 残像とは本来、他の周波数を吸収することによって生まれた存在……
秧秧(ヤンヤン): 恐らく……この残像は人間の周波数を飲み込んだのでしょう。
秧秧(ヤンヤン): 繰り返される言葉は、襲われた人が残した意識の再生……つまりこれはその人の断末魔であり、ここで起きた血塗られた事件の一端……。
秧秧(ヤンヤン): ま、待ってください。この残像、私たちを攻撃する気はないみたいです……。
漂泊者:
謎の残像: 助け……
謎の残像: ……お兄ちゃん……
謎の残像: ……。
秧秧(ヤンヤン): 同じ言葉を繰り返しているようですね。……しかし、これは普通の残像ではありません。
秧秧(ヤンヤン): 残像とは本来、他の周波数を吸収することによって生まれた存在……
秧秧(ヤンヤン): 恐らく……この残像は人間の周波数を飲み込んだのでしょう。
秧秧(ヤンヤン): 繰り返される言葉は、襲われた人が残した意識の再生……つまりこれはその人の断末魔であり、ここで起きた血塗られた事件の一端……。
秧秧はその残像の頭に手を置いて流れ息を感知し——そして悲しみの表情を浮かべた。
秧秧(ヤンヤン): ごめんなさい……。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): いえ、そういうわけではないのですが……とても、複雑な感情を感じ取りました。……深い悲しみと、ほんの少しの「期待」……。
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん……私に考えがあります。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 私には、救済を切望する声に、あの残像の悲鳴、そしてこの村の悲鳴が聞こえました。
秧秧(ヤンヤン): この村は助けを求めています。この奈落の苦しみから解放されることを「期待」しています。
秧秧(ヤンヤン): ここで起きた悍ましい事件……そして残された被害者の「反響」……
秧秧(ヤンヤン): これらの痕跡を見る限り、それほど時間が経っていないようです。風に残されたメッセージもまだ消えていません。
秧秧(ヤンヤン): 無音区の影響か、ある人為的な介入なのかはわかりませんが、この出来事はまだ表沙汰にされていないようです。でも、私は……
秧秧(ヤンヤン): 私は、今私たちにしかできないことをすべきだと思います。被害者がまだこの場所にいるかもしれません。……それに、危険な何者かの気配も感じました。
秧秧(ヤンヤン): この状況は熾霞にも伝えます。ですが、正式な調査隊が到着するまで、私たちで調査を進めてみませんか?
秧秧(ヤンヤン): すみません……根拠のない主観的な意見で……。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): ……ありがとうございます、漂泊者さん。では注意して進みましょうか。
秧秧(ヤンヤン): この子は……ここにいさせてあげましょう。
怪しい痕跡
秧秧(ヤンヤン): この跡……小さいですが、何か変ですね……。敵との戦闘でできたものではないような……。負傷者が引きずられた跡にも見えますね。
秧秧(ヤンヤン): ——見てくださいここ。大量の足跡があります。争いの痕跡ですね……。
秧秧(ヤンヤン): ここで何かしらの争いが起き、そして負傷者が出たということでしょうか……。
秧秧(ヤンヤン): これは……もしかしたら……
秧秧(ヤンヤン): 残星組織の仕業かもしれません。
漂泊者: 残星組織?
秧秧(ヤンヤン): はい、私も詳しくはないのですが、過去に踏白として、残星組織絡みの事件に関わったことがあります。
秧秧(ヤンヤン): 残星組織は人間と残像を融合させようとする狂的な組織です。規模も大きく、過去には各国で何度かテロを起こしています。
漂泊者: 人間と残像を……。
秧秧(ヤンヤン): 残星組織は今州でも活動の爪痕を残していて、確認された組織の末端人員は「アーティファイサー」と呼ばれています。
秧秧(ヤンヤン): さらにその上には、指導者である監察がいます。それぞれ異なる能力を持ち、格別に危険とされる存在です……。
秧秧(ヤンヤン): 彼らの本当の目的……それは世界の滅亡、永遠の力を手に入れるなど……その主張は様々で、正確には誰にもわかりません。
秧秧(ヤンヤン): ですが、その恐ろしい組織の中でも特に目立つ監察がいます。
秧秧(ヤンヤン): 全ての秩序を破壊し悪行に興じる、混沌と狂乱の代弁者……残星組織に関連する証拠ファイルでこのカードを見たことがあります。
秧秧(ヤンヤン): 残星組織監察の一人、スカー……これは彼のものです。
秧秧(ヤンヤン): もし彼が関与しているのであれば……この村の人々は、残忍で非道な仕打ちを受けたに違いありません……。
音がする場所を調べる
??: ああ……せっかく用意した自己紹介が台無しになったな。
漂泊者:
スカー: 改めて自己紹介しよう、そうだ……俺がスカーだ。
スカー: その「残忍で、非道な狂人」さ。
漂泊者:
スカー: せっかくのご対面だ。邪魔されたくはないだろう?
スカー: あの子はお前の判断を鈍らせる。
漂泊者:
スカー: ……そうだな、お前には嫌われたくないからな。ああ……あの子は無事だ。
スカー: でも、今は二人だけの時間を楽しもうぜ。関係ねえヤツのことは忘れてな。話したいことがたくさんあるんだ。
スカー: ……記憶を失くしたんだって?
漂泊者:
スカー: どうやら本当だったか。
スカー: それもそうか。お前が目覚めた時のあの弱々しい顔……あれじゃ疑いようもないよなぁ。
漂泊者:
スカー: 気がついた?これは嬉しい。
スカー: っと、そう睨まないでくれよ。……お前ならわかるだろ、俺も大勢いる観客の1人だってことぐらい。
スカー: だが、堂々とお前に会おうとしたのは俺だけだった。
スカー: ……ああそうだ、教えてやるよ。
スカー: すでにお前は争いの中心にその身を置いている。
スカー: 未知の存在の登場が、熾烈な争奪戦の幕を切って落としたんだ。
スカー: これまでお前が会った全ての人——あの子も含め、みんなお前の「役割」を理解している。
スカー: あぁ……この世界は貪欲で残酷だよ。生きている人間をただの駒として扱うなんて……。
スカー: だから、俺が真実を教えてやろう。酷な運命に向き合おうとしている俺の大切な友達のためにな。
スカー: そう……これは俺の誠意なんだよ。
漂泊者:
スカー: ……言葉だけでは通じないか。
スカー: では、お前の選択を楽しみにするとしよう。
スカー: 俺の目的は至って単純。互いをより深く知りたい、ただそれだけだ。
スカー: さあ、もう少しこの村をよーく見てみようか。答え合わせはその後だ。
スカー: 世界を知れば知るほど、お前が何を選ぶべきか自ずと明白になる。俺たちのゲームがもっと……面白くなるぜ。
スカー: それまでは、貴重な二人きりの時間に邪魔が入ってくるのは嫌だからな。
漂泊者:
スカー: おいおい、勝手に犯人扱いするなって……。
スカー: 「この村に何があった」って聞きたいのか?
スカー: 直接は教えられない。そんなことをしたら興醒めだ。それに言っただろ、よく見てから答え合わせしてやるって。
スカー: ほら言ってみろ、何を「見た」?
漂泊者:
スカー: へー、もうそこまで気づいたのか。
スカー: じゃあ、ここで何が起きた?
漂泊者:
スカー: よくある話だな。無垢な子ヤギ、邪悪な狼の群れ——はっきりと分かれる善と悪。それに、人々の変わらぬ想像力と世界を支配するお粗末なルール……。
スカー: だが、現実はそんなおとぎ話みたいなとこじゃないんだ。
スカー: お前もここにいた人たちを信頼していないようだな。
スカー: あははっ……アイツらの言う通りだ。……お前は「特別」だ。
スカー: 高い洞察力と正確な判断力、そして人間に対する的確な認識を持っていること、とても喜ばしく思うよ。
スカー: では、重要な手がかりを教えてあげよう。
スカー: この村の事件はそう単純なものじゃない。
スカー: この物語の登場人物は……
スカー: 無垢な少女、人望高い村長、そして純朴で善良な村人たち。
スカー: 筋書は……
スカー: 愚かな崇拝、揺れ動く善意、知れ渡る嘘、奪われる命、そして、あの小さくて特別な存在……やがて迫る死。
スカー: ——っと、これ以上はネタバレだ。
スカー: さあ、この村を見てくるといい。お前が紡ぐこの村のストーリー、楽しみにしてるぜ?
(選択可)スカーを問い質す
スカー: なんだ?まだ俺と話したいのか?
漂泊者:
スカー: なるほど、ルールなんかに縛られたくない、か……。
スカー: さすがは俺の友達、いい心がけだ。
スカー: でも、まだヒントを与える時ではない。俺たちの初対面がつまらない「討論」になるのは御免だからな。
スカー: ははははっ……断る。
スカー: おっと、俺を脅そうなんて考えるなよ。今は、「手札」があるからな。
スカー: ガッカリさせないでくれよ、漂泊者。
漂泊者:
スカー: 落ち着け、そう焦るな。
スカー: 俺もお前と戦ってみたいが、今じゃない。
スカー: ここで手を出したら、お前は舞台から退場することになってしまう。ほら、ここで何が起きたか知りたいんだろう?
スカー: それとも、結末を想像して怖気づいたか?
漂泊者:
スカー: 真相も調べず、事実も明らかにせず、根拠のない噂だけで俺を判断するのか?
スカー: はあ……いつもないがしろにされる大人しい子ヤギには、弁明する機会さえ与えられない……
スカー: なら、俺も遠慮する必要ないよな。
スカー: 大人しく俺の言う通りにしてくれれば、あの子にも「やさしく」してあげる……
スカー: だが、言うことが聞けないのなら……どうなっても知らないぜ。
スカー: 試してみる?
漂泊者:
スカー: ははははは!これは意外だな……。
スカー: こんな執着心見せつけられちゃ断れない……。
スカー: ……ならば、お望みのままに……。
稚拙な筆跡で書かれた日記。絵本から破られた1枚のページが挟まっている。
漂泊者:
スカー: これが、「物語」の始まり……
スカー: 村には、自由で幸せな子ヤギの群れがいました。子ヤギたちは食べ物を見つけるために毎日頑張って働いています……
スカー: 夕方になると、子ヤギたちは集まり、狼に見つからないように身を隠していました。
漂泊者:
スカー: 人はおとぎ話から教訓を学び、そして伝えようとする。
スカー: だが、こういった話は大抵、事実を改編してできたもの……。
スカー: それに、同じ話でも語り手が違えば、全く異なる話に変わることもある……。
スカー: 聞き手が理解する物語は、数多ある「バージョン」の一つにすぎないんだよ。
スカー: まるで今の俺たちにそっくりだろう?……残念だが、全ての「きっかけ」は俺じゃない。
スカー: この村は俺と今州の因縁の始まりなんだ……フフ……。
スカー: お前を導いてくれた令尹に感謝しないといけないな。
スカーの話について調べる
残像に付いていき、手掛かりを探す
残像が止まった場所を調べる
枝には人々の願い事が書かれた紙がたくさん飾られている。水に濡れたせいか、内容はほとんど読み取れない。
漂泊者:
絵本から破られた1枚のページが土に埋もれている。
スカー: ……ある日、ヤギ飼いがこの村にやってきました。
スカー: ヤギ飼いは子ヤギたちに食べ物と隠れ家を与え、子ヤギたちの願いを叶えてくれました。それから子ヤギたちは、幸せな暮らしを送ることができるようになりました……。
漂泊者:
スカー: そうか、そんなに続きが気になるか。……安心しろ、まだ物語は始まったばかりだ。
スカー: ……ヤギ飼いは子ヤギたちが欲しいものを全て与えてくれました。
スカー: 子ヤギたちは、ヤギ飼いに尻尾を振ることによって、たくさんの青草と安全な住処を——
スカー: 対価を必要としない、無限の資源と完璧な生活を手に入れたのです。
スカー: こうして、ヤギ飼いは子ヤギたちの「神」となりました。子ヤギたちは高くそびえるその姿に向かって祈り、感謝し、敬い——
漂泊者:
スカー: ……どうした?顔色が悪いぞ。
スカー: でもお前なら、こんな誘惑に負けず上位者に頭を下げ懇願するなんてしないよな?
漂泊者:
スカー: はははっ……こんなにも早く意気投合できるとは。
スカー: そうだその通り……だが今の世界は違う。ヤギ飼いはまだいる。子ヤギたちはそれを何食わぬ顔で受け入れているんだ。
スカー: だから……お前の理想とするその世界を、俺と一緒に作らないか?
残像に付いていき、手掛かりを探す
残像が止まった場所を調べる
ここにも絵本のページが……。
スカー: 子ヤギたちは日夜火を囲んでパーティーを開き、ヤギ飼いを歓迎しました。……ただ1匹黒ヤギを除いて。
スカー: ……そしてある夜、その黒ヤギは気づきました。子ヤギの数が日に日に減っていると。
スカー: 漂泊者、この世に対価なしに叶う願いがあると思うか?
漂泊者:
スカー: フフ……。
スカー: 昔の俺もそう思っていた……十分な対価があれば、必ず報われるってな……
スカー: ——だが違った……。真の等価交換など存在しない。
スカー: 世界は最初から不公平だ、そうだろう?
スカー: 報われたいのなら、もっと……もっと対価が必要だ……。
スカー: ——願いを叶えるために重い対価が必要なのであれば、願う人も躊躇し、利害を天秤にかける。
スカー: だが、もし他人がその「対価」を払うのなら……
スカー: 誰もがこぞって願いを叶えようとするだろう。自分自身が他人の願いの犠牲になる可能性に気づかずに。
スカー: ……面白いだろ……?
残像に付いていき、手掛かりを探す
残像が止まった場所を調べる
壁に汚れがあるようだ。
よく見ると、それは文字だった。
「異端者」、「あいつを追放せよ」、「化け物」、「あの女のせいだ」などと書かれている。
ここにも絵本のページが……。
スカー: その後、ヤギ飼いはヤギたちにこう言いました。ヤギの数が減った理由は、ただ一匹の黒ヤギにあると。
スカー: 最終的に可愛い子ヤギたちはいつも通りの朝を迎えました……ただ1匹黒ヤギを除いて。
スカー: そう、ヤギ飼いが作った新しいルールを黒ヤギは破ってしまったのです。
スカー: こうして隠された真相が明らかになり、ヤギ飼いが子ヤギたちの願いを叶えることも、それに伴う犠牲もなくなりました。
スカー: 黒ヤギがしたことを見て、ヤギ飼いの「権威的」な言葉を聞いて……それで子ヤギたちは黒ヤギに何をしたと思う?
スカー: ……これが自分たちのそばに何よりも恐ろしい悪魔がいることを知らずにいた、哀れで愚かな子ヤギたちのお話……。
自分の推理をスカーに話す
スカー: こんなことまで気付いてくれて嬉しいよ。
スカー: では、お前が紡ぐこの村の「物語」がどうなったか——
スカー: 答え合わせの時間だ。
スカー: 子ヤギたちは次々と消える元凶は?
漂泊者:
スカー: ああ、確かに元凶はヤギ飼いだ。
スカー: ヤギ飼いに願いを叶えてもらった子ヤギ——彼らはその「対価」について何も知らなかったわけじゃない。
スカー: だが残念なことに、子ヤギたちは「誘惑」を目の前にして盲目になった……いや、他人事だからといって盲目のふりをしたんだ。
スカー: 彼らはもしやり直せる機会を得たとしても……きっと同じ選択をするだろう。
スカー: 子ヤギたちはただ受け入れることしかできない……「死神の鎌」が振り下ろされるその時を。
スカー: 「物語」の真相と本質を見抜いたな。
スカー: 真の元凶はヤギ飼いの行いを見て見ぬふりをした白い子ヤギたち——
スカー: だが、ヤギ飼いは決して何かを強制したわけじゃない。ただ条件を提示し、子ヤギたちに「チャンス」を与えただけ。
スカー: つまり、子ヤギたちが願いさえしなければ仲間が消えることはなかった。全ては内なる欲望と他者に対する暗黙によって引き起こされたんだ……。
スカー: ……まさかお前も白い子ヤギたちと同じで、ルールを破るやつにはもれなく罪があると思っているのか?
スカー: ははっ……だが別の「バージョン」じゃ、黒ヤギは白ヤギたちとヤギ飼いに「復讐の怒り」を解き放ち……そして新たな支配者となった——
スカー: なんて結末はいかがかな?
スカー: それじゃあ、二つ目の質問だ。願いを叶えるための「対価」とは?
漂泊者:
スカー: 果たして命より大事なものなどあるだろうか?
スカー: 財産のためなら命を惜しまないという人も少なくはない。
スカー: 奴らにとって、金のない生活など無意味だからな。
スカー: たしかに子ヤギたちはヤギ飼いに対したっぷりと誠意を見せただろう。
スカー: だが、これは本当に「対価」と言えるのか?
スカー: 最後の質問だ、黒ヤギはどうなった?
スカー: いや、今は答えなくていい、漂泊者。これからお前が「見る」ものを教えてくれ。
スカー: ……真実とは?
漂泊者:
漂泊者: ヤギ飼いは他のヤギを犠牲にして願いを叶えてあげたが、子ヤギたちは真相を知って共犯者となり、ルールを破った黒ヤギを犠牲にした。
スカー: ははははは、お見事。
漂泊者: ヤギ飼いは他のヤギを犠牲にして願いを叶えてあげたが、子ヤギたちはヤギ飼いに騙され、ルールを破った黒ヤギを犠牲にした。
スカー: 半分は合ってるかな。
漂泊者: ヤギ飼いは他のヤギを犠牲にして願いを叶えてあげたが、子ヤギたちは真相を知ることなく、最終的に全員助かった。
スカー: フフ……本当にそう思っているのか?意外と甘い子ヤギなんだなお前は。
スカー: スーパーヒーローが登場するハッピーエンドなんて存在しない。
スカー: どうだ?なかなかいい「物語」だろう?
スカー: お前もこれで村の真相がわかったんじゃないか?
スカー: ルールを破った黒ヤギ……権力と欲望に屈した利己的、そして自己中心的な白ヤギ。
スカー: 生け贄にされた少女……欲望に溺れ奪い合い、そして殺し合った村人たち……
スカー: ……まあ全てヤツらの自業自得だ。
スカー: 反逆者を処刑すれば、子ヤギたちを震え上がらせ、懐柔させ、揺るぎないルールを維持することができる。
漂泊者:
スカー: 俺か?残念だが、それは大間違いだ。
スカー: 俺は最初からヤギ飼いなんかじゃない。俺、いや、俺たちは既存のルールを破る「黒ヤギ」なんだ。
漂泊者:
スカー: ははははっ……面白い、ますますお前のことが気に入ったよ。
スカー: ならば、一緒に見届けようじゃないか……あの「黒ヤギ」の結末を!
スカーの幻境を破る
スカー: 果てしない混沌……
スカー: 今のうちによーく考えてくれよ、どっちが「正しい」道なのか。
幻境の深部へ向う
幻境に現れた敵を倒す
スカー: 頭ゆらゆらお目目ぐるぐる、ヤギさんたちのお出ましだ。
スカー: ヤギさんふわふわ、黒いの白いの花柄がお揃い。
スカー: 気を付けろよ、足元に倒れた先人を踏まないようにな。
スカー: せいぜいヤツらと「正しい」道を進めばいい……その先でお前を歓迎しよう。
幻境の探索を続ける
幻境に現れた敵を倒す
スカー: ためらいもなくバッサリ……ほら、俺たち似た者同士だと思わないか……?
スカー: 今は反論を認めないぞ。せっかく俺のもとに来たんだ……ゆっくり話をしよう。
スカーを見つける
スカーを倒す
スカー: ルールを作る側の「ヤギ飼い」とルールを破る「黒ヤギ」、どっちになりたい?
スカー: 狂人の集団の中にいるただ1人の正常者……お前にとって彼は「正常」か?それともただの「異端者」か?
スカー: 考えてみろ、ヤギ飼いは世界の理じゃない。ヤツがいなくなれば、世界は黒ヤギを受け入れてくれる……
スカー: 「加害者」と「被害者」のカテゴリーをなくすことができる!
秧秧(ヤンヤン): ……漂泊者さん……!
スカー: ちっ、しつこいな。
スカーを倒し、幻境から出る
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さん!
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): スカーの幻境を破りました。これで少しは……
スカー: 手加減してくれて、どうもありがとう
秧秧(ヤンヤン): 漂泊者さんに近づかないで!
スカー: 俺と漂泊者2人にしてくれるって約束したはずだよな?
謎の赤衣の女: 条件付きでね。
謎の赤衣の女: 変なアドリブ入れないで、困る。
スカー: フフ、そんな急いでお前の脆い「完璧な楽章」を守らなくてもいいじゃないか。
スカー: ……加減はわかっている、わざわざ言わなくていい。
スカー: 漂泊者、どうやら今回の「デート」は……これで終わり……
スカー: ただし俺が言ったことを忘れるな。
スカー: 天からの賜り物、公正公平な取引、それとも一攫千金の博打……さあ、お前は最後に何を選ぶのか、今から楽しみで仕方ない。
スカー: お前は賢いから、そう簡単には決められないだろうな。
スカー: ……では、また近いうちに会おう……。
秧秧(ヤンヤン): ……追いますか?
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): ……
秧秧(ヤンヤン): 私は大丈夫です。どうかお気遣いなく。
秧秧(ヤンヤン): スカーは空間テレポートと異空間を生成する能力を持っているようですね。さっき閉鎖空間に閉じ込められた時、ほとんど何も感知できなくなってしまいました……。
秧秧(ヤンヤン): それで、幻境を破るのにも手間取ってしまって……遅くなってごめんなさい……。
漂泊者:
謎の残像: キキ、キキ……おに……お兄ちゃん……。
秧秧(ヤンヤン): え、どうしてここに?
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): これほどの知能を持つ残像は初めて見ました……。
秧秧(ヤンヤン): でも、「お兄ちゃん」って……まさか……?
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 可能性はあります、スカーも昔ここに来てたのですから……。
秧秧(ヤンヤン): それより……漂泊者さん、私が来るまでに何があったのですか?
これまでの出来事や手がかりを秧秧に話した。
秧秧(ヤンヤン): 祈池村で起きた惨劇の真相……どうやらあの儀式と深く関連しているようですね。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): スカーはよく「物語」を使って、自分の理念と立場に大義名分を与え正当化させます。
秧秧(ヤンヤン): 彼の言葉の真意を確かめるには、実際に「儀式」が行われた場所を調べるしかありません。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): あれ、どうかしましたか?
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 残像周波数の痕跡が二つ……そういうことですか。
秧秧(ヤンヤン): 風が導く方向は……あちらです。行きましょう。
漂泊者: (……南か。)
散華(サンカ): はい、二人とも無事です。
散華(サンカ): ご推察の通り、スカーは彼らに実害を加えませんでした……はい、ご指示の通り、私は一切手出ししていません。
散華(サンカ): そちらの状況はいかがでしょうか?
散華(サンカ): ……どうか身の安全を第一にお願いします、令尹様。
秧秧(ヤンヤン): そういえば……漂泊者さん、前に見つけた木札を出してくれませんか?
秧秧(ヤンヤン): やはり間違っていませんね……ここと同じ「流れ息」を感じます。
秧秧が感知した場所に向かう
漂泊者: 木札の残り半分……ここに置けるのだろうか……。
木札を入れて機巧を起動させる
秧秧(ヤンヤン): 見てください、水位が下がっています。
洞窟に入る
秧秧(ヤンヤン): 下にこんな空間があるなんて……。
秧秧(ヤンヤン): 変ですね、水の下にあったというのに乾燥していて、水溜り一つありません。植物もよく育っています……。
秧秧(ヤンヤン): これもスカーの仕業でしょうか……たしかに彼の能力であれば、そう難しいことではないはずです。
洞窟の深部に向かう
秧秧(ヤンヤン): あの木……綺麗……ですが……綺麗だからこそ……恐ろしくも見えます。
謎の残像: ......た......たすけて....。
秧秧(ヤンヤン): 私たちに何か伝えようとしている……?ここには……特別な何かがある……?
謎の残像についていく
秧秧(ヤンヤン): 消えた……!?
秧秧(ヤンヤン): これは……日記のようですね。
木の下にある日記を調べる
秧秧と会話
秧秧(ヤンヤン): 最後まで……あの女の子は、村の人たちの無事を願っていました。
秧秧(ヤンヤン): でも、誰かの犠牲によって、人が救われることなどありません……。
秧秧(ヤンヤン): 言葉を繰り返す残像も、あの女の子の願いを伝えるためにここに残っているのでしょう……。
秧秧(ヤンヤン): ……あの、漂泊者さん。
秧秧(ヤンヤン): 少し、寒くなってきましたね……帰りましょうか?
秧秧(ヤンヤン): すみません、漂泊者さん、あそこ少し不気味な感じがして……
秧秧(ヤンヤン): 風はほとんどなかったのですが、それでもたくさんの時間を超えた感情や思いが、あそこには渦巻いていました。
秧秧(ヤンヤン): 期待、憎悪、絶望……そしてあの日記が綴っている悲しみと思い。
秧秧(ヤンヤン): 日記の主は何を思っていたのでしょうか……?過去の平穏な暮らし、それとも自分の家族……?
秧秧(ヤンヤン): ……すみません、考え込んでしまいました。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): 今後、こんな惨劇はもう起きない、と胸を張りたいところですが…
秧秧(ヤンヤン): 私にはそう断言する自信も、勇気もありません……。
秧秧(ヤンヤン): これも私が踏白に加入した理由の一つ……このような惨劇を阻止できるよう、自信と勇気を身につけたいという理由です。
秧秧(ヤンヤン): この世界の悲鳴を阻止することはできません。でも、せめて身近な悲鳴を止めたいのです。
漂泊者:
秧秧(ヤンヤン): ありがとうございます、漂泊者さん。……そう言ってくれて嬉しいです。
秧秧(ヤンヤン): もう起きてしまったことを、引きずったり嘆いたりするのは良くありません。帰ったら、ここで起きた事件と得られた情報を整理して報告しましょう。
秧秧(ヤンヤン): では、帰りましょうか、一緒に。